46 / 58
第3章 テラグランデ大陸統一へ
第46話 シャジャラの献身
しおりを挟む
家へ転移してくると、ちびっ子たちしかいない。
ああそうか。アダルト組はエステか。
「おかえりなさいませ」
テレーザとアドリアそれとブリジッタが出て来て挨拶をする。
「ああ。ただいま。ブリジッタは生活に慣れたか?」
「はい。素晴らしいです」
そう言って、顔がキラキラしている。
「そりゃ何より。ゲームもいいが、勉強もしろよ」
そう言って頭をなでる。
うちに来た子供達には、強制的に小学校からの勉強をさせている。
もっぱら、興味があるのは歴史とかのようだが。
その後、日本側の対策室から俺の安否確認が入り、無事なことと、ちょっとした手違いで相手の国境守備隊が消滅したこと。それに国境へ目印として、壁を作ったことを報告する。シウダー王国の王。アルチバルドはこのまま会議をして、夜は日本側の接待を受けるようだ。
ちびっ子たちと、自分たちの晩飯。
もともとは、冷蔵庫に作り置きしたおかずがあり、順に食べるように言われていたようだが、自分たちはエステに行って、ちびっ子に対する扱いがむごいな。
いくつか冷蔵庫から出して、ついでにデリバリーで焼き鳥とかピザを取る。
ビールを飲みながら、思い返す。
もう少しやり方があったのではないか? 確かに向こうからの攻撃が無慈悲に始まった。シャジャラの攻撃もブロックされていた。
でも…… なんだよなぁ。
自分の中で、日に日に強くなっていく力。
多分あの日から、ずっと毎日、体が改造されている。
それに応じて、魔法を含め強くなっていっている。
精神系魔法を、俺が使えばよかったのかもしれない。
ただ、塩梅を間違えると結局壊すんだよね。
精神系難しいから。
眉間にしわを寄せながら、唸っていたらしく、テーブルを囲むちびっ子プラスシャジャラから、心配そうな目を向けられていることに気が付いた。
「ああ、ごめんな皆。別に何もないから。あったかいうちに食べてくれ」
俺がそう言うと、各自でとりわけ。いただきますをして、食べ始める。
すごいな、ブリジッタなど何もできなかったのに。
最初は、服でさえ着替えさせられるのを待っていた。
そんなことでは馬鹿になると言って、自分のことは自分でするように教えた。
すると楽しかったようで、色々なことにはまり始めて、今読書とゲームにどっぷりはまっているようだ。
心配をかけるようでは、だめだな。
その日の夜。シャジャラは、数年前に亡くなったお母さんに会った。
きれいに咲き誇る花畑の向こうで、豪快に肉を食らい酒を飲んでいた。
母親は、リーゾのような体力系。
魔族の習慣により、母と数年付き合っただけの父親は知らない。
母は、ある日仲間と狩りに行き。予想外の大物と出会う。
1トンはありそうな、金の鬣(たてがみ)を持ったフォレストボア。
どう見ても特別種だ。
目の前で、仲間たちが次々と跳ね飛ばされていく。
それを見て、シャジャラの母は、一人で突っ込んでいく…… そして、一人で殴り倒した。
フォレストボアはかわいそうなくらい、ぼこぼこにされたらしい。
その後、分け前でもめたときも力で収め、仲間から奪い取った巨大な肉を担いで帰る途中。酔っぱらっていたためか、トイレに行こうとしたのか道を外れ、魔王が設置していた罠にはまって。おぼれたらしい。
まあその後、母の仲間たちに良くしてもらい、シャジャラが自分の力に気が付き、王に側近として取り立てて貰った。
そして、落ち込んでいる様子の真司を慰めるために一緒にベッドへ入り、今の状況。
まことたち、アダルトグループがいないこの状況。
シャジャラは頑張った。真司を慰めるため。
だが、真司は魔王だった。
もうね。無理。
そして、お母さんと久しぶりに会って涙する。
そして、少し困った顔をしたお母さんから、
「久しぶりに会ったが、もう帰んな」
そう言われて、突き飛ばされ、目が覚める。
気が付けば、真司の胸の上で、よだれを垂らして気を失っていたようだ。
あっ私ってば何と言うことを。
そして動こうとしたが、まだつながっている。
意識した瞬間、また快楽の海へと沈んでいく。
死んだお母さんに、多分呆れられただろう。
朝までの間に幾度か会ってしまった。
でもまあ、朝見た真司様の、私を見る目が、慈愛に満ちさらにやさしさにあふれていたからいいわ。
「おはようございます」
そう挨拶をすると、台所へ行ってお茶でも入れようとして、立ち上げれなかった。
足に全く力が入らない
結局。午前中は、真司に介護された。
「ううっ、トイレにまで連れて行っていただくとは。でも、食事をあーんと言って、食べさせていただいたのは素晴らしい経験でした」
そうつぶやきながら、真司がするよと言ったが、かたくなに反対して、生まれたての小鹿の様な震える足で、自分が汚した洗濯ものを干すシャジャラ。
その表情は、非常に満足そうだった。
その頃、
「やっと来なくなったか、あの子はいったい何をやっていたんだい。心配だねえ。幸せになってくれていればいいけれど」
幾度も合いに来たため、心配をしたお母さんがぼやいていた。
ああそうか。アダルト組はエステか。
「おかえりなさいませ」
テレーザとアドリアそれとブリジッタが出て来て挨拶をする。
「ああ。ただいま。ブリジッタは生活に慣れたか?」
「はい。素晴らしいです」
そう言って、顔がキラキラしている。
「そりゃ何より。ゲームもいいが、勉強もしろよ」
そう言って頭をなでる。
うちに来た子供達には、強制的に小学校からの勉強をさせている。
もっぱら、興味があるのは歴史とかのようだが。
その後、日本側の対策室から俺の安否確認が入り、無事なことと、ちょっとした手違いで相手の国境守備隊が消滅したこと。それに国境へ目印として、壁を作ったことを報告する。シウダー王国の王。アルチバルドはこのまま会議をして、夜は日本側の接待を受けるようだ。
ちびっ子たちと、自分たちの晩飯。
もともとは、冷蔵庫に作り置きしたおかずがあり、順に食べるように言われていたようだが、自分たちはエステに行って、ちびっ子に対する扱いがむごいな。
いくつか冷蔵庫から出して、ついでにデリバリーで焼き鳥とかピザを取る。
ビールを飲みながら、思い返す。
もう少しやり方があったのではないか? 確かに向こうからの攻撃が無慈悲に始まった。シャジャラの攻撃もブロックされていた。
でも…… なんだよなぁ。
自分の中で、日に日に強くなっていく力。
多分あの日から、ずっと毎日、体が改造されている。
それに応じて、魔法を含め強くなっていっている。
精神系魔法を、俺が使えばよかったのかもしれない。
ただ、塩梅を間違えると結局壊すんだよね。
精神系難しいから。
眉間にしわを寄せながら、唸っていたらしく、テーブルを囲むちびっ子プラスシャジャラから、心配そうな目を向けられていることに気が付いた。
「ああ、ごめんな皆。別に何もないから。あったかいうちに食べてくれ」
俺がそう言うと、各自でとりわけ。いただきますをして、食べ始める。
すごいな、ブリジッタなど何もできなかったのに。
最初は、服でさえ着替えさせられるのを待っていた。
そんなことでは馬鹿になると言って、自分のことは自分でするように教えた。
すると楽しかったようで、色々なことにはまり始めて、今読書とゲームにどっぷりはまっているようだ。
心配をかけるようでは、だめだな。
その日の夜。シャジャラは、数年前に亡くなったお母さんに会った。
きれいに咲き誇る花畑の向こうで、豪快に肉を食らい酒を飲んでいた。
母親は、リーゾのような体力系。
魔族の習慣により、母と数年付き合っただけの父親は知らない。
母は、ある日仲間と狩りに行き。予想外の大物と出会う。
1トンはありそうな、金の鬣(たてがみ)を持ったフォレストボア。
どう見ても特別種だ。
目の前で、仲間たちが次々と跳ね飛ばされていく。
それを見て、シャジャラの母は、一人で突っ込んでいく…… そして、一人で殴り倒した。
フォレストボアはかわいそうなくらい、ぼこぼこにされたらしい。
その後、分け前でもめたときも力で収め、仲間から奪い取った巨大な肉を担いで帰る途中。酔っぱらっていたためか、トイレに行こうとしたのか道を外れ、魔王が設置していた罠にはまって。おぼれたらしい。
まあその後、母の仲間たちに良くしてもらい、シャジャラが自分の力に気が付き、王に側近として取り立てて貰った。
そして、落ち込んでいる様子の真司を慰めるために一緒にベッドへ入り、今の状況。
まことたち、アダルトグループがいないこの状況。
シャジャラは頑張った。真司を慰めるため。
だが、真司は魔王だった。
もうね。無理。
そして、お母さんと久しぶりに会って涙する。
そして、少し困った顔をしたお母さんから、
「久しぶりに会ったが、もう帰んな」
そう言われて、突き飛ばされ、目が覚める。
気が付けば、真司の胸の上で、よだれを垂らして気を失っていたようだ。
あっ私ってば何と言うことを。
そして動こうとしたが、まだつながっている。
意識した瞬間、また快楽の海へと沈んでいく。
死んだお母さんに、多分呆れられただろう。
朝までの間に幾度か会ってしまった。
でもまあ、朝見た真司様の、私を見る目が、慈愛に満ちさらにやさしさにあふれていたからいいわ。
「おはようございます」
そう挨拶をすると、台所へ行ってお茶でも入れようとして、立ち上げれなかった。
足に全く力が入らない
結局。午前中は、真司に介護された。
「ううっ、トイレにまで連れて行っていただくとは。でも、食事をあーんと言って、食べさせていただいたのは素晴らしい経験でした」
そうつぶやきながら、真司がするよと言ったが、かたくなに反対して、生まれたての小鹿の様な震える足で、自分が汚した洗濯ものを干すシャジャラ。
その表情は、非常に満足そうだった。
その頃、
「やっと来なくなったか、あの子はいったい何をやっていたんだい。心配だねえ。幸せになってくれていればいいけれど」
幾度も合いに来たため、心配をしたお母さんがぼやいていた。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
婚約者に忘れられていた私
稲垣桜
恋愛
「やっぱり帰ってきてた」
「そのようだね。あれが問題の彼女?アシュリーの方が綺麗なのにな」
私は夜会の会場で、間違うことなく自身の婚約者が、栗毛の令嬢を愛しそうな瞳で見つめながら腰を抱き寄せて、それはそれは親しそうに見つめ合ってダンスをする姿を視線の先にとらえていた。
エスコートを申し出てくれた令息は私の横に立って、そんな冗談を口にしながら二人に視線を向けていた。
ここはベイモント侯爵家の夜会の会場。
私はとある方から国境の騎士団に所属している婚約者が『もう二か月前に帰ってきてる』という話を聞いて、ちょっとは驚いたけど「やっぱりか」と思った。
あれだけ出し続けた手紙の返事がないんだもん。そう思っても仕方ないよでしょ?
まあ、帰ってきているのはいいけど、女も一緒?
誰?
あれ?
せめて婚約者の私に『もうすぐ戻れる』とか、『もう帰ってきた』の一言ぐらいあってもいいんじゃない?
もうあなたなんてポイよポイッ。
※ゆる~い設定です。
※ご都合主義です。そんなものかと思ってください。
※視点が一話一話変わる場面もあります。
魔王を倒した勇者
大和煮の甘辛炒め
ファンタジー
かつて世界に平和をもたらしたアスフェン・ヴェスレイ。
現在の彼は生まれ故郷の『オーディナリー』で個性的な人物達となんやかんやで暮らしている。
そんな彼の生活はだんだん現役時代に戻っていき、魔王を復活させようと企む魔王軍の残党や新興勢力との戦いに身を投じていく。
これは彼がいつもどうりの生活を取り戻すための物語。
⭐⭐⭐は場面転換です。
この作品は小説家になろうにも掲載しています
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
災禍の令嬢ヴィヴィアンは、普通に無難に暮らしたい
ねこたまりん
ファンタジー
【第一章 完結】
普通に、無難に、心静かに暮らしたい。
孤独で過酷な生い立ちを持つ少女、ヴィヴィアン・ウィステリアの願いは、それに尽きる。
大好きな街の人々や友人たちを助けるために、希少な固有魔法や魔術を駆使して奔走し、素晴らしい「もの」を生み出し続けているのに…
なぜか「災禍の令嬢」「惑乱の黒魔女」などと呼ばれ、忌み嫌われることの多いヴィヴィアン。
そんなヴィヴィアンと彼女の友人たちの、だいぶ騒がしい日常のお話です。
……
姉妹編「惨歌の蛮姫サラ・ブラックネルブは、普通に歌って暮らしたい」の連載も始めました。こちらのヴィヴィアンが、ちょくちょく顔を出します。
「小説家になろう」でも投稿を始めてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる