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第一部 魔王の『力』を受け継ぎまして

第10話 やりたい放題やられまして

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 穢れなき純白の鎧に身を包んだ、金髪碧眼の貴公子。
 レックス・ファーレンという男を一言で語るのであれば、そうなる。

 アヴェルナの街に二人しかいないAランク冒険者の片割れ。
 その事実から、この男はウォードさんと共に『アヴェルナの双璧』と呼ばれてる。

 こいつについては、今日、冒険者になった俺やラーナでも知っている。
 ある意味では、ウォードさんよりも有名な、アヴェルナの名物とも呼べる存在だ。
 ただし――、

「おや、どうしたんだい、みんな? 今の今まで楽しそうに盛り上がっていたのに」

 レックスの登場によって、酒場の中はシンと静まり返った。
 騒いでいた冒険者も、ギルド職員も、揃ってレックスから目線を外している。

「おぉ? 何だおまえら、レックスさんにその態度はよぉ!」

 凸凹コンビの凹の方――、キーンが酒場にだみ声を響かせる。

「何だ、コラ。レックスさんに挨拶もなしかよ、えェ?」
「あ、いや……、レックスさん、クーンさん、こんばんは……、っす……」

 凸凹コンビの凸の方――、クーンが近くにいた冒険者に挨拶を強要する。

「こらこら、やめないか、クーン。怯えているようじゃないか。見たところ、Dランク以下の冒険者のようだ。弱い者いじめは伝説的レジェンディじゃないよ」
「はッ、すいやせん、レックスさん!」

 笑ってたしなめるレックスに、クーンは揉み手ですり寄って、布切れを取り出す。

「おっと、レックスさん、ミスリルの鎧に曇りが。拭かせていただきやす!」
「ああ、ありがとう。君はよく気が利くね。さすがはCランク冒険者だ」
「ありがとうございます!」

 自分の鎧の胴体部分を布で磨き始めたクーンに、レックスも満足げだ。
 それを見る周りの冒険者の白いまなざしなど、この男はまるで気づいていない。

 これが、レックス・ファーレン。
 見ての通りの極端なランク至上主義者だ。

 そのせいでアヴェルナ含め、多数の冒険者からも蛇蝎の如く忌み嫌われている。
 俺達が知っているのも、こいつの『嫌われ者』としての悪名の方だったりするし。

 Dランク以下を人扱いしないこいつに、横の連帯なんて望めるワケがない。
 っつか、ラーナに絡んだ凸凹コンビ、よりによってレックスの取り巻きか……。

 もうイヤな予感しかしない。
 チラリとラーナの方を見れば、顔を青くして押し黙ってるし。

「ふぅん、ウォードもいるのかい。何かお祝いごとでもあったのかな?」
「俺は別に、おまえさんにゃあ用はないぜ、レックス」

 ニヤケ面のまま酒場を見回すレックスに向かって、ウォードさんが舌を打つ。
 さっきまでの大物っぽい余裕は、すでに消し飛んでしまっている。

「つれないことを言わないでくれよ、ウォード。君と僕の仲じゃないか」

 だが、レックスはニコニコと笑ったまま、気安くウォードさんに接近する。

「それで、何があったんだい? 君がいる上に、これだけの人数が食べて飲んでの大騒ぎだ。よっぽどなことがあったに違いない。そうだろう? ねぇ、ウォード?」
「……チッ」

 馴れ馴れしく接するレックスを前に、ウォードさんは不快さを隠そうともしない。
 同じAランクで『双璧』と呼ばれる二人だが、実は、対等ではなかった。

「あの!」

 と、そこで見かねてレックスに声をかけた者が――、あれ、ラーナ?

「おや、君は? 見ない顔だね?」

 レックスが、前に出たラーナに反応を示す。
 待って、待って待って、ちょっとラーナさん、そんな火中に飛び込むような……!

「わたしは、ラーナ・ベルです。今日、冒険者になったばっかりの新人です」
「ああ、Gランク。……あとにしてくれないか?」

 ラーナがGランクと知って、レックスの表情が露骨に歪む。
 Gランクなど、言葉を交わすのもけがらわしい。顔つきがそう物語っている。

「GランクがAランクの僕と話をしようなんて、思い上がりも甚だしいよ?」
「な……」

 レックスは声を出すのも億劫そうで、その態度にラーナも軽く絶句する。
 その様子を俺はハラハラしながら眺めていた。やめろ~、やめるんだ~、ラーナ!

「ウォードさんは、わたし達をお祝いしてくれてたんです!」

 しかし、ラーナはめげずにレックスへ自分の言いたいことをブチまけた。
 もぉ~~~~、やめろってェ~~~~! やめてくれよォォォォォ~~~~ッ!

「ああ、この女!」
「おまえ、こんなところにいやがったのか!」

 さらにそこへ、共に顔を怒りに赤くして加わってくる、キーンとクーン。
 うわああああああああああ、めんどくささが五割増しィィィィィィ――――ッ!?

「どうしたんだい、キーン、クーン。このGランクが、何だって?」
「聞いてくださいよ、レックスさんッ! この女、俺達が優しくしてやったってのに、いきなり逃げ出しやがったんですよ。失礼にも程があると思いませんか!?」
「な、あれは、あなた達が子供を蹴ったりするから――」

 いいように脚色されたキーンの告げ口に、ラーナが反発を示す。
 しかし、聞かされたレックスがどんな反応を見せるかなど、わかりきっている。

「これだから、Dランク以下はただのゴロツキだというんだよ。平気な顔をして人の優しさを踏みにじって、あまつさえ、それで被害者面するなんてね……」

 大げさに肩をすくめ、レックスがため息をつく。
 別に中立なワケもないこいつだが、それにしたって随分と見下してくれやがる。

「ウォード、こんな連中を祝ってただって? 何を考えてるんだ!」

 唖然となっているラーナをその場に放ったまま、レックスは再びウォードさんへ。

「彼女はGランクだぞ、Gランク! Aランクの君が親しげに会話なんてするからつけあがったんじゃないのか? やめてくれないか? それは冒険者全体の品位を貶める行為だよ! 前々から思っていたが、君はもう少し自分の立場を省みるべきだ!」

 演技めいた大げさな動きで両腕を振って、レックスがウォードさんに抗議をする。
 冒険者全体の品位を貶めるたぁ、言ってくれますねぇ、この野郎……。

「レックス、おまえ――」

 ウォードさんもいい加減に腹に据えかねたか、レックスに何かを言いかける。
 だが、先に野郎に文句をつける者がいた。

「何ですか、ウチのラーナちゃんがゴロツキだっていうんですか! 失礼ですね!」

 マヤさんだった。
 その顔を酒で赤くしたマヤさんが、ツカツカとレックスに歩み寄っていく。

「これはこれは、マヤさん。こんばんは。本日も伝説的レジェンディにお美しい」

 ギルド職員のマヤさんを前にすると、レックスも急に物腰を柔らかくしてくる。
 こいつ、同業には横柄で尊大だが、ギルドには尻尾振りまくりかよ。

「私のことはどうでもいいんです! それよりも、ラーナちゃんに謝ってください! 今日は、彼女とビスト君の初依頼達成&新記録樹立の記念日なんですからね!」
「……記録樹立?」

 がなり立てるマヤさんだが、レックスが反応を見せたのは、その一点。
 マヤさんがフフンとそれなりにデケェ胸を張って、自慢げにそれを語り始める。

「そうです。ラーナちゃんとビスト君は、何と本日『初依頼報酬史上最高額』を達成したのです! どうです、すごいでしょー! すごいですよねー!」
「マヤ姉さん、完全に酔ってる……」

 ラーナが額に手を当てて嘆息する。あ、やっぱり。
 俺もそんな気がしてたけど、よりによって何つーことをブチかましてくれたのか。

「……『初依頼報酬史上最高額』?」

 聞かされたレックスが、怪訝そうに眉をひそめる。

「その通りです! 最低でも金貨12枚です! さすがはラーナちゃんですね!」
「き、金貨12枚? Gランク冒険者の一日の報酬が……!?」

 さらに得意げに語るマヤさんに、キーンとクーンが目ん玉飛び出さんばかりに驚く。
 レックスも、そこまでのリアクションではないが、軽く目を見開いていた。

「それは、一体、どうやって……?」
「フフ~ン、それはですね――」

 マヤさんは、レックスに問われるがまま、すんなり今日あったことを話していく。
 もう、止める間もない。マヤさんの妹自慢を、ただただ聞くしかない俺達。

「お願いだからやめて、姉さん……」

 ラーナが真っ赤な顔で身を縮こまらせるが、そんな小声じゃあの人は止まらんて。

「ふぅん、なるほど。……『初依頼報酬史上最高額』で金貨22枚、か」

 周り全てを放置して、レックスは一人、あごに手を当てて何かを考え込む。
 それを見て、俺の中のイヤな予感が、ついにクライマックスを迎えようとする。

 絶対、何か妙なこと言い出すぞ、こいつ。
 と、思っていたら、レックスはいきなり笑顔になってラーナを見る。

「そこのGランクの君」
「な、何です……?」

 さっきまで冷淡そのものだったレックスの気味の悪い笑みに、ラーナが後ずさる。
 だが、そんなことはお構いなしに彼女に詰め寄り、レックスは言った。

「おめでとう。君は今日から僕のパーティーの一員だ」
「……え?」

 は?
 な、何言い出してんだ、こいつ!?

「ギルドで話題になっていた『天才』とは君のことだろう? いやぁ、実に君は運がいいね。何せ、この伝説的レジェンディな僕が、師になってあげるのだから」
「ちょ、何を勝手なこと言ってんだ、あんた……!」

 これには、たまらず俺も口を出してしまう。
 しかし、レックスはこっちを見ようともせずに硬直するラーナの手を握る。

「この『勇者候補』の僕の教えを受ければ、君も僕に次いで伝説的レジェンディになれるよ。よかったね。おめでとう。君は最高に恵まれているよ、Gランク君」
「や、やめて……ッ」

 ラーナがレックスの手を払おうとするが、握られた手は全く動かない。

「コラ、ラーナに何してやがる、オイ!」
「ん? ああ、君が『万能』だね」

 俺が肩を掴むと、レックスはやっとこっちを向く。その表情は非常に素っ気ない。

「適性も素養もオールBの君なら、ソロでやっていけるだろう? だから一人で頑張ってくれ。それと、Gランクの分際で僕に話しかけないでくれないか。鬱陶しい」
「あんたなぁ……!」
「ああ、それとだ――」

 俺の怒りなどどこ吹く風で、レックスは次にとんでもないことを言い出した。

「Gランクの『天才』の君。僕が君の師になってあげるための授業料とパーティーへの加入費用として、本日の報酬を頂戴しておこうじゃないか」
「何を言ってるんですか!?」

 満面の笑みでのたまうレックスに、ラーナも驚愕して声を張り上げてしまう。
 ラーナだけでなく、今日の報酬を全額渡せだぁ、この野郎……!

「これでもだいぶ譲歩してあげてるんだけどね。だって、この僕が教えてあげるのにたかが金貨22枚でいいと言っているんだよ。破格なんてものじゃないだろう?」
「いい加減にしろ、レックス!」

 言いたい放題のレックスに、ついにウォードさんが出張ってくる。
 周りに自分のトコのメンバーを侍らせ、レックスに向かって手を伸ばそうとする。

「黙っていてくれないか、ウォード」
「ぐ……ッ」

 だが、刹那に襲いかかった強烈な重圧が、ウォードさんの動きを阻んだ。

「な、んだ……!?」
「ぅぅ、い、ぃきなり……ッ」
「何です、こ、これ……!」

 ウォードさんだけではない。
 周りのパーティーメンバーも、ラーナも、マヤさんも、キーンもクーンも。
 その場のレックス以外の全員が、いきなりのしかかってきた重みに膝を屈する。

「僕を止めることもできないクセに、余計な口を挟まないでほしいものだ」

 俺も膝を折る中で、レックスの平然とした声だけが聞こえる。
 これは、威圧だ。
 レックスが、抑えていた自分の力をほんの少し解き放ったのだ。

 たったそれだけのことで、そこに生じた圧に場の全員が潰されかけている。
 同じAランク冒険者のウォードさんですら……。

 自分の力を誇示するために、自分が媚を売ってたギルド職員をも簡単に巻き込む。
 何というわかりやすい『力こそが正義』という思想。
 これが、レックス・ファーレンという男の本性か。これが。

「こうなることはわかってただろう、ウォード」
「く、レックス……!」
「君と僕は同じAランクだが、レベルが違うんだよ。レベルがさ」

 歯を剥き出しにして重圧に抵抗しているウォードさんを、レックスが鼻で笑う。
 だが、イヤらしく笑うレックスの言葉は、事実だった。

 現状の制度において、冒険者の最高ランクはAランク。
 そこから上はS、SS、SSSがあるが、これは事実上の名誉ランクでしかない。
 国や世界に対して大きな貢献を果たした者に贈られる、通称『英雄称号』。

 Aランクになったら、あとは冒険者としての実績を示す基準はレベルのみ。
 そして、ウォードさんのレベルは確か現在、50代半ば。もちろん、十分に高い。

 しかし一方で、レックスのレベルは70代後半だったはず。
 他の冒険者に嫌われながらもレックスが余裕でいられるのも、レベルあってこそ。

 レベルの数値は、最低でもその回数分、自己強化が行われたということだ。
 レックス・ファーレンは間違いなく、この辺り一帯で最強の冒険者なのだった。

「全く、君達は実に伝説的レジェンディではないね」
「ぐぅ……ッ」

 俺が見ている前で、レックスがウォードさんの頭を踏みつける。

「この『勇者候補』の僕が格安で師になってやろうと言ってるのに、邪魔しようとするんだから救えない。やはり君にはAランクの称号は荷が重いようだね、ウォード。何なら、Gランクからやり直したらどうかな? フフフ、ハハハハハハハハハッ!」

 レックスが高らかに笑いながらウォードさんの頭を靴底でグリグリ踏みにじる。
 それを見せられた瞬間、俺は『もういいわ』と呟き、両手を打ち鳴らした。

「ん……?」

 音を聞いたレックスが、何事かとこちらを向く。
 その一方で、ヤツの重圧に潰されていた冒険者達が次々に立ち上がり始める。

「あれ、急に体が軽くなった……?」
「え、どうして……」

 不思議そうにしながら身を起こす冒険者達を前に、レックスが目を丸くする。

「な、バカな。僕はまだ『威』を解いていないのに……!?」
「俺が消してやったんだよ。邪魔だから――、なッ!」

 呆けるレックスの背中に、俺は前蹴りを一発入れてやった。

「ぐあッ!?」

 小さな悲鳴をあげて、最強のAランク冒険者様はなすすべなく前に転がる。

「いつまでも人様の頭踏んづけてんじゃねぇよ、クソボケ野郎が」
「な、き、君は……ッ!」

 すぐさま体勢を立て直し、俺を睨みつけるレックスを、俺もまた睨み返す。
 そして、目の前の勘違い野郎に、俺は言ってやった。

「楽しくねぇなぁ、おまえ」
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