ぶツぶツ ―ホラー短篇蒐―
「あなたの皮膚に 潰したくなるような ぶつぶつ を。」
1,000文字以下の掌篇から、5,000字ほどの、ホラー、怪談、怪奇譚などの短篇を蒐めてみました。
1,000文字以下の掌篇から、5,000字ほどの、ホラー、怪談、怪奇譚などの短篇を蒐めてみました。
あなたにおすすめの小説
オニが出るよ
つぐみもり
ホラー
僕は喘息の治療のため、夏休み中は田舎の祖父母の家に泊まることになっていた。
山道で出会った、狐面をした虹色の髪の少年が警告する。
「帰れ、お前のような奴が来る所じゃない」
遠くで、甲高い悲鳴のような鳴き声が響いた。
読切怪奇談話集(仮)
やなぎ怜
ホラー
一話完結でさらっと読める、そんなに怖くない怪談集。
※1話目だけ他話とちょっと毛色が違いますので、実話怪談風創作怪談をお望みの方は飛ばして読んでください。
※他投稿サイトにも掲載。
【実体験アリ】怖い話まとめ
スキマ
ホラー
自身の体験や友人から聞いた怖い話のまとめになります。修学旅行後の怖い体験、お墓参り、出産前に起きた不思議な出来事、最近の怖い話など。個人や地域の特定を防ぐために名前や地名などを変更して紹介しています。
狂気の缶詰
zerozero
ホラー
十年ぶりで、親友が訪ねてきた。
月の明るい晩だった。
彼は僕に缶詰を差し出して言った。
「これを預かってほしい。お前にしか頼めないことだ。よろしく頼む」
「頼むと言われてもなあ。これ、中身は何なんだい?」
参ったなと思いながら、僕は鼻をすすり、缶詰を見下ろした。
「中身は……」
言いかけて、親友はしばし黙り込んだ。
月明かりの中、僕は彼の沈黙に付き合った。
「中身は、俺の狂気だ」
まるで舞台の台詞のようだった。