220 / 232
関わりと罪
第3話 男は素直じゃない
しおりを挟む
「ねえ」
「ちょっと待て、ナニをしているんだ?」
脈絡もなく、いきなり希美はオレを脱がし始めた。
「ええ? ちょっとしてみたくって。良いでしょ。りょーちゃんだって興味があるでしょ」
「そりゃあるけれど……」
興味はあるが、なんか、雰囲気もなく一気にその興味が失せる。
こいつは、オレの勝手だが、経験などないと思っていた。
そう一方的な思い込み。
だけど、心の中で許せない気持ちがわき上がる。
相手は誰だよ。
そう言って、問いただしたい。
八歳の時から、隣で見ていたんだ。
好きとか嫌いな相手ではなく、隣に居る…… そう妹のように。
いや、中学校でこいつに女を感じ…… そうオレは好きになった。
だけど、いつも部屋にいるが、手を出すのが怖くて、できなくて、ただ悶々とした気持ちを封じていた。
嬉々として、人のズボンを脱がし、元気がないからとオレのを咥えて元気にさせようとするこいつは何者だ?
顔は希美だが、違和感しかない。
だが体は、反応して……
準備万端で自分のポケットから取り出した避妊具を、慣れた感じで付けて、オレの上にまたがる。
「んんっ。ああっこれ好きかも。もっと早くすれば良かった。サイズが丁度良いわね」
一枚かぶっている所為なのか、思ったほど気持ちがよくない。
せっかく長年望んでいた行為なのに、心がどんどん冷めていく。
言われるように、胸を舐め、もみしだく。
だけど、何かが違う。
自身でした方が、もっと的確に気持ちが良くなれるし、なんだろう…… 楽しくない。
それでも若い体、固いままを持続をして、こいつは勝手に果てる。
誰かと比べて、喜び、勝手なことを暴露する。
いつだ……
何時から親父と……
なぜ……
気がつけばあいつは帰り、部屋の中にはモニターの灯りだけ……
良かった。
初めて、りょーちゃんとした。
すごく固くて、ちょうどいい。
パパさんは、苦労して元気にしても一回だし、あんなに固くはならない。
幼馴染みで、大事だし。
でも受け入れてくれるなら、もっと早くすれば良かった。
緊張をしたのか、私が一人で喜んで、一人で達してしまった。
ぼーっと意識が無いみたいだったけれど、きっと初めてだったからよね。
私もそうだったし。
あの時……
「思った以上に高いね」
どれが欲しいんだと聞かれて、私が指し示した機種。
スマホのもっと良いのが欲しいとぼやいていたら、家の子みたいなものだし買ってあげると車でお出かけをした。
「ええっでも、色が綺麗だし、カメラだって高性能らしいんです」
「中学生でそこまで性能がいる?」
「うーゲームが。遅いのだと綺麗に動かなくって…… 何でもしますから。買ってください」
そう私はお願いをした。
りょーちゃんのお父さんは、以外と私に甘い。
そこに付け込む形でお願いをした。
お父さんが、どんな気持ちを持っていたのか……
いや興味だけだったのか、よく分からない。
でも私は、スマホの御礼に、初めてをあげて、その後数回お相手をした。
初めての時は、車の中だったし、痛かったし散々だった。
次の日も、歩きにくかった。
そうあの日は、スマホが新しくなった喜びと、知識にあったエッチとの違いで呆然とした。
だけど人は慣れるもの。
数回すると、気持ちが良くなった。
「希美ちゃんは、掠愁の事が好きなの?」
「えっ? あっうん」
「そうかぁ、まあ代金的にはもう十分かな」
そう言って、三ヶ月くらいで、関係は終わった。
その後は、思い出したように数回かなぁ。
「ふふっ。りょーちゃん気持ちよかったかなぁ? 何も言ってくれなかったけれど……」
希美は行為中、間違えて義父の名前を呼んだことなど覚えていなかった。
これはその頃、行為中は名前を呼んでと言われて、癖になっていた。
木月家には、母親が大抵先に帰ってくる。
掠愁は母親に話しをする。
「なんですって? 希美ちゃんがそう言ったの?」
「うん」
言ってはいないが、言った。
それは間違いない。
何も知らないお父さん、鼻歌交じりで帰ってきて、二人の姿と、ただならぬ雰囲気に驚く。
「一体どうしたんだい?」
「どうした? ですって? アナタこそどういうつもりでどうしたいの? 相手は未成年。アナタは犯罪者なのよ」
びしっと母さんの人差し指が、文字通り父さんに額に刺さる。
「痛っ、何のことだい?」
「何のこと? お隣の希美に手を出したでしょ」
「なんでその事…… いやしらにゃぐばぁ」
父さんは、吹っ飛ぶ。
母さんの腰が入ったグーパン。
「なんですって…… 覚えがあるわよね」
「いや数回、だけ。彼女が御礼と言うから…… その時だけだし…… いややめろ酒瓶はよせ……」
そうして家は、一家離散。
オレは、母方に引き取られ、父さんは、尻の毛までむしられたあげく、母さんは警察にチクった。
後のことは知らない。
だけど俺はあいつと離れられたことを、どこかで安堵する。
あのまま知らずに付き合い、結婚をして。
きっと父さんは関係を続けただろう。
知らんけど……
想像するだけで気持ち悪い……
だが、希美ほどのグレードの子は、オレとは縁がないということ。
俺は一生父さんを恨む……
------------------------------------------------------------------
お読みくださり、ありがとうございます。
パパ活とか、将来ありそうだなと書いてみました。
狭いエリアで、人との関わり。
いやあ怖い。
「ちょっと待て、ナニをしているんだ?」
脈絡もなく、いきなり希美はオレを脱がし始めた。
「ええ? ちょっとしてみたくって。良いでしょ。りょーちゃんだって興味があるでしょ」
「そりゃあるけれど……」
興味はあるが、なんか、雰囲気もなく一気にその興味が失せる。
こいつは、オレの勝手だが、経験などないと思っていた。
そう一方的な思い込み。
だけど、心の中で許せない気持ちがわき上がる。
相手は誰だよ。
そう言って、問いただしたい。
八歳の時から、隣で見ていたんだ。
好きとか嫌いな相手ではなく、隣に居る…… そう妹のように。
いや、中学校でこいつに女を感じ…… そうオレは好きになった。
だけど、いつも部屋にいるが、手を出すのが怖くて、できなくて、ただ悶々とした気持ちを封じていた。
嬉々として、人のズボンを脱がし、元気がないからとオレのを咥えて元気にさせようとするこいつは何者だ?
顔は希美だが、違和感しかない。
だが体は、反応して……
準備万端で自分のポケットから取り出した避妊具を、慣れた感じで付けて、オレの上にまたがる。
「んんっ。ああっこれ好きかも。もっと早くすれば良かった。サイズが丁度良いわね」
一枚かぶっている所為なのか、思ったほど気持ちがよくない。
せっかく長年望んでいた行為なのに、心がどんどん冷めていく。
言われるように、胸を舐め、もみしだく。
だけど、何かが違う。
自身でした方が、もっと的確に気持ちが良くなれるし、なんだろう…… 楽しくない。
それでも若い体、固いままを持続をして、こいつは勝手に果てる。
誰かと比べて、喜び、勝手なことを暴露する。
いつだ……
何時から親父と……
なぜ……
気がつけばあいつは帰り、部屋の中にはモニターの灯りだけ……
良かった。
初めて、りょーちゃんとした。
すごく固くて、ちょうどいい。
パパさんは、苦労して元気にしても一回だし、あんなに固くはならない。
幼馴染みで、大事だし。
でも受け入れてくれるなら、もっと早くすれば良かった。
緊張をしたのか、私が一人で喜んで、一人で達してしまった。
ぼーっと意識が無いみたいだったけれど、きっと初めてだったからよね。
私もそうだったし。
あの時……
「思った以上に高いね」
どれが欲しいんだと聞かれて、私が指し示した機種。
スマホのもっと良いのが欲しいとぼやいていたら、家の子みたいなものだし買ってあげると車でお出かけをした。
「ええっでも、色が綺麗だし、カメラだって高性能らしいんです」
「中学生でそこまで性能がいる?」
「うーゲームが。遅いのだと綺麗に動かなくって…… 何でもしますから。買ってください」
そう私はお願いをした。
りょーちゃんのお父さんは、以外と私に甘い。
そこに付け込む形でお願いをした。
お父さんが、どんな気持ちを持っていたのか……
いや興味だけだったのか、よく分からない。
でも私は、スマホの御礼に、初めてをあげて、その後数回お相手をした。
初めての時は、車の中だったし、痛かったし散々だった。
次の日も、歩きにくかった。
そうあの日は、スマホが新しくなった喜びと、知識にあったエッチとの違いで呆然とした。
だけど人は慣れるもの。
数回すると、気持ちが良くなった。
「希美ちゃんは、掠愁の事が好きなの?」
「えっ? あっうん」
「そうかぁ、まあ代金的にはもう十分かな」
そう言って、三ヶ月くらいで、関係は終わった。
その後は、思い出したように数回かなぁ。
「ふふっ。りょーちゃん気持ちよかったかなぁ? 何も言ってくれなかったけれど……」
希美は行為中、間違えて義父の名前を呼んだことなど覚えていなかった。
これはその頃、行為中は名前を呼んでと言われて、癖になっていた。
木月家には、母親が大抵先に帰ってくる。
掠愁は母親に話しをする。
「なんですって? 希美ちゃんがそう言ったの?」
「うん」
言ってはいないが、言った。
それは間違いない。
何も知らないお父さん、鼻歌交じりで帰ってきて、二人の姿と、ただならぬ雰囲気に驚く。
「一体どうしたんだい?」
「どうした? ですって? アナタこそどういうつもりでどうしたいの? 相手は未成年。アナタは犯罪者なのよ」
びしっと母さんの人差し指が、文字通り父さんに額に刺さる。
「痛っ、何のことだい?」
「何のこと? お隣の希美に手を出したでしょ」
「なんでその事…… いやしらにゃぐばぁ」
父さんは、吹っ飛ぶ。
母さんの腰が入ったグーパン。
「なんですって…… 覚えがあるわよね」
「いや数回、だけ。彼女が御礼と言うから…… その時だけだし…… いややめろ酒瓶はよせ……」
そうして家は、一家離散。
オレは、母方に引き取られ、父さんは、尻の毛までむしられたあげく、母さんは警察にチクった。
後のことは知らない。
だけど俺はあいつと離れられたことを、どこかで安堵する。
あのまま知らずに付き合い、結婚をして。
きっと父さんは関係を続けただろう。
知らんけど……
想像するだけで気持ち悪い……
だが、希美ほどのグレードの子は、オレとは縁がないということ。
俺は一生父さんを恨む……
------------------------------------------------------------------
お読みくださり、ありがとうございます。
パパ活とか、将来ありそうだなと書いてみました。
狭いエリアで、人との関わり。
いやあ怖い。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる