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一章 わたし柴犬
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とある会議室に、唐突に集められた男女五人がいた。
「第一回、ティアマトー担当部署の会議をはじめます」
「わー、ぱちぱちィ★待ってましたー♪」
「俺、まだ仕事あるんスけど……」
「私は本業よりコチラを優先する気満々デス」
「俺も同じくぅ~。いやぁ、こんな仕事任されるなんてラッキー!?的な?」
「サボりたいだけでショ」
「各部署に通達したので、こちらが優先されます」
「マジっすか!?」
「さて、一応正式な職務ですが口外は禁止です。予測できるでしょうが、様々な団員に囲まれたり質問ぜめにされたり便宜を図るように言われるかもしれません」
「マジめんど★」
「それはかったりぃッス……」
「我々の職務は保護したティアマトー種に関連する雑務をこなす事、そして良からぬ輩からティアマトーを事前に守ることです」
「雑務と言いますと既に具体的な事は決まってマスカ?」
「まずはこれをご覧ください」
「ひゃあ★ぱねぇ数ですね!?」
「大量のメール処理、的な?」
「内容の多くは内職や活動に関する許可、公式イベントなどの企画書です」
「俺ら五人で全部見るんスかぁ」
「許可を出すだけなら比較的簡単だとは思いマスケド……」
「例えばこれ、ぬいぐるみを作って低価格で販売。既にサンプルが届いています」
「うわ★超可愛い!」
「欲しいデス」
「よくできてるッス」
「おお~、それは許可的な?」
「許可します。このような趣味の延長。自費出版、自費制作に関しては多大な利益を求めなければ概ね問題ありません。勿論、倫理的にアウトなものは却下です。
この案件に関しては、ぬいぐるみ制作許可証がでます。デザインが変わるなら都度申請が必要です」
「ハイ。まずは内外に対してそういった申請に必要な条件や仕様をまとめるべきカト」
「その通り。まずはガイドラインを決めねばなりません。早急に必要なものだけ公開し、何かあれば随時追加していきましょう」
「THE手探り★」
「メール処理とそこらへん並行作業っスねぇ」
「騎士団のアイドルと扱いは基本一緒でいいでしょう。ガイドラインを流用して......作業用の共通ファイルにガイドラインの土台をアップロードしましたので確認してください」
「仕事早いデスね」
「ゆ~の~」
「それと、必要とあらば団長のポケットマネーから予算が降りるようです。独断と偏見で、……いえ、リストアップして許可を取りますか。一応。
さて、処理しながら確認して行きましょうか。大まかに振り分けます」
「げ、分けてコレっスカ」
「現場進行形で増えてるけどね★」
「残業代デマスカネ」
「……ブログの隠し撮りっぽいのはどうなんっスかね。ティアマトーに肖像権とかあんスか?」
「難しいところですね。基本的に仮飼い主に許可を取るように促すか......」
「んんん(セティアス様に許可求めるって無謀では)」
「ハイハイ★定期的に素材を提供すれば欲求は抑えられるんじゃないかな~★」
「フム。広報部から写真集撮影の許可、オンラインコンテンツに使用する写真などを求めてきていまマスネ」
「アイドル扱いッスな。それで団員は比較的満足すると?」
「ある程度だけどネ。基本、公認イベントか広報からの提供画像のみ。盗撮禁止!で。そもそもぉ★セティアス様に許可とるとか絶望的ぃ★」
「それな。誰も無理的なぁ……」
「団長クラスじゃなきゃ無理ッス」
「……一応、ティアマトー本人にこの件に関して確認をとります」
「仕事増えたっすね」
「既に人が足りない予感★」
「肖像権項目、更新してオキマス」
「服飾チームからスンゴイの届いてる★みてみてー!」
「こ、これは凄いッス!」
「端末の待ち受けにシタイデス」
「衣装を着たおチビさんのイメージ絵やデフォルメ絵ですか。この短時間でよくもまぁ……」
「萌えが爆発したんすねぇ」
「これだけで売れそう的な」
「実際身につけたり必要そうなものには予算を出しましょう。私も見たいので許可」
「本音洩れてマス……でも、これ着て撮影してほしいっスねぇ」
「あ、イイカモー★お互い協力するように連絡しとくかぁ♪」
「撮影などのスケジュールも我々で打診し、調整していく感じデスカ?」
「……。私の方からセティアス様に打診します」
(一同憐れみの目)
「許可されなかったら全部おじゃんですけどねー★」
「そもそも写真撮影とか人形とかって好き勝手やってるけど、本人的にはどーなんッスカネ」
「そこはもう諦めてもらうしかないでしょう。禁止したら暴動が起こりますよ」
「夜な夜な怪しい集団がおチビちゃんのブロマイドを高値で取引したり?★」
「ありえそうデス」
「むー、センパイ。とりあえず公式HPかSNS的なのも作りません? 毎日ちょっとした写真上げてもらってぇ、欲求満たしてぇ、んで企画書なんかの許可の送り先もあらかじめ分類した方が処理する俺ら楽っすよねぇ」
「それな~★フィルタリング予めされてたほうが楽だわな~」
「それもそうですね。ではデザインに強いチームに発注しましょう。SNSは……」
「……脅迫はどうデショウ」
「脅迫!?」
「セティアス様は随分とティアマトー種を溺愛していると噂に聞きます。
そこで、他人に時間を割き、他人に撮影されて二人っきりの時間を邪魔をされるのがいいか、毎日とは言いませんがたまに写真付きで一言アップするのがいいか」
「確実に後者を選びそうッスね……」
「あくど(笑)」
「……その脅迫、説得役は団長にやらせましょう」
「セティアス様がSNSとかマジ想像つかない★」
「あ~、俺らこれ寝れるんスカネ」
「頑張れ同士ヨ」
「仕事のボーナスにおチビちゃんとの触れ合いイベント的な」
「はー。マジセティアス様裏山~★」
「激しく同意」
「第一回、ティアマトー担当部署の会議をはじめます」
「わー、ぱちぱちィ★待ってましたー♪」
「俺、まだ仕事あるんスけど……」
「私は本業よりコチラを優先する気満々デス」
「俺も同じくぅ~。いやぁ、こんな仕事任されるなんてラッキー!?的な?」
「サボりたいだけでショ」
「各部署に通達したので、こちらが優先されます」
「マジっすか!?」
「さて、一応正式な職務ですが口外は禁止です。予測できるでしょうが、様々な団員に囲まれたり質問ぜめにされたり便宜を図るように言われるかもしれません」
「マジめんど★」
「それはかったりぃッス……」
「我々の職務は保護したティアマトー種に関連する雑務をこなす事、そして良からぬ輩からティアマトーを事前に守ることです」
「雑務と言いますと既に具体的な事は決まってマスカ?」
「まずはこれをご覧ください」
「ひゃあ★ぱねぇ数ですね!?」
「大量のメール処理、的な?」
「内容の多くは内職や活動に関する許可、公式イベントなどの企画書です」
「俺ら五人で全部見るんスかぁ」
「許可を出すだけなら比較的簡単だとは思いマスケド……」
「例えばこれ、ぬいぐるみを作って低価格で販売。既にサンプルが届いています」
「うわ★超可愛い!」
「欲しいデス」
「よくできてるッス」
「おお~、それは許可的な?」
「許可します。このような趣味の延長。自費出版、自費制作に関しては多大な利益を求めなければ概ね問題ありません。勿論、倫理的にアウトなものは却下です。
この案件に関しては、ぬいぐるみ制作許可証がでます。デザインが変わるなら都度申請が必要です」
「ハイ。まずは内外に対してそういった申請に必要な条件や仕様をまとめるべきカト」
「その通り。まずはガイドラインを決めねばなりません。早急に必要なものだけ公開し、何かあれば随時追加していきましょう」
「THE手探り★」
「メール処理とそこらへん並行作業っスねぇ」
「騎士団のアイドルと扱いは基本一緒でいいでしょう。ガイドラインを流用して......作業用の共通ファイルにガイドラインの土台をアップロードしましたので確認してください」
「仕事早いデスね」
「ゆ~の~」
「それと、必要とあらば団長のポケットマネーから予算が降りるようです。独断と偏見で、……いえ、リストアップして許可を取りますか。一応。
さて、処理しながら確認して行きましょうか。大まかに振り分けます」
「げ、分けてコレっスカ」
「現場進行形で増えてるけどね★」
「残業代デマスカネ」
「……ブログの隠し撮りっぽいのはどうなんっスかね。ティアマトーに肖像権とかあんスか?」
「難しいところですね。基本的に仮飼い主に許可を取るように促すか......」
「んんん(セティアス様に許可求めるって無謀では)」
「ハイハイ★定期的に素材を提供すれば欲求は抑えられるんじゃないかな~★」
「フム。広報部から写真集撮影の許可、オンラインコンテンツに使用する写真などを求めてきていまマスネ」
「アイドル扱いッスな。それで団員は比較的満足すると?」
「ある程度だけどネ。基本、公認イベントか広報からの提供画像のみ。盗撮禁止!で。そもそもぉ★セティアス様に許可とるとか絶望的ぃ★」
「それな。誰も無理的なぁ……」
「団長クラスじゃなきゃ無理ッス」
「……一応、ティアマトー本人にこの件に関して確認をとります」
「仕事増えたっすね」
「既に人が足りない予感★」
「肖像権項目、更新してオキマス」
「服飾チームからスンゴイの届いてる★みてみてー!」
「こ、これは凄いッス!」
「端末の待ち受けにシタイデス」
「衣装を着たおチビさんのイメージ絵やデフォルメ絵ですか。この短時間でよくもまぁ……」
「萌えが爆発したんすねぇ」
「これだけで売れそう的な」
「実際身につけたり必要そうなものには予算を出しましょう。私も見たいので許可」
「本音洩れてマス……でも、これ着て撮影してほしいっスねぇ」
「あ、イイカモー★お互い協力するように連絡しとくかぁ♪」
「撮影などのスケジュールも我々で打診し、調整していく感じデスカ?」
「……。私の方からセティアス様に打診します」
(一同憐れみの目)
「許可されなかったら全部おじゃんですけどねー★」
「そもそも写真撮影とか人形とかって好き勝手やってるけど、本人的にはどーなんッスカネ」
「そこはもう諦めてもらうしかないでしょう。禁止したら暴動が起こりますよ」
「夜な夜な怪しい集団がおチビちゃんのブロマイドを高値で取引したり?★」
「ありえそうデス」
「むー、センパイ。とりあえず公式HPかSNS的なのも作りません? 毎日ちょっとした写真上げてもらってぇ、欲求満たしてぇ、んで企画書なんかの許可の送り先もあらかじめ分類した方が処理する俺ら楽っすよねぇ」
「それな~★フィルタリング予めされてたほうが楽だわな~」
「それもそうですね。ではデザインに強いチームに発注しましょう。SNSは……」
「……脅迫はどうデショウ」
「脅迫!?」
「セティアス様は随分とティアマトー種を溺愛していると噂に聞きます。
そこで、他人に時間を割き、他人に撮影されて二人っきりの時間を邪魔をされるのがいいか、毎日とは言いませんがたまに写真付きで一言アップするのがいいか」
「確実に後者を選びそうッスね……」
「あくど(笑)」
「……その脅迫、説得役は団長にやらせましょう」
「セティアス様がSNSとかマジ想像つかない★」
「あ~、俺らこれ寝れるんスカネ」
「頑張れ同士ヨ」
「仕事のボーナスにおチビちゃんとの触れ合いイベント的な」
「はー。マジセティアス様裏山~★」
「激しく同意」
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