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第四章 日本の竜司から、世界の竜司へ
第91話 意思は繋がり、化け物達がやってきた
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「何だこいつら?」
最初にやってきた軍と違い。てんでばらばらの格好をした連中。
だが自分たちを苦しめたモンスターが、ゴミのように退治されていく。
あの後も突っ走り、たまに自爆的に突っ込んでくるが、速度が上がれば奴らはついて来られなくなった。
結局三人パスカル=ピールケ、ダスティン=ブニュエル、レナータ=グーリエヴァが突っ込んだらしい。
奴らの勢力範囲を超え、彼らは町の警察署へ飛び込む。
すぐに事情は把握され、軍へと連絡が付く。
軍は、速やかにギルドへ連絡をして、そう奴らが集まってくる。
「またこの国か。前回言ってくれりゃ、まとめてやったのになぁ」
そう、前回のオーストリアに在ったコロニーから、三百キロ程度しか離れていない。
ぼやきながらも、説明を受け怒りを示す。
「殲滅だ」
「人間様を飼うなんざ、何様のつもりだ」
「なんだか皆、張り切っているわね」
「人間を飼っているらしい。モンスターが進化している」
俺がそう言うと皆が嫌そうな顔をする。
ちなみに、風夏は力不足なので、参加をしていない。
出発前に、泣きながら、悠月の首を絞めに行き、脇腹くすぐり悶絶地獄と言う技? を受けてきっちり悶絶していた。
神馬家の技なので、力加減の強弱が絶妙なようだ。
「強弱により、波を作るんです」
そう言って仁王立ちをする、悠月の足下で風夏はヒクヒクしていた。
どうもまだ刺激に関する、感度調節がうまくできていないようだ。
体が再構築されて、すべての感度が上がっている。
慣れれば入力をコントロールできるのだが、特に俺と居る場合。なぜか意識は逆に向かい、すべてを感じる方向に行くらしい。
そのため、背筋や首筋を刺激するだけで、彼女はお漏らし状態になる。
「女の子だからね。仕方ないよ」
なぜか、彩が慰めていた。
案内をするため、軍の車に同乗してきたオリヴェル=トヴルディーク、アルデルト=レーヴェン、ドゥシャン=アダム、フリスト=プレト、ブレット=サーマンの五人。
途中の潰れた車に、パスカル達の姿はなく、引きずられていった跡があった。
「すまない」
助けるために、引き返すことはできなかった。
五人は、血が滲むほど拳を握り込み、涙を流す。
丘の上に在る学校を指さす。
「あそこに、大半捕まっている」
「わかった」
そう言って救出の作戦を実行し、展開した軍だったが、いきなり包囲殲滅戦が仕掛けられ、悲鳴と共に攫われる。
一時間程度で、作戦に当たった二個小隊が壊滅をしたようだ。
「様子を見に行ったら、囲まれたようです」
「モンスターが、戦略を組んだのか……」
隊長は悩む。
逐次投入は愚策。
一気に投入するか…… 化け物達を待つかである。
騒ぎ始めると、モンスターよりもやっかいな奴ら。そうハンターだ。
「もう奴らは、人間じゃない」
軍関係者の間では、有名な話となっている。
多少軍人にも、身体能力が化け物クラスに入る者達が出始めた。
そう、ようやっと人類の生物としての底上げができてきた。
きっとこの先に、賢者の計画が発動をするのだろう。
「悔しいが、すぐに連絡を取っている。現状維持。ベースを守れ」
部下達は餌となるだろうが、頑張れ。
ただ祈る。彼らの無事を。
思っていたよりも、早く集まってきたようで、翌日にはヨーロッパのチームなどが駆けて付けて来た。
「ういーす。ベテルギウス行きまーす」
到着すると、早々に走って行ってしまった。
彼らはオリオンに煌めく赤い星という事で、チーム名を決めたらしい。
otakuの集団らしい。
「ジーン行け」
「はっ。少佐お任せください」
かれらは、作戦中はコードネームを使っている。
デニムやスレンダーと名乗っているようだ。
次々と到着次第、他のチームも止まることなく、彼らはすすんんでいく。
「ええいどいつもこいつも。なぜ作戦を聞きに来ない」
隊長は憤慨をするが、双眼鏡を見て驚く。
彼らの進む先、モンスターが触れることなく消えていく。
訳がわからない。
だが、彼らも彼らで、今まで見なかったものを見てしまう。
それを見たハンター達は、トラウマを負うか怒りに燃えた。
モンスター製造工場となった女性達。
「モンスターどもを殺せ。殲滅だ」
怒り狂い、突っ走り。理性を失った者達は簡単な罠にはまっていく。
壁に挟まれた通路。
普通なら突っ込みはしない、だが、正義感が完全にオーバーフローして前しか見ていなかった。
壁の上からの攻撃。
魔法と石。
元々城である建物。敵に対する防御が考えられている。
隠し通路や、秘密の部屋。
攻撃用袋小路。
所により、落とし穴。
「うわあぁ」
「ひどいわね」
そう言ったまま、まどかや彩が固まる。
伶菜はそっと竜司に抱きつく。
マイリは解析して、浄化を始める。
精神的に飛んでいるが、今は治さない。
暴れられても困る。
治しながら、ポッドを使うか悩んでいる。
全員を、強化して戦力にすれば。
ものすごく危ない方向へ。
ざっと数百名の女の人。
最強の軍団ができてしまう。
「それも良いかも」
めったに笑わないマイリの顔に、笑顔が浮かぶ。
最初にやってきた軍と違い。てんでばらばらの格好をした連中。
だが自分たちを苦しめたモンスターが、ゴミのように退治されていく。
あの後も突っ走り、たまに自爆的に突っ込んでくるが、速度が上がれば奴らはついて来られなくなった。
結局三人パスカル=ピールケ、ダスティン=ブニュエル、レナータ=グーリエヴァが突っ込んだらしい。
奴らの勢力範囲を超え、彼らは町の警察署へ飛び込む。
すぐに事情は把握され、軍へと連絡が付く。
軍は、速やかにギルドへ連絡をして、そう奴らが集まってくる。
「またこの国か。前回言ってくれりゃ、まとめてやったのになぁ」
そう、前回のオーストリアに在ったコロニーから、三百キロ程度しか離れていない。
ぼやきながらも、説明を受け怒りを示す。
「殲滅だ」
「人間様を飼うなんざ、何様のつもりだ」
「なんだか皆、張り切っているわね」
「人間を飼っているらしい。モンスターが進化している」
俺がそう言うと皆が嫌そうな顔をする。
ちなみに、風夏は力不足なので、参加をしていない。
出発前に、泣きながら、悠月の首を絞めに行き、脇腹くすぐり悶絶地獄と言う技? を受けてきっちり悶絶していた。
神馬家の技なので、力加減の強弱が絶妙なようだ。
「強弱により、波を作るんです」
そう言って仁王立ちをする、悠月の足下で風夏はヒクヒクしていた。
どうもまだ刺激に関する、感度調節がうまくできていないようだ。
体が再構築されて、すべての感度が上がっている。
慣れれば入力をコントロールできるのだが、特に俺と居る場合。なぜか意識は逆に向かい、すべてを感じる方向に行くらしい。
そのため、背筋や首筋を刺激するだけで、彼女はお漏らし状態になる。
「女の子だからね。仕方ないよ」
なぜか、彩が慰めていた。
案内をするため、軍の車に同乗してきたオリヴェル=トヴルディーク、アルデルト=レーヴェン、ドゥシャン=アダム、フリスト=プレト、ブレット=サーマンの五人。
途中の潰れた車に、パスカル達の姿はなく、引きずられていった跡があった。
「すまない」
助けるために、引き返すことはできなかった。
五人は、血が滲むほど拳を握り込み、涙を流す。
丘の上に在る学校を指さす。
「あそこに、大半捕まっている」
「わかった」
そう言って救出の作戦を実行し、展開した軍だったが、いきなり包囲殲滅戦が仕掛けられ、悲鳴と共に攫われる。
一時間程度で、作戦に当たった二個小隊が壊滅をしたようだ。
「様子を見に行ったら、囲まれたようです」
「モンスターが、戦略を組んだのか……」
隊長は悩む。
逐次投入は愚策。
一気に投入するか…… 化け物達を待つかである。
騒ぎ始めると、モンスターよりもやっかいな奴ら。そうハンターだ。
「もう奴らは、人間じゃない」
軍関係者の間では、有名な話となっている。
多少軍人にも、身体能力が化け物クラスに入る者達が出始めた。
そう、ようやっと人類の生物としての底上げができてきた。
きっとこの先に、賢者の計画が発動をするのだろう。
「悔しいが、すぐに連絡を取っている。現状維持。ベースを守れ」
部下達は餌となるだろうが、頑張れ。
ただ祈る。彼らの無事を。
思っていたよりも、早く集まってきたようで、翌日にはヨーロッパのチームなどが駆けて付けて来た。
「ういーす。ベテルギウス行きまーす」
到着すると、早々に走って行ってしまった。
彼らはオリオンに煌めく赤い星という事で、チーム名を決めたらしい。
otakuの集団らしい。
「ジーン行け」
「はっ。少佐お任せください」
かれらは、作戦中はコードネームを使っている。
デニムやスレンダーと名乗っているようだ。
次々と到着次第、他のチームも止まることなく、彼らはすすんんでいく。
「ええいどいつもこいつも。なぜ作戦を聞きに来ない」
隊長は憤慨をするが、双眼鏡を見て驚く。
彼らの進む先、モンスターが触れることなく消えていく。
訳がわからない。
だが、彼らも彼らで、今まで見なかったものを見てしまう。
それを見たハンター達は、トラウマを負うか怒りに燃えた。
モンスター製造工場となった女性達。
「モンスターどもを殺せ。殲滅だ」
怒り狂い、突っ走り。理性を失った者達は簡単な罠にはまっていく。
壁に挟まれた通路。
普通なら突っ込みはしない、だが、正義感が完全にオーバーフローして前しか見ていなかった。
壁の上からの攻撃。
魔法と石。
元々城である建物。敵に対する防御が考えられている。
隠し通路や、秘密の部屋。
攻撃用袋小路。
所により、落とし穴。
「うわあぁ」
「ひどいわね」
そう言ったまま、まどかや彩が固まる。
伶菜はそっと竜司に抱きつく。
マイリは解析して、浄化を始める。
精神的に飛んでいるが、今は治さない。
暴れられても困る。
治しながら、ポッドを使うか悩んでいる。
全員を、強化して戦力にすれば。
ものすごく危ない方向へ。
ざっと数百名の女の人。
最強の軍団ができてしまう。
「それも良いかも」
めったに笑わないマイリの顔に、笑顔が浮かぶ。
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