24 / 44
第四章 世界は戦乱へ
第24話 憂鬱
しおりを挟む
いきなり始まった復旧で、どこもかしこも、祭りになっていた。
そんな中で、ふと考える。
この技術はどこから?
だが、それは聞けない。
いきなりもたらされた、高知の山中から発生した技術。
確かに魔法が使えるという話は、異変後に出てきた話だ。
三ヶ月に及ぶ暗黒の日々。
その後の絶望と、現実というさらに厳しい事態。
何とか残った資源を食い潰し、生活を復旧させようと奔走をした。
だが手はなく、復旧は進まなかった。
そんな中、脳天気な町の担当者が、改造ヘリでやって来た。
そして見せられた、山の中に現れた、町。
基本的なライフラインは廃され。独立型で復旧し、生活さえ持ちなおしてきていた。
そして、一部分では時代がバグっていた。
確かに、チューブタイプの列車は、過去色々なところが構想を打ち出していた。
だがそれが、すでに運用されていた。しかも、小型カプセルタイプ。
「あれはいい。移動中のプライベート空間が保たれる」
そして、ちらっとしか見ていないが、コスプレをした女の人。
だが、そのしっぽは、感情により揺れていた。
言いはしないが、答えは一つだろう。
世界をこんなにした本人達が、しれっと助けに来た。
ならば、復旧後…… 糾弾をすれば良い。
幾人かの 勘の良い者達はそう考えていた。
すると、物資と共に噂が流れてくる。
宣言をした例の宇宙人。彼らの放っていた、完全自動型の生活可能惑星探査船の制御コンピューターが暴走をした。
予測不能の事故。
向こうも困った末に、手を差し伸べ始めた。
そんな噂が。
そんな事で……
事情を聞いた首長達は、悩む事になる。
だが、市民、町民。
目の前で見える復旧の喜び。賞賛の声。
「あんた見直したぜ。次の選挙も票を入れるぞ」
次の選挙があるかは不明だが、喜ぶ顔の影響は大きい。
「まず目の前の事。悪魔とでも手を結んでやる」
彼らは、腹を決めたようだ。
「今日はだるいな」
授業での第一声。
そう先日。酒を飲み。いちゃついている生徒達を見てしまった。
先生は、まだ独身。
鈴木 啓二三十二歳。他人のイチャラブが、胸に応えるお年頃。
顔はまあ普通。身長が百七十二センチくらいあり、少し痩せ型で、同じ物を着ているのは最近になるとちょっとあれだが、まあ洗濯はしているようだし……
賢いし、以外と目端が利く。
ただ、少し性格が悪い……
あーいや。素直じゃない。
きっと好きな子を、虐めるタイプだったのじゃないだろうか?
「もう。授業はどうします? 一応、大学も復旧をして、新入生の受け入れが始まっているので行きたいのですが」
「そうか。知識は重要だ。それは良く分かっている。だがな、人生それだけではいけない。三十を過ぎてやっと悟ってしまった」
見かねて手を上げる。
「なんだ、ハーレム王」
いきなり先生の表情が消える。いつの間にか、名前を変えられているし。
「なんでハーレムなんですか?」
「考えてみろ、自分の周りを。妙に血色が良くなり、色っぽくなった山野 杏」
びしっと指さされる。
その指が、行き場を無くし俺に向く。
「シーヴ=マリア…… あー。 シーヴちゃん」
長くて覚えられなかったな。
「それに、アデラちゃん。そして、俺は見た。少し垂れ目で色っぽい目をしたマーリアちゃん。あの亜麻色の髪。瞳はブラウン。丁度良い身長一五八センチくらいの身長。日本人にはいない、あの体型」
そう言って先生は、うひひという感じで、妄想に入る。
ジーンズをはいていたが、長い足と、きゅっと持ち上がったお尻。
そして、立派な胸。
いつか昔。雑誌のグラビアか何かで見た。若き日の先生が憧れた人物。それが、現実に目の前で動いていた。むろん本人とは絶対違うが。
「マーリアさんですか? あの人は、探査せ…… 少し技術的な事で話をする知り合いですが、先生も、こちら側の代表でしょ。紹介しますよ」
そう言うと、いきなり機嫌が良くなった。
「じゃあ、授業だ。張り切っていくぞぉ。特別問題。この問題は東京大学理科三類で出された問題だ。偏差値七十七程度は必要なようだが、皆が解ければ偏差値は五十になる。頑張れ」
そりゃ、そうだ。
マーリアの名前が出た途端に、すごい顔をして睨んでいた杏。先生に紹介すると言ったら普通の顔になった。
最近、殺気ではないが覇気というか、母親のような圧力がたまに出るな。
よく、女の人は子供を産むと、母親へとジョブチェンジして、各種パラメーターが三百倍くらいになると聞くが、本当のようだ。幼馴染みから恋人になった。それだけで随分変わった。
「そこでだな、此処にあるおっぱいと残り。この左右の式だが、部分通分により十分に刺激してやると、一気に判りやすくなる」
先生。授業に妄想が混ざっている。πだろ。
まあいい。
この週末に予定されている、第二弾工事に先生も連れて行こう。
次回も一万人と言うつもりだったが、評価報告が行き二万人へと急遽拡大された。
次からは、別の県にも話をして選定をしないと駄目だ。
そして海外へも。全部受けるのは無理だからな。
そんな中で、ふと考える。
この技術はどこから?
