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第3章 周辺国との協力と発展
第52話 王都の奪還開始
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王達は逃げ込んできた後、お気楽に遊んでいる。
フェリシアも元気そうだ。
「でっ、どうするんです?」
「ああ、任せる」
一国の王がこれだ。
「任せるって言ったって、なあ。まあ、国境に配備してある連中を呼べば、王都はすぐに奪還はできるし、その後粛正すれば、前回と会わせてもう安泰だろうが」
そう言うと、王と宰相は、うんうんと頷く。
「それなのだよ。もうすでに、軍と経済両方は君の手の中だ。私が何かを言っても、神野卿に相談はされましたか? そんな言葉が返ってくる。すでにこの王国は君の物だ。わしらの勝手で呼び出し、危機を救って貰った。それで良い。とにかく王国が存続し、民を見ろ。どれだけ幸せそうな顔で暮らしているか。特にこの領の皆。顔が全然違う。やらされている労働ではなく、良いものを作りたいはっきりそうわしに答えた。わしらの統治では駄目だ。子供達と共に、ゆっくり暮らせるところをくれれば、それで良い」
そう言われて、思わずあほかぁーと言いそうになったが、王政を壊し共和制に移行するのもいいかとも考える。
「前回と今回で、貴族は大きく数を減らす。民主共和制への移行も良いと思わないか?」
「そうだな。王政は、王の資質が問題になる。貴族院があるのはあるが、運用できていないようだしな」
「共和制を取らず、完全民主主義でもいいが…… そこで泣いているしな」
生き残っている、クラスメイトとの会談。
王も、出席をしていて、さっきから机に突っ伏して泣いている。
資質に関して、虐めたからな。
「でもどうだ? 天王陛下と違って王様だぜ」
「一緒だよ。外交儀礼で他国との付き合い。最上位の外交官的な扱いで行って。将来的に他国で王政が崩れたら、廃して外務大臣にでもするか?」
「まあ、それでも良いな」
本人は聞いていても、良く分かっていないようだが、ぼろくそに言われている。
「まあとりあえず、王政は廃し、民主制に移行。王の立場は今の所残すが、詳細は後で詰めよう。奴らが王都で、非人道的な事を始めた様だ。一般の民に手を出す前に奪還をするぞ」
今占拠している奴らは、自分たちに賛同しなかった貴族を襲い始める。
それも王都に屋敷を持っている奴らを、武力で制圧し、捕縛をし始めたようだ。
まあ被害を受けているのは、日和見な奴らで、王にも付いていなかったのでここには居ない。
王達の逃げ足は、ものすごく見事だった様だ。
きっと周りの国から詰められて、その時から計画をしていたのだろう。
早急に、各方面の砦に連絡を取り、集合場所は王都の正面という事にする。
到着順で初めても良いが、一般の民を逃がすのを優先。
王都は、ばらして造り直しても良いと言ってある。
占拠をしている、バカどもはどうせ死罪だしスキにしろ。
参加している奴らが、解ればそいつらの領都も制圧して逮捕。
そう言う、命令を下す。
すると、ある程度は情報を持っていたようで、王都に集合せず、勝手に各自が近いところに制圧に向かった。
事後報告だが、過剰戦力を王都に集めることはないだろ。
そんな判断をしたようだ。
「王は、俺が全部を把握みたいに言っていたが、みんな言うことを聞かんじゃないか」
そうぼやくと、雄一が笑う。
「メインだけ抑えて、効率的に動くなら、その方が楽で良いじゃ無いか。上手く行けば良くやったと言って、失敗すれば何故言うことを聞かんと叱れば良い」
そう言って笑う。
その本人も、俺と共に王都へ向かう。
俺達は周囲で遊ばず、王都奪還をしないと、色々な理由を付けにくいようだ。
一気に、王都へ向かう。
夜間の為だが、かがり火が城壁に焚かれている。
「うーん、この世界の定石だが、近代戦においては悪手だな」
そう言って、矢が放たれる。
無音で、なれた奴なら、ピンポイントで攻撃できる。
「かがり火で自分の周りが明るいと、外が見えないからな」
「おい、交代したばかりだから、しばらくは気がつかないだろうが行くぞ」
そう言って一気に、一台の気導鉄騎兵が門へ近付きハルバードを一閃。
閂をぶった切る。
隙間を空けた門から、武器を持った兵達が飛び込んでいく。
王都から逃げ出した兵達から、状況は聞いている。
「今、中にいるのは、裏切り者達です。やっちゃってください」
「よし行け。ゴーゴーゴー」
途端に、最初は弓を使ったようだが、すぐに乾いた音がし始める。
すると、門から民達が逃げてき始める。
とりあえず、ひとまとめにして、あらかじめ作ってあるテントへ案内をする。
だが、問われる。
「あんた達、王の命令できたのか?」
「そうだ」
「助かった。子供達に食い物をくれ。商人がいなくなり食い物をみんな取られちまった」
「分かった。おい」
兵達が、走って行く。
「状況を教えてくれ」
「ああ、ひどいもんだ。最初は王達の悪政をどうこう言っていたが、すぐに強奪はするし、見目の良い女は、すべて城に連れて行ってしまった」
それを聞いていた、近くの男が懇願してくる。
「嫁を助けてくれ、連れて行かれちまった」
他にも、娘をとか、方々から声が聞こえてくる。
「なあにすぐだ、それより騒がず。食い物を食ってくれ」
そう言って、なだめたが、またザワザワが広がる。
「あの紋章は、神野侯爵じゃないか?」
「おお、そうだ。味方になれば安心だ。奴らはかわいそうに、もう命はないな」
どんな噂が流れているのか気になるが、作業に戻ろう。
フェリシアも元気そうだ。
「でっ、どうするんです?」
「ああ、任せる」
一国の王がこれだ。
「任せるって言ったって、なあ。まあ、国境に配備してある連中を呼べば、王都はすぐに奪還はできるし、その後粛正すれば、前回と会わせてもう安泰だろうが」
そう言うと、王と宰相は、うんうんと頷く。
「それなのだよ。もうすでに、軍と経済両方は君の手の中だ。私が何かを言っても、神野卿に相談はされましたか? そんな言葉が返ってくる。すでにこの王国は君の物だ。わしらの勝手で呼び出し、危機を救って貰った。それで良い。とにかく王国が存続し、民を見ろ。どれだけ幸せそうな顔で暮らしているか。特にこの領の皆。顔が全然違う。やらされている労働ではなく、良いものを作りたいはっきりそうわしに答えた。わしらの統治では駄目だ。子供達と共に、ゆっくり暮らせるところをくれれば、それで良い」
そう言われて、思わずあほかぁーと言いそうになったが、王政を壊し共和制に移行するのもいいかとも考える。
「前回と今回で、貴族は大きく数を減らす。民主共和制への移行も良いと思わないか?」
「そうだな。王政は、王の資質が問題になる。貴族院があるのはあるが、運用できていないようだしな」
「共和制を取らず、完全民主主義でもいいが…… そこで泣いているしな」
生き残っている、クラスメイトとの会談。
王も、出席をしていて、さっきから机に突っ伏して泣いている。
資質に関して、虐めたからな。
「でもどうだ? 天王陛下と違って王様だぜ」
「一緒だよ。外交儀礼で他国との付き合い。最上位の外交官的な扱いで行って。将来的に他国で王政が崩れたら、廃して外務大臣にでもするか?」
「まあ、それでも良いな」
本人は聞いていても、良く分かっていないようだが、ぼろくそに言われている。
「まあとりあえず、王政は廃し、民主制に移行。王の立場は今の所残すが、詳細は後で詰めよう。奴らが王都で、非人道的な事を始めた様だ。一般の民に手を出す前に奪還をするぞ」
今占拠している奴らは、自分たちに賛同しなかった貴族を襲い始める。
それも王都に屋敷を持っている奴らを、武力で制圧し、捕縛をし始めたようだ。
まあ被害を受けているのは、日和見な奴らで、王にも付いていなかったのでここには居ない。
王達の逃げ足は、ものすごく見事だった様だ。
きっと周りの国から詰められて、その時から計画をしていたのだろう。
早急に、各方面の砦に連絡を取り、集合場所は王都の正面という事にする。
到着順で初めても良いが、一般の民を逃がすのを優先。
王都は、ばらして造り直しても良いと言ってある。
占拠をしている、バカどもはどうせ死罪だしスキにしろ。
参加している奴らが、解ればそいつらの領都も制圧して逮捕。
そう言う、命令を下す。
すると、ある程度は情報を持っていたようで、王都に集合せず、勝手に各自が近いところに制圧に向かった。
事後報告だが、過剰戦力を王都に集めることはないだろ。
そんな判断をしたようだ。
「王は、俺が全部を把握みたいに言っていたが、みんな言うことを聞かんじゃないか」
そうぼやくと、雄一が笑う。
「メインだけ抑えて、効率的に動くなら、その方が楽で良いじゃ無いか。上手く行けば良くやったと言って、失敗すれば何故言うことを聞かんと叱れば良い」
そう言って笑う。
その本人も、俺と共に王都へ向かう。
俺達は周囲で遊ばず、王都奪還をしないと、色々な理由を付けにくいようだ。
一気に、王都へ向かう。
夜間の為だが、かがり火が城壁に焚かれている。
「うーん、この世界の定石だが、近代戦においては悪手だな」
そう言って、矢が放たれる。
無音で、なれた奴なら、ピンポイントで攻撃できる。
「かがり火で自分の周りが明るいと、外が見えないからな」
「おい、交代したばかりだから、しばらくは気がつかないだろうが行くぞ」
そう言って一気に、一台の気導鉄騎兵が門へ近付きハルバードを一閃。
閂をぶった切る。
隙間を空けた門から、武器を持った兵達が飛び込んでいく。
王都から逃げ出した兵達から、状況は聞いている。
「今、中にいるのは、裏切り者達です。やっちゃってください」
「よし行け。ゴーゴーゴー」
途端に、最初は弓を使ったようだが、すぐに乾いた音がし始める。
すると、門から民達が逃げてき始める。
とりあえず、ひとまとめにして、あらかじめ作ってあるテントへ案内をする。
だが、問われる。
「あんた達、王の命令できたのか?」
「そうだ」
「助かった。子供達に食い物をくれ。商人がいなくなり食い物をみんな取られちまった」
「分かった。おい」
兵達が、走って行く。
「状況を教えてくれ」
「ああ、ひどいもんだ。最初は王達の悪政をどうこう言っていたが、すぐに強奪はするし、見目の良い女は、すべて城に連れて行ってしまった」
それを聞いていた、近くの男が懇願してくる。
「嫁を助けてくれ、連れて行かれちまった」
他にも、娘をとか、方々から声が聞こえてくる。
「なあにすぐだ、それより騒がず。食い物を食ってくれ」
そう言って、なだめたが、またザワザワが広がる。
「あの紋章は、神野侯爵じゃないか?」
「おお、そうだ。味方になれば安心だ。奴らはかわいそうに、もう命はないな」
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