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第一局【女子高生雀士集結編】
12巡目◉生涯雀士
しおりを挟む麻雀部は毎日誰かは集まったが4人揃うとは限らなかった。アンにはテーブルゲーム研究部の活動があるし(たまには顔を出している)スグルは仕事でいなかったり寝てたり遊びに行ってたりするので顧問合わせて5人というのはやはり麻雀をするには少ないかもしれない。
「あと1人欲しいわね」そうマナミは言う。
「1年生がいいと思うの、アンだけ1年生なのはバランスよくないし3年生は遊んでくれる人はあまりいないでしょ」
そう話しながら今日はファミレスで会議をしながら自作の何切る問題を出し合っていた。今日集まったのはカオリとマナミとユウだけだったので牌を触らずに会議の日としたのである。
「誘うなら何かこの活動に大きな目標があるといいわよね。甲子園優勝とか、そんな感じの」
「そうね、そしたらこうしましょう! ドキュメント美少女達は麻雀で飯を食う! 少女が麻雀を生涯の仕事としていくまで。とか、どう?」
「自分らで美少女名乗るのは昔のアニメみたいだけど大丈夫かしら」とカオリは笑った。
「でも、いいアイディアねマナミ。スケールが大きくて笑える所と、それを夢物語で終わりにしなさそうな実行力が備わっていてすごくいい。それ、アリなんじゃない?」
「では、私たちは生涯雀士として生きることをここに誓います!」
「きっとアンも賛成してくれるわよね」
「あの子は言わなくてもやりそうよ」
こうして麻雀部は《生涯雀士育成》の名のもとに本気の本気で麻雀をする者のみの聖地となり結果、その覚悟がある人なんてそうそういるわけがないから新入部員はなかなか見つからないことになるのであった。
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