78 / 297
第伍局【少女たちの挑戦編】
3巡目◉知っているから分からない
しおりを挟む 国王陛下の生誕の式典の晩餐会も無事に終わって、わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんは部屋に下がっていた。クリスタちゃんは王族の席でほとんど料理は食べられなかったようでお腹を空かせていた。
「クリスタ様、ハインリヒ殿下より言付かっております」
「ありがとうございます」
王宮の召使が持って来てくれたのはクリスタちゃんのための軽食だった。サンドイッチとキッシュという簡素なものだが、夜遅くに食べるのでこれくらいがちょうどいいのだろう。
紅茶も添えられていて、クリスタちゃんは椅子に座ってサンドイッチとキッシュを食べていた。
「わたくしも来年社交界デビューを果たしますが、昼食会や晩餐会に出るのを楽しみにしていましたが、楽しいことばかりではないようですね」
「レーニちゃんは楽しんだらいいと思います。わたくしはハインリヒ殿下の婚約者なので王族の席に座って皆様をもてなさなければいけませんから」
「クリスタちゃんだけ大変で申し訳ないですわ」
「ハインリヒ殿下は式典とは別の日に式典の料理を用意させて食べさせてくれることがあるのです。わたくしにはわたくしの楽しみがあるので、レーニちゃんは気にしなくていいのですよ」
自分だけ食べるのは申し訳ないと思っているレーニちゃんに、クリスタちゃんは明るく答えていた。
順番に部屋についているお風呂に入って、わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんは休んだ。
朝になってふーちゃんとまーちゃんとデニスくんとゲオルグくんが部屋のドアをノックするまで、わたくしたちはぐっすりと眠っていた。
「エリザベートお姉様、クリスタお姉様、レーニちゃん、お散歩に行きましょう!」
「お姉様たちの準備が終わるまでいい子で待っていますわ」
「おねえさま、あさのおさんぽです」
「きょうもゆきがっせんがしたいの」
元気な声に起こされて準備をして庭に出て行くと、エクムント様の姿があった。
「エクムント様!?」
「王宮では毎朝この時間に散歩に出ているのですね。ご一緒したくて私も散歩に出てみました」
「朝からお会いできて嬉しいですわ」
エクムント様はわたくしたちを待っていてくれたようだ。
細身の長身の体にブルーグレイのロングコートがとてもよく似合う。マフラーと手袋は白で格好よく決まっている。
「エクムントさま、わたしたち、フランツどのとマリアじょうとゆきがっせんをします!」
「みていてください!」
「今日は負けません!」
「お兄様、頑張りましょう!」
雪合戦を始めるデニスくんとゲオルグくんとふーちゃんとまーちゃんを見ながら、わたくしはエクムント様に問いかける。
「王宮の庭を散歩されるのは初めてですか?」
「早朝に起きて散歩するのは初めてですね。王宮の庭は雪が積もっていない時期は美しいのでしょうね」
「季節の花々が咲いてとても美しいのですよ」
「次回から私も散歩をご一緒してもいいですか?」
「喜んで」
次に王宮に招かれるのはハインリヒ殿下とノルベルト殿下のお誕生日の式典だろうが、そのときにはエクムント様と朝の散歩をご一緒できる。わたくしは今からそれが楽しみだった。
「エリザベート嬢の見る景色を私も一緒に見てみたいのです」
「嬉しいことを言ってくださいますね」
「エリザベート嬢は私の婚約者ですからね」
わたくしの見る景色を見たいというのは、わたくしに興味があるということに他ならなかった。
胸がときめいていると、雪合戦が中断されている。
「おねえさま、おてあらいにいきたくなっちゃった」
「どうしましょう。部屋まで我慢できますか、ゲオルグ?」
「がまんできない! もれちゃうー!」
半泣きになっているゲオルグくんに、動いたのはエクムント様だった。
「ここからだと私の部屋が一番近いですね。私の部屋においでください」
「おねえさまといっしょじゃないといやー!」
「皆様でおいでください」
さすがに未婚の妙齢のレーニちゃんを部屋に招くのはよくないと思ったのか、エクムント様はわたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんとふーちゃんとまーちゃんとデニスくんとゲオルグくんの全員を部屋に招いてくれた。
大急ぎでエクムント様の部屋に行くと、ゲオルグくんはお手洗いを貸してもらっていた。
ゲオルグくんが手を洗って出て来ると、恥ずかしそうにデニスくんも申し出る。
「じつは、わたしもおてあらいにいきたくなって」
「私もです」
「わたくしも」
寒い中外に出たのでゲオルグくんだけでなくデニスくんもふーちゃんもまーちゃんもお手洗いに行きたくなっていたようだ。
「どうぞ、お使いください」
「ありがとうございます、エクムントさま」
「使わせていただきます。マリア、先に使っていいからね」
「お兄様、ありがとうございます」
エクムント様の部屋のお手洗いに並んで、デニスくんとまーちゃんとふーちゃんが順番にお手洗いを使っていた。
手を洗って一息つくと、デニスくんとゲオルグくんはエクムント様の部屋の中が気になっているようだ。
「おおきなまどがあります」
「このまどからテラスにでられるのですね」
「テラスに出てみますか?」
「いいのですか?」
「テラスにゆきがつもっています」
興味津々のデニスくんとゲオルグくんにもエクムント様は優しかった。
エクムント様の部屋に入ってみたいが、それを口に出すのははしたないと思っていたわたくしは、思わぬところでエクムント様のお部屋を訪問できて嬉しく思っていた。
テラスからは庭が見下ろせる。
デニスくんとゲオルグくんとふーちゃんとまーちゃんが雪合戦をしていた場所も見えていた。
「おねえさま、おにわがみえるこのおへやにとまれませんか?」
「ここは辺境伯家の方が泊まる部屋なので、無理ですね」
「そうですか。とまりたかったな」
デニスくんとゲオルグくんは庭に面したこの部屋が気に入ったようだった。
客間にもランクがあって、辺境伯家はここ、公爵家はここというのが決まっている。
辺境伯家の割り当てられた部屋にリリエンタール家が泊まるのは難しかった。
庭に戻ると再び雪合戦の続きが行われた。
今回はふーちゃんとまーちゃんも作戦を立てて、ふーちゃんが雪玉を丸めて、まーちゃんが元気いっぱい投げていた。
デニスくんとゲオルグくんは昨日と同じ、ゲオルグくんが雪玉を丸めて、デニスくんが投げている。
「これは勝負がつきませんわね」
「同点ということにしましょう」
いつまで経っても終わらない雪合戦に、レーニちゃんとクリスタちゃんは同点だということにしてデニスくんとゲオルグくん、ふーちゃんとまーちゃんに雪合戦を終わらせていた。
「朝食の時間になるので失礼します。楽しい朝のお散歩でした」
「またお会いしましょう、エリザベート嬢」
エクムント様にお辞儀をして部屋に戻ると、エクムント様は手を振って見送って下さっていた。
レーニちゃんとデニスくんとゲオルグくんはリリエンタール家の部屋で、わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんはディッペル家の部屋で朝食を取る。
朝食が終われば、荷物を纏めて王宮から帰る時間になる。
身分からいってディッペル家が一番最初に馬車を用意される。
わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんと両親が馬車に乗り込んでいると、国王陛下と王妃殿下が両親に話しかけている。
「今年も無事に生誕の式典が終わってよかった。ディッペル家のエリザベートも正式に社交界デビューを果たせてよかったな」
「ありがとうございます、国王陛下」
「ハインリヒとノルベルトの誕生日のときには、またマリア嬢のお誕生日のお茶会を開きましょうね」
「そのときにはよろしくお願いいたします、王妃殿下」
両親が頭を下げて挨拶をしていると、ハインリヒ殿下がクリスタちゃんに声をかける。
「冬休み明けに、また学園でお会いしましょう」
「はい、ハインリヒ殿下」
手を振るハインリヒ殿下に、クリスタちゃんは馬車の中からずっと手を振っていた。
「クリスタ様、ハインリヒ殿下より言付かっております」
「ありがとうございます」
王宮の召使が持って来てくれたのはクリスタちゃんのための軽食だった。サンドイッチとキッシュという簡素なものだが、夜遅くに食べるのでこれくらいがちょうどいいのだろう。
紅茶も添えられていて、クリスタちゃんは椅子に座ってサンドイッチとキッシュを食べていた。
「わたくしも来年社交界デビューを果たしますが、昼食会や晩餐会に出るのを楽しみにしていましたが、楽しいことばかりではないようですね」
「レーニちゃんは楽しんだらいいと思います。わたくしはハインリヒ殿下の婚約者なので王族の席に座って皆様をもてなさなければいけませんから」
「クリスタちゃんだけ大変で申し訳ないですわ」
「ハインリヒ殿下は式典とは別の日に式典の料理を用意させて食べさせてくれることがあるのです。わたくしにはわたくしの楽しみがあるので、レーニちゃんは気にしなくていいのですよ」
自分だけ食べるのは申し訳ないと思っているレーニちゃんに、クリスタちゃんは明るく答えていた。
順番に部屋についているお風呂に入って、わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんは休んだ。
朝になってふーちゃんとまーちゃんとデニスくんとゲオルグくんが部屋のドアをノックするまで、わたくしたちはぐっすりと眠っていた。
「エリザベートお姉様、クリスタお姉様、レーニちゃん、お散歩に行きましょう!」
「お姉様たちの準備が終わるまでいい子で待っていますわ」
「おねえさま、あさのおさんぽです」
「きょうもゆきがっせんがしたいの」
元気な声に起こされて準備をして庭に出て行くと、エクムント様の姿があった。
「エクムント様!?」
「王宮では毎朝この時間に散歩に出ているのですね。ご一緒したくて私も散歩に出てみました」
「朝からお会いできて嬉しいですわ」
エクムント様はわたくしたちを待っていてくれたようだ。
細身の長身の体にブルーグレイのロングコートがとてもよく似合う。マフラーと手袋は白で格好よく決まっている。
「エクムントさま、わたしたち、フランツどのとマリアじょうとゆきがっせんをします!」
「みていてください!」
「今日は負けません!」
「お兄様、頑張りましょう!」
雪合戦を始めるデニスくんとゲオルグくんとふーちゃんとまーちゃんを見ながら、わたくしはエクムント様に問いかける。
「王宮の庭を散歩されるのは初めてですか?」
「早朝に起きて散歩するのは初めてですね。王宮の庭は雪が積もっていない時期は美しいのでしょうね」
「季節の花々が咲いてとても美しいのですよ」
「次回から私も散歩をご一緒してもいいですか?」
「喜んで」
次に王宮に招かれるのはハインリヒ殿下とノルベルト殿下のお誕生日の式典だろうが、そのときにはエクムント様と朝の散歩をご一緒できる。わたくしは今からそれが楽しみだった。
「エリザベート嬢の見る景色を私も一緒に見てみたいのです」
「嬉しいことを言ってくださいますね」
「エリザベート嬢は私の婚約者ですからね」
わたくしの見る景色を見たいというのは、わたくしに興味があるということに他ならなかった。
胸がときめいていると、雪合戦が中断されている。
「おねえさま、おてあらいにいきたくなっちゃった」
「どうしましょう。部屋まで我慢できますか、ゲオルグ?」
「がまんできない! もれちゃうー!」
半泣きになっているゲオルグくんに、動いたのはエクムント様だった。
「ここからだと私の部屋が一番近いですね。私の部屋においでください」
「おねえさまといっしょじゃないといやー!」
「皆様でおいでください」
さすがに未婚の妙齢のレーニちゃんを部屋に招くのはよくないと思ったのか、エクムント様はわたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんとふーちゃんとまーちゃんとデニスくんとゲオルグくんの全員を部屋に招いてくれた。
大急ぎでエクムント様の部屋に行くと、ゲオルグくんはお手洗いを貸してもらっていた。
ゲオルグくんが手を洗って出て来ると、恥ずかしそうにデニスくんも申し出る。
「じつは、わたしもおてあらいにいきたくなって」
「私もです」
「わたくしも」
寒い中外に出たのでゲオルグくんだけでなくデニスくんもふーちゃんもまーちゃんもお手洗いに行きたくなっていたようだ。
「どうぞ、お使いください」
「ありがとうございます、エクムントさま」
「使わせていただきます。マリア、先に使っていいからね」
「お兄様、ありがとうございます」
エクムント様の部屋のお手洗いに並んで、デニスくんとまーちゃんとふーちゃんが順番にお手洗いを使っていた。
手を洗って一息つくと、デニスくんとゲオルグくんはエクムント様の部屋の中が気になっているようだ。
「おおきなまどがあります」
「このまどからテラスにでられるのですね」
「テラスに出てみますか?」
「いいのですか?」
「テラスにゆきがつもっています」
興味津々のデニスくんとゲオルグくんにもエクムント様は優しかった。
エクムント様の部屋に入ってみたいが、それを口に出すのははしたないと思っていたわたくしは、思わぬところでエクムント様のお部屋を訪問できて嬉しく思っていた。
テラスからは庭が見下ろせる。
デニスくんとゲオルグくんとふーちゃんとまーちゃんが雪合戦をしていた場所も見えていた。
「おねえさま、おにわがみえるこのおへやにとまれませんか?」
「ここは辺境伯家の方が泊まる部屋なので、無理ですね」
「そうですか。とまりたかったな」
デニスくんとゲオルグくんは庭に面したこの部屋が気に入ったようだった。
客間にもランクがあって、辺境伯家はここ、公爵家はここというのが決まっている。
辺境伯家の割り当てられた部屋にリリエンタール家が泊まるのは難しかった。
庭に戻ると再び雪合戦の続きが行われた。
今回はふーちゃんとまーちゃんも作戦を立てて、ふーちゃんが雪玉を丸めて、まーちゃんが元気いっぱい投げていた。
デニスくんとゲオルグくんは昨日と同じ、ゲオルグくんが雪玉を丸めて、デニスくんが投げている。
「これは勝負がつきませんわね」
「同点ということにしましょう」
いつまで経っても終わらない雪合戦に、レーニちゃんとクリスタちゃんは同点だということにしてデニスくんとゲオルグくん、ふーちゃんとまーちゃんに雪合戦を終わらせていた。
「朝食の時間になるので失礼します。楽しい朝のお散歩でした」
「またお会いしましょう、エリザベート嬢」
エクムント様にお辞儀をして部屋に戻ると、エクムント様は手を振って見送って下さっていた。
レーニちゃんとデニスくんとゲオルグくんはリリエンタール家の部屋で、わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんはディッペル家の部屋で朝食を取る。
朝食が終われば、荷物を纏めて王宮から帰る時間になる。
身分からいってディッペル家が一番最初に馬車を用意される。
わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんと両親が馬車に乗り込んでいると、国王陛下と王妃殿下が両親に話しかけている。
「今年も無事に生誕の式典が終わってよかった。ディッペル家のエリザベートも正式に社交界デビューを果たせてよかったな」
「ありがとうございます、国王陛下」
「ハインリヒとノルベルトの誕生日のときには、またマリア嬢のお誕生日のお茶会を開きましょうね」
「そのときにはよろしくお願いいたします、王妃殿下」
両親が頭を下げて挨拶をしていると、ハインリヒ殿下がクリスタちゃんに声をかける。
「冬休み明けに、また学園でお会いしましょう」
「はい、ハインリヒ殿下」
手を振るハインリヒ殿下に、クリスタちゃんは馬車の中からずっと手を振っていた。
10
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
赤毛の行商人
ひぐらしゆうき
大衆娯楽
赤茶の髪をした散切り頭、珍品を集めて回る行商人カミノマ。かつて父の持ち帰った幻の一品「虚空の器」を求めて国中を巡り回る。
現実とは少し異なる19世紀末の日本を舞台とした冒険物語。

麻雀少女激闘戦記【牌神話】
彼方
キャラ文芸
この小説は読むことでもれなく『必ず』麻雀が強くなります。全人類誰もが必ずです。
麻雀を知っている、知らないは関係ありません。そのような事以前に必要となる『強さとは何か』『どうしたら強くなるか』を理解することができて、なおかつ読んでいくと強さが身に付くというストーリーなのです。
そういう力の魔法を込めて書いてあるので、麻雀が強くなりたい人はもちろんのこと、麻雀に興味がある人も、そうでない人も全員読むことをおすすめします。
大丈夫! 例外はありません。あなたも必ず強くなります! 私は麻雀界の魔術師。本物の魔法使いなので。
──そう、これは『あなた自身』が力を手に入れる物語。
彼方
◆◇◆◇
〜麻雀少女激闘戦記【牌神話】〜
──人はごく稀に神化するという。
ある仮説によれば全ての神々には元の姿があり、なんらかのきっかけで神へと姿を変えることがあるとか。
そして神は様々な所に現れる。それは麻雀界とて例外ではない。
この話は、麻雀の神とそれに深く関わった少女あるいは少年たちの熱い青春の物語。その大全である。
◆◇◆◇
もくじ
【メインストーリー】
一章 財前姉妹
二章 闇メン
三章 護りのミサト!
四章 スノウドロップ
伍章 ジンギ!
六章 あなた好みに切ってください
七章 コバヤシ君の日報
八章 カラスたちの戯れ
【サイドストーリー】
1.西団地のヒロイン
2.厳重注意!
3.約束
4.愛さん
5.相合傘
6.猫
7.木嶋秀樹の自慢話
【テーマソング】
戦場の足跡
【エンディングテーマ】
結果ロンhappy end
イラストはしろねこ。さん


百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

女豹の恩讐『死闘!兄と妹。禁断のシュートマッチ』
コバひろ
大衆娯楽
前作 “雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ”
(全20話)の続編。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/329235482/129667563/episode/6150211
男子キックボクサーを倒したNOZOMIのその後は?
そんな女子格闘家NOZOMIに敗れ命まで落とした父の仇を討つべく、兄と娘の青春、家族愛。
格闘技を通して、ジェンダーフリー、ジェンダーレスとは?を描きたいと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる