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第7章 王国は議会共和制的な何かへ
第68話 帝国が現れた
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セイクリッド国側では、森の奥。街道から帝国側が姿を見せた瞬間に、通信魔導具二型のボタンを押し込む。
二型というのは、使い捨てではなくなっただけ。
要塞すべてに警報が届く。
周囲を警戒をしつつ、警報を出した要塞へむけて、駐留の兵のうち半数が救援に向かう。
近隣を治める辺境伯、ヴィルヘルム=ピッケン侯爵も、警報を見て自軍の兵を招集する。
意気揚々とやって来た帝国兵。
一騎の馬が飛び出してきて、関所のある要塞に向けて、高らかに宣言をする。
訳の分からない事を散々宣言をしていたのだが、要約をすると、『私たちは偉大なる指導者が治める国。アウストルギガ帝国。属国でありながら反意を翻すことは理解できない。貴様ら弱者はただ従い、我らのために働けば良い。不平など言うな。我らは偉い。その中でも私は偉い。ヴェルネル=プラート伯爵の名前を覚えておけ。けちょんけちょんにしてやる。今更降伏は認めない』
そんな内容だが、まとまりなく。ひたすらうだうだと言ったので、聞いている方は理解ができなかった。
「放てぇー」
そんなヴェルネル=プラート伯爵が発した号令と共に、要塞に向かい矢が放たれる。
「いかん。門を閉めろ」
散々うだうだ言っていたが、宣戦布告だったのか?
関所の門が閉じられる。
門は二重構造で、鉄板の門と、その後ろには木製の門が配置されている。
破城槌などの攻城兵器を警戒しての造りだが、よく考えれば、橋をそんな重量物は渡れない。
そして帝国軍は何も考えず、対岸のがけの縁に陣取り、先を争うように矢を射かけてきているが、川幅は五十メートル。
そして、後ろに控える貴族の陣幕まで、一キロは離れていない。
「一方的に討たれるのも癪だが、矢は随分と確保できたな」
「ええ後で、河原へ拾いに行かせましょう」
帝国側が、むきになって矢を射ち込んでいるとき、セイクリッド国側では優雅にお茶をしていた。
そんな隊長達の元、部屋の一角でいきなり空間が歪む。
現れたのは精霊達。
アシュアスに力を貰い、上位種へと上がった者達。
「どのような状況ですか?」
多少揺らめいているが、色が違う四種類の炎のような者たちが浮かんでいる。
アシュアスの前では、もっとはっきりと女性の姿になるが、あれはサービスのようだ。
「どなたさんで?」
隊長のレイナウトは、居住まいを直すと問いかける。
「アシュアス。あなたたちの国…… 聖王様です」
「遣わされ」
「来ました。貸します」
「力を」
皆が口々に言葉を発する。
聞いたことがある。
女王のさらに上の役職。
奇跡を起こす者で、そういえば精霊を従えていると。
「あなたたちは、精霊様でしょうか?」
「そう。火」
「風」
「水」
「土。力を貸します」
かといって、今外では矢が雨のように降ってきている。
今回もドラゴンが来るかと思ったが、精霊かよ……
自国ながら、少しその常識外れに驚く。
「敵の兵から攻撃を受けていまして、退治することは可能でしょうか?」
「わかった」
「退治する」
そう言って、四つの炎は消えてしまう。
リーリャ=ピスカ男爵は、他の帝国軍から少し離れた所に待機をしていた。
「お嬢様。失礼、男爵様。攻撃が始まったようですが、参加なさらなくてよろしいのでしょうか?」
自領の、兵団長が問いかけに来る。
「敵のドラゴンが現れたとき、固まって居ると殲滅されます。ここからなら、味方に攻撃が始まったときに、ドラゴンに対して、攻撃が行えるでしょう」
「なんと、男爵様は、勝利のために自軍の兵をおとりにされるのか……」
「なんですか?」
「いいえ。お見それいたしました」
そう言いながら、場を下がる。
「どうされます?」
「少し様子を見よう。お嬢が言ったとおり、自軍が殲滅をされたら、報告のために帰るだけでも今の皇帝は評価をしてくれる」
「その方が楽ですね」
だがまあ、一つの作戦の中で、普通ならそんなことは許されるものでは無いが、ひたすら武勲をあげることと、王国に突入し蹂躙することに燃え上がっている他の貴族達は、作戦も何もなく、弱小男爵のことなど気にしていなかった。
今は、誰が最初にあの門を破るのか。
そのため、後ろの森では、それぞれの部隊により個別に破城槌が造られていた。そう四機も……
一番装飾のない、ジークヴァルト=ラウエン伯爵軍の破城槌が一番最初にできた。
兵達の間を、無骨な破城槌が、神輿のように進んでいく。
「ラウエン伯爵軍の破城槌が一番の様だが、優美さに欠けるな」
「そうだな。装飾もなく、美さがない。ただ無骨」
ミュレ=クレール伯爵四五歳とヴェルネル=プラート伯爵四〇歳の二人は、貴族として、何か違う戦いをしているようだ。
だがまあ、兵の間を引かれていくのは非常に目立つ。
「ええい。うちの隊にも製作を急がせろ」
檄が飛ぶ。
まあそんな楽しい時間も、そろそろ終わりを告げる事になる。
そう。やって来たのは、ドラゴンではなく、精霊。
要塞の上部に揺らめく姿が現れた。
バカみたいに放たれていた矢は、いきなり自軍へと向けて巻い上がり、空から降り始める。
兵達は、突然のことに逃げ惑い始める。
突然の騒ぎに、伯爵連中が気が付き、よく見ようと立ち上がったとき……
熱気を含んだ突風が、彼らを襲った……
そう、超高温の風。
その風を浴びたものは、瞬時に火傷を負い、燃え上がる。
むろん鎧など、真っ赤になり肌を焼く。
阿鼻叫喚の地獄絵図がそこに現れた。
攻撃を行っていなかった、リーリャ=ピスカ男爵軍と、森の中で一生懸命破城槌に見事な装飾を施していた兵と大工たち。
それ以外は、一瞬で焼け死んでしまった。
「力を失いました」
「我々も、力を使いました」
「頂きに参りましょう」
「ええ参りましょう」
仕事は終わったと判断をして、精霊達はそう言いうと、仲良く姿を消した……
二型というのは、使い捨てではなくなっただけ。
要塞すべてに警報が届く。
周囲を警戒をしつつ、警報を出した要塞へむけて、駐留の兵のうち半数が救援に向かう。
近隣を治める辺境伯、ヴィルヘルム=ピッケン侯爵も、警報を見て自軍の兵を招集する。
意気揚々とやって来た帝国兵。
一騎の馬が飛び出してきて、関所のある要塞に向けて、高らかに宣言をする。
訳の分からない事を散々宣言をしていたのだが、要約をすると、『私たちは偉大なる指導者が治める国。アウストルギガ帝国。属国でありながら反意を翻すことは理解できない。貴様ら弱者はただ従い、我らのために働けば良い。不平など言うな。我らは偉い。その中でも私は偉い。ヴェルネル=プラート伯爵の名前を覚えておけ。けちょんけちょんにしてやる。今更降伏は認めない』
そんな内容だが、まとまりなく。ひたすらうだうだと言ったので、聞いている方は理解ができなかった。
「放てぇー」
そんなヴェルネル=プラート伯爵が発した号令と共に、要塞に向かい矢が放たれる。
「いかん。門を閉めろ」
散々うだうだ言っていたが、宣戦布告だったのか?
関所の門が閉じられる。
門は二重構造で、鉄板の門と、その後ろには木製の門が配置されている。
破城槌などの攻城兵器を警戒しての造りだが、よく考えれば、橋をそんな重量物は渡れない。
そして帝国軍は何も考えず、対岸のがけの縁に陣取り、先を争うように矢を射かけてきているが、川幅は五十メートル。
そして、後ろに控える貴族の陣幕まで、一キロは離れていない。
「一方的に討たれるのも癪だが、矢は随分と確保できたな」
「ええ後で、河原へ拾いに行かせましょう」
帝国側が、むきになって矢を射ち込んでいるとき、セイクリッド国側では優雅にお茶をしていた。
そんな隊長達の元、部屋の一角でいきなり空間が歪む。
現れたのは精霊達。
アシュアスに力を貰い、上位種へと上がった者達。
「どのような状況ですか?」
多少揺らめいているが、色が違う四種類の炎のような者たちが浮かんでいる。
アシュアスの前では、もっとはっきりと女性の姿になるが、あれはサービスのようだ。
「どなたさんで?」
隊長のレイナウトは、居住まいを直すと問いかける。
「アシュアス。あなたたちの国…… 聖王様です」
「遣わされ」
「来ました。貸します」
「力を」
皆が口々に言葉を発する。
聞いたことがある。
女王のさらに上の役職。
奇跡を起こす者で、そういえば精霊を従えていると。
「あなたたちは、精霊様でしょうか?」
「そう。火」
「風」
「水」
「土。力を貸します」
かといって、今外では矢が雨のように降ってきている。
今回もドラゴンが来るかと思ったが、精霊かよ……
自国ながら、少しその常識外れに驚く。
「敵の兵から攻撃を受けていまして、退治することは可能でしょうか?」
「わかった」
「退治する」
そう言って、四つの炎は消えてしまう。
リーリャ=ピスカ男爵は、他の帝国軍から少し離れた所に待機をしていた。
「お嬢様。失礼、男爵様。攻撃が始まったようですが、参加なさらなくてよろしいのでしょうか?」
自領の、兵団長が問いかけに来る。
「敵のドラゴンが現れたとき、固まって居ると殲滅されます。ここからなら、味方に攻撃が始まったときに、ドラゴンに対して、攻撃が行えるでしょう」
「なんと、男爵様は、勝利のために自軍の兵をおとりにされるのか……」
「なんですか?」
「いいえ。お見それいたしました」
そう言いながら、場を下がる。
「どうされます?」
「少し様子を見よう。お嬢が言ったとおり、自軍が殲滅をされたら、報告のために帰るだけでも今の皇帝は評価をしてくれる」
「その方が楽ですね」
だがまあ、一つの作戦の中で、普通ならそんなことは許されるものでは無いが、ひたすら武勲をあげることと、王国に突入し蹂躙することに燃え上がっている他の貴族達は、作戦も何もなく、弱小男爵のことなど気にしていなかった。
今は、誰が最初にあの門を破るのか。
そのため、後ろの森では、それぞれの部隊により個別に破城槌が造られていた。そう四機も……
一番装飾のない、ジークヴァルト=ラウエン伯爵軍の破城槌が一番最初にできた。
兵達の間を、無骨な破城槌が、神輿のように進んでいく。
「ラウエン伯爵軍の破城槌が一番の様だが、優美さに欠けるな」
「そうだな。装飾もなく、美さがない。ただ無骨」
ミュレ=クレール伯爵四五歳とヴェルネル=プラート伯爵四〇歳の二人は、貴族として、何か違う戦いをしているようだ。
だがまあ、兵の間を引かれていくのは非常に目立つ。
「ええい。うちの隊にも製作を急がせろ」
檄が飛ぶ。
まあそんな楽しい時間も、そろそろ終わりを告げる事になる。
そう。やって来たのは、ドラゴンではなく、精霊。
要塞の上部に揺らめく姿が現れた。
バカみたいに放たれていた矢は、いきなり自軍へと向けて巻い上がり、空から降り始める。
兵達は、突然のことに逃げ惑い始める。
突然の騒ぎに、伯爵連中が気が付き、よく見ようと立ち上がったとき……
熱気を含んだ突風が、彼らを襲った……
そう、超高温の風。
その風を浴びたものは、瞬時に火傷を負い、燃え上がる。
むろん鎧など、真っ赤になり肌を焼く。
阿鼻叫喚の地獄絵図がそこに現れた。
攻撃を行っていなかった、リーリャ=ピスカ男爵軍と、森の中で一生懸命破城槌に見事な装飾を施していた兵と大工たち。
それ以外は、一瞬で焼け死んでしまった。
「力を失いました」
「我々も、力を使いました」
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「ええ参りましょう」
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