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第一部 魔王の『力』を受け継ぎまして

第18話 まさかの『あいつら』と遭遇しまして

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 かつて『至天の魔王』に仕えた、五大氏族の最強戦士達。
 魔王より力を授かった戦士達は『五禍将フィフステンド』と呼称され、尊敬と畏怖を集めた。

 ――その中の一人が『金禍の将ガイア・カラミア』ミミコ・ミッコ。

 魔王軍随一の金魔法の使い手にして、魔導生命工学の権威。第一人者。
 五人いる『将』の中でも、ミミコは常に人気があった。

 その理由は、彼女が優れた容貌を持つダークエルフの姫君であることに由来する。
 魔族を支える五大氏族の中で、ダークエルフは特に容姿と魔力に優れていた。

 中でもミミコは最高の容姿、最高の魔力、最高の技術を有する最強の戦士だった。
 しかも彼女が創り出す魔法生物は優れた能力を持ち、様々な場面で重宝された。

 また、『五禍将』の中でもミミコは特に外への露出が少なかった。
 極々まれにしか見ることのできない、見目麗しき最強の戦士。
 それもまたミミコ・ミッコという人物の神秘性を高め、人気を得る要因となった。

 総じて、人気が出ないワケがないのが、ミミコ・ミッコという人物である。
 ま、それも所詮は実像を知らないニワカ共の憧れに過ぎないワケだが。

 そもそも、ミミコが『五禍将』に推薦された理由がひどい。
 確かにミミコはダークエルフ最強の戦士だが、推薦理由は『厄介払い』だった。

 それだけ聞けばひどい話に思えるが『私』はむしろ追い出す側に同情したよ。
 だって、ダークエルフの里では、誰もミミコに逆らえなかったからね。

 ミミコ・ミッコは自分では戦わない。
 戦うのは、彼女が創造したゴーレムや魔法生物達だ。

 ミミコ・ミッコは自分では何もしない。
 生活をサポートするのも、彼女が創造したゴーレムや魔法生物達だ。

 ミミコ・ミッコは里のものは自分のものと思っている。
 だから里の予算も自分のものと認識して、自分の研究にしこたま使い込んだ。

 その研究によって新たな魔法生物とかが創造されて、魔王軍としては助かった。
 だが、ミミコの故郷であるダークエルフの里ではどうだろうか。

 自分達が得た収入が、お姫様の趣味に遠慮なしにつぎ込まれていくワケである。
 ダークエルフ達が彼女を『私』に『推薦』した理由も、計り知れようってモンだ。

 自分のやりたいことしかやらない、勝手気ままな引きこもりのお姫様。
 つまりミミコ・ミッコはそういう女だ。


  ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


 まだ寝てる。

「すぴ~」
「…………」

 俺は、青、金、銀の式素を大気中から抽出して『混色』。

「え、あのビスト君、何を……?」

 ちょっとした驚きを見せるラーナには答えず、デケェ宝箱の中に右手を突っ込む。

「『寒風アイスウィンド』」

 かざした手のひらから宝箱の中へ、氷点下の風が放たれて、吹き荒れる。
 そしてそれは、全裸のまま眠っているミミコを直撃した。

「びゃあぁ~~~~!? へぶちッ!」

 ゴヅッ、と鈍い音がした。
 寒風に晒され跳ね起きたミミコが、その拍子に宝箱のふたに脳天をぶつけた音だ。

 さすがにこれで目が覚めただろ。
 ミッションコンプリート。我ながらいい仕事をしたぜ。

「ひどい……」
「起こしてるのに起きない方が悪い。寝坊は罪だぞ」

 口に手を当てるラーナに、俺は腕を組んでそう言い放つ。
 甘い顔を見せたらとことんつけ上がるのがミミコだからね、扱いとしては妥当だ。

「はにゅ~、何~、何なの~、いったぁ~~~~い!」

 宝箱の中から、そんな叫び声が聞こえてくる。
 俺は一言からかってやろうと、宝箱の中を覗き込もうとするが、

「ダメ」

 と、ラーナの手で両目を覆われてしまった。

「あの、ラーナ……?」
「見ちゃダメだからね、ビスト君」

 え、何で? どして?

「あの……」
「ミミコさん、何も着てないんだからね」

 そこか。そこか~……。

「いや、俺からすると『五禍将』って身内みたいなモンで、別に裸とかは……」
「ダ~メ! 絶対にダメなんだからね!」
「……はい」

 くっ、ラーナが放つ圧が凄まじい。酒場の万年Aランクさんが霞むほどだぜ。

「何? 誰? 外に誰かいるの~? みゅ~ん!」
「あ、えっと、いますけど、出てくるなら何か服を……」

 再び聞こえる宝箱の中からの声にラーナが答えかえるのだが、

「何か懐かしい魔力感じる~。……って、え? もしかして、パパっち!?」
「パ、パパっち……?」

 ラーナが、信じがたいという目でこっちを見てくる。おォい!?

「俺じゃねーから! 俺じゃねーからね! 『私』の方だからね!?」

 それに身内みたいなモンって言っただろ! 別にいかがわしい意味ちゃうわッ!

「よいしょ」

 宝箱のふたが、その声と共にある程度開く。
 そして、そこにできた隙間から、ミミコがヒョコッと胸から上を出す。

 裸ではなく、底に敷き詰めていた布を服代わりに巻きつけているようだ。
 ミミコは顔を見せるなり、そのアメジストのような紫の瞳で俺を凝視してくる。

「……何すか?」
「パパっちじゃないけど、懐かしい感じする~。キミ、誰?」

 素直に疑問をぶつけられた。
 俺としても同じような疑問があるので、答えると同時に尋ねてみようか。

「俺はビスト・ベル。おまえの『パパっち』が転生した姿、らしいぜ。こないだ、その『パパっち』の『記憶』と『力』を受け継いだ。だからおまえのことも知ってる」
「ふにふに……」

 俺の説明を聞いて、ミミコが変な声で鳴きつつうなずく。
 聞いてんのか、と思えるリアクションだが、こいつはちゃんと聞いている。

「そっかぁ~、転生体か~。自我が連続してないってことは、ギリギリでの転生だったんだね。『あの三人』は強かったもんね~。ミミもやられちったし」
「そうだよな。おまえは『あの三人』に負けたはずなんだよな、ミミコ・ミッコ」

 ミミコへ、俺は自分が抱いている疑問をぶつける。

「おまえ、何で生きてんの? つか、ここは何なの?」

 ミミコ含めて、五人の『将』は全て冒険者に敗れ、死んだはず。
 なのにどうしてミミコが生きているのか。それが俺にはわからなかった。

「地下三階辺りからもしやとは思ってたよ。何せバカげた量のミミックが置かれてるような場所だ。普通じゃねぇ。これだけのミミックを配置するだけの理由があるはずだ。そして『私』の『記憶』の中に、その理由となりうる心当たりがあった」
「それが、ミミコさん?」

 こっちを見るラーナに、俺はうなずく。

「ミミコ・ミッコは、希代のミミックフェチなんだよ」
「ニュッフフ~、ミミはね~、ミミックちゃんのことが大大大大大好きなの~ん!」
「わぁ……」

 俺の説明と、何とも嬉しそうなミミコの声に、ラーナが圧倒されて軽くのけぞる。

「ここはね、ミミの、ミミによる、ミミのための、ミミックちゃん天国なんだぁ~! パパっち死んじゃったあとで、ミミはここを作ったんだよね~。にゅふ~ん」

 やっぱそういうコンセプトのダンジョンか、ここ……。
 予想はついていたが、実際に創造者から聞くと、また何ともしょーもない。

「で、何でおまえは生きてんの?」
「それはね~、パパっちのおかげなんだよね~」
「はぁ?」

 意味がわからずに、俺は問い返してしまう。

「パパっちは『あの三人』と何日くらい戦ってたか、覚えてるかな~?」
「何日くらい、って……、あ、まさか」

 そのミミコの言い方から、俺は彼女が生きている理由に思い至った。

「『私』が『あの三人』と戦ってる間に復活したんか、おまえら!」
「はにゅ~ん、正解だよ~ぅ」

 魔王の眷属である『五禍将』は、魔王が健在である限り死んでも復活できる。
 ただし、それには一週間の経過が必要となるのだが――、

「え~、じゃあ『私』って『あの三人』と一週間以上戦ってたってコトかよ……」
「ビスト君は、覚えてないの?」
「いや、覚えてないというか、前世の『私』もそこまでは意識してなかったっぽい」

 ラーナに問われ、俺も首をひねりながらそう返すしかなく、ちょっと驚いたわ。

「復活したはいいけど、意識が戻るまで時間がかかって~、気がついたらパパっち負けちゃってたよ~。だからミミは『もういいか~』ってなって、魔王城を出ていったんだよね~。それで~、里に戻るのもめんどくさくて、ここ作ったんだ~!」
「『ここ作ったんだ~』で、用意できるモンじゃねーんだわ、ダンジョンって……」

 ま、それも魔族屈指の技術力を持つミミコだからこそ、なんだろうけど。
 しかしそうすると、他の『将』もどこかで生きてるのかね、まだ……。

「ねぇ、ビスト君」

 俺が考え込んでいるところに、ラーナが話しかけてくる。

「どしたよ、ラーナ?」
「うん、あのね。このダンジョンがミミコさんが作ったダンジョンなのはわかったよ。それで、これからどうしようか? クラリッサさんに報告しなきゃでしょ?」
「あー……」

 それは、そうねぇ。考えどころだねぇ……。
 このダンジョンはミミコの棲み処。危険性はないに等しいと断言できる。

 しかし冒険者ギルドに報告したとして、ミミコは無事でいられるだろうか。
 何せ彼女は、過去の話とはいえ魔族五大氏族の一角であるダークエルフの姫君だ。

 立場だけでいえば、普通に人間の敵なんだよねー。
 ついでにいうと『五禍将』で、魔法生物創造の権威だったりもするし。
 きっぱり厄ネタではあるんだよね。

「…………」

 俺は、腕組みをして考える。

「ビスト君……」
「みゅ~ん? どしたの? どしたの?」

 ラーナは俺を不安げに見つめ、当のミミコは理解できてない様子で目をパチクリ。

「なぁ、ミミコ」
「何かな~、ビスっち~?」

 ビスっち……。まぁ、いいけど。
 俺は、単刀直入にミミコに尋ねてみた。

「――おまえ、どうしたい?」


  ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


 外です。

『びゃあああああ~~~~! ひ、ひざしが~~~~! とける~~~~!』

 黙れ、引きこもりめが。外に出るの何百年ぶりだ、おまえ。

「うわぁ、本当にまぶしいね……。何だか、久しぶりに外に出た気がする」

 ミミコにならって、ラーナまでもがそんなことを言う。
 だが、おそらく俺達がダンジョンに入ってから、そう時間は経過していない。

 多分だが、経過してても二時間。もしかしたら一時間以内かもしれない。
 このダンジョンは内部が異空間になっていて時間の流れも外と違ってたようだし。

『みゅっふふ~、ビスっちのいる街、楽しみ~』

 と、ミミコが軽いエコー混じりの声でそんな風に笑う。
 結局、ミミコは外に出ることを選んだ。

 ミミック天国で寝ているのにも飽きたらしい。気まぐれさんめ。
 その上、今の俺の現状を話したら、自分も冒険者やりたいとか言い出したのだ。

「おい、ミミコ。おまえ本気で冒険者になるのか?」
『え~? 何よ~ぅ、なっちゃいけないの~ん? ビスっちひど~ぅい!』

 いけないとは言わんよ。けどね?

「おまえ、その見た目で冒険者やるってのは……」

 俺がそこを指摘する。
 するとミミコの『足』がガションと音を立てて、その巨体がかしぐ。
 首をひねってるアクション、なんだろう。きっと。

『ミミの何がおかしいってのよ~ぅ!』
「全部だ全部! 見た目全部! 全方位から見た全てがおかしいわ!」

 ミミコは、ミミコではなかった。
 ってのは語弊があるかもだが、その見た目は――、デケェ宝箱。足つき。

『何よぅ! この全環境適応型移動要塞ミミック『ミミッカイザー壱號』ちゃんはミミコの最高傑作なんだからね! 外に出ないでどこにでも行ける優れモノ~!』
「見た目はただの四足歩行宝箱なんだわ~……」
「奇妙な威圧感があるよね……」

 ラーナの評に、俺はコクコクとうなずいて同意する。
 これ、ダンジョンの最奥でミミコが入ってた巨大宝箱である。何と足がついてた。
 ミミコ曰く『外でも引きこもれるミミコ史上最高のミミック』とのこと。

 ……アホかと。

「とにかくアヴェルナに戻ろう。判断はクラリッサさんに丸投げの方向で」
「ビスト君、顔が疲れ果ててるよ……」

 さすがに疲れるわ、こんなん。
 だが、意外な出会いこそあったがダンジョン探索は無事に終了した。
 これでギルドに報告が完了すれば、依頼は達成――、

「お~っと、そこまでだぜ、ガキ共~!」
「随分とお早いお戻りじゃね~か!」

 街道に向かおうとしていたところで、二人の男が俺達の前に立ちはだかった。

「あれ、おまえら……?」

 そこにいたのは、キーンとクーンだった。
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