42 / 73
★君に捧げる笑顔の花束 4
しおりを挟む
「ぃ、あ…だめ…また、出る…」
壁を掴むノエルの手に力がこもる。
震えた体が絶頂を知らせる。
シシリィは己の口に吐き出されたものを味わうように口に溜める。
こちらを見下ろすノエルを見て微笑めば口を開いて見せつけた後飲み込んだ。
客や働く者たちのための大浴場は夜にならなければ混み合いはしない。
ディディエとシシリィはそれを知るためノエルを連れ、たくさんの香油を持ち込み入っていた。
服を脱ぎ捨てれば三人だけの空間にノエルの喘ぎと濡れた音が響く。
ディディエの指がノエルの中を拡げ香油を塗りたくる。
媚薬入りのそれはすぐに粘膜に吸収されノエルの体を燃え上がらせた。
「ノエル、わかるか。もう俺の指の根元まで食らったぞ」
「ディディの太いからもっとぐずぐずになろうね。指が三本入らないと辛いからノエルの弱いところ教えてね」
シシリィは首をもたげて蜜をこぼすノエル自身を手と口で愛撫しながら時折下腹部を手のひらで押す。
薄い腹はシシリィの外からの圧とディディエの内部からの圧を伝える。
己の知らないところを二人に暴かれるのが恥ずかしい。
だがそれを伝えるよりもまずノエルは快楽に喘ぐ声しか出せなかった。
「ディ、ディエ…奥、いやぁ…」
「いやか?本当に?お前のここはたまらないとよだれを出してるぞ。ほら、音が聞こえるだろ」
ディディエの太い指はノエルの奥を突く。
そのたびに濡れた音がする。自分の体が出している音とは思えなかった。
シシリィが立ち上がり体を寄せてくる。
むき出しの肌が重なりむず痒い。
「ノエル、俺のも触って。固くなって、ノエルに触って欲しいってさっきからヨダレ垂らしちゃってるの見えるでしょ?」
シシリィの肌も熱い。この浴場も熱い。
ぼんやりとした意識のままシシリィの声に導かれるようにしてノエルの手が伸びた。
くちゅ、と音がした。ノエルの手に粘ついたものが触れる。
シシリィも興奮したのだろうか。ノエルが手を動かすと眉をひそめて唇を噛みしめる。
獣臭い息が間近でした。
「シシリィ、よがれよ」
「や、だ…こんな、声…」
「俺に触られていつも声出してただろ」
ぐっとノエルの後ろをいじくりまわしていた指が奥に入る。
それと同時にシシリィの熱をしごいていたノエルの手にも力が入ってしまう。
「くあっ…!」
シシリィが声を上げ、ノエルの手に我慢しきれなかった欲を吐き出す。
頬を上気させ息を切らす顔を見つめているとノエルもたまらなくなってきた。
小さく名前を呼んでシシリィの顔を上げさせる。
口づければノエルの首元にシシリィの腕が回り引き寄せられた。無我夢中でキスを交わし互いの唾液を交換しあう。
シシリィの目はとろけてノエルを映し出す。
「ノエル、シシリィばっかりにかまけてるとお前もよがることになるぞ」
ディディエの舌がノエルの耳を這う。
一本では物足りない。顔を横に向けてディディエと口づける。
もっと欲しい、もっと奥まで。
ノエルの声にならない願いが聞こえたのか、ディディエはゆっくりと二本目の指をいれてきた。
「ぐっ…あ…いたい…」
「あー…まだきついか」
「香油追加しようか…中で吸収してるはずだから媚薬の効きがもともとよくないのかも…強いの持ってくる?」
シシリィは絶頂の余韻からようやく立ち戻ればノエルの瞼やほほに幾度も口づけを落とした。
ディディエがうなずけば二人から離れて浴場を出ていく。
二人きりになればディディエはノエルの胸元に腕を回して抱き寄せた。
ノエルの尻にディディエの昂ぶりが当たる。すりっと尻の狭間に滑り込んだその熱さに溜まらなくなった。
「まだだ…今日はお前の奥まで挿れる…シシリィの時は幾度もお預け食らったんだ…お前はそんなことないよな?」
「…奥、まで…」
「そこを突くとシシリィは面白いほどに潮を吹くし、あられもなくよがる。きっとお前も」
「そんな…だめ…無理だ…」
「無理じゃない…安心しろ。シシリィが持ってくる媚薬でこのきついここも、もっと濡れる」
まだ浅いところを二本の指が出入りする。
耐えられるわけがない。
逃げ出したくもなったが、期待に満ちた吐息がこぼれた。
「ノエル…イイ声で啼けよ?」
壁を掴むノエルの手に力がこもる。
震えた体が絶頂を知らせる。
シシリィは己の口に吐き出されたものを味わうように口に溜める。
こちらを見下ろすノエルを見て微笑めば口を開いて見せつけた後飲み込んだ。
客や働く者たちのための大浴場は夜にならなければ混み合いはしない。
ディディエとシシリィはそれを知るためノエルを連れ、たくさんの香油を持ち込み入っていた。
服を脱ぎ捨てれば三人だけの空間にノエルの喘ぎと濡れた音が響く。
ディディエの指がノエルの中を拡げ香油を塗りたくる。
媚薬入りのそれはすぐに粘膜に吸収されノエルの体を燃え上がらせた。
「ノエル、わかるか。もう俺の指の根元まで食らったぞ」
「ディディの太いからもっとぐずぐずになろうね。指が三本入らないと辛いからノエルの弱いところ教えてね」
シシリィは首をもたげて蜜をこぼすノエル自身を手と口で愛撫しながら時折下腹部を手のひらで押す。
薄い腹はシシリィの外からの圧とディディエの内部からの圧を伝える。
己の知らないところを二人に暴かれるのが恥ずかしい。
だがそれを伝えるよりもまずノエルは快楽に喘ぐ声しか出せなかった。
「ディ、ディエ…奥、いやぁ…」
「いやか?本当に?お前のここはたまらないとよだれを出してるぞ。ほら、音が聞こえるだろ」
ディディエの太い指はノエルの奥を突く。
そのたびに濡れた音がする。自分の体が出している音とは思えなかった。
シシリィが立ち上がり体を寄せてくる。
むき出しの肌が重なりむず痒い。
「ノエル、俺のも触って。固くなって、ノエルに触って欲しいってさっきからヨダレ垂らしちゃってるの見えるでしょ?」
シシリィの肌も熱い。この浴場も熱い。
ぼんやりとした意識のままシシリィの声に導かれるようにしてノエルの手が伸びた。
くちゅ、と音がした。ノエルの手に粘ついたものが触れる。
シシリィも興奮したのだろうか。ノエルが手を動かすと眉をひそめて唇を噛みしめる。
獣臭い息が間近でした。
「シシリィ、よがれよ」
「や、だ…こんな、声…」
「俺に触られていつも声出してただろ」
ぐっとノエルの後ろをいじくりまわしていた指が奥に入る。
それと同時にシシリィの熱をしごいていたノエルの手にも力が入ってしまう。
「くあっ…!」
シシリィが声を上げ、ノエルの手に我慢しきれなかった欲を吐き出す。
頬を上気させ息を切らす顔を見つめているとノエルもたまらなくなってきた。
小さく名前を呼んでシシリィの顔を上げさせる。
口づければノエルの首元にシシリィの腕が回り引き寄せられた。無我夢中でキスを交わし互いの唾液を交換しあう。
シシリィの目はとろけてノエルを映し出す。
「ノエル、シシリィばっかりにかまけてるとお前もよがることになるぞ」
ディディエの舌がノエルの耳を這う。
一本では物足りない。顔を横に向けてディディエと口づける。
もっと欲しい、もっと奥まで。
ノエルの声にならない願いが聞こえたのか、ディディエはゆっくりと二本目の指をいれてきた。
「ぐっ…あ…いたい…」
「あー…まだきついか」
「香油追加しようか…中で吸収してるはずだから媚薬の効きがもともとよくないのかも…強いの持ってくる?」
シシリィは絶頂の余韻からようやく立ち戻ればノエルの瞼やほほに幾度も口づけを落とした。
ディディエがうなずけば二人から離れて浴場を出ていく。
二人きりになればディディエはノエルの胸元に腕を回して抱き寄せた。
ノエルの尻にディディエの昂ぶりが当たる。すりっと尻の狭間に滑り込んだその熱さに溜まらなくなった。
「まだだ…今日はお前の奥まで挿れる…シシリィの時は幾度もお預け食らったんだ…お前はそんなことないよな?」
「…奥、まで…」
「そこを突くとシシリィは面白いほどに潮を吹くし、あられもなくよがる。きっとお前も」
「そんな…だめ…無理だ…」
「無理じゃない…安心しろ。シシリィが持ってくる媚薬でこのきついここも、もっと濡れる」
まだ浅いところを二本の指が出入りする。
耐えられるわけがない。
逃げ出したくもなったが、期待に満ちた吐息がこぼれた。
「ノエル…イイ声で啼けよ?」
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
王道にはしたくないので
八瑠璃
BL
国中殆どの金持ちの子息のみが通う、小中高一貫の超名門マンモス校〈朱鷺学園〉
幼少の頃からそこに通い、能力を高め他を率いてきた生徒会長こと鷹官 仁。前世知識から得た何れ来るとも知れぬ転校生に、平穏な日々と将来を潰されない為に日々努力を怠らず理想の会長となるべく努めてきた仁だったが、少々やり過ぎなせいでいつの間にか大変なことになっていた_____。
これは、やりすぎちまった超絶カリスマ生徒会長とそんな彼の周囲のお話である。
【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。
愛され末っ子
西条ネア
BL
本サイトでの感想欄は感想のみでお願いします。全ての感想に返答します。
リクエストはTwitter(@NeaSaijou)にて受付中です。また、小説のストーリーに関するアンケートもTwitterにて行います。
(お知らせは本編で行います。)
********
上園琉架(うえぞの るか)四男 理斗の双子の弟 虚弱 前髪は後々左に流し始めます。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い赤みたいなのアースアイ 後々髪の毛を肩口くらいまで伸ばしてゆるく結びます。アレルギー多め。その他の設定は各話で出てきます!
上園理斗(うえぞの りと)三男 琉架の双子の兄 琉架が心配 琉架第一&大好き 前髪は後々右に流します。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い緑みたいなアースアイ 髪型はずっと短いままです。 琉架の元気もお母さんのお腹の中で取っちゃった、、、
上園静矢 (うえぞの せいや)長男 普通にサラッとイケメン。なんでもできちゃうマン。でも弟(特に琉架)絡むと残念。弟達溺愛。深い青色の瞳。髪の毛の色はご想像にお任せします。
上園竜葵(うえぞの りゅうき)次男 ツンデレみたいな、考えと行動が一致しないマン。でも弟達大好きで奮闘して玉砕する。弟達傷つけられたら、、、 深い青色の瞳。兄貴(静矢)と一個差 ケンカ強い でも勉強できる。料理は壊滅的
上園理玖斗(うえぞの りくと)父 息子達大好き 藍羅(あいら・妻)も愛してる 家族傷つけるやつ許さんマジ 琉架の身体が弱すぎて心配 深い緑の瞳。普通にイケメン
上園藍羅(うえぞの あいら) 母 子供達、夫大好き 母は強し、の具現化版 美人さん 息子達(特に琉架)傷つけるやつ許さんマジ。
てか普通に上園家の皆さんは顔面偏差値馬鹿高いです。
(特に琉架)の部分は家族の中で順列ができているわけではなく、特に琉架になる場面が多いという意味です。
琉架の従者
遼(はる)琉架の10歳上
理斗の従者
蘭(らん)理斗の10歳上
その他の従者は後々出します。
虚弱体質な末っ子・琉架が家族からの寵愛、溺愛を受ける物語です。
前半、BL要素少なめです。
この作品は作者の前作と違い毎日更新(予定)です。
できないな、と悟ったらこの文は消します。
※琉架はある一定の時期から体の成長(精神も若干)がなくなる設定です。詳しくはその時に補足します。
皆様にとって最高の作品になりますように。
※作者の近況状況欄は要チェックです!
西条ネア
迷子の僕の異世界生活
クローナ
BL
高校を卒業と同時に長年暮らした養護施設を出て働き始めて半年。18歳の桜木冬夜は休日に買い物に出たはずなのに突然異世界へ迷い込んでしまった。
通りかかった子供に助けられついていった先は人手不足の宿屋で、衣食住を求め臨時で働く事になった。
その宿屋で出逢ったのは冒険者のクラウス。
冒険者を辞めて騎士に復帰すると言うクラウスに誘われ仕事を求め一緒に王都へ向かい今度は馴染み深い孤児院で働く事に。
神様からの啓示もなく、なぜ自分が迷い込んだのか理由もわからないまま周りの人に助けられながら異世界で幸せになるお話です。
2022,04,02 第二部を始めることに加え読みやすくなればと第一部に章を追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる