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13.運命の番
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冬休みのある日、輝美はバスで山を降りて駅の方に出かけた。
図書館で勉強したり、ショッピングセンターの中のフードコートで昼食を食べたりした。
帰りは歩いて帰る。
歩くと1時間半ほどかかるが、ちょうど良い運動だと思った。
山の方から冷たい風が吹き付ける。
ピリピリとして顔の感覚がなくなる。
でも、冬は好きだ、と輝美は思う。
自分と外の世界の境界をはっきり感じられて、嘘がないから。
古い地域が終わり、輝美たちの住む地域に入ろうとする辺りで、1人の人がこちらに向かってくるのを見た。
近づくにつれて、輝美は引き返したい衝動に駆られる。
無視してすれ違おうとするが…
「輝美くん!」
肩を掴まれて、逃げられなくなる。
「蓮…」
観念して輝美はその名を呼ぶ。
蓮はグレーのパーカーの上に黒のダッフルコートを着て、黒いパンツを履いている。
頭にはニット帽を被っている。
輝美はグレーのダウンブルゾンに、下は黒いパンツ、首には緑と紺のチェックのマフラーを巻いている。
あの日以来、輝美は累と蓮に接するのを避けていた。
今だって、避けられるものなら避けたい。
服と手袋越しに肩を掴まれただけで、心臓の鼓動が早くなる。
蓮の匂いがする。
柑橘系とフローラル系が混ざったような匂い、というとありきたりな匂いみたいだが、全くそうではない。
輝美の鼻腔を執拗にくすぐり、脳内に直接届くかのような刺激を送ってくる。
頭が靄がかったようになって、手足が痺れたようになる。
確か、あの日も2人から同じ匂いがしていた…
蓮は慌てて輝美から離れる。
大袈裟なくらいに距離を開ける。
「輝美くん、あのときは本当にごめんね」
蓮は被っていたニット帽を取って頭を下げる。
サラサラの髪が風に靡く。
あの暑い日に起きたことが嘘のように、ここは寒い。
「謝らないで。許してないから…もう行くよ」
素っ気なく輝美は告げて、蓮から去ろうとする。
「待ってよ!」
蓮が後ろから呼び止める。
「まだ…話してないことがあるんだ…話を聞いて…」
蓮は泣きそうな声で言う。
輝美は放っとけなくなり、愛想のない低い声で言う。
「じゃあ、早くして。あそこの公園で話そっか」
すぐ近くに小さな公園があったので、そこのベンチに座る。
2人とも端っこに座って、最大限にスペースを空ける。
上り坂の中腹の開けた場所にある公園に、風が吹き抜けていく…
「寒いからなんか買ってくる」
輝美は一旦蓮から離れて、公園の前の自動販売機で飲み物を買って戻る。
蓮の分も買って渡す。
「何これ?ホットミルクセーキ?」
蓮が聞く。
「俺これ好きなんだ」
輝美が応える。
「子供の飲み物みたい」
「だって、子供だもん」
気まずい空気が流れる。
「まあ、ある意味子供じゃなくなったんだけどな、俺たち…」
輝美が補足するように言う。
蓮は悲しそうな顔になったが、すぐに心を決めたように話し始める。
「俺も、累も…ずっとあの日のこと誰にも言えなかった。でも、それじゃダメだって、2人で決めて、父さんに全部話したんだ。父さんは、俺たちが輝美くんにしたことは本当に酷い、許されないことだ、と言った。でも、ありふれたことだとも言ってた…」
輝美は熱い缶を包んだ両手に力を込める。
「それから、俺たちは父さんの勧めで、町の大きな病院に行った。血液検査でバースを調べて…まあ予想通り、俺ら2人ともαだった…」
輝美は苦い気持ちになる。
口元のマフラーを少し下に下げて、ミルクセーキを飲む。
甘さと苦さが体の中で混じり合う…
「父さんが医者に質問してくれた。小学生でラット…それも実際にヤってしまう程のラットが来ることなんてあるのか、って…」
ラットというのは、Ωの発情であるヒートに対応する、αの発情である。
ラットに入ると、αは目の前のΩを犯さずにはいられなくなる。
本能がそうさせるのだ。
理性では止められない。
ラット状態になったαは、まさに凶暴な獣のようになる。
蓮は平静さを失わないように気をつけている様子で言う。
「通常は俺らの年でラットなんて起こらない、って言われた。非常に強い結びつきのある相手…俗に言う『運命の番』と接触でもしない限り、そんなことは起こらないって…」
「『運命の番』…」
輝美は呆然となって呟く。
蓮は少し余裕ができたのか、微笑んで言う。
「『非常に強い結びつき』にも程があるよな。輝美くんはあの時、発情期ですらなかったんだから…『運命』の中の『運命』なんだって、俺たちは。医者も驚くくらいに…輝美くんの微かなフェロモンを俺たちは逃さずに嗅ぎ取る。微かな血の匂いで獲物を探すサメのように。それで俺たちは『獣』になって、輝美くんに酷いことをしたんだ…」
恐怖が急に輝美を襲う。
「ちょっと待って!俺が発情期じゃなくても、運命の相手だからお前らはラットになっちまうってこと?じゃあ、今もヤバいんじゃ…」
「大丈夫だよ。ラット抑制剤飲んでるから。輝美くんがヒート抑制剤飲んでなかったら、俺のフェロモンで輝美くんがヒートになる可能性はあるけど…」
冷静な顔で蓮は言う。
輝美は青ざめる。
「まだ発情期まで日にちあるから、抑制剤は飲んでないよ…」
立ち去ろうとする輝美を蓮は引き止める。
「今は大丈夫。その可能性を見込んで、ここに座ったから。風が俺のところから輝美くんのところへ吹くことはないから…」
ひっきりなしに強い風が吹いて、葉の落ちた木々が背後でバタバタと音を立てる。
確かに、風は山から下へ降りていくばかりで、蓮の方からは吹いてきそうにない。
少し安心して、輝美はまたミルクセーキを飲む。
蓮も缶を開けて一口飲む。
「甘っ」
そう言いながらも続けて数口飲む。
その後、蓮は話し始める。
「で、今後のことなんだけど…」
「今後って何?俺がお前らと番になるって話?」
蓮が言い終わらないうちに、輝美は問い詰めるように聞く。
「俺たちは…」
「『運命』とは番になるのが普通ってされてるけど、そうならない場合も全然あるからね?大体、いくら双子でも、2人のαが1人のΩと番にはなれないだろ…あ、分かった」
蓮が言葉を挟む間も無く、輝美は言葉を繋ぐ。
「累に取られるのがイヤで、先回りして俺に粉かけたんだな?蓮って累よりも慎重派だと思ったけど、さすがに『運命』ともなれば、やることはやる男なんだな」
輝美は笑う。
その声の卑屈さに自分でも驚きながら…
「ちょっと!いい加減にしてよ!確かに、俺たちは輝美くんに酷いことをしたよ。でも、俺たちは子どもの頃から輝美くんが好きだった。大切な友達兼頼りになるお兄ちゃんとして…そんな輝美くんのことをもう絶対に傷つけたくないと思ってる。だから、俺たちは2人で決めたんだ。一生、ラット抑制剤を飲み続ける、って」
輝美は卑屈な笑みを唇の端に残したまま言う。
「へー、世の中には抑制剤飲むのはΩだけで充分、って言うαばかりだから、有り難いお話だけど…いつまで持つかなあ?俺が他の誰かと番になるまでだろ?いつになるやら…」
「待つよ!それまで待つ。いつか大人になって、お互い相手を見つけるまで、俺は薬を飲んで輝美くんと会う」
蓮は不安を跳ね返すように、乾いた空気に向けて言葉を押し出す。
「そんなことしてもらわなくて良いよ。要は俺とお前らが会わなければ良い話だろ?徹底的に避けて、一切の接触を断てば良いじゃないか」
外気に溶けるような冷たい声で輝美は言う。
「でも…」
「もうお前らと友達付きあいなんてできるわけない。あんなことされた後に、お前がラット抑制剤飲んでます、って言うのを信じて付き合えるわけない」
輝美は激しい怒りに駆られる。
Ωというだけで、理不尽な目に合わされる。
αやβの気まぐれで決められる。
そんな力の差がある相手と友達になんてなれるわけがない。
「もう昔には戻れないんだよ…」
輝美は呻くように呟く。
蓮は言葉を失って、ただ輝美を見つめる。
「累は?なんであいつはいないの?」
輝美は聞く。
累に対しても怒りが湧いてくる。
面倒ごとは蓮にやらせて、自分が友達に戻ろうと言ったらしれっと姿を現わすのではないか。
「累は…学校と塾以外ずっと部屋に篭ってる。すごくショックを受けてる。輝美くんと友達でいたかったのに『運命』だったって…」
「ロマンチストだなあ…俺のことなんて忘れろよ。いくらでも性格が良くて気も会うαやβがいるだろ?」
「輝美くんの代わりなんていないよ」
悲しい声で蓮は言う。
「俺は代わりのない人間になんてなりたくない。普通の人間のまま、お前や累と友達でいたかった…」
輝美は立ち上がる。
色鮮やかで愛らしい見た目の遊具が目に入って、少し切なくなる。
蓮を置いて、輝美は公園を去る。
缶を飲み干して、ゴミ箱に捨てていく。
そのときの乾いたゴトンという音が、長く耳に残った。
図書館で勉強したり、ショッピングセンターの中のフードコートで昼食を食べたりした。
帰りは歩いて帰る。
歩くと1時間半ほどかかるが、ちょうど良い運動だと思った。
山の方から冷たい風が吹き付ける。
ピリピリとして顔の感覚がなくなる。
でも、冬は好きだ、と輝美は思う。
自分と外の世界の境界をはっきり感じられて、嘘がないから。
古い地域が終わり、輝美たちの住む地域に入ろうとする辺りで、1人の人がこちらに向かってくるのを見た。
近づくにつれて、輝美は引き返したい衝動に駆られる。
無視してすれ違おうとするが…
「輝美くん!」
肩を掴まれて、逃げられなくなる。
「蓮…」
観念して輝美はその名を呼ぶ。
蓮はグレーのパーカーの上に黒のダッフルコートを着て、黒いパンツを履いている。
頭にはニット帽を被っている。
輝美はグレーのダウンブルゾンに、下は黒いパンツ、首には緑と紺のチェックのマフラーを巻いている。
あの日以来、輝美は累と蓮に接するのを避けていた。
今だって、避けられるものなら避けたい。
服と手袋越しに肩を掴まれただけで、心臓の鼓動が早くなる。
蓮の匂いがする。
柑橘系とフローラル系が混ざったような匂い、というとありきたりな匂いみたいだが、全くそうではない。
輝美の鼻腔を執拗にくすぐり、脳内に直接届くかのような刺激を送ってくる。
頭が靄がかったようになって、手足が痺れたようになる。
確か、あの日も2人から同じ匂いがしていた…
蓮は慌てて輝美から離れる。
大袈裟なくらいに距離を開ける。
「輝美くん、あのときは本当にごめんね」
蓮は被っていたニット帽を取って頭を下げる。
サラサラの髪が風に靡く。
あの暑い日に起きたことが嘘のように、ここは寒い。
「謝らないで。許してないから…もう行くよ」
素っ気なく輝美は告げて、蓮から去ろうとする。
「待ってよ!」
蓮が後ろから呼び止める。
「まだ…話してないことがあるんだ…話を聞いて…」
蓮は泣きそうな声で言う。
輝美は放っとけなくなり、愛想のない低い声で言う。
「じゃあ、早くして。あそこの公園で話そっか」
すぐ近くに小さな公園があったので、そこのベンチに座る。
2人とも端っこに座って、最大限にスペースを空ける。
上り坂の中腹の開けた場所にある公園に、風が吹き抜けていく…
「寒いからなんか買ってくる」
輝美は一旦蓮から離れて、公園の前の自動販売機で飲み物を買って戻る。
蓮の分も買って渡す。
「何これ?ホットミルクセーキ?」
蓮が聞く。
「俺これ好きなんだ」
輝美が応える。
「子供の飲み物みたい」
「だって、子供だもん」
気まずい空気が流れる。
「まあ、ある意味子供じゃなくなったんだけどな、俺たち…」
輝美が補足するように言う。
蓮は悲しそうな顔になったが、すぐに心を決めたように話し始める。
「俺も、累も…ずっとあの日のこと誰にも言えなかった。でも、それじゃダメだって、2人で決めて、父さんに全部話したんだ。父さんは、俺たちが輝美くんにしたことは本当に酷い、許されないことだ、と言った。でも、ありふれたことだとも言ってた…」
輝美は熱い缶を包んだ両手に力を込める。
「それから、俺たちは父さんの勧めで、町の大きな病院に行った。血液検査でバースを調べて…まあ予想通り、俺ら2人ともαだった…」
輝美は苦い気持ちになる。
口元のマフラーを少し下に下げて、ミルクセーキを飲む。
甘さと苦さが体の中で混じり合う…
「父さんが医者に質問してくれた。小学生でラット…それも実際にヤってしまう程のラットが来ることなんてあるのか、って…」
ラットというのは、Ωの発情であるヒートに対応する、αの発情である。
ラットに入ると、αは目の前のΩを犯さずにはいられなくなる。
本能がそうさせるのだ。
理性では止められない。
ラット状態になったαは、まさに凶暴な獣のようになる。
蓮は平静さを失わないように気をつけている様子で言う。
「通常は俺らの年でラットなんて起こらない、って言われた。非常に強い結びつきのある相手…俗に言う『運命の番』と接触でもしない限り、そんなことは起こらないって…」
「『運命の番』…」
輝美は呆然となって呟く。
蓮は少し余裕ができたのか、微笑んで言う。
「『非常に強い結びつき』にも程があるよな。輝美くんはあの時、発情期ですらなかったんだから…『運命』の中の『運命』なんだって、俺たちは。医者も驚くくらいに…輝美くんの微かなフェロモンを俺たちは逃さずに嗅ぎ取る。微かな血の匂いで獲物を探すサメのように。それで俺たちは『獣』になって、輝美くんに酷いことをしたんだ…」
恐怖が急に輝美を襲う。
「ちょっと待って!俺が発情期じゃなくても、運命の相手だからお前らはラットになっちまうってこと?じゃあ、今もヤバいんじゃ…」
「大丈夫だよ。ラット抑制剤飲んでるから。輝美くんがヒート抑制剤飲んでなかったら、俺のフェロモンで輝美くんがヒートになる可能性はあるけど…」
冷静な顔で蓮は言う。
輝美は青ざめる。
「まだ発情期まで日にちあるから、抑制剤は飲んでないよ…」
立ち去ろうとする輝美を蓮は引き止める。
「今は大丈夫。その可能性を見込んで、ここに座ったから。風が俺のところから輝美くんのところへ吹くことはないから…」
ひっきりなしに強い風が吹いて、葉の落ちた木々が背後でバタバタと音を立てる。
確かに、風は山から下へ降りていくばかりで、蓮の方からは吹いてきそうにない。
少し安心して、輝美はまたミルクセーキを飲む。
蓮も缶を開けて一口飲む。
「甘っ」
そう言いながらも続けて数口飲む。
その後、蓮は話し始める。
「で、今後のことなんだけど…」
「今後って何?俺がお前らと番になるって話?」
蓮が言い終わらないうちに、輝美は問い詰めるように聞く。
「俺たちは…」
「『運命』とは番になるのが普通ってされてるけど、そうならない場合も全然あるからね?大体、いくら双子でも、2人のαが1人のΩと番にはなれないだろ…あ、分かった」
蓮が言葉を挟む間も無く、輝美は言葉を繋ぐ。
「累に取られるのがイヤで、先回りして俺に粉かけたんだな?蓮って累よりも慎重派だと思ったけど、さすがに『運命』ともなれば、やることはやる男なんだな」
輝美は笑う。
その声の卑屈さに自分でも驚きながら…
「ちょっと!いい加減にしてよ!確かに、俺たちは輝美くんに酷いことをしたよ。でも、俺たちは子どもの頃から輝美くんが好きだった。大切な友達兼頼りになるお兄ちゃんとして…そんな輝美くんのことをもう絶対に傷つけたくないと思ってる。だから、俺たちは2人で決めたんだ。一生、ラット抑制剤を飲み続ける、って」
輝美は卑屈な笑みを唇の端に残したまま言う。
「へー、世の中には抑制剤飲むのはΩだけで充分、って言うαばかりだから、有り難いお話だけど…いつまで持つかなあ?俺が他の誰かと番になるまでだろ?いつになるやら…」
「待つよ!それまで待つ。いつか大人になって、お互い相手を見つけるまで、俺は薬を飲んで輝美くんと会う」
蓮は不安を跳ね返すように、乾いた空気に向けて言葉を押し出す。
「そんなことしてもらわなくて良いよ。要は俺とお前らが会わなければ良い話だろ?徹底的に避けて、一切の接触を断てば良いじゃないか」
外気に溶けるような冷たい声で輝美は言う。
「でも…」
「もうお前らと友達付きあいなんてできるわけない。あんなことされた後に、お前がラット抑制剤飲んでます、って言うのを信じて付き合えるわけない」
輝美は激しい怒りに駆られる。
Ωというだけで、理不尽な目に合わされる。
αやβの気まぐれで決められる。
そんな力の差がある相手と友達になんてなれるわけがない。
「もう昔には戻れないんだよ…」
輝美は呻くように呟く。
蓮は言葉を失って、ただ輝美を見つめる。
「累は?なんであいつはいないの?」
輝美は聞く。
累に対しても怒りが湧いてくる。
面倒ごとは蓮にやらせて、自分が友達に戻ろうと言ったらしれっと姿を現わすのではないか。
「累は…学校と塾以外ずっと部屋に篭ってる。すごくショックを受けてる。輝美くんと友達でいたかったのに『運命』だったって…」
「ロマンチストだなあ…俺のことなんて忘れろよ。いくらでも性格が良くて気も会うαやβがいるだろ?」
「輝美くんの代わりなんていないよ」
悲しい声で蓮は言う。
「俺は代わりのない人間になんてなりたくない。普通の人間のまま、お前や累と友達でいたかった…」
輝美は立ち上がる。
色鮮やかで愛らしい見た目の遊具が目に入って、少し切なくなる。
蓮を置いて、輝美は公園を去る。
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