トモとトモの話

五味ほたる

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脚舐め編 *エロサンプル

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「はー……ちょっと寝ていい?」
「ほんとに寝るの好きですね」

 普段仕事が忙しいからだろうけど、智樹さんの休日は寝るか漫画かゲームかだ。つまり、相当なインドア人間なのだ。なんでも、「仕事以外で外に出たくない」らしい……。

 まだこうやって恋人同士になる前は、主任は休みの日は彼女とドライブしたり、夜景の綺麗なレストランに行ったりして、優雅に過ごしてるんだろうなあと勝手に思ってた。でもこんな庶民的な智樹さんを知って、もっと大好きになった。

「なんかここ、すげー落ち着く」
「そうですか? ベッド、固くないですか? 引っ越してきてからずっと変えてないから……」
「お前の匂いがする」

 ドキッ……
 そう言いながら年季の入った枕に顔を押しつけて目を閉じる……。すごい嬉しい、嬉しいんだけど……また無自覚だよ、この人は……。わかってんのかな……?

「とっ、智樹さんっ」
「何もしねーぞ」

 考えてることなんかお見通しで、キッと睨まれて牽制される。隣の部屋からはいつものようにテレビの音が漏れていた。

「う……うーっ、うーっ」
「唸っても駄目」

 どうにかヤっちまう方法はないかと模索して、ふとジーンズからはみだしてる足首が目に入った。

「脚……」
「んー?」
「脚舐めたい」

 ぎょっとした顔で見つめられる。ああ……この未確認生物でも見るような目……いちばん最初のパイズリしたとき以来だな……。いつ見られても慣れないし、キツい……。

「は……?」
「えと……だから、脚……舐めたい…です……」

 前から智樹さんの脚、すらっとして長いし綺麗だし、いつかちゃんと触ってみたいなと思ってた。本人に直接言う日がこんなに早く来るとは思わなかったけど……。
 智樹さんは「はぁ」と大袈裟にため息をついて言った。

「どっからそういう発想が出てくるんだよ」
「う……す、好きだから、全部さわりたいん……です……」
「……帰る」

 ああ、やばい!
 ベッドから半身を起こしたところに、すかさずアタックをかけて抱きついた。

「だッ!」
「待って、待って……帰らないでください……」

 逃げられないようにぎゅーっとホールドする。細い腰……俺のシーツと混ざった智樹さんの匂い……。やるなって言われても無理だ。何が何でもしたくなってくる。

「うるさい。この変態野郎」
「あ、ひどい……」
「だって……そんなの……嫌だ。俺が無理矢理させてるみたいじゃねーか」

 智樹さんの頭の中では、王様が家来に「跪いて足をお嘗め」をさせてる絵面が展開されてるらしかった。

「俺がやりたいからするんですよ? 二人っきりなんだし、いいじゃないですか」
「絶対に嫌だ」
「どーしてもしたい」

 腰にひっついたまま、負けじと食い下がる。

「触りたいです……」
「っ……」
「舐めさせて」

 目が「しつこい」って言ってる。もう引っ込みがつかない。目を逸らした方が負けだ。絶対に智樹さんが折れるまで粘ってやる……!

「わかった」
「へっ?」

 あっさり望んだ返事がきて、拍子抜けする。

「俺、クリハンやってるから。勝手にしろ」

 そう言うと、財布が入ってたのとは反対側のポケットからPSPを取り出して電源を入れた。いつの間に……。

「ああ、そういう……」

 俺が何をしようと反応しないつもりで開き直ったらしい。ふーん……。智樹さんがその気なら、別にいいけどね。意地でも気持ちよくさせてやる。クリハンなんか集中できないくらいに。

「風呂……」
「ううん。いい。洗わないで」
「はっ? うわあぁっ」

 ふかふかのクッションの上に引きずり下ろして、ベッドを背にして座らせる。ジーンズをまくってずり落ちてこないようにして……

「舐めるよ……?」
「な……汚な……っ! ひあっ」

 俺んちにそぐわない、品のある靴下を脱がせて足の裏をぺろっと舐めた。ちょっとしょっぱい……ような気がする。暴れようとする脚を押さえつけて、抵抗できないようにした。

「むっ、無理っ! くすぐった……やっぱ……無……っ」
「だーめ」

 足の裏はやっぱりくすぐったくて嫌なのかも。まずは足の甲から責めていくことにした。
 つーっと骨に沿ってなぞったり、キスしたりする。

「っ……」

 ちゅ……ちゅぷ……
 足首までいったら、軽く噛みついてはみはみしてみたりして。全体的に俺の唾液でまぶすようにして舐めた。てらてらして光って、すごくやらしい。

「ぁ……、っ……」

 最初こそ大袈裟に反応してたけど、だんだん慣れてきたのか、陽気なクリハンのBGMとボタンを押すカチャカチャした音が聞こえきてムッとする。ちょうどPSPに隠れて顔見えないし……。顔見られたくないからってわざとやってるな……。
 反対側の甲も同じように舐めて……それから形のいい親指をぱくっと咥えた。

「っ……!!」

 そうするとびくっと腰が跳ねた。面白いくらいに反応してくれる。

「ひ……っ」

 ねっとりと指の腹を舐めて、舌先で爪の中までぐりぐりしてやる。

「ぁ……うっ……」

 爪を割らない程度にかみかみする。ここ、神経が通ってるわけでもないのに感じるんだ。やらしい……。もう力が入らなくなっちゃったみたいだ。

「ひぁっ……!?」

 ぢゅっと指ごと強く吸い上げると、ガタッとPSPが落ちる音が聞こえた。

「ぁ……」
「ふふふ……」

 クリハンに勝った……。内心ほくそ笑む。すかさず憎いゲーム機を手の届かないところに遠ざけた。

「セーブ……」
「ちゃんとスリープにしたから。大丈夫だよ」

 ちゃっかりセーブの心配しちゃうのが智樹さんらしい。けど……俺よりゲームのほうが大事なんだと思うと悔しかった。

「ん……」

 人差し指を口に含んで、わざと音をたてて吸った。

「ひぃっ……んっ……」

 腰がぴくぴく跳ねて痙攣してる。かわいい……。ほかの指も同じように吸い上げて、甘噛みしてやる。

「身体、震えてるよ。気持ちいいの?」
「……よ、く……ない……っ気持ち悪い」

 まーた素直じゃないんだからなあ。目がとろーんってなってるの、自分じゃ気づいてないのかな?

「ふーん?」

 指にちゅっとキスしてから、足の裏をべろりと舐め上げた。

「ひあああっ」






***






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