だが、それは聞けない。
いきなりもたらされた、高知の山中から発生した技術。
確かに魔法が使えるという話は、異変後に出てきた話だ。
三ヶ月に及ぶ暗黒の日々。
その後の絶望と、現実というさらに厳しい事態。
何とか残った資源を食い潰し、生活を復旧させようと奔走をした。
だが手はなく、復旧は進まなかった。
そんな中、脳天気な町の担当者が、改造ヘリでやって来た。
そして見せられた、山の中に現れた、町。
基本的なライフラインは廃され。独立型で復旧し、生活さえ持ちなおしてきていた。
そして、一部分では時代がバグっていた。
確かに、チューブタイプの列車は、過去色々なところが構想を打ち出していた。
だがそれが、すでに運用されていた。しかも、小型カプセルタイプ。
「あれはいい。移動中のプライベート空間が保たれる」
そして、ちらっとしか見ていないが、コスプレをした女の人。
だが、そのしっぽは、感情により揺れていた。
言いはしないが、答えは一つだろう。
世界をこんなにした本人達が、しれっと助けに来た。
ならば、復旧後…… 糾弾をすれば良い。
幾人かの 勘の良い者達はそう考えていた。
すると、物資と共に噂が流れてくる。
宣言をした例の宇宙人。彼らの放っていた、完全自動型の生活可能惑星探査船の制御コンピューターが暴走をした。
予測不能の事故。
向こうも困った末に、手を差し伸べ始めた。
そんな噂が。
そんな事で……
事情を聞いた首長達は、悩む事になる。
だが、市民、町民。
目の前で見える復旧の喜び。賞賛の声。
「あんた見直したぜ。次の選挙も票を入れるぞ」
次の選挙があるかは不明だが、喜ぶ顔の影響は大きい。
「まず目の前の事。悪魔とでも手を結んでやる」
彼らは、腹を決めたようだ。
「今日はだるいな」
授業での第一声。
そう先日。酒を飲み。いちゃついている生徒達を見てしまった。
先生は、まだ独身。
鈴木 啓二三十二歳。他人のイチャラブが、胸に応えるお年頃。
顔はまあ普通。身長が百七十二センチくらいあり、少し痩せ型で、同じ物を着ているのは最近になるとちょっとあれだが、まあ洗濯はしているようだし……
賢いし、以外と目端が利く。
ただ、少し性格が悪い……
あーいや。素直じゃない。
きっと好きな子を、虐めるタイプだったのじゃないだろうか?
「もう。授業はどうします? 一応、大学も復旧をして、新入生の受け入れが始まっているので行きたいのですが」
「そうか。知識は重要だ。それは良く分かっている。だがな、人生それだけではいけない。三十を過ぎてやっと悟ってしまった」
見かねて手を上げる。
「なんだ、ハーレム王」
いきなり先生の表情が消える。いつの間にか、名前を変えられているし。
「なんでハーレムなんですか?」
「考えてみろ、自分の周りを。妙に血色が良くなり、色っぽくなった山野 杏」
びしっと指さされる。
その指が、行き場を無くし俺に向く。
「シーヴ=マリア…… あー。 シーヴちゃん」
長くて覚えられなかったな。
「それに、アデラちゃん。そして、俺は見た。少し垂れ目で色っぽい目をしたマーリアちゃん。あの亜麻色の髪。瞳はブラウン。丁度良い身長一五八センチくらいの身長。日本人にはいない、あの体型」
そう言って先生は、うひひという感じで、妄想に入る。
ジーンズをはいていたが、長い足と、きゅっと持ち上がったお尻。
そして、立派な胸。
いつか昔。雑誌のグラビアか何かで見た。若き日の先生が憧れた人物。それが、現実に目の前で動いていた。むろん本人とは絶対違うが。
「マーリアさんですか? あの人は、探査せ…… 少し技術的な事で話をする知り合いですが、先生も、こちら側の代表でしょ。紹介しますよ」
そう言うと、いきなり機嫌が良くなった。
「じゃあ、授業だ。張り切っていくぞぉ。特別問題。この問題は東京大学理科三類で出された問題だ。偏差値七十七程度は必要なようだが、皆が解ければ偏差値は五十になる。頑張れ」
そりゃ、そうだ。
マーリアの名前が出た途端に、すごい顔をして睨んでいた杏。先生に紹介すると言ったら普通の顔になった。
最近、殺気ではないが覇気というか、母親のような圧力がたまに出るな。
よく、女の人は子供を産むと、母親へとジョブチェンジして、各種パラメーターが三百倍くらいになると聞くが、本当のようだ。幼馴染みから恋人になった。それだけで随分変わった。
「そこでだな、此処にあるおっぱいと残り。この左右の式だが、部分通分により十分に刺激してやると、一気に判りやすくなる」
先生。授業に妄想が混ざっている。πだろ。
まあいい。
この週末に予定されている、第二弾工事に先生も連れて行こう。
次回も一万人と言うつもりだったが、評価報告が行き二万人へと急遽拡大された。
次からは、別の県にも話をして選定をしないと駄目だ。
そして海外へも。全部受けるのは無理だからな。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
俺が異世界帰りだと会社の後輩にバレた後の話
猫野 ジム
ファンタジー
会社員(25歳・男)は異世界帰り。現代に帰って来ても魔法が使えるままだった。
バレないようにこっそり使っていたけど、後輩の女性社員にバレてしまった。なぜなら彼女も異世界から帰って来ていて、魔法が使われたことを察知できるから。
『異世界帰り』という共通点があることが分かった二人は後輩からの誘いで仕事終わりに食事をすることに。職場以外で会うのは初めてだった。果たしてどうなるのか?
※ダンジョンやバトルは無く、現代ラブコメに少しだけファンタジー要素が入った作品です
※カクヨム・小説家になろうでも公開しています
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる