地球上で、密かに最強決定戦の幕が上がる。

久遠 れんり

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第二章 チーム戦?

第19話 幼馴染みの親友

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「そんなに警戒をしないで。私は、桐谷奏。一美の親友かしらね」
 そう言われて思い出す。だがあの時、10人衆の中には居なかった。

「あの集団の中では、見なかったよな」
「うん。全体の監視と指示をしているのは、私だから。一美はちょっとそういうの向いていないから。あの子に任せると、集まれー、行けーの二種類の命令しか無くなるから」
 うん思い当たる。

「そうだな」
「ふふっ。にらまれているけれど、お二人とも恋人?それとも兵隊かしら?」
「「恋人よ」」

「あらあら。そうなの」
 そう言って、目の前にいる。奏が口を開ける。
「やば」
 二人をしゃがませ。
 奏の口を塞ぐ。

 目を見開き驚くが、意識が俺に、入ってきた。
 それと同時に、目がとろんとして、口を押さえた手のひらが舐められる。
 ――あーそうか。ふふっ。主様ね。うんいいわ。好きにして。――

「あー。ひどい。従えちゃった。もう仲間じゃない」
「攻撃されたのに~」
 2人が文句を言う。

 抱きしめて、頭をなでる。
「私も」
 そう言って、奏も頭を持ってくる。
 とりあえず、頭をなでる。
 何だこの状態?

「まあいい。一美達は相変わらず。あの公園か?」
「うん。人が多いし。変な人も多いし」
「でも同じところで、同じパターンは。敵も作るし、国にも目を付けられるぞ」
「うん。なら、理由を考えて移動をする」
「そうした方が良い」

「ちょっと話をしてくる」
 そう言い残し、走って行った。

「連絡先も、交換せず。結構おっちょこちょいなのか?」


 まあそんなことを言ったが、一歩遅かった。
 海側を、飽きもせず徘徊をしていたが、奏からの危険を知らせる感情が流れ込んできた。
 すぐに、影に潜り移動する。

 そこには、一人程度の、ワンピースを着た女の子達の集団。
 そして、にやけた白いスーツを着た男。
 なぜか、光を纏っている。

「奏」
「主様」
 そう言って走ってくる。
「無事か? 一美達は?」
「何とか、逃げています」
「私は、殿で、状況確認中」

 彼女から伝わる心が、安堵に変わる。

「あの女達も、能力もちか。周辺が甘ったるい匂いがする」
 毒ではなさそうだが。影を使い浄化をする。

「あんた何者だ?」
 白スーツに聞く。
「うーん? この若者たちの商売仇かなあ。最近ここで仕事を始めたんだけどねえ。客を、この子達が食っちゃったようで困っているんだ。潰そうかと思ったけれど。まあ来たら、使えそうだから、仲間になってもらおうかなと思ってね。君の横にいる子もかわいいねえ。お兄さんの仲間にならないかい。かわいがってあげるよ」
「ひっ」
 そう言って、奏は後ろに隠れる。

 その瞬間。白スーツから光が発せられる。
「あーこの光。同種だな。俺の影が怒っている。珍しいな」
 ぶわっと勢いよく、地面と空を。影が覆い尽くす。

「俺の方が強いか?」
 白スーツは、まだ扱いに慣れていないようだ。

 いける。などと思ったときもありました。
 影を、ごっそり食われた。
「あがっ」
 一気に喪失感が来る。

「やべえ」
 地面から、針のように影を撃ち出す。
 身軽にひょいひょいと、かわされる。

「うーん。奏」
「はい」
「音を波にして、干渉させ。周辺空気乱せないか? できれば、筒みたいな感じで」
「うー。すみません」
「だめか。それができれば、2450MHzの音で、水に影響が与えられるはずなんだが」
 考える。

 ああこの場に、花蓮が。いや俺と同じなら光を纏っている時点で、効かないか。

 うだうだ考えている間も、影による攻撃は行っている。
 幸い暗いから、やつの攻撃は見やすい。
 反射するものも、近くには無い


 ああ畜生。困ったね。相手の影に比べて、こちらの攻撃は、暗闇では目立つ。撤退して、昼間にお相手してもらうか。だけどなあ。昼間は寝ているのだよ。
 自身の夜型生活が、足を引っ張るとは。ええい。帰る。

「皆。帰るぞ。また今度。昼間に遊ぼう」
 そう言って、全方位に光を発する。

「やなこった」
 どこかで、そんな声が聞こえる。
 足下に影が、広がってくるが、光により焼く?事ができる。

 何とか逃げ切る。
「皆居るか?」
「ええっ。居るわね」
 
「まいったな。光と影なら、普通。光の方が正義だろう」
 公園を振り返るが、そこに人の気配は無かった。

 そして。
「君達。何処の店?」
「客引きとかしていないよね」
 おまわりさん登場。

「何ですか? いやだな。変な勘違いをしないでください」
「勘違い?」
「ええ僕たち。音楽の同好会で、練習の帰りです。お店とは何の話でしょうか?」
「あっいや。すまない。物騒だから気をつけて帰って」
 そそくさと、逃げていく。

「音楽?」
「ああ毎日のように、発声練習はしているだろ」
「しているわね。確かに。おもに。あ~だけど」
「いいじゃ無いか。人それぞれ」


「主。いえ。総。ありがとうございます。ですがなぜおわかりに?」
「ああ。どこかで繋がっていてね。危険を知らせる。助けて。まずいって言う声が聞こえたのさ」
「えっ。私の心の声が筒抜け?」
「いや筒抜けでは無い。普段はあまり聞こえないし」
「そう。それは良かったです。筒抜けだと、ちょっと恥ずかしすぎます」
「そんな事、考えているの?」
「ええ割と」
「そうなんだ」

 そう言っていると、柔らかなものが唇に触れる。
「後片付けをしてから、帰ります。先にお休みになってください」
 そう言って彼女は手を振り、闇へと消えていった。
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