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11話、初ギルド、ライセンス登録完了

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「こんにちは、本日はどのようなご用件でしょうか」
耳の長いエルフ?のような受付嬢さんが応対してくれる
髪色は薄緑に近く、顔つきは柔らかい。

今後もお世話になりそうだし印象はよくしておこうと思いながら答えていく

不自然な笑顔にならないよう気をつけながら微笑みを作り
「冒険者ライセンスの登録に来ました」
「了解しました
冒険者ライセンスの登録ですね。
こちらの紙に手を付けて下さい」


羊皮紙が机の上におかれる

手を付けて待っていると

「んん?」
紙に読めない文字が浮かび上がってくる。

ロシアのキリル文字に形が似ているかもしれない
「はい、手を離していいですよ」
「これで終わりですか?」
「はい、これでギルドに冒険者様の情報が登録されました。
では、次にギルドバッチを渡させて頂きます。
バッジは装備の右胸、もしくは左胸の見えるところにつけておいてください。
 また、ギルドバッジの偽造は重罪であり、監獄送りになるためお気をつけ下さい。
バッチは本ギルドの一員である証拠となる大切な物ですので、なくさないようお願い致します」
「はい」
「バッチの色は冒険者様の階級ランクを示しています
   最下級は紫
    下級はすみれ色
   中下級は青
    中級は水色
   中上級は緑
    上級は黄色
そして、最上級は赤、となります
 冒険者様は本日ご登録されたばかりなので紫になります。
バッジの色の付いた部分に右手をつける事で登録情報が出てきますよ
なにか他にご質問はございますか?」
「依頼はどこで受ければ良いのでしょうか?」
「お客様の情報ボードのコミュニティより、ギルドを選択して頂き、依頼表を選択する事で現在の依頼表を確認できます。もしくは、ギルド内受付より右手に依頼の紙を貼った依頼置き場がございます」
「分かりました」
「依頼を確認しますか?」
「お願いします。オススメはありますか?」
「なら、こちらになります」

『クエスト
 薬草を採取せよ。  ミカルナ草×20
         依頼主:冒険者ギルド』

「…あの、ミカルナ草が分からないのですが」
「ギルドバッチを押して頂くと各植物、モンスターの情報が出てきますよ」
「なるほど、ありがとうございます!」
 笑顔を作る
 レイ の 攻撃  レイは 嬉しそうな笑顔 を 浮かべた
「いえいえ、冒険者様の活躍を期待しております」
 しかし 受付嬢 の 態度 は 崩れなかった!!
流石プロか

便利な物だ、と思いつつギルドの出口に向かう

   ◇ ◇ ◇

 ~レイが出て行ったギルド~

先ほどまでの静寂が嘘のようにざわめきだし、たちまち騒がしくなる

「ふぅー、緊張した」
レイを担当したフレディアがため息をつき、水を飲む。
「フレディアおつかれニャー」
フレディアの横で受付嬢をしている猫耳が頭についた黒髪のネビアが話しかけてくる
「ホントだよーネビア。目の前にいるだけでこう、圧倒されて…
威圧とは違うんだけど、無意識に敬語になっちゃって」
「すんごい美人さんだったニャーもんね」
他の受付嬢たちもあちらこちらで次々と話し始める

「おぅ、大変だったなー嬢ちゃんたち」
そんな二人の前に来るガリオ
「ガリオさんニャー」
「いらっしゃい、ガリオさん、私もう今ので疲れちゃいました
あの笑顔の破壊力はすさまじいです。」
「あんな綺麗どころも珍しいもんなぁ」
「ガリオさんよく目を合わせて話せていましたね」
「だろ?」
口角をニッとあげ真っ白な歯をのぞかせるガリオ


「あの子の担当になる受付嬢は大変ね…」


冒険者が下級になると担当受付嬢が割り振られるのだが、
それが自分になる可能性も十分あるという事実からは目を背けるフレディアだった。
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