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第11話 吉田帝国は今から滅びます
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吉田帝国は今から滅びます。
だって、国を守ろうとするヤツが誰もいないんだもん。
俺の吉田帝国撃滅粉砕キックを前にして、支配階級共は全員ポカンとしたまま。
シャッター前で偉そうに格の違いを語っていた中原も、しっかり混じっている。
おいおい、シャキッとしろよ、おまえら。
皇帝の脇に侍る以上、おまえらは貴族として帝国を守る義務があるだろうが。
見るに、伯爵以上の上級貴族に相当するのが『Tシャツの吉田』。
それに次ぐのが『腕章の吉田』。
そして男爵やら騎士爵やらの下級貴族にあたるのが『ハチマキの吉田』、だろう。
だが、国を守るべきそいつらが、揃いも揃って立ち尽くしてやがる。
なってないなー。吉田帝国の貴族さん達は、まるでなっちゃいないなー。
そんな間抜け面してっと、どんどん国を侵略されちゃうぞ。
この俺になッ!
「空戟!」
発動させたのは、初級の風属性魔法。
極限まで圧縮させた空気を爆発的に膨張させるもので、初級でも威力が高い。
バゴン、という破裂音がして『タスキの吉田』の一体が吹き飛ばされる。
初級とはいえ、使っているのが俺だ。ゾンビ如きが耐えれるものじゃない。
事実、くらった『タスキの吉田』の上体は派手に砕け散った。
そして飛び散る血やら内臓やらを見た『名ばかりの吉田』達が一気に狂乱する。
「うわぁ、血だぁ!」
「ひ、人の腕が、千切れ飛んで……!?」
五階に集まっていた百人以上が、これによって一斉に逃げ出す。
その様子は、まさしく蜘蛛の子を散らすよう、と形容する以外にない状況だ。
あー、ヤバイ、ちょっとしくじった。
そういえば、ここは日本だった。
こういうバイオレンスには慣れてない連中が多いんだ。
俺はもう完全にマヒってるから、今さら人が砕けた程度じゃ何も感じやしない。
そういった部分を、元の平和な日常で何とか改善したかったんだった。
クッソォ~、屋内だから火属性はまずいよな~、っていう配慮はできたのに。
何となくだが負けた気分だぜ。これも全部、平和な日常を壊したゾンビが悪いッ!
やはりゾンビ、死すべし。
そしてゾンビ、滅ぶべし。
「凍戟!」
今度は失敗しないように、残る『タスキの吉田』を順々に凍りつかせていく。
命令を出す立場の皇帝がまだ復活していないせいか、ゾンビ共は棒立ちだった。
「……橘君」
呼ばれたのでふと見れば、腰を抜かした音夢がその場に座り込んでいた。
音夢は見開かせた目を俺に向けて、顔を青くして震えている。
「あなた、一体……?」
声まで弱々しくしやがって。
俺は、そんな音夢から目を逸らした。のどの奥で小さく舌を打つ。
「後でな」
そう言うのが、精一杯だった。
そこに、ルリエラがパタパタと翼をはばたかせて戻ってくる。
『ミッションコンプリートですわ~。って、あらあら?』
俺の肩にとまったルリエラが、俺と音夢とを交互に見比べる。
『何ですの、何ですの、この何ともいえない微妙な気まずさを抱えた空気は?』
『いや、何でもねぇから……』
『あー、この誤魔化し方! この誤魔化しにもならない下手で不器用な誤魔化し方! トシキ様が自分が悪いとわかってるときの物言いですわー! ぶきっちょさん!』
『やかましい!?』
帰ってきて早々図星を突くんじゃねぇ!
『しかもこれはあれですわね。ゾンビを前にしてテンション高くなってやらかした結果、こっちの事情を知らないネム様をドンビキさせちゃったヤツと見ましたわ!』
『ぐはぁッ!?』
この小鳥エラ、図星どころか的確に急所を抉りやがって……!
『もぉ~、ネム様を怖がらせたからってそんな微妙に凹んじゃって~、トシキ様ったら身内にはとことん甘くなっちゃうんですから~。『滅びの勇者』なのに~』
『うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――――ッ!?』
ガチで、本気で、マジで、マジで、マジうるせぇ! この隠しボス!
『だから、こうしますわね』
『――って、待て、オイ。おまえ、何する気?』
だがルリエラは俺の問いには答えず、
『ハローハロー! ネム様、聞こえてらっしゃいますかしら! 女神様でしてよー!』
「えっ、な、何、この声、誰……!?」
うおおおおおおおおお、お、お、お、お、おまえェェェェェェェェ!!?
このクソ女神、いきなり念話で音夢に話しかけやがった。
突然聞いたこともない女の声が聞こえて、音夢も目を丸くして視線を右往左往。
『ちょっと会わない間にトシキ様が果てしなくバイオレンスになっておりますが、それについてはこのあとちゃんとこの野郎からご説明させますので、少しお待ちを!』
「あ、え? あの? え……?」
『いいですわよね! い・い・で・す・わ・よ・ね!』
「は、はい……!」
『ということですので、トシキ様。あとは御随意に』
『ものスゲェ力業でことを収めやがったな、おまえ……』
こういう辺り、ルリエラは見た目繊細でも異世界の軍神だって思うわ。
『じゃ、あとはお任せしましたわー』
そして、ルリエラと音夢の姿がその場からヒュンと消える。
七階にいた『贄』同様、音夢も一時的に神域アルテュノンに送ったのだろう。
「た、大変ですッ、皇帝陛下! 『偉大なる吉田』陛下ァ!」
と、このタイミングで、催事場に飛び込んでくる男がいた。
吉田Tシャツを着ている。
「に、に……、『贄』が、飼育場から消えましたッッ!!!!」
「なにゃあああああああああああああああああああああああああああッ!!?」
男の報告に、それまでブッ倒れていた『偉大なる吉田』が跳び起きる。
「はぁ、おまえ、何言ってんの!? 『贄』が、何だってェ!!?」
「き、消えました……」
「どこに!」
「わ、わかりません! 申し訳ありません!」
「き、き、き、きぃぃぃぃぃぃぃぃええええええええええッッ!!!!」
深々と頭を下げる男に、初代皇帝は奇声を発して地団駄を踏む。
「何だよ、何だよ、何なんだよ! 『贄』が消えるってどういうことだよ! ずっと飼育場は『Tシャツの吉田』に見張らせてただろ! それが何で!?」
「転移させたからなぁ、神様のいるところに」
わめき散らす初代皇帝に、俺が端的に説明してやった。
「はぁ、おまえ誰だよ」
おっと、さっき話したばっかりなのにもう忘れていらっしゃる。
なかなか短絡的な脳みそしてるな、この皇帝。まぁ、もうそろそろ付き合いも終わるが。
とはいえ、自己紹介はしておくのがマナーってモンだろう。俺も成人してるし。
「俺は、元勇者だよ」
「はぁ?」
「ある日、異世界アルスノウェに召喚されて、魔王を倒す戦いに参加した元勇者さ」
「なぁぁぁぁぁぁに言ってんだ、こいつ。あれ、大丈夫? 頭、平気?」
俺は新たな知見を得た。
恰好からしておかしいヤツにおかしいって言われても、全然何とも思わない!
「何おまえ、朕のことバカにしてる? 死ぬ? 殺す? ここ、朕の帝国よ?」
「やってみればいいいんじゃね? 命令すればいいじゃん。ご自慢の吉田にでも」
自然、俺の口角がククと吊り上がる。
「……できるモンなら、な」
俺の嘲笑に、初代皇帝の饅頭顔が真っ赤になって、あっという間に茹でだこだ。
「そんなに自殺したいなら、させてやるよ。オイ、『タスキの吉田』ァ!」
キレた『偉大なる吉田』が呼びかけるが、しかし返事はない。
三秒が過ぎ、五秒が経とうとも、皇帝の呼びかけに応じる声は一つもなく。
「…………?」
初代皇帝は、眉根を寄せて怪訝そうな顔で周りを見る。
その瞬間に表情が驚愕のそれに変わった。そりゃそうだ。ゾンビはとっくに全滅してる。
ご自慢の『タスキの吉田』親衛隊は、砕け散ったか凍ってるかのどっちかだ。
「何で、何でェェェェェェェェ――――!!?」
悲鳴をあげる初代吉田を見て、俺は笑いもせず告げる。
「ゾンビは殺す」
俺の手に、聖剣が現れる。
「ゾンビは壊す」
俺の腕が、ガントレットに包まれる。
「ゾンビは滅ぼす」
俺の体が、純白の輝ける鎧に包まれる。
「全てのゾンビは、ブチ破ってブチ壊す」
そして、背に勇者を示す紋章が記された白いマントを翻し、
「だから、ゾンビを操るおまえも潰す。おまえらも潰す。全員潰す」
俺の頭が、真っ白いフルフェイスに包まれた。
「『滅びの勇者』タチバナ・トシキ――、これより『俺の正義』を執行する」
だって、国を守ろうとするヤツが誰もいないんだもん。
俺の吉田帝国撃滅粉砕キックを前にして、支配階級共は全員ポカンとしたまま。
シャッター前で偉そうに格の違いを語っていた中原も、しっかり混じっている。
おいおい、シャキッとしろよ、おまえら。
皇帝の脇に侍る以上、おまえらは貴族として帝国を守る義務があるだろうが。
見るに、伯爵以上の上級貴族に相当するのが『Tシャツの吉田』。
それに次ぐのが『腕章の吉田』。
そして男爵やら騎士爵やらの下級貴族にあたるのが『ハチマキの吉田』、だろう。
だが、国を守るべきそいつらが、揃いも揃って立ち尽くしてやがる。
なってないなー。吉田帝国の貴族さん達は、まるでなっちゃいないなー。
そんな間抜け面してっと、どんどん国を侵略されちゃうぞ。
この俺になッ!
「空戟!」
発動させたのは、初級の風属性魔法。
極限まで圧縮させた空気を爆発的に膨張させるもので、初級でも威力が高い。
バゴン、という破裂音がして『タスキの吉田』の一体が吹き飛ばされる。
初級とはいえ、使っているのが俺だ。ゾンビ如きが耐えれるものじゃない。
事実、くらった『タスキの吉田』の上体は派手に砕け散った。
そして飛び散る血やら内臓やらを見た『名ばかりの吉田』達が一気に狂乱する。
「うわぁ、血だぁ!」
「ひ、人の腕が、千切れ飛んで……!?」
五階に集まっていた百人以上が、これによって一斉に逃げ出す。
その様子は、まさしく蜘蛛の子を散らすよう、と形容する以外にない状況だ。
あー、ヤバイ、ちょっとしくじった。
そういえば、ここは日本だった。
こういうバイオレンスには慣れてない連中が多いんだ。
俺はもう完全にマヒってるから、今さら人が砕けた程度じゃ何も感じやしない。
そういった部分を、元の平和な日常で何とか改善したかったんだった。
クッソォ~、屋内だから火属性はまずいよな~、っていう配慮はできたのに。
何となくだが負けた気分だぜ。これも全部、平和な日常を壊したゾンビが悪いッ!
やはりゾンビ、死すべし。
そしてゾンビ、滅ぶべし。
「凍戟!」
今度は失敗しないように、残る『タスキの吉田』を順々に凍りつかせていく。
命令を出す立場の皇帝がまだ復活していないせいか、ゾンビ共は棒立ちだった。
「……橘君」
呼ばれたのでふと見れば、腰を抜かした音夢がその場に座り込んでいた。
音夢は見開かせた目を俺に向けて、顔を青くして震えている。
「あなた、一体……?」
声まで弱々しくしやがって。
俺は、そんな音夢から目を逸らした。のどの奥で小さく舌を打つ。
「後でな」
そう言うのが、精一杯だった。
そこに、ルリエラがパタパタと翼をはばたかせて戻ってくる。
『ミッションコンプリートですわ~。って、あらあら?』
俺の肩にとまったルリエラが、俺と音夢とを交互に見比べる。
『何ですの、何ですの、この何ともいえない微妙な気まずさを抱えた空気は?』
『いや、何でもねぇから……』
『あー、この誤魔化し方! この誤魔化しにもならない下手で不器用な誤魔化し方! トシキ様が自分が悪いとわかってるときの物言いですわー! ぶきっちょさん!』
『やかましい!?』
帰ってきて早々図星を突くんじゃねぇ!
『しかもこれはあれですわね。ゾンビを前にしてテンション高くなってやらかした結果、こっちの事情を知らないネム様をドンビキさせちゃったヤツと見ましたわ!』
『ぐはぁッ!?』
この小鳥エラ、図星どころか的確に急所を抉りやがって……!
『もぉ~、ネム様を怖がらせたからってそんな微妙に凹んじゃって~、トシキ様ったら身内にはとことん甘くなっちゃうんですから~。『滅びの勇者』なのに~』
『うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――――ッ!?』
ガチで、本気で、マジで、マジで、マジうるせぇ! この隠しボス!
『だから、こうしますわね』
『――って、待て、オイ。おまえ、何する気?』
だがルリエラは俺の問いには答えず、
『ハローハロー! ネム様、聞こえてらっしゃいますかしら! 女神様でしてよー!』
「えっ、な、何、この声、誰……!?」
うおおおおおおおおお、お、お、お、お、おまえェェェェェェェェ!!?
このクソ女神、いきなり念話で音夢に話しかけやがった。
突然聞いたこともない女の声が聞こえて、音夢も目を丸くして視線を右往左往。
『ちょっと会わない間にトシキ様が果てしなくバイオレンスになっておりますが、それについてはこのあとちゃんとこの野郎からご説明させますので、少しお待ちを!』
「あ、え? あの? え……?」
『いいですわよね! い・い・で・す・わ・よ・ね!』
「は、はい……!」
『ということですので、トシキ様。あとは御随意に』
『ものスゲェ力業でことを収めやがったな、おまえ……』
こういう辺り、ルリエラは見た目繊細でも異世界の軍神だって思うわ。
『じゃ、あとはお任せしましたわー』
そして、ルリエラと音夢の姿がその場からヒュンと消える。
七階にいた『贄』同様、音夢も一時的に神域アルテュノンに送ったのだろう。
「た、大変ですッ、皇帝陛下! 『偉大なる吉田』陛下ァ!」
と、このタイミングで、催事場に飛び込んでくる男がいた。
吉田Tシャツを着ている。
「に、に……、『贄』が、飼育場から消えましたッッ!!!!」
「なにゃあああああああああああああああああああああああああああッ!!?」
男の報告に、それまでブッ倒れていた『偉大なる吉田』が跳び起きる。
「はぁ、おまえ、何言ってんの!? 『贄』が、何だってェ!!?」
「き、消えました……」
「どこに!」
「わ、わかりません! 申し訳ありません!」
「き、き、き、きぃぃぃぃぃぃぃぃええええええええええッッ!!!!」
深々と頭を下げる男に、初代皇帝は奇声を発して地団駄を踏む。
「何だよ、何だよ、何なんだよ! 『贄』が消えるってどういうことだよ! ずっと飼育場は『Tシャツの吉田』に見張らせてただろ! それが何で!?」
「転移させたからなぁ、神様のいるところに」
わめき散らす初代皇帝に、俺が端的に説明してやった。
「はぁ、おまえ誰だよ」
おっと、さっき話したばっかりなのにもう忘れていらっしゃる。
なかなか短絡的な脳みそしてるな、この皇帝。まぁ、もうそろそろ付き合いも終わるが。
とはいえ、自己紹介はしておくのがマナーってモンだろう。俺も成人してるし。
「俺は、元勇者だよ」
「はぁ?」
「ある日、異世界アルスノウェに召喚されて、魔王を倒す戦いに参加した元勇者さ」
「なぁぁぁぁぁぁに言ってんだ、こいつ。あれ、大丈夫? 頭、平気?」
俺は新たな知見を得た。
恰好からしておかしいヤツにおかしいって言われても、全然何とも思わない!
「何おまえ、朕のことバカにしてる? 死ぬ? 殺す? ここ、朕の帝国よ?」
「やってみればいいいんじゃね? 命令すればいいじゃん。ご自慢の吉田にでも」
自然、俺の口角がククと吊り上がる。
「……できるモンなら、な」
俺の嘲笑に、初代皇帝の饅頭顔が真っ赤になって、あっという間に茹でだこだ。
「そんなに自殺したいなら、させてやるよ。オイ、『タスキの吉田』ァ!」
キレた『偉大なる吉田』が呼びかけるが、しかし返事はない。
三秒が過ぎ、五秒が経とうとも、皇帝の呼びかけに応じる声は一つもなく。
「…………?」
初代皇帝は、眉根を寄せて怪訝そうな顔で周りを見る。
その瞬間に表情が驚愕のそれに変わった。そりゃそうだ。ゾンビはとっくに全滅してる。
ご自慢の『タスキの吉田』親衛隊は、砕け散ったか凍ってるかのどっちかだ。
「何で、何でェェェェェェェェ――――!!?」
悲鳴をあげる初代吉田を見て、俺は笑いもせず告げる。
「ゾンビは殺す」
俺の手に、聖剣が現れる。
「ゾンビは壊す」
俺の腕が、ガントレットに包まれる。
「ゾンビは滅ぼす」
俺の体が、純白の輝ける鎧に包まれる。
「全てのゾンビは、ブチ破ってブチ壊す」
そして、背に勇者を示す紋章が記された白いマントを翻し、
「だから、ゾンビを操るおまえも潰す。おまえらも潰す。全員潰す」
俺の頭が、真っ白いフルフェイスに包まれた。
「『滅びの勇者』タチバナ・トシキ――、これより『俺の正義』を執行する」
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