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第十五話 一つの選択
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「……どういうことですか?」
声は微かに震えていた。憤りによるものか自分でもわからない。ただ、その震えが抑えきれないほどに心の奥底で何かが揺れているのは確かだった。僕の問いかけに対し、犬絵はまるでこちらを弄ぶような微笑を浮かべている。
「単刀直入に言うわね。明日の第三戦、会場に行かないで欲しいの」
「え?」
「家でゆっくり寝てて。先生には、寝坊しちゃいました、てへって言えば大丈夫よ」
そんなわけないだろう。犬絵の口調には、相変わらず人を小馬鹿にするような響きがあった。
「そんなこと、できるわけないでしょ」
まるで押し寄せる波に抗うように、苦しさと怒りが混ざり合って吐き出された。
それに、犬絵だってわかっているはずだ。これまでどれだけの時間をかけてきたのか、仲間と共に乗り越えてきた日々を。何度も失望に打ちひしがれながらも、それでも立ち上がり、支え合い、ここまで来た。僕だけじゃない。ありさ先輩だって、チーム全員が同じ思いでこの大会を目指していた。それを一言で、寝ていろだと? どうかしている。
「……そんな……できません……」
はっきりと言い切るつもりだったが、口から出た言葉はかすれていた。それでも、僕は目をそらさなかった。犬絵の視線にしっかりと向き合い、抗う気持ちを示し続けていた。
犬絵はその視線をじっと受け止め、唇をゆっくりと曲げた。その笑顔には、冷たくぞっとするような色が宿っていた。まるでこの瞬間を待っていたかのように、犬絵は低く囁いた。
「ですよねー、そう言うと思いますよねー。あなたはとっても真面目なのねー」
その声は、言葉の裏に潜む何か暗い意図を感じさせた。
「でーも、もし言うことを聞いてくれないなら……ありさは少し痛い思いをすることになるかもね」
その瞬間、全身に冷気が走り、心臓が止まるような感覚に襲われた。犬絵の言葉が意味するものが、頭の中でくっきりと形を成していく。それは悪夢のような現実だった。
ーーありさ先輩が……和志と玉津に……。
咄嗟にありさ先輩の方を見た。先輩は今、スカート一枚のままで無防備な体を弄ばれている。その手や指、そして舌が肌を這い回り、口からは苦しげな声が続けて漏れている。そしてまた、
「アアッ……!!」
何度も繰り返される絶頂。先輩の身体はもう壊れてしまうのではないかと思うほどに、耐えかねている。
そんな先輩の体に……次に待っているのは……。
「ふふ、失っちゃう?」
犬絵の冷酷な声が、僕の心を深い谷底へと引きずり込んでいく。
ーーいやだ……やめて……そんなこと、絶対にいやだ……。
「ありさを守りたければ、明日は大人しくしておいて。いいわね?」
ほとんど脅しだった。
その視線は、僕の考えなどお見通しだと言わんばかりに射抜いてくる。選択肢などないみたいに。
僕は、頷くしかなかった。
「……わかりました。でも、ひとつだけお願いです。ありさ先輩にはもう手を出さないと……約束してください」
僕の声は途切れがちで、ひどく頼りなかった。自分の言葉が自分自身を裏切っているかのような感覚だった。僕は認めたくなかった。これが自分の敗北であることを。
でも、仕方がないんだ。僕はありさ先輩を守りたかった。どんな代償を払ってでも、先輩を犠牲心から救い出したかった。
もちろん、大会も大事だ。僕たちは共に頑張ってきたのだから。ありさ先輩が一生懸命練習に励む姿をずっと見てきたし、大会で優勝することは先輩にとっても僕にとっても大きな夢だった。それを叶えるために、二人でたくさんの汗と涙を流してきた。負けず嫌いな一面を見て、僕も何度も奮い立たされた。大会でありさ先輩と共に栄光を掴むこと、それは僕にとっても大きな目標であり、先輩への想いを込めた感謝であり決意でもあった。
――けど、もう無理だ……。
それ以上に、今の僕には目の前の危機があまりにも生々しく、切実だった。大会での勝利は夢の中の出来事に過ぎないが、先輩が今まさに苦しんでいる現実は、痛いほどリアルに僕を突き刺してくる。どんなに勝利の栄光が輝かしくても、先輩を守れなければその価値は無意味だ。ありさ先輩の心や体を失ってまで手に入れる勝利には、何の意味もない。
そして今の僕には、大会以上に大きくて特別な思いが生まれ、宿っている。そしてそれは、今さっき形になった。ありさ先輩へと、やっと伝えることができたんだ。
その瞬間、僕の心は愛で満たされた。他の何よりも、僕にとってありさ先輩という存在が一番になった瞬間だった。
だから……僕は決めた。たとえそれが裏切りだとしても、もう傷つくのは見たくない。先輩が勝ちたいと強く願っていることを知っているからこそ、それを裏切る選択をすることがどれほど苦しいかもわかっていた。でも、それでも先輩を守りたかった。先輩の目にはきっと、僕の選んだ道が理解されることはないだろうし、僕を責めて失望するかもしれない。それでも、僕はこの決断を後悔したくなかった。
僕が背負うべきものは大きい。それでもありさ先輩を守るために、この代償を払う覚悟を決めた。
その瞬間、犬絵の冷笑が視界の片隅でゆっくりと広がった。まるで僕の答えを知っていたかのように、その表情には勝ち誇った色が浮かんでいる。僕はそれを見つめながら、拳を固く握りしめた。
「うん、それでいいの。私、素直な子は好きよ」
犬絵の声が耳元で響いたが、僕はもうその言葉に応じる気力もなかった。ただ、心の中でありさ先輩の顔を浮かべ、その笑顔を必死に思い出していた。まるで、救いを求めるように。
「さて、そろそろ次の駅に着くわね」
すると犬絵は、和志と玉津にありさ先輩の服装を直すように指示した。二人とも最初は不満げだったが、何も反論することはなく、先輩にブラウスを着させた。
でも、下着を奪われたままだった。
僕は重たい霧が視界を覆うかのように、ぼんやりとありさ先輩の姿を眺めていた。目の縁には涙が滲んでいて、頬を伝うことさえもなくただ瞳の奥で揺れていた。
自分が選んだ道、それが果たして本当に正しいのかどうか、その確信が一瞬たりとも揺らがなかったわけではない。むしろ、その迷いは心の片隅にずっとくすぶり続け、鈍い痛みを与えていた。
「ふふ、いいこと教えてあげる」
突然、犬絵の囁きが耳元に滑り込んでくる。
「ありさはね、キスが弱点なの。キスをすると、アイスみたいにとろけちゃうんだから。今度、ムラムラするなあって感じたら、試してみるといいわ。あっ、あとね、彼女……見られるのもだーい好きよ」
ーー見られる?
犬絵はふっと立ち上がり、微笑を浮かべたまま僕を見下ろす。その目にはどこか悪戯っぽい輝きが宿っている。
「ねえ、そうそう、さっきの話覚えてる? 電車のおじさんとナンパおじいちゃんの話、あれね、実は全部私の作り話なんだよーん。ウソでしたー! どう、ドキッとした? 面白かったでしょ?」
「……え?」
驚きのあまり、思わず声が漏れた。頭の中は一瞬で真っ白になり、まるで目の前の現実が急にひっくり返り、足元が崩れ落ちていくような感覚だった。今まで抱いていた怒りや絶望は、犬絵のその一言であっけなく霧散してしまったのだ。
「即興にしてはなかなかだったと思うけど」
犬絵の声はどこか楽しげで、その無邪気な響きが僕をさらに苛立たせた。何もかもがただの遊びであったかのように言われることで、僕の感情はぐしゃぐしゃに掻き乱される。怒り、困惑、そしてわずかな安堵。それらが一つの容れ物の中で混じり合い、不快な色を生み出していた。
そのとき、電車が駅に到着した。開いたドアからムッとした熱気が流れ込み、現実に引き戻される。
「それじゃあね、みっちゃん。このあとの時間は、大事にしなさい」
意味深な言葉を残し、犬絵が電車を降りていく。そして、その後ろ姿に和志も続いた。
僕が呆然としていると、玉津が顔を覗き込み、ヒソヒソ声で、
「明日、スマホに送ってやるからな。それで、しっかりオナニーするんだぞ」
言って、首から下げられたカメラを指差した。
僕の心臓は、嘘のように高鳴った。
声は微かに震えていた。憤りによるものか自分でもわからない。ただ、その震えが抑えきれないほどに心の奥底で何かが揺れているのは確かだった。僕の問いかけに対し、犬絵はまるでこちらを弄ぶような微笑を浮かべている。
「単刀直入に言うわね。明日の第三戦、会場に行かないで欲しいの」
「え?」
「家でゆっくり寝てて。先生には、寝坊しちゃいました、てへって言えば大丈夫よ」
そんなわけないだろう。犬絵の口調には、相変わらず人を小馬鹿にするような響きがあった。
「そんなこと、できるわけないでしょ」
まるで押し寄せる波に抗うように、苦しさと怒りが混ざり合って吐き出された。
それに、犬絵だってわかっているはずだ。これまでどれだけの時間をかけてきたのか、仲間と共に乗り越えてきた日々を。何度も失望に打ちひしがれながらも、それでも立ち上がり、支え合い、ここまで来た。僕だけじゃない。ありさ先輩だって、チーム全員が同じ思いでこの大会を目指していた。それを一言で、寝ていろだと? どうかしている。
「……そんな……できません……」
はっきりと言い切るつもりだったが、口から出た言葉はかすれていた。それでも、僕は目をそらさなかった。犬絵の視線にしっかりと向き合い、抗う気持ちを示し続けていた。
犬絵はその視線をじっと受け止め、唇をゆっくりと曲げた。その笑顔には、冷たくぞっとするような色が宿っていた。まるでこの瞬間を待っていたかのように、犬絵は低く囁いた。
「ですよねー、そう言うと思いますよねー。あなたはとっても真面目なのねー」
その声は、言葉の裏に潜む何か暗い意図を感じさせた。
「でーも、もし言うことを聞いてくれないなら……ありさは少し痛い思いをすることになるかもね」
その瞬間、全身に冷気が走り、心臓が止まるような感覚に襲われた。犬絵の言葉が意味するものが、頭の中でくっきりと形を成していく。それは悪夢のような現実だった。
ーーありさ先輩が……和志と玉津に……。
咄嗟にありさ先輩の方を見た。先輩は今、スカート一枚のままで無防備な体を弄ばれている。その手や指、そして舌が肌を這い回り、口からは苦しげな声が続けて漏れている。そしてまた、
「アアッ……!!」
何度も繰り返される絶頂。先輩の身体はもう壊れてしまうのではないかと思うほどに、耐えかねている。
そんな先輩の体に……次に待っているのは……。
「ふふ、失っちゃう?」
犬絵の冷酷な声が、僕の心を深い谷底へと引きずり込んでいく。
ーーいやだ……やめて……そんなこと、絶対にいやだ……。
「ありさを守りたければ、明日は大人しくしておいて。いいわね?」
ほとんど脅しだった。
その視線は、僕の考えなどお見通しだと言わんばかりに射抜いてくる。選択肢などないみたいに。
僕は、頷くしかなかった。
「……わかりました。でも、ひとつだけお願いです。ありさ先輩にはもう手を出さないと……約束してください」
僕の声は途切れがちで、ひどく頼りなかった。自分の言葉が自分自身を裏切っているかのような感覚だった。僕は認めたくなかった。これが自分の敗北であることを。
でも、仕方がないんだ。僕はありさ先輩を守りたかった。どんな代償を払ってでも、先輩を犠牲心から救い出したかった。
もちろん、大会も大事だ。僕たちは共に頑張ってきたのだから。ありさ先輩が一生懸命練習に励む姿をずっと見てきたし、大会で優勝することは先輩にとっても僕にとっても大きな夢だった。それを叶えるために、二人でたくさんの汗と涙を流してきた。負けず嫌いな一面を見て、僕も何度も奮い立たされた。大会でありさ先輩と共に栄光を掴むこと、それは僕にとっても大きな目標であり、先輩への想いを込めた感謝であり決意でもあった。
――けど、もう無理だ……。
それ以上に、今の僕には目の前の危機があまりにも生々しく、切実だった。大会での勝利は夢の中の出来事に過ぎないが、先輩が今まさに苦しんでいる現実は、痛いほどリアルに僕を突き刺してくる。どんなに勝利の栄光が輝かしくても、先輩を守れなければその価値は無意味だ。ありさ先輩の心や体を失ってまで手に入れる勝利には、何の意味もない。
そして今の僕には、大会以上に大きくて特別な思いが生まれ、宿っている。そしてそれは、今さっき形になった。ありさ先輩へと、やっと伝えることができたんだ。
その瞬間、僕の心は愛で満たされた。他の何よりも、僕にとってありさ先輩という存在が一番になった瞬間だった。
だから……僕は決めた。たとえそれが裏切りだとしても、もう傷つくのは見たくない。先輩が勝ちたいと強く願っていることを知っているからこそ、それを裏切る選択をすることがどれほど苦しいかもわかっていた。でも、それでも先輩を守りたかった。先輩の目にはきっと、僕の選んだ道が理解されることはないだろうし、僕を責めて失望するかもしれない。それでも、僕はこの決断を後悔したくなかった。
僕が背負うべきものは大きい。それでもありさ先輩を守るために、この代償を払う覚悟を決めた。
その瞬間、犬絵の冷笑が視界の片隅でゆっくりと広がった。まるで僕の答えを知っていたかのように、その表情には勝ち誇った色が浮かんでいる。僕はそれを見つめながら、拳を固く握りしめた。
「うん、それでいいの。私、素直な子は好きよ」
犬絵の声が耳元で響いたが、僕はもうその言葉に応じる気力もなかった。ただ、心の中でありさ先輩の顔を浮かべ、その笑顔を必死に思い出していた。まるで、救いを求めるように。
「さて、そろそろ次の駅に着くわね」
すると犬絵は、和志と玉津にありさ先輩の服装を直すように指示した。二人とも最初は不満げだったが、何も反論することはなく、先輩にブラウスを着させた。
でも、下着を奪われたままだった。
僕は重たい霧が視界を覆うかのように、ぼんやりとありさ先輩の姿を眺めていた。目の縁には涙が滲んでいて、頬を伝うことさえもなくただ瞳の奥で揺れていた。
自分が選んだ道、それが果たして本当に正しいのかどうか、その確信が一瞬たりとも揺らがなかったわけではない。むしろ、その迷いは心の片隅にずっとくすぶり続け、鈍い痛みを与えていた。
「ふふ、いいこと教えてあげる」
突然、犬絵の囁きが耳元に滑り込んでくる。
「ありさはね、キスが弱点なの。キスをすると、アイスみたいにとろけちゃうんだから。今度、ムラムラするなあって感じたら、試してみるといいわ。あっ、あとね、彼女……見られるのもだーい好きよ」
ーー見られる?
犬絵はふっと立ち上がり、微笑を浮かべたまま僕を見下ろす。その目にはどこか悪戯っぽい輝きが宿っている。
「ねえ、そうそう、さっきの話覚えてる? 電車のおじさんとナンパおじいちゃんの話、あれね、実は全部私の作り話なんだよーん。ウソでしたー! どう、ドキッとした? 面白かったでしょ?」
「……え?」
驚きのあまり、思わず声が漏れた。頭の中は一瞬で真っ白になり、まるで目の前の現実が急にひっくり返り、足元が崩れ落ちていくような感覚だった。今まで抱いていた怒りや絶望は、犬絵のその一言であっけなく霧散してしまったのだ。
「即興にしてはなかなかだったと思うけど」
犬絵の声はどこか楽しげで、その無邪気な響きが僕をさらに苛立たせた。何もかもがただの遊びであったかのように言われることで、僕の感情はぐしゃぐしゃに掻き乱される。怒り、困惑、そしてわずかな安堵。それらが一つの容れ物の中で混じり合い、不快な色を生み出していた。
そのとき、電車が駅に到着した。開いたドアからムッとした熱気が流れ込み、現実に引き戻される。
「それじゃあね、みっちゃん。このあとの時間は、大事にしなさい」
意味深な言葉を残し、犬絵が電車を降りていく。そして、その後ろ姿に和志も続いた。
僕が呆然としていると、玉津が顔を覗き込み、ヒソヒソ声で、
「明日、スマホに送ってやるからな。それで、しっかりオナニーするんだぞ」
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