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自爆(優翔と愛理)

第4話 中学時代から高校へ

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 結局。宮本美咲は友達となり、葵とともに遊ぶようになった。
 ただ困ったことに、彼女はすごくスキンシップが多い。
 葵と違い胸もそこそこあり、ドキッとする。

 ただ、なぜか僕は、男扱いをされていないが。
 ひょっとして、葵も僕も、年下の兄弟ポジションなのだろうか?

 そして、愛理は全く遊ぶことは無くなった。
 悪い噂が、流れてくるばかり。
 それを聞いて、僕たちが心配して話をしたが、
「子供は子供同士、遊んでいればいいのよ」
 そう言って、着信拒否された。

 宮本さんが、なぜか情報を持っていた。
「私の伝手によると、サッカー部の先輩が、結局彼女を乗り換えて、それに腹を立て、3年生と付き合ったつもりで遊ばれて、それでもムキになっていたけど。あ~あんた達にはちょっとあれよね」
「なに? 教えて。彼女も幼馴染みなの」
 葵が食い下がる。

「分かったわよ。葵。でも後悔しないでね。で、うっとうしくなった3年生が連れに声をかけて。まあ色々あって。共有の女の子にしたみたい」
「共有? 何それ?」
「あー葵。そのうち分かるだろうけど、もう愛理とは遊ばない方が良い」
「なんで? 翔。分かるように教えてよ」
 やれやれと思いながら、宮本さんにどうしようと目配せをする。

「こんな、学校で話すことでもないし、うちで勉強会しよう。その時に、ちょっとそっちの勉強もしよう。うん。そうしましょ。お菓子とジュース持ち寄りで」

 で、数日後。
 宮本さん。いや。お馬鹿の美咲と言おう。
 純真な葵に、あんなものを見せやがって。
 僕も初めて見たが、さらに葵の前であんな事をしやがって。

 宮本さんの家に行くと、
「いらっしゃい」
 と言って、迎えてくれる。

 かなり短いスカートと、タンクトップ。
 健康的と言えば、健康的だが。
 自分の家とはいえ、警戒心が無いのか?
 葵は気にせず、
「お邪魔します」
 と声をかけて、中へ入る。

「部屋2階だから、行っといて。私グラスとか持って上がるから」
「なら手伝うよ」
 そう言って、トレイにお皿を数枚とグラスを乗せる。

 階段の上では、葵が
「部屋が幾つもある」
 そう言って、困っていた。
「ああ。ごめん分からないよね」
 そう言って、宮本さんが軽やかに階段を上っていく。
 短いスカートから、大人びたパンツを見せびらかしながら。

 思わず、トレイを落としそうになった。
 上を見上げず、階段を上がり部屋に入る。

「さあ。どっちの勉強。いや宿題のが先ね」
 そう言って、今日出された宿題範囲の教科書とプリントを各自が取り出す。
 意外と彼女は、頭が良く。
 どんどんと片付けていく。

「美咲ちゃんすごい」
 葵が感心する。

「へっへっへ。すごいでしょ」
 思わず二人ともが、頷く。
「実はね。ほれ。葵は泣くかな」
 そう言って、一冊のノートが出てくる。

「あっ。優翔の字」
「そう。私たち1学期は全くもって勉強できなかったの。それで大輝って言う奴が勉強会をするから、来るかって言われて。それからね。葵の優翔君が率いる勉強会に行ったのだよ。最初は、優翔の部屋とか大輝の部屋でやっていたんだけど、夏休み前かな。いいところができたって言って、誠って言う奴の親が建てた勉強部屋に行ったの。まあそこで、真面目君は、一人一人に勉強法を伝授してくれたのだよ。まあそのおかげで、色々あって、夏休み中は家から出られないし、小学校からの勉強をやり直したの。するとね、簡単なのよ。4年生くらいまでは。そこからは、ちょっと気合いが必要だったわ」
 そう言って、少し遠い目になる。

「まあ何にせよ、真面目君には頭が上がらないわ。さよならも言えなかったけど。あっ電話してみる?」
「え゛っ。こっ心の準備が」
 そう言っている間に、すでに電話をしていた。

 テレビ電話モードで、通話する。
 言っていた通り、宮本さんのお礼から始まり、優翔は無罪だったと、なぜかオロオロしながら報告が来た。
 葵は、真っ赤であわあわしか言えず。

 僕は、
「元気か?」
「ああ。友達もできたし元気だよ」
 そう言って笑う、優翔に嫉妬する。
 途中で聞かれた愛理については、忙しいらしく最近連絡も取っていないというと、少し残念そうだった。

「それじゃあ。まあ。お互い忙しそうだけど、高校になれば同級生に戻れるかもな」
 そう言って通話が切れた。
 優翔が軽く言った言葉に、葵が反応し、僕はまた嫉妬がメラメラとなる。だが、よく考えれば、優翔が葵を振ってくれないと、僕の出番が無いと言うことに気がつき落ち込む。

 でだ。和やか雰囲気が終わり、宿題を片付けるとだ、奴はノートパソコンを持ち出し起動する。
 しばらく、あれでも無いこれでも無いと探して、
「これが、愛理の状態だ」
 そう言って、モニターがこっちへ向く。

 うん。画像が加工されているし、市販されているものだろうが、それって18禁だよね。
 女の子と、複数の男がやっているビデオ。
 当然、葵は固まるし、僕も固まる。

 くっ。だめなのに。目が離れない。
 僕の目覚めてしまった雄の本能が。

「どう? 葵。理解した? やっぱりこういうのは見ないとだめよね」
 そう言いながら、スカートをめくり。
 濡れちゃったと、ケラケラ笑う。

 そして、佐野翔あんた見たわね。
 そんな理不尽なことを言い出して、あろうことか、葵の前でパンツごとズボンが脱がされた。
「わー元気。ほらほら葵。見てごらん。ビデオ見て元気になってる。翔にくせに結構ナマイキだよ」
 その間、葵はぼーっとしていたが、なぜか目線は僕のを追っていた。
 気持ち悪いとか、思ったのだろうか?

 すると、一言。
「昔見たのと違う。どうして?」
「ああ。葵。宮本さん。じゃないな。呼び捨てで十分だ。馬鹿美咲」
「何よ」
「葵の前で、ひんむきやがって。僕のだけ、見やがってぇ」
「何見たいの? ほれ」
 そう言って、躊躇無く脱ぎやがった。
 またも本能が。美咲のものなのに。目が離れない。

 それを見て。
 なぜか葵から、質問が投げかけられる。
「美咲ちゃんて、あんな事したことあるの? みんな、するのが普通かな?」
 そんな質問が、葵からくる。

「もっと大きくなってからでいいよ。相手が下手だと痛いし」
「「えっ」」
 僕と葵の声がハモる。

「したの? 相手は?」
 思わず聞いてしまった。
「えー前の話に出ていた、大輝だけど。痛くて。途中で、やめろって蹴ったから、経験があるとは言えないかな。ははっ」

 そう言って居るとき、なぜか、葵の手は僕の手をつかんでいた。
 うれしいのだが、僕は心を鬼にして、葵に言う。
「ごめん。パンツとズボン上げて良い?」

 その後。僕を見ると、しばらく葵はビクッとするようになった。
 宣言しよう。葵に振られたら、絶対僕は美咲に復讐するだろう。

 その後も、みんな清い関係で卒業し。西野中学から中央之高校へと進学した。
 
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