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第2章 異変の始まりと世界の終焉

第45話 世界は平穏を取り戻し、協会は当然廃止

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「「管理者?」」
 思わず二人で、ハモってしまった。

 とりあえず、軍団の製造をやめる。

「そう。僕の管理から、邪神というか、怨念というか逃げ出しちゃってね。あまたの宇宙に害悪をばらまいて困っていたんだ。見つけては浄化をしていたけれど、こんなエネルギーが低いところにまで来ているとは思わなかった」
「エネルギーというのは?」

「宇宙は、条件による違いはあるけれど、無数にあってね。その宇宙に対して、エネルギーを供給するクリスタルがある。それでまあ、クリスタルのエネルギー供給は近いところから割り振ったから、遠い方は魔法とかが使えない世界が多い。此処などはそうだね」

「「はあ」」

「まあいい。話は、浄化をしてからにしよう」
 そう言うと、無造作に手を広げ、濃密な金色の光が、世界に広がり包む。
 すると、モンスター達が触れた瞬間一気に浄化される。

 暴れ回っていた、八岐大蛇たちも一瞬で消えていく。

 後年、日本から発せられた光が、世界を包み悪を駆逐し世界を浄化したという話が、聖書や、文献に書かれていたこの部分だと、話題になる。そして日出づる処の天子が天使と書き直され、有名な言葉となる。

「これで良いだろう。なんとなく、君達にもできそうな気がするけれど、まあ良い。あのような穢れは、浄化で倒せるから精進をしてね」

 そう言って、彼は消えていった。

 世の中は危機から救われたが、その後、やたちゃんやてんちゃん。そして軍団は帰ってこなかった。
 そして皆、全員力が無くなっていた。
「彼は『浄化で倒せるから精進をしてね』と言ったが、俺達は力を失い、もう一つの言葉『遠い方は魔法とかが使えない世界が多い。此処などはそうだ』彼の言っていた言葉を思い出す。駄目じゃん。精進て、いったいどうすれば?」

 その後は当然、体の中の気も錬ることはできず、斬撃も飛ばない。単なるへっぽこ剣士となってしまった。

 むろん気を付けなくても、凪海が料理で何かを生み出すことも無くなり、やたちゃんやてんちゃんの不在に寂しい思いをして、何とかいちゃついて乗り越え、それととともに、普通の生活に戻った。

 当然平和になっても、起こったことは消えないので、国によっては立ち直れないほどの打撃を受けたし、世界の人口は大きく減った。

 当然、協会は様々な国がこれ幸いと潰しに掛かり、消滅。その役割を終えた。
 日本の主導組織は、好まれないようだ。

 藤原会長は、転勤先でブラックな毎日にどっぷりらしく、めったに連絡が来なくなった。
 匠先輩は、どさくさ紛れに売った商品が当たり、会社の発展の立役者としてバリバリ仕事をしている。
 遙子先輩の仕事はよく分からないが、飲み会には会長と来るので同棲でもしているのかもしれない。

 そして、問題児はこいつだ。
 週一くらいで、相変わらずやばい写真が来る。
 もう、そういう関係じゃ無くても、隅から隅まで知っている。

 飲み会では匠先輩がいるからなのか、こっちには何もしないが、よく分からない。

 今度、卒業後、凪海と結婚するので、その時にはきっぱりと断ろう。

 そんなことを考えると、騒動は起こる。
 着信があり、丁度手が離せず凪海に出て貰うと、あんず先輩。事もあろうに、送った写真のコメントが来ないと、凪海に言ったようだ。

 ばれて修羅場と思ったが、凪海にあんず先輩は、俺の趣味がSとかMで参考に送っていたのと言いやがった。
「和の趣味とは聞いたけれど、私はちょっと。でも、あんず先輩に手を出すと、私、和をどうするか分からない」
 にっこりと微笑み、包丁を右手に、そんな愛の告白を受けた。
 
 それから十年。
 世界も家庭も、平和に続いている。

 悩みは、息子がたまに何もいないところに向かい、言葉をしゃべっていることが気がかり。でもその中にてんちゃんとか、やたちゃん性格が悪いとか言うのが聞こえる。その辺りに、見えないだけでいるのかもしれない。

 
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 えー。他の話のキャラが、ぼつぼつと登場した今作です。
 元々は、『宇宙管理者のチートで無責任な業務日誌』と言う作品の推敲をしようとして、この話ができまして、話を知らなくても大丈夫な感じで書いたはずですが、分からなかったら申し訳ありません。
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