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二つの家族
第2話 キャンプ場の魅力
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「お疲れ、寝た?」
あやのは、旦那である裕介に声をかける。
「寝たは良いが、女二人で、なに馬鹿話をしているんだ。おかげで杏たちに子守歌百回は歌ったぞ」
「あら、聞こえていたの?」
そう言って、意地悪そうな顔をする。
「周りはこれだけ静かなんだ。テントは薄いしな。ねえ悠さん」
悠はさっき言われた、あやのに自分の目線が気づかれていたことに、少してれていた。
淳子が言ったように、ほぼ、二年以上レスだ。
他人の奥さん。
その尻が、気になる。
特に、陽向と杏ちゃんが遊ぶため、淳子がいないときでも、家に来て目の前を動きまくる。
あやのはあやので、その目線を意識してから嬉しくて、わざとアピールをしていた。求められるのは、彼女にとっては甘美なもの。
悠は淳子に出会うまでに、幾人か付き合いがある。
実を言うと、こんなにしていないのは高校以来。
結婚をして、浮気をする踏ん切りは付かないが、結構厳しい。
それに、淳子は奥手と言うだけあって、マグロに近く、色々言ってもそんな事と言って拒否をする。
たまに、どうして結婚したんだろうと、思うこともある。
「まあ、お疲れ」
「そうね、リフレッシュするためのキャンプが、結構疲れるのね」
「この不便さを楽しむんだよ」
そう、発案は裕介さん。
独身時代は、色々なところを回っていたそうだ。
「大体、俺が来るっていったら、あやのが、杏達をデビューさせるって言ったんだろ」
「だって、一人だとナニをしているのか、わかんないしねぇ」
あやのは、淳子に賛同を求める。
「ひどいな、それに付き合い始めたときに誘ったら、嫌と言ったのは君だろ」
「だって、キャンプに行ってナニするのって聞いたら、飲みながら、燃え続ける火を見て、ただ、己の人生を見つめるのさ。ふっ、とか言ってさ」
「ひどいな。ふっ、なんて言っていないだろ」
「言ったしぃ」
そう言いながら、笑い合う。
悠はその光景に、うらやましさを感じる。
ちらっと、淳子をみるとやはり感じる物は同じのようだ。
羨ましそうに、それを眺めている。
「本当に、仲が良い。羨ましい」
つい、悠は口を突いて、そんな言葉を言ってしまう。
だが、その言葉に、あやのが食いつく。
「当然。私たちは夫婦だもの。すべてさらけ出しているしぃ」
「おいっ」
その言葉に、裕介さんが焦る。
焦った理由は、淳子の拒否について聞いているから。
それは、妻であるあやのも、当然知っている。
ただレス。それだけではない。
潔癖というわけでもないが、淳子は口を使う愛撫を否定する。
ただ、それを受けることは、数度のためらいの後受け入れた。
気持ちがいいのは、正義。
悠は、それを知ってもらうために尽くした。
そのため、一回の行為で数度の絶頂を得ていた。
そのおかげか、陽向が生まれるという、結果だったのかも知れない。
その辺、あやのは自由だった。
自身が言ったように、妊娠初期の不安定な時は、もっぱらオーラル同士で責め合った。
そう、旦那のあれを溜めないために。
幾度かの恋愛で、その辺りを把握。
すべてを管理する。
そう、まさにすべてをさらけ出す二人。
そのおかげか旦那も、喜ばす事に多少は興味を持ち、あやの反応を見て攻める喜びを得ていた。
だが、たまたま、次の子供が出来なかった。
あまりに、やり過ぎて薄くなり、効率が落ちたのかもしれないが。
「あーまあ。確かに夫婦のふれあいは重要だ。それだけではないだろうが、なければ簡単に他人に戻る。むろん子供が出来て、お父さんとお母さんという形で保てれば、それも有りだろうが、もっと先で良いだろう」
出遅れた男達もバーナーの上に置かれたスキレットの上に、ベーコンやハム。ソーセージを並べる。
軽く塩胡椒を振る。
思いだして、ついでに、下ゆでをしたアスパラなども加える。
焚き火台の上にも、薪を一本加える。
それを見て、あやのは言う。
「薪の火っていいわね。言っていたことが理解できたわ」
「そうだろ。男のロマンだ」
「あたしは、女だっちゅーの」
「ああ、悪い。そうだな」
そう言って笑いながら、焦げないように食材を転がす。
それは満天の星空が、静かに瞬く。
「淳子さんて潔癖症?」
「おい」
「良いじゃない。淳子は気を悪くするかもしれないけれど、相談を家の旦那が受けるくらい、旦那さんは困っているのよ。知ってた?」
そう聞かれて、困惑する淳子。
思わず、旦那をみる。
だがその旦那が、口を開く。
「ここまで、拒否をされるのは初めてなんだ。実はというか、お前と結婚する前に付き合った事があるのは、数人いる」
驚愕の事実。
いや経験があるのは知っていたが、数人? 自分が奥手だったせいか理解ができない。
「そうよね。旦那さんモテそうだもの。家の偏屈と違って」
「おい」
「そうでしょ。素人嫌いのヤリチンさん。数百人だっけ?」
「「数百?」」
山崎家は、夫婦そろって驚く。
「いや、昔色々あって、普通の恋愛ができないが、その欲しいだろ」
そう言われてみんな大人。理解できる。
「で、そんな時には、玄人さんのお店に行くんだよ。色々と楽だし。本番はたまにだけど、手や口ででも満足するし」
「そうそう、六十九って数字が好きなのよね」
そう言ってケラケラ笑うあやの。
「あやの。お前飲み過ぎだ」
「良いじゃない、この雰囲気。飲まなきゃだわ」
全員が空を見上げる。
あやのは、旦那である裕介に声をかける。
「寝たは良いが、女二人で、なに馬鹿話をしているんだ。おかげで杏たちに子守歌百回は歌ったぞ」
「あら、聞こえていたの?」
そう言って、意地悪そうな顔をする。
「周りはこれだけ静かなんだ。テントは薄いしな。ねえ悠さん」
悠はさっき言われた、あやのに自分の目線が気づかれていたことに、少してれていた。
淳子が言ったように、ほぼ、二年以上レスだ。
他人の奥さん。
その尻が、気になる。
特に、陽向と杏ちゃんが遊ぶため、淳子がいないときでも、家に来て目の前を動きまくる。
あやのはあやので、その目線を意識してから嬉しくて、わざとアピールをしていた。求められるのは、彼女にとっては甘美なもの。
悠は淳子に出会うまでに、幾人か付き合いがある。
実を言うと、こんなにしていないのは高校以来。
結婚をして、浮気をする踏ん切りは付かないが、結構厳しい。
それに、淳子は奥手と言うだけあって、マグロに近く、色々言ってもそんな事と言って拒否をする。
たまに、どうして結婚したんだろうと、思うこともある。
「まあ、お疲れ」
「そうね、リフレッシュするためのキャンプが、結構疲れるのね」
「この不便さを楽しむんだよ」
そう、発案は裕介さん。
独身時代は、色々なところを回っていたそうだ。
「大体、俺が来るっていったら、あやのが、杏達をデビューさせるって言ったんだろ」
「だって、一人だとナニをしているのか、わかんないしねぇ」
あやのは、淳子に賛同を求める。
「ひどいな、それに付き合い始めたときに誘ったら、嫌と言ったのは君だろ」
「だって、キャンプに行ってナニするのって聞いたら、飲みながら、燃え続ける火を見て、ただ、己の人生を見つめるのさ。ふっ、とか言ってさ」
「ひどいな。ふっ、なんて言っていないだろ」
「言ったしぃ」
そう言いながら、笑い合う。
悠はその光景に、うらやましさを感じる。
ちらっと、淳子をみるとやはり感じる物は同じのようだ。
羨ましそうに、それを眺めている。
「本当に、仲が良い。羨ましい」
つい、悠は口を突いて、そんな言葉を言ってしまう。
だが、その言葉に、あやのが食いつく。
「当然。私たちは夫婦だもの。すべてさらけ出しているしぃ」
「おいっ」
その言葉に、裕介さんが焦る。
焦った理由は、淳子の拒否について聞いているから。
それは、妻であるあやのも、当然知っている。
ただレス。それだけではない。
潔癖というわけでもないが、淳子は口を使う愛撫を否定する。
ただ、それを受けることは、数度のためらいの後受け入れた。
気持ちがいいのは、正義。
悠は、それを知ってもらうために尽くした。
そのため、一回の行為で数度の絶頂を得ていた。
そのおかげか、陽向が生まれるという、結果だったのかも知れない。
その辺、あやのは自由だった。
自身が言ったように、妊娠初期の不安定な時は、もっぱらオーラル同士で責め合った。
そう、旦那のあれを溜めないために。
幾度かの恋愛で、その辺りを把握。
すべてを管理する。
そう、まさにすべてをさらけ出す二人。
そのおかげか旦那も、喜ばす事に多少は興味を持ち、あやの反応を見て攻める喜びを得ていた。
だが、たまたま、次の子供が出来なかった。
あまりに、やり過ぎて薄くなり、効率が落ちたのかもしれないが。
「あーまあ。確かに夫婦のふれあいは重要だ。それだけではないだろうが、なければ簡単に他人に戻る。むろん子供が出来て、お父さんとお母さんという形で保てれば、それも有りだろうが、もっと先で良いだろう」
出遅れた男達もバーナーの上に置かれたスキレットの上に、ベーコンやハム。ソーセージを並べる。
軽く塩胡椒を振る。
思いだして、ついでに、下ゆでをしたアスパラなども加える。
焚き火台の上にも、薪を一本加える。
それを見て、あやのは言う。
「薪の火っていいわね。言っていたことが理解できたわ」
「そうだろ。男のロマンだ」
「あたしは、女だっちゅーの」
「ああ、悪い。そうだな」
そう言って笑いながら、焦げないように食材を転がす。
それは満天の星空が、静かに瞬く。
「淳子さんて潔癖症?」
「おい」
「良いじゃない。淳子は気を悪くするかもしれないけれど、相談を家の旦那が受けるくらい、旦那さんは困っているのよ。知ってた?」
そう聞かれて、困惑する淳子。
思わず、旦那をみる。
だがその旦那が、口を開く。
「ここまで、拒否をされるのは初めてなんだ。実はというか、お前と結婚する前に付き合った事があるのは、数人いる」
驚愕の事実。
いや経験があるのは知っていたが、数人? 自分が奥手だったせいか理解ができない。
「そうよね。旦那さんモテそうだもの。家の偏屈と違って」
「おい」
「そうでしょ。素人嫌いのヤリチンさん。数百人だっけ?」
「「数百?」」
山崎家は、夫婦そろって驚く。
「いや、昔色々あって、普通の恋愛ができないが、その欲しいだろ」
そう言われてみんな大人。理解できる。
「で、そんな時には、玄人さんのお店に行くんだよ。色々と楽だし。本番はたまにだけど、手や口ででも満足するし」
「そうそう、六十九って数字が好きなのよね」
そう言ってケラケラ笑うあやの。
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