クセつよ母は今日もいく

高羽志雨

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プロローグ

1日が始まる

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 そうやって開業して、はや3年。

 商店街の人たちは新参者の聡に親切にしてくれて仲良くなっているし、商店街にくる客がアロンでランチを取ってくれたり、買い物の休憩がてら寄ってくれたりして、常連客もできてきて、聡の店は順調で、聡自身も楽しく営業している。

 母、留以子の商店街での言動を見ききさえしなければ、最高の勤務場所なはずなのだ。

 自転車や徒歩で商店街を行き交う老若男女を眺めながら、今日一日、平和に終えることを聡は願った。
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