出戻り転生傭兵の俺のモットーは『やられたらやり返しすぎる』です

はんぺん千代丸

文字の大きさ
上 下
104 / 162
幕間 『出戻り』達のサマーデイズ

第96話 木曜日/魔王と悪女のありふれた夏の一日:後

しおりを挟む
 食い切れるワケねェだろォォォォォォォ――――ッ!

「もう無理~!」
「もう無理じゃねぇよ、おまえが頼んだ出前だろうがよ~!」

 箸を置いて床に倒れたミフユに、俺は叫ぶ。
 俺だってもう腹いっぱいだよ! でもまだあと七割は残ってンですよ~!

「無理よ~! 食べきれないわよ~!」
「回鍋肉とか丸々残してんじゃないよ、頼んだのはおまえでしょうが!」
「無理無理無理無理! 無~理~!」

 駄々をこねるように手足をバタバタさせるミフユ。こ、こいつ……ッ!

「何よぅ、アキラは食べ過ぎてブクブク太ったわたしが見たいの? え! アキラってそういうヘキの人だったの!? 信じられないんですけど!」
「ヘキって何じゃあ~~~~い!?」

 絶対いい意味じゃないだろ、それ! むしろ俺の名誉が棄損されている!

「あ~、仕方がねぇ……」

 あんまりやりたくなかったが、俺は残った料理を収納空間アイテムボックスに放り込む。
 テーブルの大半を占領していた数多の料理が、シュポポポンと消えていった。

「まぁ、いつかの非常食になるかもしれんしな……」

 っていう感じで、今まで同じようなこと何回もしてきてるんですけどね。
 結局、今まで一回も非常食として出した試しがない! 大体いつも忘れて終わる!

 収納空間の中に入れたアイテムは時間が止まる。
 だから、料理を入れても腐ることはないんだけどね、でもそれ絶対忘れるんよ。
 いつでも取り出せるって思うとさ、忘れるじゃん……?

「っつ~か、おまえ全然食わねぇな! 残り全部タマキに任せてんの!?」
「そ~だけど~? ……ああ、苦しい」

 マジかよ、あいつ。
 相変わらずバーンズ家一の大食娘だな……。

「あ~、俺も苦しい、おなかパンパン、食休み~!」
「く、こんな頼んじゃうなんて、これだからグーパーの魔力はすさまじいのよ……」
「それはおまえに自制心がないだけです~……」

 俺とミフユは、二人して今の床に寝転がった。
 蝉の声が幾重にも響き渡る。その隙間に聞こえる、どこかに吊るされた風鈴の音。

 ミ~ンミンミン。ミ~ンミンミン。
 チリ~ン、チリリ~ン。
 ミ~ンミンミン。ミ~ンミンミン。

「……夏ねぇ」
「……ああ、夏だなぁ」

 とだけ声を交わして、また二人して寝そべっている。
 すると、外からチャイムの音が響く。

「ひぇっ!」

 少し前のグーパーのトラウマを抉られ、身構える俺とミフユ。
 しかし、聞こえてきた声はある意味での救いの主の来訪を告げるものだった。

「ちわ~、電気屋です~。クーラーの修理に来ました~」
「「はぁ~~~~い!」」

 うおおおおおおおお、クーラーが直るゥゥゥゥゥゥゥゥ――――ッ!


  ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


 電気屋さん、暑そうだけど頑張ってる。

「あ~、これ……、ここの配線が……、ぁ~、あ~、はいはい、そういう……」

 何かブツブツ呟いておられる。
 そして色々とガチャガチャやっておられる。

「何かこういうの、緊張するわね……」
「そーね、また俺ら、意味もなく正座してるし……」

 ――十分後。

「はい、直りました~」

 ヴィィィィィィィィィィィィィィィ~~~~ン。

「風ッ、クーラーから冷たい風~!」
「ひゃああああ~~~~、気持ちいいいいいいい~~~~!」

 うおおおおおおお、クーラー最高ォ~!

「代金は先払いでもらってるんで、これで失礼しますね~」
「ありがとう、電気屋のお兄さん!」
「助かったわ、電気屋のお兄さ~ん!」

 電気屋のお兄さんが玄関を出ていくまで、俺達は手を振り続けた。
 お袋め、いつの間にクーラーの修理を頼んでいたのか。やはり侮れぬ……。

「ちょっと、アキラ、雨戸閉めなさいよ、雨戸」
「え、何で!?」

 急に変なことを言い出してくるミフユに、俺はちょっと驚く。

「今のままだと窓から陽射しが入って暑いでしょ。雨戸閉めて陽射しをカットよ!」
「そうか、そうするコトで冷房がもっときいてくるってことだな!」

 ミフユめ、なかなかやるじゃないか!
 その意図を理解した俺は、早速部屋の雨戸を全部締め切った。
 部屋は暗くなったものの、確かに陽射しはなくなって少し涼しくなった気がする。

 ほぉ~、これはいいですね。
 涼しい。すごく涼しい。うあ~、クーラーって最高なんじゃあ~。
 俺もミフユも再び床にゴロンして、冷風を全身に浴びる。

 さらにここに、ダメ押しとばかりに扇風機をON!
 クーラーから送り出される冷風が、扇風機に乗って超絶強化される無敵コンボ!

「あ~、涼しい……、気持ちいい……」
「これは最強すぎる。もはや夏など恐るるに足らず。我が軍の勝利は決まった……」

 クーラーと扇風機のコンボに駆逐される夏を感じ、俺の言動もおかしくなってる。
 まぁ、これ要するに、ちょっと眠くなってきてるってことなんだよね。

「あ~、気持ちいいわ。至福。この世の楽園よ……。ふぁ……」
「そうなぁ、ホント、何かちょっと、ふわぁ~あ……」

 アニメに騒ぎまくって体力を使い、飯をたらふく食って、クーラーで涼む。
 そんなんやったら、そら眠くもなるってモンだ。俺もミフユも揃って大あくびよ。

「何か少し、寝るかも……」
「お~、昼寝しとけ。適当に起こすか、ら……」

 俺の意識、ここでドロップアウト――、


  ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


 何かが吸いつく音がする。
 それは少し高く、そして湿った音色をしている。

 何かが吸いつく感触がある。
 それは俺の頬に、小さくついばむように、断続的に続いている。

「ん……」

 頬に感じ、すぐ耳元に聞こえるそれに眠りを妨げられ、俺はゆっくり目を開ける。
 すると、俺のすぐ横に、ミフユの顔があった。

「あ」
「え」

 俺の頬に唇を押し当てているミフユと、思いっきり目が合ってしまった。
 お互い硬直して、俺はミフユをマジマジ見つめてしまう。

「ぅ、あ、ぇと……」

 急激に頬を真っ赤にしていき、何かを言いかけようとするミフユ。
 だが口から言葉を紡ぎ出せないまま、結局は赤い顔をしたまま逃げ出そうとする。
 しかし、一瞬早く俺の腕がミフユを捉え、変な形で抱きしめる恰好になる。

「な、何、何よ!?」

 驚き、目を白黒させるミフユに、俺は告げた。

「ミフユは可愛いな」
「あ、え……?」

 まだ動転したままのミフユを、俺はそのまま抱き寄せた。
 彼女の細い体が、俺の腕の中でビクリと震えるのが伝わってくる。

「好きだぞ」
「ぅ……」

 ド直球に告げる。ミフユは、身を縮こまらせて俺の胸に手を添えた。

「あのデートからこうやって二人っきりになること、あんまりなかったモンな」
「ぅ、うん……」

 俺に頭を撫でられて、ミフユは大人しくうなずいた。
 いつもは勝ち気に俺をリードしようとするクセに、こういうときはしおらしい。

「アキラ、好き……」

 そう言って、ミフユが片手を俺の背中に回す。
 俺とミフユは涼しい空間の中で抱きしめ合いながら、しばし互いの呼吸を感じた。

「好き。好きなの、大好き。愛してるの……」
「うん」

 俺は言葉の代わりに、ミフユのおでこに唇を当てることで応える。
 すると、ミフユも俺の胸元にチュ、と湿った音を鳴らす。

 少しの間、俺とミフユは互いにそれを繰り返した。
 唇ではなく、別の場所への接吻。そしてそれは徐々に場所を変えていく。

 俺はミフユのおでこから、目のそばから、頬へと下がっていく。
 ミフユは、俺の胸元から首筋、下あごへと上がっていく。

 そして最終的に、俺達は唇を重ねた。
 片腕で抱きしめ合って、もう片方の腕は手と手を重ねて指を絡ませ合って。
 何度も、何度も、飽くことなく互いを求め合って、唇を貪った。

「……ん、好き。アキラ、好きなの。大好き。……ん、ふ、ぅ」
「ああ、俺もだよ、ミフユ。大好きだよ、おまえのこと」
「――嬉しい」

 俺達は、一度人生を添い遂げた夫婦だ。
 その付き合いは六十年以上にもなり、お互いのことなど知り尽くしている。

 でも、足りない。
 でも、もっと欲しい。

 もっと、もっと好きだと言いたいし、言われたい。
 さらに、さらに愛情を確かめ合いたいし、この胸に宿していたい。

「お願い、アキラ。わたしから離れないで。わたしを離さないで。お願い……」
「離すもんか。おまえは俺だけのものだ。離さないよ、絶対に」

 お互いに、離れることはないという確信をその胸に宿している。
 そして同時に、いつだって俺達は、互いを失う不安から逃れられずにいる。

 これは儀式だ。
 互いの愛情を確かめ合い、互いに隣に相手がいることを確かめる、儀式。

 指先で触れ合って、心臓の音を確かめ合って、呼吸を感じ合って、唇を重ね合う。
 そうやることで、逃れようのない不安を少しだけ忘れることができる。

「わたし、今、すごいドキドキしてる……」
「俺もだよ、ほら、わかるだろ?」
「うん……」

 互いに腕に力を込めて、体を密着させる。
 そして押し付け合ったお互いの胸に、相手の心臓の鼓動が伝わってくる気がした。

「このまま、もう少し寝るか」
「うん、寝る」

 俺が提案すると、ミフユは素直にうなずいて俺に頬をすり寄せてきた。
 そんな彼女が可愛いなと思いつつ、最後に一度だけ唇を重ねて、俺は目を閉じる。
 ミフユの小さな寝息に導かれるようにして、俺もすぐに寝入った。

 ――夕方、帰宅したお袋に茶化され、恥ずか死にしかけるのは三時間後の話だ。
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。 --------- 掲載は不定期になります。 追記 「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。 お知らせ カクヨム様でも掲載中です。

勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした

赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売中です!】 皆様どうぞよろしくお願いいたします。 【10/23コミカライズ開始!】 『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました! 颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。 【第2巻が発売されました!】 今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。 イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです! 素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。 【ストーリー紹介】 幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。 そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。 養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。 だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。 『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。 貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。 『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。 『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。 どん底だった主人公が一発逆転する物語です。 ※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様

コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」  ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。  幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。  早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると―― 「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」  やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。  一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、 「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」  悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。  なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?  でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。  というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。 ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。 だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。 クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。 まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。 閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。 追伸、 雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。 気になった方は是非読んでみてください。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

処理中です...