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その日まで
途中ながら一応見切り発車で公開。掲載までに完成していなかったらごめんなさい!→わちき間に合った!(17:35頃)
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浅野内匠頭こと浅野長矩がイシカリこと後の札幌に、松平定直がトウカプチこと十勝に配流されてからしばらくし、何回か年も明けて垣屋弾正忠の商業も軌道に乗り始めたある日のことでした。房総半島の近くで非常に大きな地震が発生しました。通称、「元禄地震」です。四年後の宝永地震並びに宝永噴火と併せて、南蛮人の記録には「18世紀初頭の大災害」と記録されています。そして、この数々の災害はそろそろ四十に手が届こうかという家五さんこと――そろそろ退場する可能性もあるしマジで名前なんにしよっかなあ――とりあえず家五(仮名)さんの寿命を相当削っていったらしく、嫡男竹千代……後の家六(またかよ)さんの元服を急がせています。
そして、富士山の噴火によって甚大な被害を蒙ったまま、朝廷や将軍の代替わりによって元号も幾度か代わり、読者世界に於いては暴れん坊将軍が出没する頃のことです。……まあそもそもこの世界では徳川家の嫡流が絶えていないことから彼は一介の越前国丹生郡藩主に過ぎないのですが、遂に名前も決まらないまま家五さんは家六さんに後を託し寿命を迎えるのです。正徳五年、太陽暦に直して2376年のことでございました。
そして、家六さんも元服したはいいもののしばらくは老中達の意見に翻弄されております。……この世界、徳川綱吉が側用人を発明していないのでうまいこと将軍が老中に異見できないのですな。
そうこうするうちに、家七さんが生まれた頃、元号は享保辺りに於いて遂に最初の転換点が訪れます……。
そして、富士山の噴火によって甚大な被害を蒙ったまま、朝廷や将軍の代替わりによって元号も幾度か代わり、読者世界に於いては暴れん坊将軍が出没する頃のことです。……まあそもそもこの世界では徳川家の嫡流が絶えていないことから彼は一介の越前国丹生郡藩主に過ぎないのですが、遂に名前も決まらないまま家五さんは家六さんに後を託し寿命を迎えるのです。正徳五年、太陽暦に直して2376年のことでございました。
そして、家六さんも元服したはいいもののしばらくは老中達の意見に翻弄されております。……この世界、徳川綱吉が側用人を発明していないのでうまいこと将軍が老中に異見できないのですな。
そうこうするうちに、家七さんが生まれた頃、元号は享保辺りに於いて遂に最初の転換点が訪れます……。
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