99 / 100
最後の旅!まさかのコンビが母体を救う!
最強のコンビ!究極の魔法!
しおりを挟む
<アキラ視点>
カウンターテナー。
男性にも出すことのできる女声に相当する高音域だ。
カウンターテナーの声が出せる男性は、アルト魔法、ソプラノ魔法など、女声魔法を使いこなすことができるという。
「カウンターテナー魔法が唱えられるというのか。エリック」
「ああ、もともとこの体の持ち主だったエリーゼは、声変わりを迎えても女声魔法をあきらめることができなかった。だが、ひそかに、声帯を鍛え、カウンターテナー魔法を覚えた」
「いつそのことを知った?」
「ついぞ3日前かな。パーティーの前にこっそりと教えてくれたんだ」
いけるかもしれない。
ダンジョンには2人1組で潜らないと弾かれる魔法が施されていた。
だが、それは、男女のペアでなくてはならないとまでは決められていなかった。
「アキラとエリック。学園で最強の2人がタッグを組めば、奇跡はおきるかもしれない。地下130階に潜れるかもしれない!」
ソナタが目を輝かせて言った。
「いくぞ!」
気合を入れ、僕たちはダンジョンに向かった。
「アキラ。言っておくが、足は引っ張るなよ。足手まといだと思ったら遠慮なく置いていくぞ」
「言ってくれるじゃないか。悔しいが、実力不足だ。何としてでもついていく!」
俺たちは地下に潜った。
バトルエリア、謎解きエリア、アスレチックエリア。
次々にやってくるギミックの数々。
休憩をとりつつ、一つ一つクリアしていく。
最初は息が合わず、ちぐはぐなコンビだったが、地下90階に潜る頃には、奇妙な信頼関係で結ばれていた。
エリックは階段の踊り場で俺と彼自身を回復する。
「やるじゃねぇか。さすが俺たちを倒しただけのことはある」
「君を超えるために、彼女はエリーゼは頑張ってここまで僕を育ててきたからね。なんとしてでも彼女を助けたい」
「それは俺も同じことだ。なにせ、元の自分の身体だからな。こんなところでくたばられては困る!それに、お前たちに負けたままで終れないからな」
数々の難関を潜り抜けた俺たちは地下130階に到達する。
「なるほど。これが、魂を体に定着させる魔法の旋律か。男声魔法と女声魔法の合唱魔法だな。古語の発音はそれほど難しくないが、巻き舌を2か所完璧に読み上げないといけない。確か、お前の苦手分野じゃなかったか?女声パートはカウンターテナーでなんとか代用できそうだ。男声パートは音楽的に高度なセンスが求められる。女声魔法も俺の弱点である歌声の伸びが求められる。お前らに負けてから、毎日ロングトーンを俺はこなしてきたんだ。アキラ。俺も最善の努力はするが、お前が頼りだ」
「任せてくれ、俺も巻き舌は必死で訓練してきたんだ」
魔法の旋律を耳に焼き付ける。
そして、ダンジョンを脱出し、エリーゼの元へ向かう。
「病状は?」
「苦しそうだわ。このままじゃ、死んでしまうかも。呪文は手に入れたの?」
「任せてくれ」
俺は、エリックはそれぞれ、声を重ね、魔法をエリーゼに向けて唱えた。
助かってくれ!
カウンターテナー。
男性にも出すことのできる女声に相当する高音域だ。
カウンターテナーの声が出せる男性は、アルト魔法、ソプラノ魔法など、女声魔法を使いこなすことができるという。
「カウンターテナー魔法が唱えられるというのか。エリック」
「ああ、もともとこの体の持ち主だったエリーゼは、声変わりを迎えても女声魔法をあきらめることができなかった。だが、ひそかに、声帯を鍛え、カウンターテナー魔法を覚えた」
「いつそのことを知った?」
「ついぞ3日前かな。パーティーの前にこっそりと教えてくれたんだ」
いけるかもしれない。
ダンジョンには2人1組で潜らないと弾かれる魔法が施されていた。
だが、それは、男女のペアでなくてはならないとまでは決められていなかった。
「アキラとエリック。学園で最強の2人がタッグを組めば、奇跡はおきるかもしれない。地下130階に潜れるかもしれない!」
ソナタが目を輝かせて言った。
「いくぞ!」
気合を入れ、僕たちはダンジョンに向かった。
「アキラ。言っておくが、足は引っ張るなよ。足手まといだと思ったら遠慮なく置いていくぞ」
「言ってくれるじゃないか。悔しいが、実力不足だ。何としてでもついていく!」
俺たちは地下に潜った。
バトルエリア、謎解きエリア、アスレチックエリア。
次々にやってくるギミックの数々。
休憩をとりつつ、一つ一つクリアしていく。
最初は息が合わず、ちぐはぐなコンビだったが、地下90階に潜る頃には、奇妙な信頼関係で結ばれていた。
エリックは階段の踊り場で俺と彼自身を回復する。
「やるじゃねぇか。さすが俺たちを倒しただけのことはある」
「君を超えるために、彼女はエリーゼは頑張ってここまで僕を育ててきたからね。なんとしてでも彼女を助けたい」
「それは俺も同じことだ。なにせ、元の自分の身体だからな。こんなところでくたばられては困る!それに、お前たちに負けたままで終れないからな」
数々の難関を潜り抜けた俺たちは地下130階に到達する。
「なるほど。これが、魂を体に定着させる魔法の旋律か。男声魔法と女声魔法の合唱魔法だな。古語の発音はそれほど難しくないが、巻き舌を2か所完璧に読み上げないといけない。確か、お前の苦手分野じゃなかったか?女声パートはカウンターテナーでなんとか代用できそうだ。男声パートは音楽的に高度なセンスが求められる。女声魔法も俺の弱点である歌声の伸びが求められる。お前らに負けてから、毎日ロングトーンを俺はこなしてきたんだ。アキラ。俺も最善の努力はするが、お前が頼りだ」
「任せてくれ、俺も巻き舌は必死で訓練してきたんだ」
魔法の旋律を耳に焼き付ける。
そして、ダンジョンを脱出し、エリーゼの元へ向かう。
「病状は?」
「苦しそうだわ。このままじゃ、死んでしまうかも。呪文は手に入れたの?」
「任せてくれ」
俺は、エリックはそれぞれ、声を重ね、魔法をエリーゼに向けて唱えた。
助かってくれ!
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

久しぶりに帰省したら私のことが大好きな従妹と姫はじめしちゃった件
楠富 つかさ
恋愛
久しぶりに帰省したら私のことが大好きな従妹と姫はじめしちゃうし、なんなら恋人にもなるし、果てには彼女のために職場まで変える。まぁ、愛の力って偉大だよね。
※この物語はフィクションであり実在の地名は登場しますが、人物・団体とは関係ありません。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる