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第5章 聖魔法を極めよう
第42話 教会のじじい
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見つけた依頼は、教会の清掃と孤児院の修理。
「この田舎町では、どうでしょうね?」
ティナさんから突っ込まれるが、まあ。
「少し仲良くするのも、必要だろう。誰か紹介をしてもらえるかもしれないし」
「それもそうね。伝手が無しよりは良いかも」
依頼を受けるため、カウンターへ向かう。
ついでに盗賊捕獲の書状も渡す。
「皆さんお強いですね…… あれ? ティナさん」
流石にギルド関係者。ティナさんを知っていた様だ。
「お使いですか?」
「いいえ。ギルドはやめました」
そう言うと、なぜかやっぱりという顔をする受付さん。
「あそこのギルド特殊ですものね。年間休み無しっておかしいですよね」
そう言って、何かに納得するようにうんうんしている。
「えっ銀級? ティナさんも?」
指摘されて、目をそらすティナさんだが、言葉は……
「プライベートな情報は秘匿です。手続きをしてください」
「えー。はい」
登録時に何かしたようだ。
まあ手続きは終わり、途中で名物のパンを買う。
ティナさんは、初めて食べたようだし感動をしていた。
そう、見るもの聴くもの食べるもの、すべてが新鮮だと喜ぶ。
その姿が新鮮で、こちらもつい笑顔になってしまう。
そして、教会のじじい……
「銀級だと? 割り増しは払わんぞ」
第一声がこれだ。
普通ランクにより、受ける金額が違うらしい。
俗に言う時間報酬。
熟練度によって作業効率が違うため、同じ仕事でもランクによって、一時間単位の単価が違う。
まあこれは、ギルドのお仕事。知ったことではない。
「それで作業は何でしょう?」
渋々、作業場所。教会と孤児院を教えてくれる。
教会は中へ入っただけで、
「神様を祭る祭壇じゃ。土足で上がらず綺麗にしろ」
そう言って、長い箒を指さすじじい。
面倒なので、どうしようかと思っていると…… やるよね……
リーポスがなにも考えず、魔法を発動。
そう浄化……
教会関係者の目の前で。
キラキラした光が、周囲を埋め尽くす。
当然じいさんは驚き、腰を抜かす。
「なっなっなっ」
「終わったな。孤児院は何処だ?」
「お前たち一体?」
「気にしないでくれ」
母さん達に言われていた言葉。
「教会の奴らに見られるんじゃないよ。奴らしつこいからね」
見せてしまった。
「孤児院はあっちかな?」
そう言って、外へ出る。
じじいは、当然置き去り。
「思いだした。教会の奴らに見せちゃ駄目だったっけ」
「そうだ。母さんが覚えたとき、追いかけ回されたらしいからな」
「アシュアスの治癒魔法を見たら、追いかけてきそうだな」
「冗談にならないから、やめてくれ」
出てきた修道女さん? にギルドからの依頼書を見せながら、孤児院へ入らせて貰う。
外から見てもボロかったが、中もひどい。
もういいやという感じで、リーポスが浄化を掛けまくる。
すると、塗っていた壁までが消えてしまった。
カビでも生えていたのか、何かまずいものが入っていたのか。
表面に塗っていた、白い塗りは完全に消えた。
白い塗りは漆喰と呼ばれ、貝殻や骨を焼いたものや白い土。つまり消石灰に糊や色々な繊維を混ぜたものを塗ってある。
「やばいな。この辺り石灰石の取れる所って何処だ?」
当然メンバーは知らない。
腰を抜かしているお姉さんに聞く。
「いっ、いいえ、存じません。壁は司祭さまが、数年前に塗られたものだと聞いています」
それを聞いていやな予感。
石灰。周りに確かに材料がある。
ケチるためにまさか…… 墓を……
まあそこは、突っ込んでも仕方が無い。
孤児院の構造的にやばそうな所を土魔法で強化して、カルストと呼ばれる所を探しに行く。
先ずは、ギルド。
「石灰石の採れる所ですか?」
「ええ、縦穴が開いていたりする、白い石の所です」
「それなら、この辺りですね」
山と山の間に、妙にヘコんだところがある。
「ここは、言われたとおり、縦穴が沢山開いていて、奥の山には主がいるとか言われています。それとお化けがいると。気に入られると、絶大な力をくれるとも言われています」
「ぬし? 絶大な力? 何ですかそれ」
「さあ。土地の伝承ですが、ずっと言われているので、何かあるのでは?」
受付のドミノさんが、妙におどろおどろしい顔で告げてくる。
なぜか下から、光が顔に当たっている。
「分かりました。行ってみます」
そうして、いくつかパンを買い込み、麺の乾燥タイプも大量に購入。
トマトソースも追加で購入。
「さて、行って見よう」
基本は土を採ってくるだけ。
石灰石は色々使えるから、亜空間庫へストックしておこう。そんなことを考えながらピクニックの雰囲気で、良いお天気の中を山登り。
近くに行くと、木のあまり生えていない場所が広がっている。
「ここから先が、その様だな」
少し岩を割ってみる。
これだな。
周りを見回すと、本当にすり鉢状に縦穴が開いている。
結構危険そうだ。
「アシュアス。良いもの見つけた」
リーポスはトイレにでも行っていたのか、ズボンを半分ズリ上げながらやって来る。
最近、リーポスに男扱いされていない気がする。
アシュアスはそう思ったが、実は逆。
リーポスは、ムラムラさせて、襲って貰おう作戦を発動中。
目に付く所で、意図的に肌を見せている。
これは、シルティアさんの教え。
「男? そんなもの、肌を見せて誘えば乗ってくるさ」
そう教わっていた。
だが皆を家族のように思っている、アシュアスには効果が薄いようだ。
「ほらあれ」
リーポスの案内について行くと、岩の裂け目から水が流れ出している。
確かに、入れそう。
「ほら、探検に行こう」
そう、軽い気持ちで入ってしまった。
力を与えるものが居る洞窟へ。
「この田舎町では、どうでしょうね?」
ティナさんから突っ込まれるが、まあ。
「少し仲良くするのも、必要だろう。誰か紹介をしてもらえるかもしれないし」
「それもそうね。伝手が無しよりは良いかも」
依頼を受けるため、カウンターへ向かう。
ついでに盗賊捕獲の書状も渡す。
「皆さんお強いですね…… あれ? ティナさん」
流石にギルド関係者。ティナさんを知っていた様だ。
「お使いですか?」
「いいえ。ギルドはやめました」
そう言うと、なぜかやっぱりという顔をする受付さん。
「あそこのギルド特殊ですものね。年間休み無しっておかしいですよね」
そう言って、何かに納得するようにうんうんしている。
「えっ銀級? ティナさんも?」
指摘されて、目をそらすティナさんだが、言葉は……
「プライベートな情報は秘匿です。手続きをしてください」
「えー。はい」
登録時に何かしたようだ。
まあ手続きは終わり、途中で名物のパンを買う。
ティナさんは、初めて食べたようだし感動をしていた。
そう、見るもの聴くもの食べるもの、すべてが新鮮だと喜ぶ。
その姿が新鮮で、こちらもつい笑顔になってしまう。
そして、教会のじじい……
「銀級だと? 割り増しは払わんぞ」
第一声がこれだ。
普通ランクにより、受ける金額が違うらしい。
俗に言う時間報酬。
熟練度によって作業効率が違うため、同じ仕事でもランクによって、一時間単位の単価が違う。
まあこれは、ギルドのお仕事。知ったことではない。
「それで作業は何でしょう?」
渋々、作業場所。教会と孤児院を教えてくれる。
教会は中へ入っただけで、
「神様を祭る祭壇じゃ。土足で上がらず綺麗にしろ」
そう言って、長い箒を指さすじじい。
面倒なので、どうしようかと思っていると…… やるよね……
リーポスがなにも考えず、魔法を発動。
そう浄化……
教会関係者の目の前で。
キラキラした光が、周囲を埋め尽くす。
当然じいさんは驚き、腰を抜かす。
「なっなっなっ」
「終わったな。孤児院は何処だ?」
「お前たち一体?」
「気にしないでくれ」
母さん達に言われていた言葉。
「教会の奴らに見られるんじゃないよ。奴らしつこいからね」
見せてしまった。
「孤児院はあっちかな?」
そう言って、外へ出る。
じじいは、当然置き去り。
「思いだした。教会の奴らに見せちゃ駄目だったっけ」
「そうだ。母さんが覚えたとき、追いかけ回されたらしいからな」
「アシュアスの治癒魔法を見たら、追いかけてきそうだな」
「冗談にならないから、やめてくれ」
出てきた修道女さん? にギルドからの依頼書を見せながら、孤児院へ入らせて貰う。
外から見てもボロかったが、中もひどい。
もういいやという感じで、リーポスが浄化を掛けまくる。
すると、塗っていた壁までが消えてしまった。
カビでも生えていたのか、何かまずいものが入っていたのか。
表面に塗っていた、白い塗りは完全に消えた。
白い塗りは漆喰と呼ばれ、貝殻や骨を焼いたものや白い土。つまり消石灰に糊や色々な繊維を混ぜたものを塗ってある。
「やばいな。この辺り石灰石の取れる所って何処だ?」
当然メンバーは知らない。
腰を抜かしているお姉さんに聞く。
「いっ、いいえ、存じません。壁は司祭さまが、数年前に塗られたものだと聞いています」
それを聞いていやな予感。
石灰。周りに確かに材料がある。
ケチるためにまさか…… 墓を……
まあそこは、突っ込んでも仕方が無い。
孤児院の構造的にやばそうな所を土魔法で強化して、カルストと呼ばれる所を探しに行く。
先ずは、ギルド。
「石灰石の採れる所ですか?」
「ええ、縦穴が開いていたりする、白い石の所です」
「それなら、この辺りですね」
山と山の間に、妙にヘコんだところがある。
「ここは、言われたとおり、縦穴が沢山開いていて、奥の山には主がいるとか言われています。それとお化けがいると。気に入られると、絶大な力をくれるとも言われています」
「ぬし? 絶大な力? 何ですかそれ」
「さあ。土地の伝承ですが、ずっと言われているので、何かあるのでは?」
受付のドミノさんが、妙におどろおどろしい顔で告げてくる。
なぜか下から、光が顔に当たっている。
「分かりました。行ってみます」
そうして、いくつかパンを買い込み、麺の乾燥タイプも大量に購入。
トマトソースも追加で購入。
「さて、行って見よう」
基本は土を採ってくるだけ。
石灰石は色々使えるから、亜空間庫へストックしておこう。そんなことを考えながらピクニックの雰囲気で、良いお天気の中を山登り。
近くに行くと、木のあまり生えていない場所が広がっている。
「ここから先が、その様だな」
少し岩を割ってみる。
これだな。
周りを見回すと、本当にすり鉢状に縦穴が開いている。
結構危険そうだ。
「アシュアス。良いもの見つけた」
リーポスはトイレにでも行っていたのか、ズボンを半分ズリ上げながらやって来る。
最近、リーポスに男扱いされていない気がする。
アシュアスはそう思ったが、実は逆。
リーポスは、ムラムラさせて、襲って貰おう作戦を発動中。
目に付く所で、意図的に肌を見せている。
これは、シルティアさんの教え。
「男? そんなもの、肌を見せて誘えば乗ってくるさ」
そう教わっていた。
だが皆を家族のように思っている、アシュアスには効果が薄いようだ。
「ほらあれ」
リーポスの案内について行くと、岩の裂け目から水が流れ出している。
確かに、入れそう。
「ほら、探検に行こう」
そう、軽い気持ちで入ってしまった。
力を与えるものが居る洞窟へ。
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