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二つの家族
第4話 その後
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「あの時、そう高校の時、初めての彼女ができて喜んでいたんだよ」
じっとフランクフルトソーセージが焼かれるのを見つめながら語り始める。
「初めて聞くわね。トラウマの原因」
あやのさんもワクワクしている。
おもむろにフランクフルトソーセージをひっくり返し押しつける。
じゅっと音がして、裕介さんが嫌そうな顔をする。
淳子は、何かを思いながら、それを見ている。
ああいや、比べていただけだが。
色々と違うのね。そんな事を思いながら。
それに気がついたのか、フランクフルトソーセージが淳子に差し出される。
つい、何も思わずにはむっと口に含む。
それを見つめる、三対の目。
つい目をそらす。
「ええと、それでだね。付き合ってその、順にイベントをこなして、部屋に誘うわけだ」
「ふんふん。それで」
あやのさんは囓らずに、ケチャップをなめ取っている。
妙にエロい。
悠と目が合うと、おもむろに口に含み、その周りを舌が出入りする。
気にしない様子で、裕介さんは話を進める。
「いざ、最後までやったけれど…… 彼女は初めてではなくて」
「えっ、その年でですか?」
「まあ、そんなもんじゃないかな? あたしも高一だし」
とうとう囓ったようだ。もぎゅもぎゅ咀嚼しながら、あやのさんも暴露。
「悠さんは?」
「俺は高二かな。速攻で別れたけど」
「やり捨て?」
あやのさんから突っ込まれる。
「いや、ちょっと悪い奴らに言われたらしく、賭けの罰で、俺に近付いたのが分かったから」
「何それ?」
「やった後、金取られた。一万」
「それは儲けでは?」
裕介さんからも突っ込まれる。
「そら、今の相場でしょ、高校生にとっての一万は大きい。それに周りは浮かれていたし」
「まあ、最悪といえばそうね」
「でしょ。あっそれで、裕介さんは?」
「あっそうそう。初めてじゃなくて、入れても気がついてもらえなかった」
「うわー。それって二股?」
「いや違う、別れた彼氏への、嫌みのような感じで、俺と付き合いだしたけれど、きちんと離れていた」
何かを、思いだした、あやのさん。
「じゃあ、その期間じゃ、戻らなかったのね。女のはさ、使わないとリセットされるから」
「そうなんですか?」
「そうそう、相手に合うの。けなげでしょ」
淳子とあやのさんの話に、裕介さんが割り込む。
「それは個人差があるよ。大ぶりな子もいるし」
「ああ、言っていたわね」
段々と話が、やばくなっていく。
「入り口だけで、感じてくると中が膨らむとバルーン現象っていうのが起こるけれど、人によってそれで、喪失感も起こるみたいだし」
「それは、あんたのが」
「分かったから。言わないで」
「それなら、あやのさんは大丈夫なんですね」
「あたしは、元々小柄だから」
そう言えば、あやのさんは百五十センチ台だろう。
胸はなかったが、授乳期に増えて、逆にもっと減ったとこの前嘆いていた。
まあそれは、家も同じだが、元々少しあったし身長も百六十センチ近い。
男側は、裕介さんが百七十センチにちょっと足りないくらいで、俺が百七十二センチくらいある。
二人とも、少し小太りになってしまったが。
「淳子さん、そんでためすぅ?」
「えっ」
「さっきから、男達前が膨らんでいるの、抜いてあげないと夫婦不和の原因になるよ。子供達の寝ているテントしか、今回張っていないし」
雑魚寝でいいやと言って、大きめのテント。いわゆるロッジタイプの物を共同で買い、寝袋だけを追加した。
「おい。あやの」
「あの、それって普通の行為なんですよね」
「そうよ。舐められたこと、あるんでしょ」
「あります」
「自分だけ尽くして貰って、旦那は知らないって、放り出すのは駄目でしょ。覚えれば、できないときでも抜ける。すると浮気ができない。どう?」
「そうなんですね」
なんだか、あれだが、放っておこう。
受け入れてくれるなら、万々歳だ。
「そんじゃあ、行こう」
そう言って、あやのさんは、裕介さんの手を取り森に入っていく。
スワッピングでもするのかと思ったが、そうではないらしい。
俺も、淳子の手を取る。
今回のキャンプ場は、メジャーではなく山奥で不便なため誰も居ない。
手招きされてそちらへ行くと、東屋のような所に、テーブルとベンチが付いた施設があった。
「さて、お手本を。あなた、ベンチに立って気を付け」
「ええ、目前でするのかい?」
「そうじゃないと、指導ができないじゃない」
馬鹿なのと言う感じで見つめる。
渋々と従うようだ。
少し離れた頃に外灯が有り、以外と明るい。
「用意ができたら脱がす。すでに用意ができているから、細かいことは要らない。ちょっと先を刺激しつつ飲み込む。この時に舌を這わして刺激。ここ試験に出るから」
「何の試験だよ」
旦那さんがつっこむ。
そして、言ったように小さい。
結局、俺はテーブルの上に裕介さんとならび、腰を押し出し背中側で手を突く格好。
よこから、声が聞こえる。
「まあ、やっぱり」
脚の間にいる、淳子の目の前に手が出てきて、刺激し始める。
「さあ、するんでしょ」
そう言って、自分は淳子に見せるようにし始める。
よく見ると、さっきの手は下がり、淳子の股間へと伸びている。
「ふぐっ」
勢いで、喉を突いたのだろう、淳子がむせる。
「あの、淳子さん、手を」
そう言って、あやのさんは、自分の股間に淳子の手を導く。
そんなこんなで、雰囲気もあり、すぐにいってしまった。
そして流れで、男女が位置を変えて、攻め始める。
実はこの時、淳子は吐き出せずに、口に含んでいたようだが、飲んだようだ。
そして、盛り上がったのか、あやのさんは淳子を愛撫し始める。
その光景で、盛り上がった男二人。
四人ともいつも以上に盛り上がり、俺もレス生活から脱出できた。
ただ、集まったときは、相手が変わったりし始めた。
あやのさんがのどごしを求めて、裕介さんに頼まれたからだ。
結局あやのさんに、良いようにされた結果だが、二家族の仲はさらに良くなった。
そして両家は、月に幾度かパーティを開く。
決まりは、本来の夫婦以外でする場合、お互いが見ていない所では、しないこと。
それだけが決まり。
----------------------------------------------------------------------------------------
仲の良いお隣ができるまで。
その顛末でした。
この子供の話は、『幼馴染みが、知り合いになった夜 短編集』
「その時(終焉)は、雷光の煌めきよりも短くて」
で、公開しています。
ちょっと悲しい話。
じっとフランクフルトソーセージが焼かれるのを見つめながら語り始める。
「初めて聞くわね。トラウマの原因」
あやのさんもワクワクしている。
おもむろにフランクフルトソーセージをひっくり返し押しつける。
じゅっと音がして、裕介さんが嫌そうな顔をする。
淳子は、何かを思いながら、それを見ている。
ああいや、比べていただけだが。
色々と違うのね。そんな事を思いながら。
それに気がついたのか、フランクフルトソーセージが淳子に差し出される。
つい、何も思わずにはむっと口に含む。
それを見つめる、三対の目。
つい目をそらす。
「ええと、それでだね。付き合ってその、順にイベントをこなして、部屋に誘うわけだ」
「ふんふん。それで」
あやのさんは囓らずに、ケチャップをなめ取っている。
妙にエロい。
悠と目が合うと、おもむろに口に含み、その周りを舌が出入りする。
気にしない様子で、裕介さんは話を進める。
「いざ、最後までやったけれど…… 彼女は初めてではなくて」
「えっ、その年でですか?」
「まあ、そんなもんじゃないかな? あたしも高一だし」
とうとう囓ったようだ。もぎゅもぎゅ咀嚼しながら、あやのさんも暴露。
「悠さんは?」
「俺は高二かな。速攻で別れたけど」
「やり捨て?」
あやのさんから突っ込まれる。
「いや、ちょっと悪い奴らに言われたらしく、賭けの罰で、俺に近付いたのが分かったから」
「何それ?」
「やった後、金取られた。一万」
「それは儲けでは?」
裕介さんからも突っ込まれる。
「そら、今の相場でしょ、高校生にとっての一万は大きい。それに周りは浮かれていたし」
「まあ、最悪といえばそうね」
「でしょ。あっそれで、裕介さんは?」
「あっそうそう。初めてじゃなくて、入れても気がついてもらえなかった」
「うわー。それって二股?」
「いや違う、別れた彼氏への、嫌みのような感じで、俺と付き合いだしたけれど、きちんと離れていた」
何かを、思いだした、あやのさん。
「じゃあ、その期間じゃ、戻らなかったのね。女のはさ、使わないとリセットされるから」
「そうなんですか?」
「そうそう、相手に合うの。けなげでしょ」
淳子とあやのさんの話に、裕介さんが割り込む。
「それは個人差があるよ。大ぶりな子もいるし」
「ああ、言っていたわね」
段々と話が、やばくなっていく。
「入り口だけで、感じてくると中が膨らむとバルーン現象っていうのが起こるけれど、人によってそれで、喪失感も起こるみたいだし」
「それは、あんたのが」
「分かったから。言わないで」
「それなら、あやのさんは大丈夫なんですね」
「あたしは、元々小柄だから」
そう言えば、あやのさんは百五十センチ台だろう。
胸はなかったが、授乳期に増えて、逆にもっと減ったとこの前嘆いていた。
まあそれは、家も同じだが、元々少しあったし身長も百六十センチ近い。
男側は、裕介さんが百七十センチにちょっと足りないくらいで、俺が百七十二センチくらいある。
二人とも、少し小太りになってしまったが。
「淳子さん、そんでためすぅ?」
「えっ」
「さっきから、男達前が膨らんでいるの、抜いてあげないと夫婦不和の原因になるよ。子供達の寝ているテントしか、今回張っていないし」
雑魚寝でいいやと言って、大きめのテント。いわゆるロッジタイプの物を共同で買い、寝袋だけを追加した。
「おい。あやの」
「あの、それって普通の行為なんですよね」
「そうよ。舐められたこと、あるんでしょ」
「あります」
「自分だけ尽くして貰って、旦那は知らないって、放り出すのは駄目でしょ。覚えれば、できないときでも抜ける。すると浮気ができない。どう?」
「そうなんですね」
なんだか、あれだが、放っておこう。
受け入れてくれるなら、万々歳だ。
「そんじゃあ、行こう」
そう言って、あやのさんは、裕介さんの手を取り森に入っていく。
スワッピングでもするのかと思ったが、そうではないらしい。
俺も、淳子の手を取る。
今回のキャンプ場は、メジャーではなく山奥で不便なため誰も居ない。
手招きされてそちらへ行くと、東屋のような所に、テーブルとベンチが付いた施設があった。
「さて、お手本を。あなた、ベンチに立って気を付け」
「ええ、目前でするのかい?」
「そうじゃないと、指導ができないじゃない」
馬鹿なのと言う感じで見つめる。
渋々と従うようだ。
少し離れた頃に外灯が有り、以外と明るい。
「用意ができたら脱がす。すでに用意ができているから、細かいことは要らない。ちょっと先を刺激しつつ飲み込む。この時に舌を這わして刺激。ここ試験に出るから」
「何の試験だよ」
旦那さんがつっこむ。
そして、言ったように小さい。
結局、俺はテーブルの上に裕介さんとならび、腰を押し出し背中側で手を突く格好。
よこから、声が聞こえる。
「まあ、やっぱり」
脚の間にいる、淳子の目の前に手が出てきて、刺激し始める。
「さあ、するんでしょ」
そう言って、自分は淳子に見せるようにし始める。
よく見ると、さっきの手は下がり、淳子の股間へと伸びている。
「ふぐっ」
勢いで、喉を突いたのだろう、淳子がむせる。
「あの、淳子さん、手を」
そう言って、あやのさんは、自分の股間に淳子の手を導く。
そんなこんなで、雰囲気もあり、すぐにいってしまった。
そして流れで、男女が位置を変えて、攻め始める。
実はこの時、淳子は吐き出せずに、口に含んでいたようだが、飲んだようだ。
そして、盛り上がったのか、あやのさんは淳子を愛撫し始める。
その光景で、盛り上がった男二人。
四人ともいつも以上に盛り上がり、俺もレス生活から脱出できた。
ただ、集まったときは、相手が変わったりし始めた。
あやのさんがのどごしを求めて、裕介さんに頼まれたからだ。
結局あやのさんに、良いようにされた結果だが、二家族の仲はさらに良くなった。
そして両家は、月に幾度かパーティを開く。
決まりは、本来の夫婦以外でする場合、お互いが見ていない所では、しないこと。
それだけが決まり。
----------------------------------------------------------------------------------------
仲の良いお隣ができるまで。
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