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第三章 大陸統一
第55話 悪名
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沙代莉は幾人か逃げるのを手伝い、奴らのひどさを知っていた。
そのため敵として、完全ロックオン状態。
見つければ狩る。
そこに躊躇は無かった。
かの女一人に彼らは一度全滅させられ、二度とこちらに来なくなっていた。
それでまあ、暮らしが落ち着いてきて、さっきの意見。
海を渡ろうである。
実はこの頃になって、多くの者達が海を渡り始めた。
そう何も考えず、お山の大将を目指していた、いくつかのチーム以外。
そして島を渡ってしまえば、迎えが来る。
不思議に思うだろうが、龍一達は島のことを秘匿して迎えに行かなかった。
完全に、二年三組のようなバカ避けだ。
各方面から話を聞いて、渡るなら仕方が無いが、そうで無ければそっとしとこうと決まった。
そして死に戻りや、反省文の事も聞いた。
記憶は残るが、体とサバイバルスーツ、つまり制服は出発時に元に戻るらしい。
ひどい話だが、レイプされた後殺された子から聞いた。
『脱がされていたけれど、グランドではきちんと着ていた。破かれたおきにの下着も元に戻っていた』
その後帰ってきた彼女達は、犯人を捜し末端からじわじわ削り、傷は焼き潰し、地獄を見せたそうである。
今彼女は、彼氏ができて、共に手を取り、愛あるエッチの練習中だそうである。
人は環境によって変わる。
それは、アル○イダなどで、昨今目にする事も多い。
強盗に遭ったとき、何もしなければ何もされないというのは、おとぎ話だ。
見られた瞬間、相手からすると、殺す対象となる。
クマと同じだ、そこに慈悲はない。
さて、順調そうな龍一達だが、魔人族達も、ただ魔王の目覚めをまって居るわけでは無い。
「とりあえず、色々と潰されたが、やっぱり手っ取り早いのは暴力だろ。小物でも何でも良いや、増やして人どもを襲わせよう」
「やっぱりそこに戻るのか?」
「ああ。だが、今までは散発的にやっていたから、バカみたいに増殖した人間にやられたんだ、数カ所で一気に氾濫を起こして、包囲殲滅を行う。どうだ?」
「どうだと言ってもな、とりあえず一番手間が掛からん。モンスター増殖用の母体に、精霊種を捕まえてくるか」
「ああ、そうだな」
そう言って魔人族達は、精霊種の住んでいる大陸へと忍び込む。
俗に言う、エルフなどだ。
長命であるため、種族同士での交配は少ないようだが、捕まえてモンスターの母体にするには丁度である。
世界樹や、竜脈からの波動を受けて、生きていられてあまり多くの食事を必要としない。
そしておもしろいことに、モンスターと交配をさせて、壊れてくると魔人化をして肌の色が黒くなってくる。
ダークエルフ化をすると、もう種族が変わるようで元に戻らず、遺伝をする。
意外とそいつらは、凶悪で強力な魔法使いになる。
何せ、星から力を貰い、魔法に変換出来るのだ。
敵だと鬱陶しいが、味方なら心強い。
「矢に気を付けろ」
「おお、いるぞ、気配がする」
「また、まやかしか? 平和主義バンザーイ。そこだ」
ファイヤーアロー系の魔法が、木の幹を貫く。
隠れていた者が飛び出してくるが……
「ちっ、男だ。殺せ」
「はいよ」
体を、炎が貫く。
「ペッレルヴォ。貴様らよくも」
出た来たのは、若そうなエルフ。
「珍しく番だったのか?」
その声と共に、ピヒラの体を電撃が貫く。
「あがっ。くっ、かりゃだが……」
まともに声も出なくなったようだ。
「まず一匹、一カ所で最低一〇人くらいずつか? 都合四箇所で…… 面倒だな」
「里を襲うか?」
「だが、世界樹のエリア内だと、俺らの力が弱くなるぞ」
「少しくらいなら、大丈夫だろ」
「それもそっか」
捕まえた者達は、手下どもに運ばせ、二人は走っていく。
森の奥へと。
プルフラスは公爵級である。闘争、戦争、不和、欺瞞が大好物。
もう一人は、デモゴルゴン。
冥界と関わりのある、強力な原始の存在と言われているが、狂った母体から生み出されたダークエルフである。
つまり、仲間を増やす、極悪な諸行を率先して彼は行っている。
その日、エルフの村が一つ壊滅をした。
そして、こちらでは、チューカンノ王国から厄災がやって来て大騒ぎをして、一応和平の調印は行った。
なぜか、友好としての贈り物の中に、第一王女コピーヌの名前が書かれていた。
必要が無いなら、屍で返せと…… かの王は、王妃の血族を抹殺する気が満々である。
「この国、なんかおかしいぞ?」
「そうだな、それにあの母親、すれ違うときとかに、尻を触られるんだが」
「お前もか? 誰か好きそうな奴を、寝所に投げ込んでみるか?」
「そうだな……」
やってみた。
喰われた。
もう少し、放り込む。
また喰われた。
男子だけに、こそっと触れを出す。
「王城の離れに、花園を用意、内容は他言無用」
美しいガーデンに囲まれた、白を基調とした小さな建物。
そこには、毎夜果物や酒、興味津々な男が送り込まれる。
「まあ浄化してあるから、病気はないし、俺達なら子どもが出来ない。良いだろう」
そこは秘密の花園と呼ばれた。
そこでは、若き精を求めて、魔女が降臨をするとか。
「無事にお嬢様は到着され、調印も成された。ですが王妃様はどこへ?」
「もう亡きものとして、処理をしろ。ヒーショオーを、正式に王妃とせよ」
その通知が、諸国に届き、扱いに困っていたツボーネは、晴れて自由となった。
その後、そっち系のサービスで手広く店を行い名を残し、彼女は夜の女王となったとか……
そのため敵として、完全ロックオン状態。
見つければ狩る。
そこに躊躇は無かった。
かの女一人に彼らは一度全滅させられ、二度とこちらに来なくなっていた。
それでまあ、暮らしが落ち着いてきて、さっきの意見。
海を渡ろうである。
実はこの頃になって、多くの者達が海を渡り始めた。
そう何も考えず、お山の大将を目指していた、いくつかのチーム以外。
そして島を渡ってしまえば、迎えが来る。
不思議に思うだろうが、龍一達は島のことを秘匿して迎えに行かなかった。
完全に、二年三組のようなバカ避けだ。
各方面から話を聞いて、渡るなら仕方が無いが、そうで無ければそっとしとこうと決まった。
そして死に戻りや、反省文の事も聞いた。
記憶は残るが、体とサバイバルスーツ、つまり制服は出発時に元に戻るらしい。
ひどい話だが、レイプされた後殺された子から聞いた。
『脱がされていたけれど、グランドではきちんと着ていた。破かれたおきにの下着も元に戻っていた』
その後帰ってきた彼女達は、犯人を捜し末端からじわじわ削り、傷は焼き潰し、地獄を見せたそうである。
今彼女は、彼氏ができて、共に手を取り、愛あるエッチの練習中だそうである。
人は環境によって変わる。
それは、アル○イダなどで、昨今目にする事も多い。
強盗に遭ったとき、何もしなければ何もされないというのは、おとぎ話だ。
見られた瞬間、相手からすると、殺す対象となる。
クマと同じだ、そこに慈悲はない。
さて、順調そうな龍一達だが、魔人族達も、ただ魔王の目覚めをまって居るわけでは無い。
「とりあえず、色々と潰されたが、やっぱり手っ取り早いのは暴力だろ。小物でも何でも良いや、増やして人どもを襲わせよう」
「やっぱりそこに戻るのか?」
「ああ。だが、今までは散発的にやっていたから、バカみたいに増殖した人間にやられたんだ、数カ所で一気に氾濫を起こして、包囲殲滅を行う。どうだ?」
「どうだと言ってもな、とりあえず一番手間が掛からん。モンスター増殖用の母体に、精霊種を捕まえてくるか」
「ああ、そうだな」
そう言って魔人族達は、精霊種の住んでいる大陸へと忍び込む。
俗に言う、エルフなどだ。
長命であるため、種族同士での交配は少ないようだが、捕まえてモンスターの母体にするには丁度である。
世界樹や、竜脈からの波動を受けて、生きていられてあまり多くの食事を必要としない。
そしておもしろいことに、モンスターと交配をさせて、壊れてくると魔人化をして肌の色が黒くなってくる。
ダークエルフ化をすると、もう種族が変わるようで元に戻らず、遺伝をする。
意外とそいつらは、凶悪で強力な魔法使いになる。
何せ、星から力を貰い、魔法に変換出来るのだ。
敵だと鬱陶しいが、味方なら心強い。
「矢に気を付けろ」
「おお、いるぞ、気配がする」
「また、まやかしか? 平和主義バンザーイ。そこだ」
ファイヤーアロー系の魔法が、木の幹を貫く。
隠れていた者が飛び出してくるが……
「ちっ、男だ。殺せ」
「はいよ」
体を、炎が貫く。
「ペッレルヴォ。貴様らよくも」
出た来たのは、若そうなエルフ。
「珍しく番だったのか?」
その声と共に、ピヒラの体を電撃が貫く。
「あがっ。くっ、かりゃだが……」
まともに声も出なくなったようだ。
「まず一匹、一カ所で最低一〇人くらいずつか? 都合四箇所で…… 面倒だな」
「里を襲うか?」
「だが、世界樹のエリア内だと、俺らの力が弱くなるぞ」
「少しくらいなら、大丈夫だろ」
「それもそっか」
捕まえた者達は、手下どもに運ばせ、二人は走っていく。
森の奥へと。
プルフラスは公爵級である。闘争、戦争、不和、欺瞞が大好物。
もう一人は、デモゴルゴン。
冥界と関わりのある、強力な原始の存在と言われているが、狂った母体から生み出されたダークエルフである。
つまり、仲間を増やす、極悪な諸行を率先して彼は行っている。
その日、エルフの村が一つ壊滅をした。
そして、こちらでは、チューカンノ王国から厄災がやって来て大騒ぎをして、一応和平の調印は行った。
なぜか、友好としての贈り物の中に、第一王女コピーヌの名前が書かれていた。
必要が無いなら、屍で返せと…… かの王は、王妃の血族を抹殺する気が満々である。
「この国、なんかおかしいぞ?」
「そうだな、それにあの母親、すれ違うときとかに、尻を触られるんだが」
「お前もか? 誰か好きそうな奴を、寝所に投げ込んでみるか?」
「そうだな……」
やってみた。
喰われた。
もう少し、放り込む。
また喰われた。
男子だけに、こそっと触れを出す。
「王城の離れに、花園を用意、内容は他言無用」
美しいガーデンに囲まれた、白を基調とした小さな建物。
そこには、毎夜果物や酒、興味津々な男が送り込まれる。
「まあ浄化してあるから、病気はないし、俺達なら子どもが出来ない。良いだろう」
そこは秘密の花園と呼ばれた。
そこでは、若き精を求めて、魔女が降臨をするとか。
「無事にお嬢様は到着され、調印も成された。ですが王妃様はどこへ?」
「もう亡きものとして、処理をしろ。ヒーショオーを、正式に王妃とせよ」
その通知が、諸国に届き、扱いに困っていたツボーネは、晴れて自由となった。
その後、そっち系のサービスで手広く店を行い名を残し、彼女は夜の女王となったとか……
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