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幕間 貧弱無敵の枝葉末節
第47話 Xランク、内紛にいたる 蛇足
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スギノコーンって一体何だ。
先日、僕――ラン・ドラグと仲間達を襲った未曽有のパーティー崩壊危機。
それは大陸に燻る諸問題の中でもとびっきり厄介な問題に起因していた。
その問題とは、キノコーン派vsタケノコーン派である。
この大陸における“英雄観”の対立とも呼ぶべき、答えの出ない問題だ。
話自体はごくごく単純に見えるかもしれない。
でも、単純だからこそ、この問題はいつまで経っても解決しない。
そして単純だからこそ、この問題は国を割るような規模にも発展しうる。
僕も、なるべく関わらないようにしてきたつもりだ。
しかし、まさかの仲間同士で大激突。
あわやパーティー結成直後に空中分解という目に遭ってしまった。
そのときは、どちらの派閥かと迫られた僕の機転で何とか乗り切った。
まぁ、口から出まかせを吐いて逃げた、というのを機転と言っていいのかどうかは、僕自身も疑問に思うところではあるけど。
でもとにかく逃げ切って、乗り切った。
――僕、スギノコーン派だから!
逃げたときの僕のセリフである。
言った直後に我に返って、そして僕は自分に対して思ったのだ。
スギノコーンって一体何だ。
それは追い詰められた僕が思いついたまま言ったものでしかない。
しかし、どうやらスギノコーンは存在するらしい。
だって、逃げた僕がハウスに戻ってきたら――
「「「「スギノコーン派なら仕方がないな」」」」
こんな反応されちゃったんだもん。
気になるじゃないか。気になるよね。スギノコーンって何なんだ。
だから僕は、仲間にそれを尋ねることにした。
「なぁ、グレイ」
「お、ラン。どうしたよ」
「あのさ」
「おう」
「スギノコーンって何かな?」
「……………………」
ものすごい沈黙が返ってきた。
え、あれ?
僕、何か変なことをきいちゃったのかな。
「……おまえ、そういう冗談はやめろよ」
え。
「いや、冗談とかじゃなく……」
「やめろって」
低ッ!?
グレイの声がマジトーンの重低音だよ!
「ラン、おまえスギノコーン派なんだろ……」
「いや、あの、あれは実は……」
「ああ、いいよ。いい。分かった。分かってるから」
「聞いてよ!!?」
「でもなぁ、あんまり今みたいなことは人に聞くなよ」
「お願い、会話して!?」
「……分かってるクセにそういうこと言うからだろ」
分かってないよ!
むしろ今ので余計分からなくなったってば!
待って、答えて、お願い相棒!
スギノコーン気になっちゃう度がものすごい勢いで膨張してるの!
「じゃ、俺ちょっと出かけっから」
「何でそこでそんなよそよそしくなるんだよ――!」
「じゃあな」
「グレ――――イ!!?」
僕が呼んでも叫んでも、グレイは振り返ってくれなかった。
クソ、クソ、こんなの!
余計にスギノコーンが気になるだけじゃないか!
「パニさん、パニさ――――ん!」
「ン~? 何でぇ、どうしたよランのお嬢?」
「かくかくしかじかスギノコーン!」
「おっと、いけねぇぜお嬢。そんなからかい方はよくねぇよ」
からかってないってば――!?
何でパニさんも深刻そうな顔して言って聞かせるような声になるのさ!
「まぁ、スギノコーン派だもんな。いや、実際、よく告白したと思うぜ」
ああああああああ!
これ尋ねる相手間違って余計に謎深まるパターンだ!
「アタシがあの立場だったら、絶対言えねぇモン、スギノコーン派とか」
「え、スギノコーンって一体……」
「シラを切るのはやめな。アタシはあんたの勇気を称えてるんだぜ」
表明するだけで称えられちゃうって何ごとだよ――!
「おっと、アタシはそろそろメシの用意してくるわ」
「ううううううう……」
「泣くなって。今日はごちそうにするからよ」
「ごちそうって、何でさ……」
「決まってんだろ。お嬢がスギノコーン派なのを告白した記念さ」
記念とまで!!?
スギノコーン派って言うだけでそんなオオゴト扱いなんですか!?
もー! ほら見ろ謎が謎を呼んだー! もー!
「こうなったら、意地でもスギノコーンの謎を解明してやる!」
ムキになった僕は今度はアムがいるところに乗り込んだ。
「アムー! アムゥゥゥゥゥゥゥ!」
「ぴゃあ!? び、びっくりしたよぅ……」
「いきなりでクゥもびっくりよー、一体全体何なのよー」
アムはクゥナと一緒にトランプをしていた。
実は仲が良くないか、この二人。
まあいいさ。いや二人いるなら好都合。僕は早速コトの経緯を説明する。
「まるまるうまうまスギノコーン!」
「「えぇ……」」
ドンビキされた。
なーんーでーだーよ!
「実はスギノコーン知らないって……」
「スギノコーン派でもないって……」
アムとクゥナが目を丸くして互いの顔を見合わせる。
それから同時にこっちを向いた。
「「えぇ……」」
そしてこれだよ。
何だよそのリターン・オブ・ドンビキ!?
「うう……、ちょっと出かけてきますぅ……」
「あ、クゥも一緒に行くのよー」
「待って! ねぇ、どうして急に僕から距離置こうとするの!!?」
「「…………」」
止めようとする僕に、また二人が視線を投げてくる。
「「……何でもないから!」」
何でもないならその何でそんな曖昧な笑みを浮かべるんだー!
そして何で僕から早々に離れようとするんだー!
って速ッ!
二人とも離れるの速ッ!!?
こうして、僕が呆気に取られている間に二人に逃げられてしまった。
部屋に一人残された僕は、天井を見上げて途方に暮れた。
「一体、スギノコーンって何なんだ――――ッッ!!?」
溢れる疑問を叫べども、僕の問いに答える声はなく、
「スギノコーンはキノコーンとタケノコーンの母とされる幻獣ですね」
「え、そうなんだ」
「はい。ただ伝承に出てくることが大変少なく、知名度はかなり低いです」
「へぇ……」
「実態もよく知られておらず、一説によると魔王に従う悪しき幻獣の王であるとか、また一説によると勇者に己の子を託した善なる幻獣の長であるとか、とにかく様々な顔を持っている幻獣でもありますね」
「知らなかった……」
「大陸でもその実像がしられていないので、地方によってかなり扱いに差が出てくることがあるので注意してください。ちなみに王国東側のここでは畏怖されつつも大体腫れもの扱いされる系の幻獣です。なので、ここでスギノコーン派を自称するのはかなり大胆な行動だったりするんですよ」
「そうだったのか――」
「興味があったらこっちに残ってるスギノコーンの伝承を調べてみるといいと思いますよ。そうしたら、何で記念日案件なのか分かると思います」
「分かったよ。ありがとう!」
「はい、お役に立てたのでしたら幸いです。それじゃあ、私はこれで」
「うん、ばいばーい」
「さようなら」
「そうかー、スギノコーンってそんな幻獣だったのかー」
おかげで疑問の大半は解消できた。
地方によって扱いが変わってくる幻獣なんているんだなー。
ちょっと気になってきたので、今度もう少しだけ詳しく調べてみよう。
――ところで今の誰だ?
先日、僕――ラン・ドラグと仲間達を襲った未曽有のパーティー崩壊危機。
それは大陸に燻る諸問題の中でもとびっきり厄介な問題に起因していた。
その問題とは、キノコーン派vsタケノコーン派である。
この大陸における“英雄観”の対立とも呼ぶべき、答えの出ない問題だ。
話自体はごくごく単純に見えるかもしれない。
でも、単純だからこそ、この問題はいつまで経っても解決しない。
そして単純だからこそ、この問題は国を割るような規模にも発展しうる。
僕も、なるべく関わらないようにしてきたつもりだ。
しかし、まさかの仲間同士で大激突。
あわやパーティー結成直後に空中分解という目に遭ってしまった。
そのときは、どちらの派閥かと迫られた僕の機転で何とか乗り切った。
まぁ、口から出まかせを吐いて逃げた、というのを機転と言っていいのかどうかは、僕自身も疑問に思うところではあるけど。
でもとにかく逃げ切って、乗り切った。
――僕、スギノコーン派だから!
逃げたときの僕のセリフである。
言った直後に我に返って、そして僕は自分に対して思ったのだ。
スギノコーンって一体何だ。
それは追い詰められた僕が思いついたまま言ったものでしかない。
しかし、どうやらスギノコーンは存在するらしい。
だって、逃げた僕がハウスに戻ってきたら――
「「「「スギノコーン派なら仕方がないな」」」」
こんな反応されちゃったんだもん。
気になるじゃないか。気になるよね。スギノコーンって何なんだ。
だから僕は、仲間にそれを尋ねることにした。
「なぁ、グレイ」
「お、ラン。どうしたよ」
「あのさ」
「おう」
「スギノコーンって何かな?」
「……………………」
ものすごい沈黙が返ってきた。
え、あれ?
僕、何か変なことをきいちゃったのかな。
「……おまえ、そういう冗談はやめろよ」
え。
「いや、冗談とかじゃなく……」
「やめろって」
低ッ!?
グレイの声がマジトーンの重低音だよ!
「ラン、おまえスギノコーン派なんだろ……」
「いや、あの、あれは実は……」
「ああ、いいよ。いい。分かった。分かってるから」
「聞いてよ!!?」
「でもなぁ、あんまり今みたいなことは人に聞くなよ」
「お願い、会話して!?」
「……分かってるクセにそういうこと言うからだろ」
分かってないよ!
むしろ今ので余計分からなくなったってば!
待って、答えて、お願い相棒!
スギノコーン気になっちゃう度がものすごい勢いで膨張してるの!
「じゃ、俺ちょっと出かけっから」
「何でそこでそんなよそよそしくなるんだよ――!」
「じゃあな」
「グレ――――イ!!?」
僕が呼んでも叫んでも、グレイは振り返ってくれなかった。
クソ、クソ、こんなの!
余計にスギノコーンが気になるだけじゃないか!
「パニさん、パニさ――――ん!」
「ン~? 何でぇ、どうしたよランのお嬢?」
「かくかくしかじかスギノコーン!」
「おっと、いけねぇぜお嬢。そんなからかい方はよくねぇよ」
からかってないってば――!?
何でパニさんも深刻そうな顔して言って聞かせるような声になるのさ!
「まぁ、スギノコーン派だもんな。いや、実際、よく告白したと思うぜ」
ああああああああ!
これ尋ねる相手間違って余計に謎深まるパターンだ!
「アタシがあの立場だったら、絶対言えねぇモン、スギノコーン派とか」
「え、スギノコーンって一体……」
「シラを切るのはやめな。アタシはあんたの勇気を称えてるんだぜ」
表明するだけで称えられちゃうって何ごとだよ――!
「おっと、アタシはそろそろメシの用意してくるわ」
「ううううううう……」
「泣くなって。今日はごちそうにするからよ」
「ごちそうって、何でさ……」
「決まってんだろ。お嬢がスギノコーン派なのを告白した記念さ」
記念とまで!!?
スギノコーン派って言うだけでそんなオオゴト扱いなんですか!?
もー! ほら見ろ謎が謎を呼んだー! もー!
「こうなったら、意地でもスギノコーンの謎を解明してやる!」
ムキになった僕は今度はアムがいるところに乗り込んだ。
「アムー! アムゥゥゥゥゥゥゥ!」
「ぴゃあ!? び、びっくりしたよぅ……」
「いきなりでクゥもびっくりよー、一体全体何なのよー」
アムはクゥナと一緒にトランプをしていた。
実は仲が良くないか、この二人。
まあいいさ。いや二人いるなら好都合。僕は早速コトの経緯を説明する。
「まるまるうまうまスギノコーン!」
「「えぇ……」」
ドンビキされた。
なーんーでーだーよ!
「実はスギノコーン知らないって……」
「スギノコーン派でもないって……」
アムとクゥナが目を丸くして互いの顔を見合わせる。
それから同時にこっちを向いた。
「「えぇ……」」
そしてこれだよ。
何だよそのリターン・オブ・ドンビキ!?
「うう……、ちょっと出かけてきますぅ……」
「あ、クゥも一緒に行くのよー」
「待って! ねぇ、どうして急に僕から距離置こうとするの!!?」
「「…………」」
止めようとする僕に、また二人が視線を投げてくる。
「「……何でもないから!」」
何でもないならその何でそんな曖昧な笑みを浮かべるんだー!
そして何で僕から早々に離れようとするんだー!
って速ッ!
二人とも離れるの速ッ!!?
こうして、僕が呆気に取られている間に二人に逃げられてしまった。
部屋に一人残された僕は、天井を見上げて途方に暮れた。
「一体、スギノコーンって何なんだ――――ッッ!!?」
溢れる疑問を叫べども、僕の問いに答える声はなく、
「スギノコーンはキノコーンとタケノコーンの母とされる幻獣ですね」
「え、そうなんだ」
「はい。ただ伝承に出てくることが大変少なく、知名度はかなり低いです」
「へぇ……」
「実態もよく知られておらず、一説によると魔王に従う悪しき幻獣の王であるとか、また一説によると勇者に己の子を託した善なる幻獣の長であるとか、とにかく様々な顔を持っている幻獣でもありますね」
「知らなかった……」
「大陸でもその実像がしられていないので、地方によってかなり扱いに差が出てくることがあるので注意してください。ちなみに王国東側のここでは畏怖されつつも大体腫れもの扱いされる系の幻獣です。なので、ここでスギノコーン派を自称するのはかなり大胆な行動だったりするんですよ」
「そうだったのか――」
「興味があったらこっちに残ってるスギノコーンの伝承を調べてみるといいと思いますよ。そうしたら、何で記念日案件なのか分かると思います」
「分かったよ。ありがとう!」
「はい、お役に立てたのでしたら幸いです。それじゃあ、私はこれで」
「うん、ばいばーい」
「さようなら」
「そうかー、スギノコーンってそんな幻獣だったのかー」
おかげで疑問の大半は解消できた。
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