226 / 297
第十三局【支援編】
3巡目◉無いことを読む
しおりを挟む翌日からジョージも参加した。
レコードから楽譜を起こす作業から開始する。元々楽譜もあるのだがアレンジもしたい。全部の楽器用の楽譜が揃ったら合わせて調整をしていく。
楽器は音出しから入る。声楽は発声から。
キャサリンは元々の声が良いから発声をもっとやった方が良いな。
身体が楽器の私達はストレッチなども行う。
「王子、発声練習お願いしまーす」
ドレミの音階を1音ずつ上げて声を出す基本練習
「キャサリン喉開いて」
まだ硬いなあ。
「ちょっと失礼」
キャサリンのお腹に手を当てる。腹筋はぼちぼちだな。
クライスとカインが羨ましそうに見るのでサービスでガン飛ばしといた。嬉しそうなのが気持ち悪い。
「王子、ロングトーンもお願いしやーす」
「はいはい」
王子嬉しそうだなあ。
なるほどファからソ辺りがブレるね。丁度裏声との境目なんだな。
「キャサリンはファからソ辺りを家で自主発声ね。アルトはその辺の音階多いから」
「解ったわ!歌うの楽しい!」
嬉しそうで良かった。アルトはこのくらいの年齢ではなかなか大人っぽい声がいない。キャサリンは良い声だ。
「それから!カイン!クライス!何時に起きた?」
不服そうな顔をするとすまなさそうな顔をしながらも嬉しそう。
「声が起きてない」
睨むとやはり嬉しそう。キャサリンは横で苦笑している。
「やっぱドMって本当なのね」
と耳打ちして来た。私は困り顔で頷いた。
エミリアは出だしが他の管楽器が居ないのでほぼソロに近い。一生懸命練習している。上手いよなあ。
一方でジョージとルイスの弦楽器コンビ!上手い!
攻略対象者ハイスペック。ピアノ以外も行けるのか。
眺めて居るとルイスが不快そうにガン飛ばして来た。此奴は庶民が嫌いなんだろうか?私もついつい睨み返してしまう。
火花散りそうなのでこの辺で止めとこう。
今日の練習は1回合わせて終わった。何だかんだで途中休憩もしたけど6時間くらい学校に居た。
前世はアレだっただけど今世の歌を歌う生活も楽しい
帰りはお金持ち達はクラシックカー(この時代のこの世界では最先端)で御帰宅だ。
お迎えが来ている。
ルイスがふらっと車と逆方向へ歩いて行った。
ん?!んんんんん!!?
「単車だぁ!!」
テンションが一気に駆け上がる
「凄い凄い凄い!」
ルイスの方へ猛ダッシュ!
皆もどうした?と着いて来ている
「ルイス、買ったんだ?」
クライスが珍しそうにモーターサイクル(日本語ではオートバイ)を眺めている。
「乗りたい!乗りたい!お願いしやす!」
私はルイスに頭を下げる
「流石に女性には危ないですよ」
カインが宥めてくる。いやいや乗れるんだよ!
「ルナリー、これ高いですわよ」
キャサリンは気持ちは解ってくれているのだろうが確かに高いんだよなあ
「因みにおいくらくらい?」
単車をペタペタ触りながらルイスの方を見ると少し嫌そうな顔をしていた。
「ウェールズ家の年収くらい?か、それ以上?」
さらっと言いやがる。クソ!買えねえ!
「お願いします。乗せて下さい。ルイス様」
懇願してみる。
「乗せてあげれば?」
王子がルイスに声をかける。
「後ろになら。事故起こされても困るから」
ルイスは不服そうに言った。
「いいの?!それでも嬉しい!」
「学校の周り1周だけな」
ヘルメットをポンと渡される。この世界で乗れると思わなかったなあ。単車ぁぁ!
ルイスの後ろに乗る。テンションが上がり過ぎる。ワクワク。
エンジンがかかるとこの感覚!懐かしい!
「しっかり捕まってろ!」
ルイスに言われて、慌てて腰に手を回す。
風が気持ち良い!この流れる感覚!
「ひゃっほー」
声が漏れる!
「たーのしーい!」
身体が覚えてるなあ。カーブ曲がる感触。
「お前さあ!、、、」
ルイスが何か言った
「何ー?聞こえない!」
大声で叫ぶ
結局、何を言ったか解らず学校1周はあっという間に終わってしまう。
ルイスの背中が何だか懐かしい感じがした。
レコードから楽譜を起こす作業から開始する。元々楽譜もあるのだがアレンジもしたい。全部の楽器用の楽譜が揃ったら合わせて調整をしていく。
楽器は音出しから入る。声楽は発声から。
キャサリンは元々の声が良いから発声をもっとやった方が良いな。
身体が楽器の私達はストレッチなども行う。
「王子、発声練習お願いしまーす」
ドレミの音階を1音ずつ上げて声を出す基本練習
「キャサリン喉開いて」
まだ硬いなあ。
「ちょっと失礼」
キャサリンのお腹に手を当てる。腹筋はぼちぼちだな。
クライスとカインが羨ましそうに見るのでサービスでガン飛ばしといた。嬉しそうなのが気持ち悪い。
「王子、ロングトーンもお願いしやーす」
「はいはい」
王子嬉しそうだなあ。
なるほどファからソ辺りがブレるね。丁度裏声との境目なんだな。
「キャサリンはファからソ辺りを家で自主発声ね。アルトはその辺の音階多いから」
「解ったわ!歌うの楽しい!」
嬉しそうで良かった。アルトはこのくらいの年齢ではなかなか大人っぽい声がいない。キャサリンは良い声だ。
「それから!カイン!クライス!何時に起きた?」
不服そうな顔をするとすまなさそうな顔をしながらも嬉しそう。
「声が起きてない」
睨むとやはり嬉しそう。キャサリンは横で苦笑している。
「やっぱドMって本当なのね」
と耳打ちして来た。私は困り顔で頷いた。
エミリアは出だしが他の管楽器が居ないのでほぼソロに近い。一生懸命練習している。上手いよなあ。
一方でジョージとルイスの弦楽器コンビ!上手い!
