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第1章 終わりとはじまり
第9話 外に出てみよう、初めての……経験
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まあ、いろいろあったが、向かい合ってご飯を食べている。
場は、うん、まあ……。
微妙な空気と沈黙が流れ、彼女は大丈夫かと心配になるほど真っ赤だ。
もろに見ちゃったなぁ。ラッキースケベの範疇か? と俺は下種なことを考える。
「今日は明るいうちに、着替えを取ってこないとだめだね。俺のじゃ大きすぎたんだよきっと」
そう言ってから、地雷を踏んだことに気が付いた。
「あっ、はい…… そうですね」
そう言いながら、一瞬こちらを見たが、顔を伏せまた赤さが増す。
「そうだこれ。うちのカギ」
そう言って、家のカギを彼女の前に置く。
「えっ」
彼女は驚く。なんでだ。
「おれは、近くのドラッグストアかホームセンターへ行って、必要な物を買ってくる」
「一緒に行きます」
間髪おかず、当然のように、力いっぱい彼女が宣言する。
俺が帰ってこないのが怖いのか? わかるが、心を鬼にする。
「警察が言っていたのも、聞いただろ。外は危険だ。そんなところに君を連れてはいけない。その間に君は、必要なものを家から運び、この家にいるというメモを、お父さんとお母さんが心配しないように残して来るんだ。それが、今日の君の仕事だ。俺一人ならきっとモンスターが来ても逃げられる。帰って来るよ。絶対に」
語気を強めてそう発言し、手を伸ばして彼女の頭をなでる。
そういえば、服も何とかしないと着られる物がない。
店って開いているのかな?
食事を終わり、流しにためている水で洗い、最後に流水で流す。
自分の部屋に移動をしながら、このマンション。今でも水が出ると言うことは屋上の受水槽だろうが、タンク容量がどれくらいかわからない。今住人がどれだけ居るか分からないが、ぼちぼちやばいんじゃないだろうか?
点検の通知は年1で来ていたが、設置されているタンク容量が法定点検を義務付けされている10立方メートルを超えているとは限らない。一度見に行くか。
そんなことを考えながら、着替えをする。
「マンションから出ないと言っても、危険には違いがない。君も気を付けるんだぞ」
着替えて、出発前に彼女に注意を促す。
「まことです。真司さん」
彼女の身長だと、軽く上目遣いでそんなことを言ってくる。
聞くしかないじゃないか。
「ああ。まこと行ってくる」
「行ってらっしゃい」
まことは、真司を見送った後、軽くめまいがした。思い出される両親を見送った光景。
「むん。私も頑張ろう。まさか裾を踏んで脱げるなんて…… 真司さん。顔の上だったから見たよね。うー。形とか変じゃなかったかしら?」
そう言って座り込み、両手で赤くなっている顔の熱を感じる。
ちなみに、今はもう下着を着ている。
真司は、マンションの外へとやっと出てくる。
エレベーターのボタンをなんとなく押して、しばらく待つというおバカな行動の後。気が付いた真司は階段を駆け下りた。ついでに各階の廊下を見て、モンスターが居ないのを確認した。
今の真司は、現場用のツナギを着ている。着はじめはちょっときつかったが、着ているとなんだか普通に着れた。
防刃の草刈り作業用手袋と、安全靴。U種ではないがH種合格品を装備。100J(ジュール)20kgの物が51cm上から降って来ても大丈夫。
そこで不思議なことを体験した。靴を履きながら、やはりちょっときついかと考えた、すると痛かったつま先が痛くなくなった。
うん。なんだ? 靴を履いてない足を合わせると、ぴったり靴のアウトソールに合う。
「足が縮んだのか」
そう言って、もう一つの靴をアウトソール同士合わせる。
すると、1cmくらい差がある。
「なるほど、靴が伸びたのか。強度は落ちたかもしれんが、これは良い」
意気揚々とマンションの玄関を出たところで、警察官につかまる。
「外出禁止が出ているだろう、君此処の住人? 身分証明書ある? 提示して」
言われて、免許証をだす。
「あの~もう何とかしないと、カセットコンロが使えなくなるんで、仕方なく」
そう言って、言い訳をする。俺の免許証を見て相手してくれない。
ちょっと語気を強めて、
「飲まず食わずで、家に居ろって言っても無理があるでしょう」
とも言ってみる。
うんうんと頷きながら、免許証を返してくる。
「あーそりゃ分かるけれど、大手は開いていないよ」
警察官が教えてくれる。
「そうなんですか?」
「ああ、自宅待機中だから」
「ガスなら使えているかもしれませんが、電化だから何もかも使えないんです。もう水もやばいですし」
そう言うと警官も、分かってくれたようだ。
「そうだよな。全部電気は困るよな。応援できているので、この辺り詳しくないが、個人商店ならいるかもしれんな。問題は売ってくれるかどうかだが」
「七厘でも良いのですけどね」
「家の中で、そんなもの使ったら死んでしまうぞ」
「当然ベランダで使いますよ。酸欠って気が付いた時にはやばいですからね」
「おお詳しいな」
「一応、建築関係なので」
「そうなのか」
そう言ったまま、警官は少し考えて、
「外出禁止解除のめどはたっていないし、手が空いているからちょっと送って行ってやる。パトカーに乗れ」
それ良いのかとも思ったが、そう言われて、いやとは言えず後部座席へ乗り込む。
この辺りを、よく知らないと言っていた警官に説明をする。
「2ブロック先に駅に通じる旧商店街があるんです。そこなら個人経営の店があるかもしれません」
「分かった。まあ、距離は短いが。やばい生き物が居て。本当にやばいんだ。周りを見ていてくれ」
そう言って、警官は無線で何かを言った後、パトカーを出してくれた。
交差点で、左側を見ると道路の突き当り、線路の高架があるはずの所には、森ができていた。マンションの通路側の森。いったいどれだけの範囲が変わったんだろう。
「あっ、あそこが商店街の入り口です」
点灯はしていないが、信号と横断歩道は存在する。
「あの信号の所。普段、車は入れませんが」
そう伝えたが、
「よし、分かった」
そう言って、そのままパトカーで商店街へと左折をして突っ込んだ。その瞬間。パトカーは元の道路側へとはじき返された。
何が起こったんだ? 見るとパトカーの前はぐしゃりとつぶれてエアバックが開いている。
「お巡りさん、大丈夫ですか?」
声をかけるが、反応がない。
俺は慌ててドアを開けようとする。
「畜生。なんでドアが開かないんだよ。チャイルドロックか?」
はっと気が付き、何とか助手席のシートを倒す。そこから出ようとしたら、また衝撃が来た。
「いやー見ちゃいました。超巨大なイノシシ。某アニメで乙〇主と呼ばれているようなやつ。いや言葉はしゃべっていなかったから違う‼」
4~5回転パトカーが転がっている間に、俺はそんな馬鹿なことを実況していた。多分警官が起きていたら、そんなこと言っている場合か‼ と突っ込んでくれただろう。
途中まで開けていたドアが、壊れて無くなっていたので這い出す。
「体。異常なし」
確認して、屈伸と伸び。
大イノシシは、ふごふご、ぷぎゃーと言いながら蹄(ひづめ)で道路をひっかき、まだまだ行くよ状態で、まだパトカーを狙っている。
なんだありゃ。
俺は望んでみた。燃えろ。
蹄(ひづめ)をガシガシやっていたのが、ぴたっと止まる。
そして座り込み。動かなくなった。
倒したか? それは良いが、何か来た。
ああっだめ。何かが来る。来ちゃうのぉ。
体が温まり、体に何かが流れ込んでくる。
髪の毛、逆立っていないよな。俺は頭を右手で触り確認する。
「あーびっくりした」
そう言いながら、パトカーへと近寄り、警察官の様子を見る。2回目に攻撃を食らったときにやられたのか、ドアは壊れていたので強引に引っ張り毟った。びっくり。
警官は右腕が折れて? いや回転した時に潰されたのか? それに角で突かれたのだろう。わき腹がごっそりえぐられている。
すごい血と、内臓がでろりんと出てきている。
それを見て気持ちが悪くなったが、何とか我慢する。
状態の悪い所に、俺のキラキラを掛けると確実に終わってしまう。
良い人なんだ。治ってくれと願ってみる。
両手を組み、ああ女神様お願いします状態で……。
2~3分くらい経っただろう。祈った後、瞑っていた目を開けると…… うん治ったよね。失った血のせいか少し顔色は悪いが、呼吸も脈拍も何とか安定している。
周りに流れた血の跡を見ると、こんなはずはないのだが血もある程度まで創られたのか?
俺ってチートじゃん。
何度目かわからない認識をした。
場は、うん、まあ……。
微妙な空気と沈黙が流れ、彼女は大丈夫かと心配になるほど真っ赤だ。
もろに見ちゃったなぁ。ラッキースケベの範疇か? と俺は下種なことを考える。
「今日は明るいうちに、着替えを取ってこないとだめだね。俺のじゃ大きすぎたんだよきっと」
そう言ってから、地雷を踏んだことに気が付いた。
「あっ、はい…… そうですね」
そう言いながら、一瞬こちらを見たが、顔を伏せまた赤さが増す。
「そうだこれ。うちのカギ」
そう言って、家のカギを彼女の前に置く。
「えっ」
彼女は驚く。なんでだ。
「おれは、近くのドラッグストアかホームセンターへ行って、必要な物を買ってくる」
「一緒に行きます」
間髪おかず、当然のように、力いっぱい彼女が宣言する。
俺が帰ってこないのが怖いのか? わかるが、心を鬼にする。
「警察が言っていたのも、聞いただろ。外は危険だ。そんなところに君を連れてはいけない。その間に君は、必要なものを家から運び、この家にいるというメモを、お父さんとお母さんが心配しないように残して来るんだ。それが、今日の君の仕事だ。俺一人ならきっとモンスターが来ても逃げられる。帰って来るよ。絶対に」
語気を強めてそう発言し、手を伸ばして彼女の頭をなでる。
そういえば、服も何とかしないと着られる物がない。
店って開いているのかな?
食事を終わり、流しにためている水で洗い、最後に流水で流す。
自分の部屋に移動をしながら、このマンション。今でも水が出ると言うことは屋上の受水槽だろうが、タンク容量がどれくらいかわからない。今住人がどれだけ居るか分からないが、ぼちぼちやばいんじゃないだろうか?
点検の通知は年1で来ていたが、設置されているタンク容量が法定点検を義務付けされている10立方メートルを超えているとは限らない。一度見に行くか。
そんなことを考えながら、着替えをする。
「マンションから出ないと言っても、危険には違いがない。君も気を付けるんだぞ」
着替えて、出発前に彼女に注意を促す。
「まことです。真司さん」
彼女の身長だと、軽く上目遣いでそんなことを言ってくる。
聞くしかないじゃないか。
「ああ。まこと行ってくる」
「行ってらっしゃい」
まことは、真司を見送った後、軽くめまいがした。思い出される両親を見送った光景。
「むん。私も頑張ろう。まさか裾を踏んで脱げるなんて…… 真司さん。顔の上だったから見たよね。うー。形とか変じゃなかったかしら?」
そう言って座り込み、両手で赤くなっている顔の熱を感じる。
ちなみに、今はもう下着を着ている。
真司は、マンションの外へとやっと出てくる。
エレベーターのボタンをなんとなく押して、しばらく待つというおバカな行動の後。気が付いた真司は階段を駆け下りた。ついでに各階の廊下を見て、モンスターが居ないのを確認した。
今の真司は、現場用のツナギを着ている。着はじめはちょっときつかったが、着ているとなんだか普通に着れた。
防刃の草刈り作業用手袋と、安全靴。U種ではないがH種合格品を装備。100J(ジュール)20kgの物が51cm上から降って来ても大丈夫。
そこで不思議なことを体験した。靴を履きながら、やはりちょっときついかと考えた、すると痛かったつま先が痛くなくなった。
うん。なんだ? 靴を履いてない足を合わせると、ぴったり靴のアウトソールに合う。
「足が縮んだのか」
そう言って、もう一つの靴をアウトソール同士合わせる。
すると、1cmくらい差がある。
「なるほど、靴が伸びたのか。強度は落ちたかもしれんが、これは良い」
意気揚々とマンションの玄関を出たところで、警察官につかまる。
「外出禁止が出ているだろう、君此処の住人? 身分証明書ある? 提示して」
言われて、免許証をだす。
「あの~もう何とかしないと、カセットコンロが使えなくなるんで、仕方なく」
そう言って、言い訳をする。俺の免許証を見て相手してくれない。
ちょっと語気を強めて、
「飲まず食わずで、家に居ろって言っても無理があるでしょう」
とも言ってみる。
うんうんと頷きながら、免許証を返してくる。
「あーそりゃ分かるけれど、大手は開いていないよ」
警察官が教えてくれる。
「そうなんですか?」
「ああ、自宅待機中だから」
「ガスなら使えているかもしれませんが、電化だから何もかも使えないんです。もう水もやばいですし」
そう言うと警官も、分かってくれたようだ。
「そうだよな。全部電気は困るよな。応援できているので、この辺り詳しくないが、個人商店ならいるかもしれんな。問題は売ってくれるかどうかだが」
「七厘でも良いのですけどね」
「家の中で、そんなもの使ったら死んでしまうぞ」
「当然ベランダで使いますよ。酸欠って気が付いた時にはやばいですからね」
「おお詳しいな」
「一応、建築関係なので」
「そうなのか」
そう言ったまま、警官は少し考えて、
「外出禁止解除のめどはたっていないし、手が空いているからちょっと送って行ってやる。パトカーに乗れ」
それ良いのかとも思ったが、そう言われて、いやとは言えず後部座席へ乗り込む。
この辺りを、よく知らないと言っていた警官に説明をする。
「2ブロック先に駅に通じる旧商店街があるんです。そこなら個人経営の店があるかもしれません」
「分かった。まあ、距離は短いが。やばい生き物が居て。本当にやばいんだ。周りを見ていてくれ」
そう言って、警官は無線で何かを言った後、パトカーを出してくれた。
交差点で、左側を見ると道路の突き当り、線路の高架があるはずの所には、森ができていた。マンションの通路側の森。いったいどれだけの範囲が変わったんだろう。
「あっ、あそこが商店街の入り口です」
点灯はしていないが、信号と横断歩道は存在する。
「あの信号の所。普段、車は入れませんが」
そう伝えたが、
「よし、分かった」
そう言って、そのままパトカーで商店街へと左折をして突っ込んだ。その瞬間。パトカーは元の道路側へとはじき返された。
何が起こったんだ? 見るとパトカーの前はぐしゃりとつぶれてエアバックが開いている。
「お巡りさん、大丈夫ですか?」
声をかけるが、反応がない。
俺は慌ててドアを開けようとする。
「畜生。なんでドアが開かないんだよ。チャイルドロックか?」
はっと気が付き、何とか助手席のシートを倒す。そこから出ようとしたら、また衝撃が来た。
「いやー見ちゃいました。超巨大なイノシシ。某アニメで乙〇主と呼ばれているようなやつ。いや言葉はしゃべっていなかったから違う‼」
4~5回転パトカーが転がっている間に、俺はそんな馬鹿なことを実況していた。多分警官が起きていたら、そんなこと言っている場合か‼ と突っ込んでくれただろう。
途中まで開けていたドアが、壊れて無くなっていたので這い出す。
「体。異常なし」
確認して、屈伸と伸び。
大イノシシは、ふごふご、ぷぎゃーと言いながら蹄(ひづめ)で道路をひっかき、まだまだ行くよ状態で、まだパトカーを狙っている。
なんだありゃ。
俺は望んでみた。燃えろ。
蹄(ひづめ)をガシガシやっていたのが、ぴたっと止まる。
そして座り込み。動かなくなった。
倒したか? それは良いが、何か来た。
ああっだめ。何かが来る。来ちゃうのぉ。
体が温まり、体に何かが流れ込んでくる。
髪の毛、逆立っていないよな。俺は頭を右手で触り確認する。
「あーびっくりした」
そう言いながら、パトカーへと近寄り、警察官の様子を見る。2回目に攻撃を食らったときにやられたのか、ドアは壊れていたので強引に引っ張り毟った。びっくり。
警官は右腕が折れて? いや回転した時に潰されたのか? それに角で突かれたのだろう。わき腹がごっそりえぐられている。
すごい血と、内臓がでろりんと出てきている。
それを見て気持ちが悪くなったが、何とか我慢する。
状態の悪い所に、俺のキラキラを掛けると確実に終わってしまう。
良い人なんだ。治ってくれと願ってみる。
両手を組み、ああ女神様お願いします状態で……。
2~3分くらい経っただろう。祈った後、瞑っていた目を開けると…… うん治ったよね。失った血のせいか少し顔色は悪いが、呼吸も脈拍も何とか安定している。
周りに流れた血の跡を見ると、こんなはずはないのだが血もある程度まで創られたのか?
俺ってチートじゃん。
何度目かわからない認識をした。
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