64 / 73
第二部序文:1942年2月~4月の大局
リアル・ホロコースト(序)
しおりを挟む 明日は、いよいよ婚姻の儀の初日。
正妃選びの儀から、たったの半年。
けれど、自分もジョゼフィーネも変わったと感じる。
ジョゼフィーネはよく笑うようになったし、言葉数も増えていた。
なにより、ディーナリアスに向ける視線が変わっている。
それを感じるたびに、胸が暖かくなった。
同時に、自分の中の変化にも気づくのだ。
ディーナリアスは、今まで誰かを「愛しい」と感じたことがない。
好ましいとか、良い人物だと思うことはあっても、積極的な好意をいだいたことがなかった。
女性とベッドをともにしていてさえ「愛」とは無縁で過ごしてきている。
避けていたのではなく、本当にそういう気持ちがわからなかったのだ。
ジョゼフィーネを大事に想うようになって、初めて知った。
それまでは「愛」がどのようなものか想像もできずにいたが、彼女との関係の中で実感するようになっている。
(ジョゼとでなければ、愛し愛される婚姻は望めなかったやもしれぬ)
ディーナリアスは、書に従い、愛し愛される婚姻を目指してはいた。
さりとて、言葉で言うのと実際的なものとは違う。
言うだけなら簡単なのだ。
本物には成り得ない。
それも、今だからこそ、わかる。
「ディーン……どうしたの?」
就寝前の、ひと時。
いつものようにベッドに入っているが、今日は、字引きはなし。
体は起こしているものの、ただ寄り添っているだけだった。
ディーナリアスが黙っているので、不思議に思っているのだろう。
ジョゼフィーネが首をかしげて、彼を見ている。
ディーナリアスは、彼女の頭を、ゆっくりと撫でた。
薄い緑の髪に、菫色の瞳をしているジョゼフィーネは、たおやかに見える。
変わりつつあるとはいえ、急激な変化があったわけではない。
彼女は未だ頼りなげな雰囲気をまとっている。
そんなジョゼフィーネが、やはり愛おしいし、守りたいと思った。
「緊張しておるか?」
「う……うん……大勢の前に立つなんて、初めてだし……」
「案ずるな。俺が隣にいる」
婚姻の儀では、儀式そのものが終わったあと、民への「姿見せ」がある。
明日から3日間、王宮に民が入ることが許されるのだ。
新年の祝時の際にも似た行事があるため、ディーナリアスは慣れている。
ただ、今回は自分が中央に立つことになるのが、いつもとは違うところだった。
「ど、どのくらいの人が、来るの?」
「1,2万人程度……いや、3万人ほどであろうな」
「そ、そんなに……想像つかない、よ……」
ジョゼフィーネが、少し不安そうに瞳を揺らがせる。
その瞳を見つめ、ディーナリアスは目を細めた。
2人で民の前に立つ姿を想像する。
ジョゼフィーネは、ぷるぷるするかもしれない。
「王宮の立ち見台から手を振るだけだ。回数が多いゆえ、ずっと緊張しておると疲れるぞ」
「お昼前と、お昼のあと、2回ずつ、だよね?」
「そうだ。3日間で6回もあるのだし、すぐに慣れる」
立ち見台にいる2人と民との距離は、それなりに離れている。
1人1人の顔の判別がつくかつかないか、くらいだ。
至近距離ではないので、慣れれば緊張もほどけるだろう。
ディーナリアスも、いつもたいして「にこやか」な演技などしていないし。
ディーナリアスはジョゼフィーネの両手を自分の手のひらに乗せる。
その手を、じっと見つめた。
ジョゼフィーネが怪我をした時と同じ仕草だ。
「ジョゼ」
「……はい……」
ジョゼフィーネは、本当に鋭敏な「察する」という能力を持っている。
悪意から身を守るすべだったのだろう。
人の放つ「雰囲気」を察して、緊張したり、危険を察知したりするのだ。
今は、ディーナリアスの声音に、緊張している。
「俺は、明日、国王となる」
「はい……」
「それで何が変わるということはない。俺自身はな」
ジョゼフィーネの手から、彼女の顔に視線を移した。
瞳を見つめて言う。
「だが、国王とは民の平和と安寧のための存在だ。国の乱れを治めねばならぬ」
ディーナリアス個人の意思とは無関係に、その責任を負うのだ。
即位に応じた際には、自分1人の責だと思っていた。
負うのは自分だけだという勘違いに、今さらに、気づいている。
もちろんジョゼフィーネに、同じだけの責を負わせるつもりなどない。
ただ、無関係でもいられないのが、現実なのだ。
「そのために、俺は……お前に、どうしても言えぬことがある」
自分とリスとの関係。
与えられる者と与える者としての役割分担。
これは、たとえ「嫁」であって、口にはできない。
ジョゼフィーネを信頼しているとかいないとかの問題ではなく、知る者を限定することに意味があるのだ。
「いずれ必ず話す。それまで、待っていてほしい」
ジョゼフィーネは前世の記憶のこと、心を見る力のことを話してくれた。
秘密にしておくのが心苦しかったに違いない。
(嫁に隠し事をするなら墓場まで……これは、とてもできそうにない)
ディーナリアスだって隠し事をするのは後ろめたいのだ。
とくにジョゼフィーネは打ち明けてくれているのに、との気持ちがあるので、なおさら罪悪感をいだいている。
ディーナリアス個人からすれば「たいしたことではない」と思ってもいた。
ただ「国王」としては「たいしたこと」として扱わなければならないのだ。
「ディーン、真面目、だね」
ジョゼフィーネが、なぜか笑っている。
ディーナリアスの隠し事について気にした様子もない。
「隠し事は……黙ってするもの、だよ……隠し事があるって、言わなくても」
「それはそうかもしれぬが、隠し事を持っていることが、落ち着かぬのだ」
「…………隠し子、とか、じゃない、よね……?」
「いや、違う。そういう方向ではない、隠し事だ」
「だったら、大丈夫。話してくれるまで、待つ、よ」
ジョゼフィーネは、気を悪くしてもいないらしく、にっこりする。
その笑顔に、胸が、きゅっとなった。
彼女からの本当の信頼が得られていると感じる。
ディーナリアスはジョゼフィーネを抱き寄せた。
ぎゅっと抱きしめて、頬に頬をすりつける。
「俺の嫁は、なんという出来た嫁だ」
言葉でも態度でも、彼女を傷つけるようなことはするまい、と心に誓った。
ディーナリアスの頭に、改めて書の言葉が蘇る。
ユージーン・ガルベリーの書
第1章第2節
『嫁(妻となる女または妻となった女の別称)は、いかなることがあっても守り、泣かせてはならない。また、誰よりも大事にし、常に寄り添い合い、愛し愛される関係を築く努力をすべし』
正妃選びの儀から、たったの半年。
けれど、自分もジョゼフィーネも変わったと感じる。
ジョゼフィーネはよく笑うようになったし、言葉数も増えていた。
なにより、ディーナリアスに向ける視線が変わっている。
それを感じるたびに、胸が暖かくなった。
同時に、自分の中の変化にも気づくのだ。
ディーナリアスは、今まで誰かを「愛しい」と感じたことがない。
好ましいとか、良い人物だと思うことはあっても、積極的な好意をいだいたことがなかった。
女性とベッドをともにしていてさえ「愛」とは無縁で過ごしてきている。
避けていたのではなく、本当にそういう気持ちがわからなかったのだ。
ジョゼフィーネを大事に想うようになって、初めて知った。
それまでは「愛」がどのようなものか想像もできずにいたが、彼女との関係の中で実感するようになっている。
(ジョゼとでなければ、愛し愛される婚姻は望めなかったやもしれぬ)
ディーナリアスは、書に従い、愛し愛される婚姻を目指してはいた。
さりとて、言葉で言うのと実際的なものとは違う。
言うだけなら簡単なのだ。
本物には成り得ない。
それも、今だからこそ、わかる。
「ディーン……どうしたの?」
就寝前の、ひと時。
いつものようにベッドに入っているが、今日は、字引きはなし。
体は起こしているものの、ただ寄り添っているだけだった。
ディーナリアスが黙っているので、不思議に思っているのだろう。
ジョゼフィーネが首をかしげて、彼を見ている。
ディーナリアスは、彼女の頭を、ゆっくりと撫でた。
薄い緑の髪に、菫色の瞳をしているジョゼフィーネは、たおやかに見える。
変わりつつあるとはいえ、急激な変化があったわけではない。
彼女は未だ頼りなげな雰囲気をまとっている。
そんなジョゼフィーネが、やはり愛おしいし、守りたいと思った。
「緊張しておるか?」
「う……うん……大勢の前に立つなんて、初めてだし……」
「案ずるな。俺が隣にいる」
婚姻の儀では、儀式そのものが終わったあと、民への「姿見せ」がある。
明日から3日間、王宮に民が入ることが許されるのだ。
新年の祝時の際にも似た行事があるため、ディーナリアスは慣れている。
ただ、今回は自分が中央に立つことになるのが、いつもとは違うところだった。
「ど、どのくらいの人が、来るの?」
「1,2万人程度……いや、3万人ほどであろうな」
「そ、そんなに……想像つかない、よ……」
ジョゼフィーネが、少し不安そうに瞳を揺らがせる。
その瞳を見つめ、ディーナリアスは目を細めた。
2人で民の前に立つ姿を想像する。
ジョゼフィーネは、ぷるぷるするかもしれない。
「王宮の立ち見台から手を振るだけだ。回数が多いゆえ、ずっと緊張しておると疲れるぞ」
「お昼前と、お昼のあと、2回ずつ、だよね?」
「そうだ。3日間で6回もあるのだし、すぐに慣れる」
立ち見台にいる2人と民との距離は、それなりに離れている。
1人1人の顔の判別がつくかつかないか、くらいだ。
至近距離ではないので、慣れれば緊張もほどけるだろう。
ディーナリアスも、いつもたいして「にこやか」な演技などしていないし。
ディーナリアスはジョゼフィーネの両手を自分の手のひらに乗せる。
その手を、じっと見つめた。
ジョゼフィーネが怪我をした時と同じ仕草だ。
「ジョゼ」
「……はい……」
ジョゼフィーネは、本当に鋭敏な「察する」という能力を持っている。
悪意から身を守るすべだったのだろう。
人の放つ「雰囲気」を察して、緊張したり、危険を察知したりするのだ。
今は、ディーナリアスの声音に、緊張している。
「俺は、明日、国王となる」
「はい……」
「それで何が変わるということはない。俺自身はな」
ジョゼフィーネの手から、彼女の顔に視線を移した。
瞳を見つめて言う。
「だが、国王とは民の平和と安寧のための存在だ。国の乱れを治めねばならぬ」
ディーナリアス個人の意思とは無関係に、その責任を負うのだ。
即位に応じた際には、自分1人の責だと思っていた。
負うのは自分だけだという勘違いに、今さらに、気づいている。
もちろんジョゼフィーネに、同じだけの責を負わせるつもりなどない。
ただ、無関係でもいられないのが、現実なのだ。
「そのために、俺は……お前に、どうしても言えぬことがある」
自分とリスとの関係。
与えられる者と与える者としての役割分担。
これは、たとえ「嫁」であって、口にはできない。
ジョゼフィーネを信頼しているとかいないとかの問題ではなく、知る者を限定することに意味があるのだ。
「いずれ必ず話す。それまで、待っていてほしい」
ジョゼフィーネは前世の記憶のこと、心を見る力のことを話してくれた。
秘密にしておくのが心苦しかったに違いない。
(嫁に隠し事をするなら墓場まで……これは、とてもできそうにない)
ディーナリアスだって隠し事をするのは後ろめたいのだ。
とくにジョゼフィーネは打ち明けてくれているのに、との気持ちがあるので、なおさら罪悪感をいだいている。
ディーナリアス個人からすれば「たいしたことではない」と思ってもいた。
ただ「国王」としては「たいしたこと」として扱わなければならないのだ。
「ディーン、真面目、だね」
ジョゼフィーネが、なぜか笑っている。
ディーナリアスの隠し事について気にした様子もない。
「隠し事は……黙ってするもの、だよ……隠し事があるって、言わなくても」
「それはそうかもしれぬが、隠し事を持っていることが、落ち着かぬのだ」
「…………隠し子、とか、じゃない、よね……?」
「いや、違う。そういう方向ではない、隠し事だ」
「だったら、大丈夫。話してくれるまで、待つ、よ」
ジョゼフィーネは、気を悪くしてもいないらしく、にっこりする。
その笑顔に、胸が、きゅっとなった。
彼女からの本当の信頼が得られていると感じる。
ディーナリアスはジョゼフィーネを抱き寄せた。
ぎゅっと抱きしめて、頬に頬をすりつける。
「俺の嫁は、なんという出来た嫁だ」
言葉でも態度でも、彼女を傷つけるようなことはするまい、と心に誓った。
ディーナリアスの頭に、改めて書の言葉が蘇る。
ユージーン・ガルベリーの書
第1章第2節
『嫁(妻となる女または妻となった女の別称)は、いかなることがあっても守り、泣かせてはならない。また、誰よりも大事にし、常に寄り添い合い、愛し愛される関係を築く努力をすべし』
10
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
我らの輝かしきとき ~拝啓、坂の上から~
城闕崇華研究所(呼称は「えねこ」でヨロ
歴史・時代
講和内容の骨子は、以下の通りである。
一、日本の朝鮮半島に於ける優越権を認める。
二、日露両国の軍隊は、鉄道警備隊を除いて満州から撤退する。
三、ロシアは樺太を永久に日本へ譲渡する。
四、ロシアは東清鉄道の内、旅順-長春間の南満洲支線と、付属地の炭鉱の租借権を日本へ譲渡する。
五、ロシアは関東州(旅順・大連を含む遼東半島南端部)の租借権を日本へ譲渡する。
六、ロシアは沿海州沿岸の漁業権を日本人に与える。
そして、1907年7月30日のことである。
真田幸村の女たち
沙羅双樹
歴史・時代
六文銭、十勇士、日本一のつわもの……そうした言葉で有名な真田幸村ですが、幸村には正室の竹林院を始め、側室や娘など、何人もの女性がいて、いつも幸村を陰ながら支えていました。この話では、そうした女性たちにスポットを当てて、語っていきたいと思います。
なお、このお話はカクヨムで連載している「大坂燃ゆ~幸村を支えし女たち~」を大幅に加筆訂正して、読みやすくしたものです。
江戸時代改装計画
城闕崇華研究所(呼称は「えねこ」でヨロ
歴史・時代
皇紀2603年7月4日、大和甲板にて。皮肉にもアメリカが独立したとされる日にアメリカ史上最も屈辱的である条約は結ばれることになった。
「では大統領、この降伏文書にサインして貰いたい。まさかペリーを派遣した君等が嫌とは言うまいね?」
頭髪を全て刈り取った男が日本代表として流暢なキングズ・イングリッシュで話していた。後に「白人から世界を解放した男」として讃えられる有名人、石原莞爾だ。
ここはトラック、言うまでも無く日本の内南洋であり、停泊しているのは軍艦大和。その後部甲板でルーズベルトは憤死せんがばかりに震えていた。
(何故だ、どうしてこうなった……!!)
自問自答するも答えは出ず、一年以内には火刑に処される彼はその人生最期の一年を巧妙に憤死しないように体調を管理されながら過ごすことになる。
トラック講和条約と称される講和条約の内容は以下の通り。
・アメリカ合衆国は満州国を承認
・アメリカ合衆国は、ウェーキ島、グアム島、アリューシャン島、ハワイ諸島、ライン諸島を大日本帝国へ割譲
・アメリカ合衆国はフィリピンの国際連盟委任独立準備政府設立の承認
・アメリカ合衆国は大日本帝国に戦費賠償金300億ドルの支払い
・アメリカ合衆国の軍備縮小
・アメリカ合衆国の関税自主権の撤廃
・アメリカ合衆国の移民法の撤廃
・アメリカ合衆国首脳部及び戦争煽動者は国際裁判の判決に従うこと
確かに、多少は苛酷な内容であったが、「最も屈辱」とは少々大げさであろう。何せ、彼らの我々の世界に於ける悪行三昧に比べたら、この程度で済んだことに感謝するべきなのだから……。
旧式戦艦はつせ
古井論理
歴史・時代
真珠湾攻撃を行う前に機動艦隊が発見されてしまい、結果的に太平洋戦争を回避した日本であったが軍備は軍縮条約によって制限され、日本国に国名を変更し民主政治を取り入れたあとも締め付けが厳しい日々が続いている世界。東南アジアの元列強植民地が独立した大国・マカスネシア連邦と同盟を結んだ日本だが、果たして復権の日は来るのであろうか。ロマンと知略のIF戦記。
大日本帝国領ハワイから始まる太平洋戦争〜真珠湾攻撃?そんなの知りません!〜
雨宮 徹
歴史・時代
1898年アメリカはスペインと戦争に敗れる。本来、アメリカが支配下に置くはずだったハワイを、大日本帝国は手中に収めることに成功する。
そして、時は1941年。太平洋戦争が始まると、大日本帝国はハワイを起点に太平洋全域への攻撃を開始する。
これは、史実とは異なる太平洋戦争の物語。
主要登場人物……山本五十六、南雲忠一、井上成美
※歴史考証は皆無です。中には現実性のない作戦もあります。ぶっ飛んだ物語をお楽しみください。
※根本から史実と異なるため、艦隊の動き、編成などは史実と大きく異なります。
※歴史初心者にも分かりやすいように、言葉などを現代風にしています。
改造空母機動艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。
そして、昭和一六年一二月。
日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。
「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる