39 / 62
第1章 最速無敵の天才重戦士
第39話 天才重戦士、英雄となる 前編
しおりを挟む
部屋には、俺達四人とウルがいた。
今回、メルとロクさんの姿はなくて、冒険者と依頼人だけだ。
なお、パニとアムは水の入ったバケツを持って立たされている。
ざまぁ!!!!!!!
「まずは、ありがとうよ」
言って、ウルがこっちに頭を下げてきた。
世にも珍しい、千年を生きるという大賢者のお辞儀である。
「そんな、ウル様。頭をあげてください!」
「そうだぜー、チビロリ。誠意は行動じゃなく現物でおごぼっ!?」
俺が追加報酬を要求しようとしたところ、わき腹にランの肘が刺さった。
おかしい! どうして回避できないの!?
“はぐれの恵み”さんは完全無欠じゃないんですか――!!?
「あ、“はぐれの恵み”はその辺かなりふわっとしとるらしいぞぇ」
「クッソォォォォ! また心読むんじゃねーよぉぉぉぉぉ!」
しかも判断基準が『ふわっと』って何じゃい!
そんなんじゃ俺、隣にいる最終鬼畜暴力装置ゴリラドラゴン女先生の最強暴力から永遠に逃げられないじゃないですか――――!?
「おまえ今絶対、僕に対して失礼なこと考えてるだろ? なぁ?」
「そんなことないっすよー」
「じゃあ何で目をそらすんだ? オイ? なぁ? ねぇ?」
うおお、ランから凄い圧力を感じるぜ。これが視線の暴力ってヤツか!
「いや、あの……」
俺は口ごもる。
「何だ、言ってみろよ。ほら、なぁ?」
「ラ、ランさんがその、可愛すぎるんでぇ~……」
テキトーに言い逃れブッこくことにした。すると、
「へ……?」
え? 何こいつ目ん玉丸くしてんの?
「そ、そんな可愛いとか、おまえ、そんな、何言って……」
お? お? 何やこの反応。
何かいきなり小声になったぞ。そして言葉が尻すぼみで聞き取りにくいぞ。
「――――はっ!」
そのとき、俺の脳みそに電流走る!
そうかそうか、このゴリラドラゴン女、誉められ慣れてないな?
見ろ、あの頬をかすかに赤くしてあわあわしている様子。
恥じらっている乙女そのものじゃないか。フフ、フフフフフ……。
…………可愛いよな。
イヤ、イヤ違う。
そうじゃない! 見惚れるな俺! そうじゃないから!
ここはあのゴリラドラゴン女を徹底的にヨイショしてこの窮地を脱して、
「あ、ランや。そこのヘタレ、おんしをおだてて逃げようとしておるぞ」
「チビロリィィィィィィィィィィィィィィ!!?」
裏切ったなチビロリ!
別に結託してないけど、それはそれとして裏切ったなァ!
「ほっといたらいつまでも脱線するじゃろ、おんしら」
「一周回るまで待てばいいじゃない! 一周回れば元通りじゃない!」
「それ、わしはいつまで待てばええのん?」
「い、一日以内……?」
「ギルドは二十四時間営業しておらんわ!」
くっ! こいつ、言わせておけば正論ばっかり!
返す言葉がねーじゃねーか! 一体どうしてくれるんだよ!
「グレイ」
冷たいランの声がした。
「……はひ」
俺がギギギと首を動かしてそっちを見る。
ひぃ!
ゴリラドラゴン女の目つきがゴリラドラゴンデーモンになっとる!
「後でゆっくり話そうな。な?」
「…………はひ」
「クッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒ、あ~、ぽんぽん痛い!」
何笑ってんスか? 何笑ってんスか!
空中で笑い転げるとか器用なマネしくさりやがって!
おまえのせいで心臓一回止まったからな! キュッ。って感じで!
「いや~、坊、よかったのう」
「何がじゃ!」
「――通じ合える仲間と巡り会えて、本当によかったわい」
あ……、
「思えば出会ったとき、おんしは心の中で泣いておったな」
「…………」
「だが今は笑っておる。心から。そんなおんしを見れて、わしは嬉しいよ」
「……だから、人の心を読むんじゃねぇよ」
「これについちゃ、読むまでもないわい」
「チッ!」
俺は大きく舌を打つ。
クソ、ウルもランもニヤニヤしやがって。って、パニ達もかよ!?
あ、あ~、あ~……、頬熱い。クッソ、クッソ!
別に照れてねーし、俺照れてねーモン! グレイさんはCOOLッスから!
「そういえばのう、ランよ」
「何ですか、ウル様」
「坊のスゲェところは見れたかの?」
げ。
「あ、あ、あの、ウルさん? チビロリさん……?」
「それがおんしがこの依頼を受けた理由じゃろ? だったら確認せんとな」
あああああああああ、ムカつく。
その勝ち誇った笑みがメガギガテラペタにムカつく!
「のう、ランに、パニに、アムよ。坊はどうじゃった?」
「や、あの、やめ、やめ……」
俺は何とか制止しようとするが、あかん、声が震えてまともにしゃべれん。
「そうですね――」
ランはしばし考えこむように首をひねり、一度うなずくと、
「情けなかったです」
オイ。
「あー、そーな。情けなかったな! 泣きながら逃げてたしよ!」
「う、うん。あ、あれはちょっと、情けなかったよね……」
バケツ持って立たされてるパニとアムもそれに同調してくる。
おまえら、おまえら……。
「でも――」
だがそこでランが言葉を続けた。
「カッコ悪くは、なかったですよ?」
へ?
「ギャッハッハッハッハ! 何だよランのお嬢もアタシと一緒かぁ?」
え?
「うぅ……、パニちゃぁん、わ、私も。私も一緒だからぁ……」
あれ?
「クッヒッヒッヒ、と、いうことらしいがの。坊よ」
「いや、あの……」
え、この状況でチビロリは俺に振ってくるの?
おまえ、俺に一体何を言えっての? え、何、土下座でもするべきなの?
俺が呆けていると、ウルがふわりと浮いて俺の隣にまた来た。
そして、その短い手で俺の頭を優しく撫でてくる。
「おんし達は、ウルラシオンを救った英雄じゃ」
――――英雄? 俺が、俺達が、か?
「今回の件は、悪いが表沙汰にできぬ。Xランクモンスターについてはまだ未解明の部分が多いのでな、そう判断した。そこは申し訳ない。けどな――」
ウルは笑った。
これまで見たことがないような、優しい、そして暖かい、母のような顔で。
「わしは、そしてメルやロックラドは確かに知っておる。この街を救ってくれた、四人のXランクのことを。おんしら、ウルラシオンの英雄のことをな」
「……ウルラシオン、の」
「そうとも、坊。おんしは確かに、最速無敵の天才重戦士じゃよ」
「…………」
………………………………あ、やべ。
「くっ!」
「おっと、どうしたんじゃ」
俺はみんなに背を向けた。あかん。あかんあかん、ヤバイ。もうヤバイ。
「オイ、何だよグレイ。急に。そんなに肩を震わして……」
「来んな!」
近寄ってこようとするランに手を突き出し、俺は待ったをかけた。
待って、マジ待って。あと一分くらい待って。イヤホントマジで。マジで!
「坊、おんし、泣いとるのか?」
「ち、ちっげーし! 泣いてね……、あぅ、泣いて……」
あ、ダメだ。言葉がのどでつっかえる。しゃべれない。
声出そうとすると、すぐ嗚咽になっちゃう。あかんて、もうホントにさ。
こらえ切れない。でも我慢。
さすがにここは我慢しなきゃだ。だから我慢、我慢、我慢!
「……いいよ」
グッと全身を強張らせて耐えていると、ポンと背中に触れる手があった。
気が付けば、俺に傍らにランが立っていた。
「いいじゃないか。泣けば。やっと報われたんだから」
「で、でも、でもよぉ……」
俺、俺は、この中でたった一人の男で、しっかりしないと、だから……。
「ケッ! なっさけねぇな!」
それでも我慢して震えていると、今度はパニに尻を蹴られた。
クッソ、何するんだよぉ、この凹バス……。
「泣きたきゃ泣けっての! 別に今さらそれでカッコ悪ィたぁ思わねぇよ!」
「う、うん。そうだよ……」
今度はアムかよォ!
手を伸ばして俺の頬に触れてくる。待て、今は触らないでほしくて……、
「が、我慢って、しなきゃいけないときだけするものだよぉ?」
「だったら、今はそれ……」
「バカ。違うに決まってるだろ」
ランにピシャリと切り捨てられた。
そしてランは、俺の真ん前に来て言ったのだ。
「今は、これまでおまえがしてきた我慢を、終わらせていいときなんだよ」
――――トドメだった。
そんな言い方は、ズルい。
俺の目から堰を切ったように涙があふれる。
泣いた。俺は泣いた。震える唇から声を漏らして、俺はわんわん泣いた。
嬉しかった。
俺のしてきたことは間違いじゃなかったんだと、やっと確信できた。
俺のことを英雄だと、そう言ってもらえたことが何よりも嬉しかった。
泣いても泣いても涙は止まらない。
自分の中の水分が全部出ていくんじゃないかと思えるくらい、俺は泣いた。
そんな俺を、ランと、パニと、アムが支えてくれた。
耐えられるかよ。我慢しきれるかよ。そんなワケねぇだろうが!
クソ、クソ、クソ、クソ!
おまえらのおかげだよ、コンチクショ――――ッッッッ!
今回、メルとロクさんの姿はなくて、冒険者と依頼人だけだ。
なお、パニとアムは水の入ったバケツを持って立たされている。
ざまぁ!!!!!!!
「まずは、ありがとうよ」
言って、ウルがこっちに頭を下げてきた。
世にも珍しい、千年を生きるという大賢者のお辞儀である。
「そんな、ウル様。頭をあげてください!」
「そうだぜー、チビロリ。誠意は行動じゃなく現物でおごぼっ!?」
俺が追加報酬を要求しようとしたところ、わき腹にランの肘が刺さった。
おかしい! どうして回避できないの!?
“はぐれの恵み”さんは完全無欠じゃないんですか――!!?
「あ、“はぐれの恵み”はその辺かなりふわっとしとるらしいぞぇ」
「クッソォォォォ! また心読むんじゃねーよぉぉぉぉぉ!」
しかも判断基準が『ふわっと』って何じゃい!
そんなんじゃ俺、隣にいる最終鬼畜暴力装置ゴリラドラゴン女先生の最強暴力から永遠に逃げられないじゃないですか――――!?
「おまえ今絶対、僕に対して失礼なこと考えてるだろ? なぁ?」
「そんなことないっすよー」
「じゃあ何で目をそらすんだ? オイ? なぁ? ねぇ?」
うおお、ランから凄い圧力を感じるぜ。これが視線の暴力ってヤツか!
「いや、あの……」
俺は口ごもる。
「何だ、言ってみろよ。ほら、なぁ?」
「ラ、ランさんがその、可愛すぎるんでぇ~……」
テキトーに言い逃れブッこくことにした。すると、
「へ……?」
え? 何こいつ目ん玉丸くしてんの?
「そ、そんな可愛いとか、おまえ、そんな、何言って……」
お? お? 何やこの反応。
何かいきなり小声になったぞ。そして言葉が尻すぼみで聞き取りにくいぞ。
「――――はっ!」
そのとき、俺の脳みそに電流走る!
そうかそうか、このゴリラドラゴン女、誉められ慣れてないな?
見ろ、あの頬をかすかに赤くしてあわあわしている様子。
恥じらっている乙女そのものじゃないか。フフ、フフフフフ……。
…………可愛いよな。
イヤ、イヤ違う。
そうじゃない! 見惚れるな俺! そうじゃないから!
ここはあのゴリラドラゴン女を徹底的にヨイショしてこの窮地を脱して、
「あ、ランや。そこのヘタレ、おんしをおだてて逃げようとしておるぞ」
「チビロリィィィィィィィィィィィィィィ!!?」
裏切ったなチビロリ!
別に結託してないけど、それはそれとして裏切ったなァ!
「ほっといたらいつまでも脱線するじゃろ、おんしら」
「一周回るまで待てばいいじゃない! 一周回れば元通りじゃない!」
「それ、わしはいつまで待てばええのん?」
「い、一日以内……?」
「ギルドは二十四時間営業しておらんわ!」
くっ! こいつ、言わせておけば正論ばっかり!
返す言葉がねーじゃねーか! 一体どうしてくれるんだよ!
「グレイ」
冷たいランの声がした。
「……はひ」
俺がギギギと首を動かしてそっちを見る。
ひぃ!
ゴリラドラゴン女の目つきがゴリラドラゴンデーモンになっとる!
「後でゆっくり話そうな。な?」
「…………はひ」
「クッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒ、あ~、ぽんぽん痛い!」
何笑ってんスか? 何笑ってんスか!
空中で笑い転げるとか器用なマネしくさりやがって!
おまえのせいで心臓一回止まったからな! キュッ。って感じで!
「いや~、坊、よかったのう」
「何がじゃ!」
「――通じ合える仲間と巡り会えて、本当によかったわい」
あ……、
「思えば出会ったとき、おんしは心の中で泣いておったな」
「…………」
「だが今は笑っておる。心から。そんなおんしを見れて、わしは嬉しいよ」
「……だから、人の心を読むんじゃねぇよ」
「これについちゃ、読むまでもないわい」
「チッ!」
俺は大きく舌を打つ。
クソ、ウルもランもニヤニヤしやがって。って、パニ達もかよ!?
あ、あ~、あ~……、頬熱い。クッソ、クッソ!
別に照れてねーし、俺照れてねーモン! グレイさんはCOOLッスから!
「そういえばのう、ランよ」
「何ですか、ウル様」
「坊のスゲェところは見れたかの?」
げ。
「あ、あ、あの、ウルさん? チビロリさん……?」
「それがおんしがこの依頼を受けた理由じゃろ? だったら確認せんとな」
あああああああああ、ムカつく。
その勝ち誇った笑みがメガギガテラペタにムカつく!
「のう、ランに、パニに、アムよ。坊はどうじゃった?」
「や、あの、やめ、やめ……」
俺は何とか制止しようとするが、あかん、声が震えてまともにしゃべれん。
「そうですね――」
ランはしばし考えこむように首をひねり、一度うなずくと、
「情けなかったです」
オイ。
「あー、そーな。情けなかったな! 泣きながら逃げてたしよ!」
「う、うん。あ、あれはちょっと、情けなかったよね……」
バケツ持って立たされてるパニとアムもそれに同調してくる。
おまえら、おまえら……。
「でも――」
だがそこでランが言葉を続けた。
「カッコ悪くは、なかったですよ?」
へ?
「ギャッハッハッハッハ! 何だよランのお嬢もアタシと一緒かぁ?」
え?
「うぅ……、パニちゃぁん、わ、私も。私も一緒だからぁ……」
あれ?
「クッヒッヒッヒ、と、いうことらしいがの。坊よ」
「いや、あの……」
え、この状況でチビロリは俺に振ってくるの?
おまえ、俺に一体何を言えっての? え、何、土下座でもするべきなの?
俺が呆けていると、ウルがふわりと浮いて俺の隣にまた来た。
そして、その短い手で俺の頭を優しく撫でてくる。
「おんし達は、ウルラシオンを救った英雄じゃ」
――――英雄? 俺が、俺達が、か?
「今回の件は、悪いが表沙汰にできぬ。Xランクモンスターについてはまだ未解明の部分が多いのでな、そう判断した。そこは申し訳ない。けどな――」
ウルは笑った。
これまで見たことがないような、優しい、そして暖かい、母のような顔で。
「わしは、そしてメルやロックラドは確かに知っておる。この街を救ってくれた、四人のXランクのことを。おんしら、ウルラシオンの英雄のことをな」
「……ウルラシオン、の」
「そうとも、坊。おんしは確かに、最速無敵の天才重戦士じゃよ」
「…………」
………………………………あ、やべ。
「くっ!」
「おっと、どうしたんじゃ」
俺はみんなに背を向けた。あかん。あかんあかん、ヤバイ。もうヤバイ。
「オイ、何だよグレイ。急に。そんなに肩を震わして……」
「来んな!」
近寄ってこようとするランに手を突き出し、俺は待ったをかけた。
待って、マジ待って。あと一分くらい待って。イヤホントマジで。マジで!
「坊、おんし、泣いとるのか?」
「ち、ちっげーし! 泣いてね……、あぅ、泣いて……」
あ、ダメだ。言葉がのどでつっかえる。しゃべれない。
声出そうとすると、すぐ嗚咽になっちゃう。あかんて、もうホントにさ。
こらえ切れない。でも我慢。
さすがにここは我慢しなきゃだ。だから我慢、我慢、我慢!
「……いいよ」
グッと全身を強張らせて耐えていると、ポンと背中に触れる手があった。
気が付けば、俺に傍らにランが立っていた。
「いいじゃないか。泣けば。やっと報われたんだから」
「で、でも、でもよぉ……」
俺、俺は、この中でたった一人の男で、しっかりしないと、だから……。
「ケッ! なっさけねぇな!」
それでも我慢して震えていると、今度はパニに尻を蹴られた。
クッソ、何するんだよぉ、この凹バス……。
「泣きたきゃ泣けっての! 別に今さらそれでカッコ悪ィたぁ思わねぇよ!」
「う、うん。そうだよ……」
今度はアムかよォ!
手を伸ばして俺の頬に触れてくる。待て、今は触らないでほしくて……、
「が、我慢って、しなきゃいけないときだけするものだよぉ?」
「だったら、今はそれ……」
「バカ。違うに決まってるだろ」
ランにピシャリと切り捨てられた。
そしてランは、俺の真ん前に来て言ったのだ。
「今は、これまでおまえがしてきた我慢を、終わらせていいときなんだよ」
――――トドメだった。
そんな言い方は、ズルい。
俺の目から堰を切ったように涙があふれる。
泣いた。俺は泣いた。震える唇から声を漏らして、俺はわんわん泣いた。
嬉しかった。
俺のしてきたことは間違いじゃなかったんだと、やっと確信できた。
俺のことを英雄だと、そう言ってもらえたことが何よりも嬉しかった。
泣いても泣いても涙は止まらない。
自分の中の水分が全部出ていくんじゃないかと思えるくらい、俺は泣いた。
そんな俺を、ランと、パニと、アムが支えてくれた。
耐えられるかよ。我慢しきれるかよ。そんなワケねぇだろうが!
クソ、クソ、クソ、クソ!
おまえらのおかげだよ、コンチクショ――――ッッッッ!
0
お気に入りに追加
414
あなたにおすすめの小説

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中
【BL】どうやら精霊術師として召喚されたようですが5分でクビになりましたので、最高級クラスの精霊獣と駆け落ちしようと思います。
riy
BL
風呂でまったりしている時に突如異世界へ召喚された千颯(ちはや)。
召喚されたのはいいが、本物の聖女が現れたからもう必要ないと5分も経たない内にお役御免になってしまう。
しかも元の世界へも帰れず、あろう事か風呂のお湯で流されてしまった魔法陣を描ける人物を探して直せと無茶振りされる始末。
別邸へと通されたのはいいが、いかにも出そうな趣のありすぎる館であまりの待遇の悪さに愕然とする。
そんな時に一匹のホワイトタイガーが現れ?
最高級クラスの精霊獣(人型にもなれる)×精霊術師(本人は凡人だと思ってる)
※コメディよりのラブコメ。時にシリアス。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる