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第五章 本当の戦い
第81話 奇蹟の街
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成行は半信半疑で一度家へと帰る。
無論、仕事など後回しだ。
母親と父親を、バイクの後ろへと取り付けたリヤカーに乗せて、王国へと連れてくる。
あの日以来、経済は回っていない。
母親もパート先から、再開の目処が付いたら来てくれと言われたが、目処は立っていない。
スーパーにも食料品はなく、冷凍物や生鮮品は買われたものもあったが、店主がどちらにしろ捨てることになると言って、皆に配布してくれた。
そんな中で、冷凍だった根菜類やブロッコリーなどを、ハムとかそんなもので炒めて、調理をして食いつないできた。
後は野菜類と、米だ。
無論、地震用に長期保存のものはある程度ストックしてあったが、もうあまり在庫はなかった。
政府も備蓄を出そうと考えたが、輸送と通信が死んでいるためお手上げだ。
冷蔵保存の備蓄米もどうなっているのやら……
温度が上がると、玄米でも虫が湧くんだよな。
「かあさん」
「おや意外と早かったね」
のんきな感じで、キュウリのぬか漬けを持ったまま出てきた。
「ただいま。ちょっと旅行に行こう」
「とつぜんだねぇ。このご時世に旅行?」
そう言って、怪訝そうな顔を見せる。
「大きな声じゃ言えないけれど…… 俺が今行っている王国には魔法があるらしくて、父さんが治るかもしれない」
「魔法ってあれかい? 『Expecto Patronum』だろ。そんな馬鹿な。変に希望を持つと、駄目だったときに辛くなるわよ。お父さん意識が戻って体が動かなかったとき、それはもう……」
なぜか、杖を振るマネをしながら、見事な発音で呪文を唱える。
あのシリーズを、繰り返し見ていたから覚えたのか?
英語版の本も揃っているからなぁ。
俺の前では、大丈夫な様子を見せていたが、その絶望はかなり大きかったそうだ。
「俺はもう生きていても、家族の荷物になるだけだ」
そんなことをほざいて、絶対安静中なのに『そんな事を言うと殺すわよ』そう言い放つ母さんに殴られたらしい。
「まあいい。家に居ても生活は大変だし、向こうの方が快適そうだ。行こう」
そう言って、半ば強引に俺達は出発をした。
途中の世紀末映画に出てくるような光景には、母さん達も驚いていたが、気分転換にはなったようだ。
いい加減父の介護は疲れるし、この状態になってからは、さらにしんどかっただろう。
そうして、数日掛けて、街の城郭が見えてきた。
街がいきなり切り取られて、未舗装となり、田舎に在るような畑が広がり始める。
そうして巨大な壁。
「ふわあ、これ中には人が埋められているのかい?」
「漫画の見過ぎだよ」
だが母さん達は、日本には存在しない風景に目が多少煌めいていた。
門番に説明をして中に入るが、門番の兵装と本物の槍を持つ姿。
石と木を組み合わせた、異国を感じられる町並みに喜んでいた。
「すごいわね。本当に異世界と入れ替わったんだね」
「ああ、まだ一部だけしか、この事実を知らないからね」
「そうなのかい? どうして皆に…… ああそうだね。テレビもラジオも止まっているし、不便だからねぇ」
普段気にしなかったインフラ。
それは意外と簡単に壊れる。
なくなって初めて理解できる、恩恵。
絶望だが、日本は地震からも幾度も立ち上がって来た。
そして、この国に存在をする魔導具がもたらされれば、諸外国よりも一足先に復興できるかもしれない。
それは、経済的福音となる。
水道は必要なくなる。
魔導具を買い、魔力を流せば水もお湯も出る。
浄水設備、送水設備、コストのか掛かる維持管理費、全てが不要となる。
道路の落盤など問題になっていた、送水管の老朽化も予算の捻出が必要なくなる。
必要となれば、魔導具を家電感覚で買い換えるだけ。
そしてコンロやオーブンも、実は魔導具で対応できる。
そう魔法は、エコなのだ。
「よろしくお願いします」
「ああ、はい。これは、なんと…… お父上は頭に怪我をなさったのかね?」
「ええはい」
「うーむ。これは、私たちでは駄目ですな」
今こんな酷なことを言っているのは、教会の司祭さん。ふざけているわけではなく、訳の分からない事に、訳の分かっていない上司命令で、ここにやって来た。
双方にとって、災難な話しだ
王様に頼むつもりだったのに、横槍が来た。
「なんとお父上が、私の所に良い術士が居ますので」
そう言って、お偉いさんが、命令。呼ばれて来た人は、確かに素晴らしい人で、一目で症状を理解した。その結果が、こんなの治すの無理じゃん。
今ここである。
「なぜだ」
「この症状は、戦争などで頭に怪我をして、脳に至る怪我で起こるもの。脳は修復が出来ません。そんな事が出来るのは、すでに神の領域でございます」
そう言って、司祭さんは部屋から、下半身だけ高速で出て行き、父と母は当然ながら落胆をする。
「お連れいたしました」
「おう、成行さんご苦労様。道中は大丈夫だったかい?」
気さくに応対をしてくれる。
「この方は?」
「この方が王様、いや、皇帝かな?」
「まあお若いし、日本人みたいだわ」
「日本人だから」
「まあまあまあ」
母さんは、落胆から一転。
王族衣装の神野様を見て大興奮。
親父は、煌びやかな衣装を見て、目が見開いている。
「動かせるのはどっちだ?」
「右です。左は手足共に動きません」
「判った。じゃあ、右だな」
右の頭部には、病院へかつぎ込まれたときの手術跡がある。
そこにすっと手を当てると、そこから光が輝き始める。
白かった光は、やがて金色となり、部屋の中を埋め尽くす。
偉そうだった教皇さんも、目を見開いている。
そう光と共に、天井からキラキラと羽のようなものが舞う。
このエフェクトは、龍一のお茶目。
どこかのゲームで見た。
かくして、親父の頭の傷まで綺麗に治り、左手まで普通に動くというか、強化されていた。
「ついでだから、魔力への親和性を上げた」
あっけらかんと言う。
「この前、国野さんに火傷をさせたから、練習をしたんだ」
そう言って笑いながら。
今、親父は、一〇〇メートルを七秒くらいで走る。
時速換算で五十キロくらいとなり、ホモサピエンスの理論限界値となる。
「元気そうじゃないか。六十歳には見えないな」
そう言って腕を組んだまま、うむうむと納得のようだ。王様の横で、きっと俺の顔は引きつっていたと思う。
「おかげさまで、親父が元気になりました。ありがとうございました」
そんなレベルじゃねえと、突っ込みながら顔は和やかに御礼をする……
無論、仕事など後回しだ。
母親と父親を、バイクの後ろへと取り付けたリヤカーに乗せて、王国へと連れてくる。
あの日以来、経済は回っていない。
母親もパート先から、再開の目処が付いたら来てくれと言われたが、目処は立っていない。
スーパーにも食料品はなく、冷凍物や生鮮品は買われたものもあったが、店主がどちらにしろ捨てることになると言って、皆に配布してくれた。
そんな中で、冷凍だった根菜類やブロッコリーなどを、ハムとかそんなもので炒めて、調理をして食いつないできた。
後は野菜類と、米だ。
無論、地震用に長期保存のものはある程度ストックしてあったが、もうあまり在庫はなかった。
政府も備蓄を出そうと考えたが、輸送と通信が死んでいるためお手上げだ。
冷蔵保存の備蓄米もどうなっているのやら……
温度が上がると、玄米でも虫が湧くんだよな。
「かあさん」
「おや意外と早かったね」
のんきな感じで、キュウリのぬか漬けを持ったまま出てきた。
「ただいま。ちょっと旅行に行こう」
「とつぜんだねぇ。このご時世に旅行?」
そう言って、怪訝そうな顔を見せる。
「大きな声じゃ言えないけれど…… 俺が今行っている王国には魔法があるらしくて、父さんが治るかもしれない」
「魔法ってあれかい? 『Expecto Patronum』だろ。そんな馬鹿な。変に希望を持つと、駄目だったときに辛くなるわよ。お父さん意識が戻って体が動かなかったとき、それはもう……」
なぜか、杖を振るマネをしながら、見事な発音で呪文を唱える。
あのシリーズを、繰り返し見ていたから覚えたのか?
英語版の本も揃っているからなぁ。
俺の前では、大丈夫な様子を見せていたが、その絶望はかなり大きかったそうだ。
「俺はもう生きていても、家族の荷物になるだけだ」
そんなことをほざいて、絶対安静中なのに『そんな事を言うと殺すわよ』そう言い放つ母さんに殴られたらしい。
「まあいい。家に居ても生活は大変だし、向こうの方が快適そうだ。行こう」
そう言って、半ば強引に俺達は出発をした。
途中の世紀末映画に出てくるような光景には、母さん達も驚いていたが、気分転換にはなったようだ。
いい加減父の介護は疲れるし、この状態になってからは、さらにしんどかっただろう。
そうして、数日掛けて、街の城郭が見えてきた。
街がいきなり切り取られて、未舗装となり、田舎に在るような畑が広がり始める。
そうして巨大な壁。
「ふわあ、これ中には人が埋められているのかい?」
「漫画の見過ぎだよ」
だが母さん達は、日本には存在しない風景に目が多少煌めいていた。
門番に説明をして中に入るが、門番の兵装と本物の槍を持つ姿。
石と木を組み合わせた、異国を感じられる町並みに喜んでいた。
「すごいわね。本当に異世界と入れ替わったんだね」
「ああ、まだ一部だけしか、この事実を知らないからね」
「そうなのかい? どうして皆に…… ああそうだね。テレビもラジオも止まっているし、不便だからねぇ」
普段気にしなかったインフラ。
それは意外と簡単に壊れる。
なくなって初めて理解できる、恩恵。
絶望だが、日本は地震からも幾度も立ち上がって来た。
そして、この国に存在をする魔導具がもたらされれば、諸外国よりも一足先に復興できるかもしれない。
それは、経済的福音となる。
水道は必要なくなる。
魔導具を買い、魔力を流せば水もお湯も出る。
浄水設備、送水設備、コストのか掛かる維持管理費、全てが不要となる。
道路の落盤など問題になっていた、送水管の老朽化も予算の捻出が必要なくなる。
必要となれば、魔導具を家電感覚で買い換えるだけ。
そしてコンロやオーブンも、実は魔導具で対応できる。
そう魔法は、エコなのだ。
「よろしくお願いします」
「ああ、はい。これは、なんと…… お父上は頭に怪我をなさったのかね?」
「ええはい」
「うーむ。これは、私たちでは駄目ですな」
今こんな酷なことを言っているのは、教会の司祭さん。ふざけているわけではなく、訳の分からない事に、訳の分かっていない上司命令で、ここにやって来た。
双方にとって、災難な話しだ
王様に頼むつもりだったのに、横槍が来た。
「なんとお父上が、私の所に良い術士が居ますので」
そう言って、お偉いさんが、命令。呼ばれて来た人は、確かに素晴らしい人で、一目で症状を理解した。その結果が、こんなの治すの無理じゃん。
今ここである。
「なぜだ」
「この症状は、戦争などで頭に怪我をして、脳に至る怪我で起こるもの。脳は修復が出来ません。そんな事が出来るのは、すでに神の領域でございます」
そう言って、司祭さんは部屋から、下半身だけ高速で出て行き、父と母は当然ながら落胆をする。
「お連れいたしました」
「おう、成行さんご苦労様。道中は大丈夫だったかい?」
気さくに応対をしてくれる。
「この方は?」
「この方が王様、いや、皇帝かな?」
「まあお若いし、日本人みたいだわ」
「日本人だから」
「まあまあまあ」
母さんは、落胆から一転。
王族衣装の神野様を見て大興奮。
親父は、煌びやかな衣装を見て、目が見開いている。
「動かせるのはどっちだ?」
「右です。左は手足共に動きません」
「判った。じゃあ、右だな」
右の頭部には、病院へかつぎ込まれたときの手術跡がある。
そこにすっと手を当てると、そこから光が輝き始める。
白かった光は、やがて金色となり、部屋の中を埋め尽くす。
偉そうだった教皇さんも、目を見開いている。
そう光と共に、天井からキラキラと羽のようなものが舞う。
このエフェクトは、龍一のお茶目。
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かくして、親父の頭の傷まで綺麗に治り、左手まで普通に動くというか、強化されていた。
「ついでだから、魔力への親和性を上げた」
あっけらかんと言う。
「この前、国野さんに火傷をさせたから、練習をしたんだ」
そう言って笑いながら。
今、親父は、一〇〇メートルを七秒くらいで走る。
時速換算で五十キロくらいとなり、ホモサピエンスの理論限界値となる。
「元気そうじゃないか。六十歳には見えないな」
そう言って腕を組んだまま、うむうむと納得のようだ。王様の横で、きっと俺の顔は引きつっていたと思う。
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