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第六局【規格外の新人編】
6巡目◉自分自身をぶつけて
しおりを挟むカオリはwomanと話し合っていた。
《いよいよですね。カオリ、緊張していますか》
(緊張はしてるわ。でも、大丈夫。このくらいの緊張は丁度いい。この緊張感もドキドキも含めて、楽しんで行こうと思う)
《強くなりましたね、カオリ》
(womanのおかげよ)
《そうですか?》
(………ねえ、お願いがあるんだけど)
《なんです?》
(プロリーグでは、なんていうか、助言はして欲しくないの。もちろん、局終了後の反省会で教えてくれるのはありがたいんだけど、対局中に選択を変えるような導きはプロリーグではやらないで欲しい。部活動や仕事中じゃなくて麻雀に命を、人生の全てを、そんな己自身を賭けてる人達との魂の対局だもん。プロリーグってそういう場所でしょ。だから私も、私自身の魂をぶつけていかないといけないんだと思うの。今までみたいにwomanに教えてもらってていい場面じゃないわ)
カオリの考えを聞いてwomanは感動した。
《立派…! すごく立派な考えです…! カオリは本当に素敵… 私の主なだけはありますね》
(えへへ)
《そう言うことでしたら、口出しはしません。…勝って下さいね! カオリ!》
そうwomanに言われて、カオリはコクリと頷くと
(もちろん勝つわ! 誰にも、負けない!)と誓うのだった。
カオリの、カオリだけの麻雀が今、始まる。
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