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おバカな二人。その顛末。(信二とみゆき)
第4話 熊さんは見た
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そしてしばらくは問題がなかった。
高校への行きは、ちょうどお父さんの出勤と電車が一緒。
駅から学校へは、同じ学校へ向かう生徒の群れが教えてくれる。
そういう理由だったようだ。
うん。高校になっても。
迷子になったと、呼び出しが何度も来たから、話す機会があった。
そして初めての時に、受けた攻撃により、トラウマを抱えたことも、みゆきは理解している。
「ごめんね。何とか治してあげるから」
そう言って、彼女は怪しい雑誌を読みあさっていたそうだ。
そんな彼女は、学校でまたもや友達に相談しまくる。
当然だが、おバカな友達が持ってくる怪しい資料が、みゆきの元に集まる。
そして、どうしてそうなったのか知らないが、友達に紹介されたやりちん君と初めてを経験し、慣れるという暴挙に出たようだ。
数日前にも、呼び出され話はした。
その時、相談でもしてくれれば、俺は、強固に反対しただろう。
俺のために、おまえが他の奴に抱かれるなんて、我慢できない。
そう俺は、自分では知らなかったが、独占欲が意外と強かった。
熊さんズは、危険を破裂音や打撃音で判断する機能が付いている。
みゆきに何かあれば、アラームが俺の携帯に来る。
その日の夕方、実習のリポートをまとめていた。
そう工業系は、実習があり、そのリポートの提出がある。
実験データを確認し、目的、実験内容、計測データ。
そしてまとめ。
そんなことをしていると、スマホにアラームが点灯。
あわてて、PCのブラウザを立ち上げ、管理サイトから、警告が出た親熊さんのカメラにつなぐ。
そこには、みゆきがどアップになっていて、俺に向かって謝っていた。
今回は、音ではなく。たぶんみゆきが、親熊さんに抱きつき。ジャイロが振動を警告として拾ったのだろう。
「信二君ごめんね。今度は痛がらないようになるから。初めてじゃ、なくっちゃうけど。今ね、ゆうこの知り合いが手伝ってくれるって来ているの。慣れているから痛くないよって。ごめんね」
そう言って、熊から離れ、みゆきはベッドに座る。
すると、軽薄そうな声が聞こえる。
「みゆきちゃん。ごめんね。おまたせ」
ちゃらそうな、金髪野郎がバスタオル姿で、フレームインしてくる。
ベッドに座る。
おもむろに、みゆきの肩を抱く。
躊躇なく、手がみゆきの服を脱がし始める。
みゆきは、こわばった表情だが、そこまでは、実にスムーズ。
だが、キスはいやがり、正常位だとやはり暴れるため、強引に引っくり返し、四つん這いの状態で、強引に突っ込みやがった。
痛がるみゆきの声が聞こえる。
「もう入ったから、後は気持ちよくなるだけだよ。おらっ」
痛がるみゆきのことなど、気にもとめない言動。
俺は、本来殴り込みにでも行くべきだったが、ものすごい喪失感とむちゃくちゃ元気になっている俺の一部。
それに気がつき、驚いていた。
あれ以来、半立ちで元気になることはなかった。
どうしてこの状態で?
カメラに写ったやろーは、1分もせず、動きが止まる。
「いやあ。きついから、あっという間にいっちまった」
そんな事をほざいている。
腰を固定していた手が緩んだのだろう、その瞬間。みゆきが回転すると、足が伸びる。
見たことのある光景。
あのときの再現。
相手は、一瞬動きが止まり。
股間を押さえたまま、ベッドから転がり落ちる。
多分勢いは、俺の時とは違う。
非常に力強い一撃が、クリティカルに決まったようだ。
みゆきは、ベッドから降り、奴の服を見つけたのだろう。
奴に投げつけ、
「うそつき。帰って」
そんなことを叫んでいる。
自分はさっさと、服を着て、うずくまっている奴を蹴り始める。
「早く服を着て、帰ってよ」
あーうん。相手がちょっと、かわいそうになってきたぞ。
初めて見るみゆきの剣幕。
怒らせると怖いな。
何とか奴は、うめきながら服を着て、泣きながらよちよち歩きで、フレームアウトする。
その後ろをみゆきが追いかけ、少ししてドアを強く閉めたのか、小熊さんからアラートが来る。
そして、親熊さんからもアラートが来ると、再びみゆきがフレームイン。
ベッドに突っ伏し、泣き始めた。
だが、突然むくっと起き上がり、部屋を出ていく。
その後、1時間ほど変化なし。
やがて、音が聞こえ、みゆきがバスタオル1枚でフレームイン。
やがて、こっちに来る。
親熊さんは抱えられる。
「ぜんぜん違った。優しくないし。すごく痛かった。でもこれで、きっと信二と、きちんとできると思う。色んな技も本やビデオを見て、勉強して覚えたし。元気にもしてあげることもできる。多分。いや、恥ずかしいし、できるのかしら?」
そう言って、もだえ始める。
それから小1時間。親熊さんはベッドで抱かれていた。
俺はそっと、接続を切る。
その夜。俺は覗いた後悔と、巨大な喪失感。
そして、場面を思い出すたび、元気になる一部。
ただ、みゆきに対して持っていた、なにか大きな物。
それが、ぽっかりと喪失したのは理解できた。
高校への行きは、ちょうどお父さんの出勤と電車が一緒。
駅から学校へは、同じ学校へ向かう生徒の群れが教えてくれる。
そういう理由だったようだ。
うん。高校になっても。
迷子になったと、呼び出しが何度も来たから、話す機会があった。
そして初めての時に、受けた攻撃により、トラウマを抱えたことも、みゆきは理解している。
「ごめんね。何とか治してあげるから」
そう言って、彼女は怪しい雑誌を読みあさっていたそうだ。
そんな彼女は、学校でまたもや友達に相談しまくる。
当然だが、おバカな友達が持ってくる怪しい資料が、みゆきの元に集まる。
そして、どうしてそうなったのか知らないが、友達に紹介されたやりちん君と初めてを経験し、慣れるという暴挙に出たようだ。
数日前にも、呼び出され話はした。
その時、相談でもしてくれれば、俺は、強固に反対しただろう。
俺のために、おまえが他の奴に抱かれるなんて、我慢できない。
そう俺は、自分では知らなかったが、独占欲が意外と強かった。
熊さんズは、危険を破裂音や打撃音で判断する機能が付いている。
みゆきに何かあれば、アラームが俺の携帯に来る。
その日の夕方、実習のリポートをまとめていた。
そう工業系は、実習があり、そのリポートの提出がある。
実験データを確認し、目的、実験内容、計測データ。
そしてまとめ。
そんなことをしていると、スマホにアラームが点灯。
あわてて、PCのブラウザを立ち上げ、管理サイトから、警告が出た親熊さんのカメラにつなぐ。
そこには、みゆきがどアップになっていて、俺に向かって謝っていた。
今回は、音ではなく。たぶんみゆきが、親熊さんに抱きつき。ジャイロが振動を警告として拾ったのだろう。
「信二君ごめんね。今度は痛がらないようになるから。初めてじゃ、なくっちゃうけど。今ね、ゆうこの知り合いが手伝ってくれるって来ているの。慣れているから痛くないよって。ごめんね」
そう言って、熊から離れ、みゆきはベッドに座る。
すると、軽薄そうな声が聞こえる。
「みゆきちゃん。ごめんね。おまたせ」
ちゃらそうな、金髪野郎がバスタオル姿で、フレームインしてくる。
ベッドに座る。
おもむろに、みゆきの肩を抱く。
躊躇なく、手がみゆきの服を脱がし始める。
みゆきは、こわばった表情だが、そこまでは、実にスムーズ。
だが、キスはいやがり、正常位だとやはり暴れるため、強引に引っくり返し、四つん這いの状態で、強引に突っ込みやがった。
痛がるみゆきの声が聞こえる。
「もう入ったから、後は気持ちよくなるだけだよ。おらっ」
痛がるみゆきのことなど、気にもとめない言動。
俺は、本来殴り込みにでも行くべきだったが、ものすごい喪失感とむちゃくちゃ元気になっている俺の一部。
それに気がつき、驚いていた。
あれ以来、半立ちで元気になることはなかった。
どうしてこの状態で?
カメラに写ったやろーは、1分もせず、動きが止まる。
「いやあ。きついから、あっという間にいっちまった」
そんな事をほざいている。
腰を固定していた手が緩んだのだろう、その瞬間。みゆきが回転すると、足が伸びる。
見たことのある光景。
あのときの再現。
相手は、一瞬動きが止まり。
股間を押さえたまま、ベッドから転がり落ちる。
多分勢いは、俺の時とは違う。
非常に力強い一撃が、クリティカルに決まったようだ。
みゆきは、ベッドから降り、奴の服を見つけたのだろう。
奴に投げつけ、
「うそつき。帰って」
そんなことを叫んでいる。
自分はさっさと、服を着て、うずくまっている奴を蹴り始める。
「早く服を着て、帰ってよ」
あーうん。相手がちょっと、かわいそうになってきたぞ。
初めて見るみゆきの剣幕。
怒らせると怖いな。
何とか奴は、うめきながら服を着て、泣きながらよちよち歩きで、フレームアウトする。
その後ろをみゆきが追いかけ、少ししてドアを強く閉めたのか、小熊さんからアラートが来る。
そして、親熊さんからもアラートが来ると、再びみゆきがフレームイン。
ベッドに突っ伏し、泣き始めた。
だが、突然むくっと起き上がり、部屋を出ていく。
その後、1時間ほど変化なし。
やがて、音が聞こえ、みゆきがバスタオル1枚でフレームイン。
やがて、こっちに来る。
親熊さんは抱えられる。
「ぜんぜん違った。優しくないし。すごく痛かった。でもこれで、きっと信二と、きちんとできると思う。色んな技も本やビデオを見て、勉強して覚えたし。元気にもしてあげることもできる。多分。いや、恥ずかしいし、できるのかしら?」
そう言って、もだえ始める。
それから小1時間。親熊さんはベッドで抱かれていた。
俺はそっと、接続を切る。
その夜。俺は覗いた後悔と、巨大な喪失感。
そして、場面を思い出すたび、元気になる一部。
ただ、みゆきに対して持っていた、なにか大きな物。
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