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第伍局【少女たちの挑戦編】
4巡目◉それぞれの生き方
しおりを挟むミサトは麻雀部にプロ麻雀師団入りしたことを報告に来ていた。
「というわけでー、私は麻雀部の誓いでもある『生涯雀士』の第一歩として競技プロの世界に殴り込みをかけることにしました!」
「「おおお!!」」
「ミサトと財前姉妹がいれば競技プロの世界も盛り上がるわね!」
「美人だしね」とミサトは自分で言う。
「ユウ以外の大学生組は全員プロになったわけだけど。ユウは違う道で『生涯雀士』を目指すのよね?」
「そうね、私はアマチュアとして同じ目線で教えてあげられる堅苦しくない先生を目指すわ。このアンちゃんと一緒にね」
「それの方が大変そうな気がするけど、素晴らしい試みではあると思う」
「問題はどうやって説得力を持たせるかだけど」
「大会で優勝するわ」とユウは言った。
「私とアンはこれから先、アマチュア枠のある大会で優勝しまくるの。そこで説得力を持たせようと思う」
(あ、私もなんだ)とアンは思った。
「私達も手伝います」と言ってきたのはショウコとサトコだった。
「ふふ、頼もしいわね。さしずめ私達は麻雀伝道師。麻雀部の伝道師チームね」
「私と財前姉妹は麻雀プロだから、私達は麻雀部のプロ選手チームって感じかしら」とミサトが言う。
生き方はそれぞれ違うが生涯雀士の誓いは守る。それが麻雀部の活動目的だから。
「私達はどうしようか」とヤチヨがヒロコに話しかけた。
「分かんないけど、他にも何かないかな。麻雀を生業として生きる道は探せばもっとあると思うんだけどな」
「なりわい…… ね」
「なんか考えとこう。選手でもなく先生でもない、他の道もきっとある」
そしてのちにヤチヨは麻雀作家。ヒロコは麻雀配信者となる道を見つけるのであるが、その話はまたあとで。
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