攻略対象者ハイスペック。ピアノ以外も行けるのか。
眺めて居るとルイスが不快そうにガン飛ばして来た。此奴は庶民が嫌いなんだろうか?私もついつい睨み返してしまう。
火花散りそうなのでこの辺で止めとこう。
今日の練習は1回合わせて終わった。何だかんだで途中休憩もしたけど6時間くらい学校に居た。
前世はアレだっただけど今世の歌を歌う生活も楽しい
帰りはお金持ち達はクラシックカー(この時代のこの世界では最先端)で御帰宅だ。
お迎えが来ている。
ルイスがふらっと車と逆方向へ歩いて行った。
ん?!んんんんん!!?
「単車だぁ!!」
テンションが一気に駆け上がる
「凄い凄い凄い!」
ルイスの方へ猛ダッシュ!
皆もどうした?と着いて来ている
「ルイス、買ったんだ?」
クライスが珍しそうにモーターサイクル(日本語ではオートバイ)を眺めている。
「乗りたい!乗りたい!お願いしやす!」
私はルイスに頭を下げる
「流石に女性には危ないですよ」
カインが宥めてくる。いやいや乗れるんだよ!
「ルナリー、これ高いですわよ」
キャサリンは気持ちは解ってくれているのだろうが確かに高いんだよなあ
「因みにおいくらくらい?」
単車をペタペタ触りながらルイスの方を見ると少し嫌そうな顔をしていた。
「ウェールズ家の年収くらい?か、それ以上?」
さらっと言いやがる。クソ!買えねえ!
「お願いします。乗せて下さい。ルイス様」
懇願してみる。
「乗せてあげれば?」
王子がルイスに声をかける。
「後ろになら。事故起こされても困るから」
ルイスは不服そうに言った。
「いいの?!それでも嬉しい!」
「学校の周り1周だけな」
ヘルメットをポンと渡される。この世界で乗れると思わなかったなあ。単車ぁぁ!
ルイスの後ろに乗る。テンションが上がり過ぎる。ワクワク。
エンジンがかかるとこの感覚!懐かしい!
「しっかり捕まってろ!」
ルイスに言われて、慌てて腰に手を回す。
風が気持ち良い!この流れる感覚!
「ひゃっほー」
声が漏れる!
「たーのしーい!」
身体が覚えてるなあ。カーブ曲がる感触。
「お前さあ!、、、」
ルイスが何か言った
「何ー?聞こえない!」
大声で叫ぶ
結局、何を言ったか解らず学校1周はあっという間に終わってしまう。
ルイスの背中が何だか懐かしい感じがした。
10
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
麻雀少女激闘戦記【牌神話】
彼方
キャラ文芸
この小説は読むことでもれなく『必ず』麻雀が強くなります。全人類誰もが必ずです。
麻雀を知っている、知らないは関係ありません。そのような事以前に必要となる『強さとは何か』『どうしたら強くなるか』を理解することができて、なおかつ読んでいくと強さが身に付くというストーリーなのです。
そういう力の魔法を込めて書いてあるので、麻雀が強くなりたい人はもちろんのこと、麻雀に興味がある人も、そうでない人も全員読むことをおすすめします。
大丈夫! 例外はありません。あなたも必ず強くなります! 私は麻雀界の魔術師。本物の魔法使いなので。
──そう、これは『あなた自身』が力を手に入れる物語。
彼方
◆◇◆◇
〜麻雀少女激闘戦記【牌神話】〜
──人はごく稀に神化するという。
ある仮説によれば全ての神々には元の姿があり、なんらかのきっかけで神へと姿を変えることがあるとか。
そして神は様々な所に現れる。それは麻雀界とて例外ではない。
この話は、麻雀の神とそれに深く関わった少女あるいは少年たちの熱い青春の物語。その大全である。
◆◇◆◇
もくじ
【メインストーリー】
一章 財前姉妹
二章 闇メン
三章 護りのミサト!
四章 スノウドロップ
伍章 ジンギ!
六章 あなた好みに切ってください
七章 コバヤシ君の日報
八章 カラスたちの戯れ
【サイドストーリー】
1.西団地のヒロイン
2.厳重注意!
3.約束
4.愛さん
5.相合傘
6.猫
7.木嶋秀樹の自慢話
【テーマソング】
戦場の足跡
【エンディングテーマ】
結果ロンhappy end
イラストはしろねこ。さん

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

女豹の恩讐『死闘!兄と妹。禁断のシュートマッチ』
コバひろ
大衆娯楽
前作 “雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ”
(全20話)の続編。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/329235482/129667563/episode/6150211
男子キックボクサーを倒したNOZOMIのその後は?
そんな女子格闘家NOZOMIに敗れ命まで落とした父の仇を討つべく、兄と娘の青春、家族愛。
格闘技を通して、ジェンダーフリー、ジェンダーレスとは?を描きたいと思います。

アレンジ可シチュボ等のフリー台本集77選
上津英
大衆娯楽
シチュエーションボイス等のフリー台本集です。女性向けで書いていますが、男性向けでの使用も可です。
一人用の短い恋愛系中心。
【利用規約】
・一人称・語尾・方言・男女逆転などのアレンジはご自由に。
・シチュボ以外にもASMR・ボイスドラマ・朗読・配信・声劇にどうぞお使いください。
・個人の使用報告は不要ですが、クレジットの表記はお願い致します。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる