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第二章 幼少期
第17話 ドラゴンダンジョンの守人
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『ドラゴンダンジョンの守人』ホアキン達は、なんとか水辺の洞を見つけて、追いかける。
二十一階層の砂漠地帯。
岩山の隙間にあった、ゲートを見つける。
「よっしゃあ。次だ次」
一応、階層ごとの環境は、ホルヘがメモをしていく。
彼はチームで一番若く、雑務全般をやっている。
岩山を抜けると、二十六階層は海だった。
出た瞬間に鼻を突く、潮の匂い。
「うわあ。臭っ」
「これは海の、潮の匂いよ」
マティルダが答える。
「じゃあ、塩が作れるわ」
「そうね。大もうけだわ」
リーディエと二人。怪しい顔をする。
このダンジョン。半島に存在して、その周囲では塩田があり、塩が作製されて販売されているが、塩の作製は貴族が仕切り、塩自体は王家の物だとなっている。
だが、ダンジョン内なら、法は届かない。
ただ依頼を受けて、ここまで作りに来ることを考えれば、買った方が安い気もする。
それに、沖合で鎌首を持ち上げるモンスター。
とても危険な雰囲気が漂う。
そうここは、ダンジョンなのだ。
鎌首を上げているのは海蛇。
彼らでは勝てない。
それを見てたじろいでいると、背後から声がかかる。
「おぬしら、ここまで来たのか?」
「えっ?」
そこにいたのは、シンだった。
だが、服は替わっており、怪我はまだ治りきっていない。
欠損と火傷は、治りが遅いようだ。
「どうしたのそれ? 僕、大丈夫? 薬、火傷用の軟膏があったわよね」
そう言いながら、彼女はホルヘに対して、出しなさいよと催促するように手を伸ばす。
「ああ、大丈夫じゃ。直に治る」
そんな感じでシンは軽くいうが、顔や腕は焼けただれ、おそらく服の下も焼けているだろう。
痛みだって相当あるだろう。
こんな小さな子が、我慢できるなど信じられない。
さっき、シンに触ったマティルダは、体の熱さに驚いた。
免疫と、治療の聖魔法の影響で、体表面はかなり熱くなっていた。
「おぬしらが騒ぐから、来たぞ」
沖で騒いでいた、海蛇が、こちらに気が付いたようだ。
がぱっと口が開かれ、魔物が魔法を使うときの特有の現象。
光の玉が口腔内に浮かぶ。
そして、そこから超高圧の水流が出かけた途端、首が落ちた。
首が落下をして、結構な波が起こる。
「こりゃまずい」
シールドを展開をする。
一連の流れに、ドラゴンダンジョンの守人の面々は、驚きっぱなしで身動きができない。
波が落ち着いたとき、シンは自分の腕を見て、まだ傷が癒えていないことを確認をする。
治るまでは、上に上がらない方が良いかと考え、ついでに塩を作り、残ったにがりを精製して塩化マグネシウムも作る。
塩は加熱をして、焼き塩化をして、吸水性を減らし長持ちさせる。
完全精製をしているわけでは無いので、残っている塩化マグネシウムが酸化マグネシウムに変化して、吸水性が減るとか……
まあ目の前には、空中で白い粉が舞っている。
そんな光景をぼーっと見ている面々。
それは黒い穴が広がり消えていく。
「なに? さっきのは一体何?」
復活してマティルダがシンに聞く。
だが……
「塩を作っただけだ」
そう一言。
再び、腕などを確認をして、ホアキンに聞いてみる。
「大体治ったかな?」
「あっああ。随分まともになった。まだ……」
「なら良いか。戻るまでになおろう」
そう言って、スタスタと戻り始める。
出口も逆側から見ると、奥まっていて、一見すると奥に洞がある様には見えない。
だがそこへ、躊躇なく入っていく。
再び、守人のメンバーは追いかけ始める。
だが行きとは違い、ちょこちょこモンスターがいる。
それは行きに彼らが騒いだために呼んだのか、それとも、匂いでも残っていたのか?
二十一階に出た瞬間に、体長五メートルを越えるロックスコーピオンが、ハサミを上げていたし、向こうの砂場では、サンドワームが何かを襲っていた。
見えた瞬間にロックスコーピオンは真っ二つに切断され、サンドワームは砂の中に潜っていった。
「この砂地は、たまに人食いワームが潜んでいる。気を付けろ」
それだけいうと、またスタスタと、ゲートへと向かってしまう。
「人食いワームに気を付けろって、どうやって?」
「地中での振動や魔力の流れを感じろ。出来ないならまだ来るな」
シンにそう言われて、ブレトンは口をパクパクするのみで、何も言い返せなかった。
そして、十六階の水場では、出るとリザードマンが槍を構えていた。
シンが目の前から消えたと思うと、リザードマンが槍を持っていた手首を切られ、二匹ほど首を切られたところで、逃げていった。
「ここにはラミアや、バジリスクも居るが、一番怖いのは変種スライムだ。水たまりだと思って踏むと、体を包まれて逃げられなくなる」
シンがそう言うと、ホルヘがメモを取っていた。
それに気が付いたシンは、少し表情が柔らかくなる。
うむうむ。良い心がけじゃ。素直が一番。そんなことを考えながら。
そして、十一階層。森林地帯。
ここは、守人達も来たことがある。
ミノタウルスや、フェンリル。
ペガサスにアラクネ。
さっきの階でも居るようだが、ラミアやケルベロスが居る。
大抵の探索者は、此処で止まってしまう。
洞から洞へ移動して、六階のキャニオンへと到着をする。
ただ洞の先へ出ると谷底なので、どうするのかと思ったら、シンは穴から右手に壁沿いに移動を始めてしまった。
「行くときに張ったロープがあるぞ」
ホアキンが声をかける。
だがシンからの返事は……
「ダンジョンの復活作用で、もう杭は抜けているんじゃないか?」
そんな答えを聞いて、ホアキンがロープに力を掛ける。
スコンと抜けたようで、ロープの先が降ってくる。
「「「あっ!!」」」
全員シンの後ろを、壁に張り付きながら、なんとか付いていく。
「もう、胸が大きすぎてジャマ」
そんな事を、リーディエがぼやいて、マティルダに睨まれる。
「ほとんど、変わらないじゃないの」
「その小さな差が、大きな違いのよぉ」
そんな事を言って、手を離し、落ちそうになる。
「ギャアギャアいっていると、ワイバーンがくるぞ」
「「はーい」」
少し行ったところから、上に上がる所があった。
そして、思った通り、一階からのゲートは一時的なものだったようだ。
湧き始めていた、モンスター達を殲滅しながら、一階まで上がっていく事になった。
二十一階層の砂漠地帯。
岩山の隙間にあった、ゲートを見つける。
「よっしゃあ。次だ次」
一応、階層ごとの環境は、ホルヘがメモをしていく。
彼はチームで一番若く、雑務全般をやっている。
岩山を抜けると、二十六階層は海だった。
出た瞬間に鼻を突く、潮の匂い。
「うわあ。臭っ」
「これは海の、潮の匂いよ」
マティルダが答える。
「じゃあ、塩が作れるわ」
「そうね。大もうけだわ」
リーディエと二人。怪しい顔をする。
このダンジョン。半島に存在して、その周囲では塩田があり、塩が作製されて販売されているが、塩の作製は貴族が仕切り、塩自体は王家の物だとなっている。
だが、ダンジョン内なら、法は届かない。
ただ依頼を受けて、ここまで作りに来ることを考えれば、買った方が安い気もする。
それに、沖合で鎌首を持ち上げるモンスター。
とても危険な雰囲気が漂う。
そうここは、ダンジョンなのだ。
鎌首を上げているのは海蛇。
彼らでは勝てない。
それを見てたじろいでいると、背後から声がかかる。
「おぬしら、ここまで来たのか?」
「えっ?」
そこにいたのは、シンだった。
だが、服は替わっており、怪我はまだ治りきっていない。
欠損と火傷は、治りが遅いようだ。
「どうしたのそれ? 僕、大丈夫? 薬、火傷用の軟膏があったわよね」
そう言いながら、彼女はホルヘに対して、出しなさいよと催促するように手を伸ばす。
「ああ、大丈夫じゃ。直に治る」
そんな感じでシンは軽くいうが、顔や腕は焼けただれ、おそらく服の下も焼けているだろう。
痛みだって相当あるだろう。
こんな小さな子が、我慢できるなど信じられない。
さっき、シンに触ったマティルダは、体の熱さに驚いた。
免疫と、治療の聖魔法の影響で、体表面はかなり熱くなっていた。
「おぬしらが騒ぐから、来たぞ」
沖で騒いでいた、海蛇が、こちらに気が付いたようだ。
がぱっと口が開かれ、魔物が魔法を使うときの特有の現象。
光の玉が口腔内に浮かぶ。
そして、そこから超高圧の水流が出かけた途端、首が落ちた。
首が落下をして、結構な波が起こる。
「こりゃまずい」
シールドを展開をする。
一連の流れに、ドラゴンダンジョンの守人の面々は、驚きっぱなしで身動きができない。
波が落ち着いたとき、シンは自分の腕を見て、まだ傷が癒えていないことを確認をする。
治るまでは、上に上がらない方が良いかと考え、ついでに塩を作り、残ったにがりを精製して塩化マグネシウムも作る。
塩は加熱をして、焼き塩化をして、吸水性を減らし長持ちさせる。
完全精製をしているわけでは無いので、残っている塩化マグネシウムが酸化マグネシウムに変化して、吸水性が減るとか……
まあ目の前には、空中で白い粉が舞っている。
そんな光景をぼーっと見ている面々。
それは黒い穴が広がり消えていく。
「なに? さっきのは一体何?」
復活してマティルダがシンに聞く。
だが……
「塩を作っただけだ」
そう一言。
再び、腕などを確認をして、ホアキンに聞いてみる。
「大体治ったかな?」
「あっああ。随分まともになった。まだ……」
「なら良いか。戻るまでになおろう」
そう言って、スタスタと戻り始める。
出口も逆側から見ると、奥まっていて、一見すると奥に洞がある様には見えない。
だがそこへ、躊躇なく入っていく。
再び、守人のメンバーは追いかけ始める。
だが行きとは違い、ちょこちょこモンスターがいる。
それは行きに彼らが騒いだために呼んだのか、それとも、匂いでも残っていたのか?
二十一階に出た瞬間に、体長五メートルを越えるロックスコーピオンが、ハサミを上げていたし、向こうの砂場では、サンドワームが何かを襲っていた。
見えた瞬間にロックスコーピオンは真っ二つに切断され、サンドワームは砂の中に潜っていった。
「この砂地は、たまに人食いワームが潜んでいる。気を付けろ」
それだけいうと、またスタスタと、ゲートへと向かってしまう。
「人食いワームに気を付けろって、どうやって?」
「地中での振動や魔力の流れを感じろ。出来ないならまだ来るな」
シンにそう言われて、ブレトンは口をパクパクするのみで、何も言い返せなかった。
そして、十六階の水場では、出るとリザードマンが槍を構えていた。
シンが目の前から消えたと思うと、リザードマンが槍を持っていた手首を切られ、二匹ほど首を切られたところで、逃げていった。
「ここにはラミアや、バジリスクも居るが、一番怖いのは変種スライムだ。水たまりだと思って踏むと、体を包まれて逃げられなくなる」
シンがそう言うと、ホルヘがメモを取っていた。
それに気が付いたシンは、少し表情が柔らかくなる。
うむうむ。良い心がけじゃ。素直が一番。そんなことを考えながら。
そして、十一階層。森林地帯。
ここは、守人達も来たことがある。
ミノタウルスや、フェンリル。
ペガサスにアラクネ。
さっきの階でも居るようだが、ラミアやケルベロスが居る。
大抵の探索者は、此処で止まってしまう。
洞から洞へ移動して、六階のキャニオンへと到着をする。
ただ洞の先へ出ると谷底なので、どうするのかと思ったら、シンは穴から右手に壁沿いに移動を始めてしまった。
「行くときに張ったロープがあるぞ」
ホアキンが声をかける。
だがシンからの返事は……
「ダンジョンの復活作用で、もう杭は抜けているんじゃないか?」
そんな答えを聞いて、ホアキンがロープに力を掛ける。
スコンと抜けたようで、ロープの先が降ってくる。
「「「あっ!!」」」
全員シンの後ろを、壁に張り付きながら、なんとか付いていく。
「もう、胸が大きすぎてジャマ」
そんな事を、リーディエがぼやいて、マティルダに睨まれる。
「ほとんど、変わらないじゃないの」
「その小さな差が、大きな違いのよぉ」
そんな事を言って、手を離し、落ちそうになる。
「ギャアギャアいっていると、ワイバーンがくるぞ」
「「はーい」」
少し行ったところから、上に上がる所があった。
そして、思った通り、一階からのゲートは一時的なものだったようだ。
湧き始めていた、モンスター達を殲滅しながら、一階まで上がっていく事になった。
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