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第1章 最速無敵の天才重戦士
第20話 天才重戦士、『エインフェル』扱いを否定する
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「にーちゃん、グレイにーちゃん! 助けてほしいのよ!」
ロビーをザワつかせている当事者が、足早に俺へと駆け寄ってくる。
当然、そうすると周りの目も俺達へと向けられるワケで、
「構うな、グレイの旦那。行くぜ」
「そうだよぉ……」
パニもアムも、揃ってランのように言ってきた。
当然、俺もそのつもりだ。改めて歩き出そうとする。だが――
「待って、待ってったら!」
クゥナは必死に叫びながら、俺の腕に縋りついてきた。
その声には余裕がなく、顔はもう泣きそうだ。明らかに切羽詰まっている。
ああ、クゥナはこんなヤツだったな。
一人じゃそんなにイキがれない、頼れるものがないと弱いんだ、こいつ。
「…………」
俺は踏み出そうとした足を戻した。
先に歩き出していたラン達が歩みを止めて、こっちに振り返る。
「グレイ」
「そんなこと言わないでなのよ、グレイにーちゃん助けてなのよ!」
咎めるように言うランに、クゥナはさらに必死になった。
そこへ、Bランクの男達が近寄ってきた。
「何だ、あんた。そこの女の仲間か」
男達のリーダーらしい若い戦士が厳しい物言いで訊いてくる。
やってきたのは三人。戦士に、魔術師に、狩人か。
「仲間なのか?」
再度、尋ねられた。
おうおう、こりゃあかなりキてらっしゃるねぇ。目が血走ってんじゃん。
ああ、こんなの相手にしてられねぇわ。
「いや、知らないね」
俺は軽く肩をすくめ、クゥナの手を強引に振り払った。
「あ……」
クゥナは目を見開き、一声漏らした。その声は絶望に染まっていた。
だが自業自得だ。俺は、あの日の笑い声を忘れていない。
「ラン、今そっち行くからよ」
「ああ」
俺は歩き出す。
背中に突き刺さるクゥナの視線をしっかりと感じながら。
「待って……」
弱々しい声が耳に届いた。
「オイ、こっちを向けよ。どっち見てんだ! 『エインフェル』!」
「そうだ、話はまだ終わっちゃいないぞ!」
戦士が、魔術師が、クゥナを囲んで怒鳴り散らす。
目に余るようならば、ギルド職員が介入するだろう。俺には関係ない。
「待ってよ……、待ってなのよ、グレイにーちゃん……」
「話を聞いてるのか! オイ!」
うつろにつぶやくクゥナの声は、しかし戦士の叫びにかき消される。
俺はラン達と共にギルド入り口まで歩いた。
そうだよ、関係ない。このままギルドを出て、今日の依頼の打ち上げ会だ。
「にーちゃん……! グレイにーちゃァん!」
さて、打ち上げ会はどこでするかな。
“のんだくれドラゴン亭”にもう行けないのが痛すぎるよなぁ。
ここはアレか、ラングの店にでもくり出して――
「助けて! グレイにーちゃん!」
――――。
ロビーを出る直前で、俺は立ち止まった。
ラン達三人が俺の方を再び振り返る。彼女達は問うような視線を投げていた。
「……悪ィ、みんな」
「いいよ。皆まで言うな」
ランが小さく苦笑した。
「あんたも損な性分だよ。ま、行ってきな、グレイの旦那」
「わ、私も反対は、し、しないから……」
ああ、チクショウ。
言うまでもなく分かってたってか?
ドチクショウめ。
「行ってくるわ」
「ああ」
俺は踵を返し、大股で再びロビーの奥へと歩いて行った。
クゥナは、まだ三人に囲まれていた。
空気はいよいよ張りつめて、職員もそろそろ介入しそうな雰囲気だった。
「よぉ、ちょっといいかい」
俺はリーダーとおぼしき戦士の肩をグッと掴んで無理やりこっちを向かせる。
そこにあるのは憤怒の形相。
こいつ、そんな顔でクゥナと相対してやがったのか。
「グレイにーちゃん!」
泣きかけていたクゥナが一転、表情を明るいものに変えて俺を見た。
おうおう、現金なこって。
「俺に言うことあるよな」
「……え?」
しかしここで俺は甘い顔はしない。
これからの動きは決めていても、それはそれでこれはこれ、なのだ。
「おまえ、最後に俺に向かって何て言ったか覚えてないとは言わせないぞ」
「あ、あの……」
途端に、クゥナの顔がまた青ざめる。
だが取り合うつもりもない。場の状況はどうあれ、けじめはつけてもらう。
「俺が何もなしに助けるとでも思ったか? そうだとしたらめでたい限りだぜ?」
「あ、う……」
クゥナは言葉を詰まらせながら俺を見上げ、そしてやがて観念したらしくうなだれた。
「この前は……、笑ったりして、ごめんなさい。なの」
「うん。で?」
「は、反省してるの。に、二度としない、から……」
「で?」
「助けて、なの、にーちゃん……!」
謝りながら、クゥナはその身を小さく震わせ、俺の服の裾を掴んできた。
ん~、ま、いいか。
こいつについてはこのくらいで勘弁してやろう。
「何だァ、あんた、やっぱこいつのお仲間なのかい?」
さて、クゥナに因縁つけてた側は、今にもブチギレ寸前ってツラだな。
こいつだけじゃない。他の二人も同様だ。スゲー、俺めっちゃガン飛ばされとる。
「何しに来たんだって聞いてんだよ! あんたも『エインフェル』なのか!」
ついにこっちにまで怒鳴り始めた戦士に向かって、俺はため息を一つ。
冗談でも、そんな扱いはされたかないんだがね。
「俺は『エインフェル』じゃねーよ」
「だったら、何モンだ!」
「ただの『エインフェル』を追放されたそいつの兄貴分だよ」
凄んでくる戦士に、俺はそう答えてやった。
「おんし、ほんに不器用じゃのぉ……」
聞こえた千年妖怪の声に、俺は「ですよねー」、と内心でひとりごちた。
ロビーをザワつかせている当事者が、足早に俺へと駆け寄ってくる。
当然、そうすると周りの目も俺達へと向けられるワケで、
「構うな、グレイの旦那。行くぜ」
「そうだよぉ……」
パニもアムも、揃ってランのように言ってきた。
当然、俺もそのつもりだ。改めて歩き出そうとする。だが――
「待って、待ってったら!」
クゥナは必死に叫びながら、俺の腕に縋りついてきた。
その声には余裕がなく、顔はもう泣きそうだ。明らかに切羽詰まっている。
ああ、クゥナはこんなヤツだったな。
一人じゃそんなにイキがれない、頼れるものがないと弱いんだ、こいつ。
「…………」
俺は踏み出そうとした足を戻した。
先に歩き出していたラン達が歩みを止めて、こっちに振り返る。
「グレイ」
「そんなこと言わないでなのよ、グレイにーちゃん助けてなのよ!」
咎めるように言うランに、クゥナはさらに必死になった。
そこへ、Bランクの男達が近寄ってきた。
「何だ、あんた。そこの女の仲間か」
男達のリーダーらしい若い戦士が厳しい物言いで訊いてくる。
やってきたのは三人。戦士に、魔術師に、狩人か。
「仲間なのか?」
再度、尋ねられた。
おうおう、こりゃあかなりキてらっしゃるねぇ。目が血走ってんじゃん。
ああ、こんなの相手にしてられねぇわ。
「いや、知らないね」
俺は軽く肩をすくめ、クゥナの手を強引に振り払った。
「あ……」
クゥナは目を見開き、一声漏らした。その声は絶望に染まっていた。
だが自業自得だ。俺は、あの日の笑い声を忘れていない。
「ラン、今そっち行くからよ」
「ああ」
俺は歩き出す。
背中に突き刺さるクゥナの視線をしっかりと感じながら。
「待って……」
弱々しい声が耳に届いた。
「オイ、こっちを向けよ。どっち見てんだ! 『エインフェル』!」
「そうだ、話はまだ終わっちゃいないぞ!」
戦士が、魔術師が、クゥナを囲んで怒鳴り散らす。
目に余るようならば、ギルド職員が介入するだろう。俺には関係ない。
「待ってよ……、待ってなのよ、グレイにーちゃん……」
「話を聞いてるのか! オイ!」
うつろにつぶやくクゥナの声は、しかし戦士の叫びにかき消される。
俺はラン達と共にギルド入り口まで歩いた。
そうだよ、関係ない。このままギルドを出て、今日の依頼の打ち上げ会だ。
「にーちゃん……! グレイにーちゃァん!」
さて、打ち上げ会はどこでするかな。
“のんだくれドラゴン亭”にもう行けないのが痛すぎるよなぁ。
ここはアレか、ラングの店にでもくり出して――
「助けて! グレイにーちゃん!」
――――。
ロビーを出る直前で、俺は立ち止まった。
ラン達三人が俺の方を再び振り返る。彼女達は問うような視線を投げていた。
「……悪ィ、みんな」
「いいよ。皆まで言うな」
ランが小さく苦笑した。
「あんたも損な性分だよ。ま、行ってきな、グレイの旦那」
「わ、私も反対は、し、しないから……」
ああ、チクショウ。
言うまでもなく分かってたってか?
ドチクショウめ。
「行ってくるわ」
「ああ」
俺は踵を返し、大股で再びロビーの奥へと歩いて行った。
クゥナは、まだ三人に囲まれていた。
空気はいよいよ張りつめて、職員もそろそろ介入しそうな雰囲気だった。
「よぉ、ちょっといいかい」
俺はリーダーとおぼしき戦士の肩をグッと掴んで無理やりこっちを向かせる。
そこにあるのは憤怒の形相。
こいつ、そんな顔でクゥナと相対してやがったのか。
「グレイにーちゃん!」
泣きかけていたクゥナが一転、表情を明るいものに変えて俺を見た。
おうおう、現金なこって。
「俺に言うことあるよな」
「……え?」
しかしここで俺は甘い顔はしない。
これからの動きは決めていても、それはそれでこれはこれ、なのだ。
「おまえ、最後に俺に向かって何て言ったか覚えてないとは言わせないぞ」
「あ、あの……」
途端に、クゥナの顔がまた青ざめる。
だが取り合うつもりもない。場の状況はどうあれ、けじめはつけてもらう。
「俺が何もなしに助けるとでも思ったか? そうだとしたらめでたい限りだぜ?」
「あ、う……」
クゥナは言葉を詰まらせながら俺を見上げ、そしてやがて観念したらしくうなだれた。
「この前は……、笑ったりして、ごめんなさい。なの」
「うん。で?」
「は、反省してるの。に、二度としない、から……」
「で?」
「助けて、なの、にーちゃん……!」
謝りながら、クゥナはその身を小さく震わせ、俺の服の裾を掴んできた。
ん~、ま、いいか。
こいつについてはこのくらいで勘弁してやろう。
「何だァ、あんた、やっぱこいつのお仲間なのかい?」
さて、クゥナに因縁つけてた側は、今にもブチギレ寸前ってツラだな。
こいつだけじゃない。他の二人も同様だ。スゲー、俺めっちゃガン飛ばされとる。
「何しに来たんだって聞いてんだよ! あんたも『エインフェル』なのか!」
ついにこっちにまで怒鳴り始めた戦士に向かって、俺はため息を一つ。
冗談でも、そんな扱いはされたかないんだがね。
「俺は『エインフェル』じゃねーよ」
「だったら、何モンだ!」
「ただの『エインフェル』を追放されたそいつの兄貴分だよ」
凄んでくる戦士に、俺はそう答えてやった。
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