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第3章 テラグランデ大陸統一へ
第58話 日本の動きと世界の変化。そして……
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俺は、メヒティルトに代官を任せて、日本へ飛ぶ。
対策室の政策統括官小野さんと、災害緊急事態対処担当中村さんに、オーストラリアとペルーとの間に現れた大陸も、俺の物になり諏訪王国になったと伝える。
それを受けて、日本では正式に諏訪王国とセトプレコウグニアス共和国。
そして、シウダー王国を日本の特別自治区として併合して、まとまることが決まり連合共和国となることになったが、国名で、悩むことになる。
国土の広さでは、うちが大きい。
だが、国王である俺が、日本人としての意識が強い。
そこに、セトプレコウグニアス共和国が、色々な一件や魔王が暴れたときに被害を受け腰が引けている。
すったもんだしたときに、俺に対し併合してくださいと言って来た。
その為、話がひっくり返る。
結局、イギリスの様に日本及び諏訪王国連合共和国となってしまった。
まあ、とりあえずそれで調印をして、他の国へも公式に発表した。
むろん、某大国などから苦情が来たが知らん。
様々な、国が集まり新生日本の発表と情報の公開。
エネルギー問題の画期的解決技術。
完全に既存技術のブレイクスルーとなる魔道具。
その発表と、将来的展望をいっきに知らしめる。
中には、各種シールド技術や物理現象の無効化。空間制御。魔法による資源採掘。攻撃に使える物は今回は発表していない。
それでも、各国の反応は大きく、問い合わせは多かった。その中で、日本を認めさせた後、オーストラリアとペルーとの間に現れた大陸も含め日本の領土を発表する。
当然、アメリカの侵入を阻み攻撃したことは知っているので、併合した日時ははっきりさせた。
そうして、魔道具と言う未知の技術を扱う大国が、世界に誕生した。
食料自給率のアップの為、砂漠化していた大陸の緑化と灌漑。
シールドを応用した、降雨調整。
台風の防御。
土魔法を使った、石化建築。
どんどんと、発表が続く。
ついでに、依頼があった所は、魔道具による降雨装置を設置して気象をコントロール。砂漠が、広大な農地へと転換されて、食料問題も改善されていく。
だが、一部で弊害があり、既存の武器が陳腐化され軍需関係が衰退していく。
今ではすでに、主要都市にはシールドが張られミサイルなど効かない。
個人でも、シールドを纏い、銃など狩猟用以外には使えない。
そう、ここでも大きな被害を、ヨーロッパとアメリカが負う。
農作物の輸出と合わせて大損害。
「またアメリカから苦情が来たよ」
そう言って疲れた顔をしているのは、国森総理。
「日本が、ほとんど輸入をしなくなりましたからね」
「そうなんだよ。シウダー王国からの農作物や君のとこからの地下資源。それに、訳の分からない鉱物資源。あれは何かしているだろう」
「何のことでしょう?」
錬金による創造物の話だなと、思い当たる俺は冷や汗を流す。
「今作っている新型の航空機は、いつ頃出来そうだい?」
「大気摩擦は、シールドで押さえて問題無いし、売れるレベルの物は出来ています」
そう、共和国とのいざこざで作った、魔導推進エンジン。あれを利用して飛行機を作ってみた。
「でも必要ですかね? 総理だってここへ来るのに、ゲートを使ったでしょう?」
「そりゃそうだが、ある程度ロマンという物があってね。それに宇宙へ出るなら必要だろう?」
「それならもういけます。空気は魔道具で調整するし、水も豊富に創れますから」
「そっそうなんだ」
そう言って考えこむ。
「今度乗せて」
「良いですよ」
そう言ってから思い出す。
「そう言えばこの前、月に基地を作ったんですよ。思い付きとロマンで」
「そりゃ。またアメリカが怒るぞ」
「まあ偽装していますから、分からないでしょう」
そう言っている脇を、まことが通りかかる。
「あれ国森さん。また来たんですか?」
「やあ、まことさん。体調はどう?」
「つわりは収まったので、大丈夫です」
「そうなんだ。お大事にね」
「へへっ。それで今日は何の悪だくみです?」
「いや。愚痴を言いに来ただけ。同じ国の代表だけど、こちらの王様は我々と違って国際会議でも、ならやるか? と言う一言で、相手を黙らすからね。楽だけどフォローがね」
「あれ? でも魔王だと発表して、皆おとなしくなったんじゃないんですか?」
「いや、それがやはり、プライドの強い国が結構いてね」
「また国際会議、四天王全員集合します?」
「ああ、あったなあ。みんな普通の人型じゃないもの。なんだ? 人種差別か? って言って威圧掛けるし。あの後、教会が来て大騒ぎになったのを、同じように人権団体巻き込んで、教会を差別団体だとおおぴらに言っちゃうんだもの。そう言えばあの時の天使さんは何処に居るんだい?」
「別の界位に居るみたいだぞ。呼べば、くるけど」
「あの時はテレビもいて、諏訪さんに天使が頭を下げたって言う事実が流れて、教会も完全涙目になっていたし」
そう言って、国森さんが遠い目をする。
「まあねえ。神の使いが魔王に従うんだもの。それも奇跡付きで。場にいた人の病気とかも治っちゃうし」
「そうだよね。教会の教えがひっくり返った日だし。一部では奇跡の日って呼ばれているみたいよ。あの後、教会の人。たぶん一部だけど修行に来るもの。魔法を覚えて飛び跳ねて帰るよね」
「まあ聖魔法だけどな。医療関係者も悩んでいるみたいだぜ」
「ああ。確実に効くもの。骨折なんか一瞬だし。日本側ではまだ法整備が出来ていないけれどシウダー王国の特別自治区や君の所にも医療目的で来ているだろう?」
「ああ来ている。専用のホテルを作った。名前は『魔王の湯治場。極み』という旅館風の奴。温泉は掘ったぞ。最初魔王なら城だろうと言われたけれど、何度見てもカップルのそれ目的のホテルに見えて却下した」
そんな事を言いながら、魔王城の夜はふけていく。
思えば、あの日。頭痛がして帰り。最悪な日だった。
だが異変が起こり、世界には悪いが、俺には良い世界になった。
来年には、子供も生まれる。
「俺は幸せ者だな」
そうつぶやくと、まことに聞こえたのか、真っ赤になってうつむく。
総理にも聞こえたらしく、照れた感じで、
「頑張って、世界を良くしないとね」
そう言ってかってに、締めくくりやがった。
「俺のセリフだよ」
そう言って、みんなで笑う。
対策室の政策統括官小野さんと、災害緊急事態対処担当中村さんに、オーストラリアとペルーとの間に現れた大陸も、俺の物になり諏訪王国になったと伝える。
それを受けて、日本では正式に諏訪王国とセトプレコウグニアス共和国。
そして、シウダー王国を日本の特別自治区として併合して、まとまることが決まり連合共和国となることになったが、国名で、悩むことになる。
国土の広さでは、うちが大きい。
だが、国王である俺が、日本人としての意識が強い。
そこに、セトプレコウグニアス共和国が、色々な一件や魔王が暴れたときに被害を受け腰が引けている。
すったもんだしたときに、俺に対し併合してくださいと言って来た。
その為、話がひっくり返る。
結局、イギリスの様に日本及び諏訪王国連合共和国となってしまった。
まあ、とりあえずそれで調印をして、他の国へも公式に発表した。
むろん、某大国などから苦情が来たが知らん。
様々な、国が集まり新生日本の発表と情報の公開。
エネルギー問題の画期的解決技術。
完全に既存技術のブレイクスルーとなる魔道具。
その発表と、将来的展望をいっきに知らしめる。
中には、各種シールド技術や物理現象の無効化。空間制御。魔法による資源採掘。攻撃に使える物は今回は発表していない。
それでも、各国の反応は大きく、問い合わせは多かった。その中で、日本を認めさせた後、オーストラリアとペルーとの間に現れた大陸も含め日本の領土を発表する。
当然、アメリカの侵入を阻み攻撃したことは知っているので、併合した日時ははっきりさせた。
そうして、魔道具と言う未知の技術を扱う大国が、世界に誕生した。
食料自給率のアップの為、砂漠化していた大陸の緑化と灌漑。
シールドを応用した、降雨調整。
台風の防御。
土魔法を使った、石化建築。
どんどんと、発表が続く。
ついでに、依頼があった所は、魔道具による降雨装置を設置して気象をコントロール。砂漠が、広大な農地へと転換されて、食料問題も改善されていく。
だが、一部で弊害があり、既存の武器が陳腐化され軍需関係が衰退していく。
今ではすでに、主要都市にはシールドが張られミサイルなど効かない。
個人でも、シールドを纏い、銃など狩猟用以外には使えない。
そう、ここでも大きな被害を、ヨーロッパとアメリカが負う。
農作物の輸出と合わせて大損害。
「またアメリカから苦情が来たよ」
そう言って疲れた顔をしているのは、国森総理。
「日本が、ほとんど輸入をしなくなりましたからね」
「そうなんだよ。シウダー王国からの農作物や君のとこからの地下資源。それに、訳の分からない鉱物資源。あれは何かしているだろう」
「何のことでしょう?」
錬金による創造物の話だなと、思い当たる俺は冷や汗を流す。
「今作っている新型の航空機は、いつ頃出来そうだい?」
「大気摩擦は、シールドで押さえて問題無いし、売れるレベルの物は出来ています」
そう、共和国とのいざこざで作った、魔導推進エンジン。あれを利用して飛行機を作ってみた。
「でも必要ですかね? 総理だってここへ来るのに、ゲートを使ったでしょう?」
「そりゃそうだが、ある程度ロマンという物があってね。それに宇宙へ出るなら必要だろう?」
「それならもういけます。空気は魔道具で調整するし、水も豊富に創れますから」
「そっそうなんだ」
そう言って考えこむ。
「今度乗せて」
「良いですよ」
そう言ってから思い出す。
「そう言えばこの前、月に基地を作ったんですよ。思い付きとロマンで」
「そりゃ。またアメリカが怒るぞ」
「まあ偽装していますから、分からないでしょう」
そう言っている脇を、まことが通りかかる。
「あれ国森さん。また来たんですか?」
「やあ、まことさん。体調はどう?」
「つわりは収まったので、大丈夫です」
「そうなんだ。お大事にね」
「へへっ。それで今日は何の悪だくみです?」
「いや。愚痴を言いに来ただけ。同じ国の代表だけど、こちらの王様は我々と違って国際会議でも、ならやるか? と言う一言で、相手を黙らすからね。楽だけどフォローがね」
「あれ? でも魔王だと発表して、皆おとなしくなったんじゃないんですか?」
「いや、それがやはり、プライドの強い国が結構いてね」
「また国際会議、四天王全員集合します?」
「ああ、あったなあ。みんな普通の人型じゃないもの。なんだ? 人種差別か? って言って威圧掛けるし。あの後、教会が来て大騒ぎになったのを、同じように人権団体巻き込んで、教会を差別団体だとおおぴらに言っちゃうんだもの。そう言えばあの時の天使さんは何処に居るんだい?」
「別の界位に居るみたいだぞ。呼べば、くるけど」
「あの時はテレビもいて、諏訪さんに天使が頭を下げたって言う事実が流れて、教会も完全涙目になっていたし」
そう言って、国森さんが遠い目をする。
「まあねえ。神の使いが魔王に従うんだもの。それも奇跡付きで。場にいた人の病気とかも治っちゃうし」
「そうだよね。教会の教えがひっくり返った日だし。一部では奇跡の日って呼ばれているみたいよ。あの後、教会の人。たぶん一部だけど修行に来るもの。魔法を覚えて飛び跳ねて帰るよね」
「まあ聖魔法だけどな。医療関係者も悩んでいるみたいだぜ」
「ああ。確実に効くもの。骨折なんか一瞬だし。日本側ではまだ法整備が出来ていないけれどシウダー王国の特別自治区や君の所にも医療目的で来ているだろう?」
「ああ来ている。専用のホテルを作った。名前は『魔王の湯治場。極み』という旅館風の奴。温泉は掘ったぞ。最初魔王なら城だろうと言われたけれど、何度見てもカップルのそれ目的のホテルに見えて却下した」
そんな事を言いながら、魔王城の夜はふけていく。
思えば、あの日。頭痛がして帰り。最悪な日だった。
だが異変が起こり、世界には悪いが、俺には良い世界になった。
来年には、子供も生まれる。
「俺は幸せ者だな」
そうつぶやくと、まことに聞こえたのか、真っ赤になってうつむく。
総理にも聞こえたらしく、照れた感じで、
「頑張って、世界を良くしないとね」
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