神の都合と俺の都合

神は居ないと誰かが言った。だが目の前にいる、バニー姿のお姉さんは神だ。

「はーい。異世界転移する方はこっち。順番ね」
 ご機嫌な、バニー姿のお姉さん。

 能力を貰い、次々と転生をしていく。
 みんなを見送ると、バニーさんは消えじいさんも本来の姿に戻る。
「やれやれ、みんな行ったか」
 そう、脇に立っていた髭を生やした、じいさん。
 姿が変わり若くなる。

 昨今、じいさん姿が一人だと、相手にしてくれず。
 脅す手間が必要だからと、お姉さんを使ったり、一手間を加えているようだ。

「えーと俺は?」
「うおおぁ。なんだちみは」
「脅かしてすみません。ですが奴らと同じです」
「うん?」
 空中に本が現れ、捲られていく。
「君は? だれ?」
「霧霞 悠人ですが」
「おらんのう」
「えっ……」

 色々あって、たのまれる。
「本来は禁止されておるのじゃ。君が彼らを殺し、向こうへ帰してやってくれ」
「自分でやれや、じじい」
「今は若い。じじいじゃない」
「つまらん約束をして理を曲げやがって」
「まさか何回も言ってくるとは、思わなかったんだもーん」
「もーんじゃねえぇ」
 そうして、うやむやの状態で俺は送られた。

 あの野郎、まんじゅうが食いたくて、召喚陣を描いたらしい。
「神よお力を与えください」
「わしが、直接手を下すわけにはいかん。そうじゃな」
 などと言って。

 そこに、異物が紛れ込む。
「私は、最狂のエロいんになる」
「おい、八重。なに裸で、仁王立ちしてんだ? あっおいこら。あぁっ」

 この物語は、演出として、飲酒や喫煙、禁止薬物の使用、暴力行為等書かれていますが、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。またこの物語はフィクションです。実在の人物や団体、事件などとは関係ありません。

 なお、不定期更新です。
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