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第二局【カオリ覚醒編】
9巡目◉休憩
しおりを挟む「さてと、Bグループをやる前にちょっと休憩しながらさっきの半荘を振り返ろうか」とスグルがお湯を用意する。
「私、焼きそばがいい!」
「私はトマトヌードルね!」
「じゃあ私はしょうゆ」
「私はまだいいからココアちょうだい」など、各々好きなものを手に取り休憩に入った。
バリッ!
「ポテチの基本はやっぱりうす塩ね」
「私はのり塩が好きなんですけど先輩たちが歯にのり付くの気にすると思って」とヤチヨが言った。たしかにのり塩は食後の歯のりチェックが必須だから面倒ではある。
「そんなの気にしないで自分の好きなの買えば良かったのに」
「だからふたつ買ってきたんです」
袋をよく見たらのり塩もあった。
部員たちはあれこれ食べながらいつもの研究モードに入り始める。オーラス⑥単騎にしたのは凄かったね。という話題になった。
「あの点棒状況とトーナメント戦という条件。トビ終了採用ということ。全てを加味すると確かに八単騎より出されにくい⑥単騎の方がむしろいいということはあり得る」
「押してくれるのは3着目のヤチヨだけだしね」
「あの時、ヤチヨにもドラの中が2枚来ててソーズのメンホンで倍満目指してたんだよ」
「じゃあ八単騎にしちゃってたら…」
「間違いなく放銃ね」
「となると、さすがに単騎リーチをかけて見逃しは出来ないから、裏乗らないで! と言って倒してたね。裏裏で飛ばして3着でおしまいになっちゃうとこだったわ」
細かい手順はまだ荒い1年生達ではあったが戦略性はしっかりとしていてヤチヨもヒロコも優秀だった。さすがはテーブルゲーム研究部に所属するだけのことはある。
「あ~ん、私がまさか1回戦で負けるなんて~! 悔しいー!」ベッドに転がり枕をバンバンと叩いて悔しがるユウ。
「おい、おれの枕をバンバンするな。ホコリが飛ぶだろ。ユウの焼きそばもう出来るぞ」
「湯切りしてきて❤︎」
「…たく。ハイハイ」
——————
ひと休憩入れたので切り替えて、Bグループの場決めを行う。
東家カオリ
南家スグル
西家ミサト
北家アン
この並びに決定。
「「お願いします!!」」
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