異世界で精子をまき散らせ

みんなもともと精子

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ラストはなにもない現実

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見覚えのある部屋。
5年以上使って動作が不安定なパソコン、エロ漫画で散らかった布団、飲みかけのペットボトルが3本に、本棚の二段目に飾られた7体の萌えフィギュア。
どうやら地球に戻ってきてしまったようだ。
もう少し長くモン娘ワールドにいたかったのに。
おそらくボクは人間の女では満足できない性癖になってしまっただろう。
カメラさえあれば、週刊誌やオカルト雑誌に写真を売りつけることができたかもしれない。
動物の女の子は、人間の女みたいにいちいちデートに誘ったりメールで警戒心を解いて親密度を高めるといった面倒なプロセス抜きで、出会って3分後にはセックスできるから最高だったのに。
またモテない日々が続くなんて地獄だ。
デート代やプレゼント代に金を使って、結局浮気されたり、フラれるくらいなら、単純明快にヤレばヤルだけであっさりイケたあの世界がボクに一番ハマってた。
責任なんて持ちたくないし、どんな職場に行こうが、まともな女はだいたい薬指に結婚指輪をはめて、旦那のチンポもはめてやがる。
そんなに地位と顔と金が大切か。
動物は何も考えないで本能のままに愛し合ってるではないか。
何年ぶりに女体を味わったかわからない。
競争社会で生まれるセックス格差に振り回されたくないのに。
自由で平等な成功性交ワールドがあったのに、ついさっきまでは。
微妙な女に人一倍エネルギーをかけて、徒労に終わった回数と、モン娘とまぐわった回数を天秤にかけたら、圧倒的に前者が上回る。
退屈な日常に疲れ果て、道端でひもじい思いをしていた捨て猫にエサをあげ続けてたある日、マンホールに落ちて気絶して起きてフラフラしてたら、ボクはいきなりモン娘に誘惑されたんだった。
無数の触手が孤独なボクに一人じゃないって教えてくれた。
荒みかけた心を補填してくれたのは人間のバカ女どもじゃなくて、可愛らしいケモノっ娘だったのに。
あわよくば日本中の全童貞をモン娘ワールドに連れて行って、歓喜の涙に溺れさせたい。
動物はつまらないものさしや色眼鏡なしで、お前らとセクロスしてくれることを実感させたかったのに。
科学者になりたい。
モン娘を作り出せるような科学者になりたいけど、Fラン大卒だからムリだ。
思い通りにならない世の中で、セックスし放題の酒池肉林に出会えたと思ったのに。
世界中を旅して、モン娘の世界に繋がる場所をさらに探り当ててみよう。
夢はまだ終わっちゃいない。
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