星降る夜に君想う

uribou

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未来を見つめて

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時が過ぎ、季節は冬へと移り変わろうとしていた。
透の病状は依然として厳しいものだったが、彼の強い意志と夏樹の支えもあって、彼は少しずつ回復の兆しを見せていた。
冬のある日、夏樹は透の病室で過ごしていた。
部屋の窓からは雪がちらつく景色が見え、静かな時間が流れていた。透は少し体を起こし、夏樹に向かって微笑んだ。
「最近、少し調子がいいんだ」と透が言った。
「それは良かった。だんだん元気になってくれると嬉しいな」
夏樹は微笑み返し、穏やかな時間を二人で共有する幸せを噛みしめた。
「夏樹、君のおかげだよ。本当にありがとう」
透の声は真剣だった。
「そんなことないよ。透が頑張っているからだよ。でも、少しでも力になれているなら嬉しい」
二人はしばらくの間、未来について語り合った。
夏樹は進学や宇宙への夢、透は星を追い続ける希望を語った。透は、夏樹が自分の夢を追い続けることを心から願っている様子だった。
「君には、どんな未来が待っているのか、想像するだけでワクワクするよ」
「透にも元気になって、一緒に星を見る未来が待っているからね」
その日、透はノートをひらき、夏樹に向けて新しい詩を書いてくれた。
その詩には、二人が過ごしてきた日々と、これから待っているであろう日々への希望が綴られていた。
「ほんとに素敵だね、透。あなたの言葉は、星空のように美しいよ」
夏樹はその詩を、大切な宝物として心に刻むことにした。
雪が静かに降り続ける中、夏樹と透は二人で未来を見つめ、心を響かせ合った。
彼らの絆は、どんなに季節が巡ろうとも変わらず、星のように輝き続けるものだった。
目の前の困難を乗り越えながらも、彼らは共に歩み、希望を胸に秘めて今を生きていた。

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