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普通は逆
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かなり昔の事です。
以前書いたかも知れない・・・自信ない(笑)
もしも「書いてた」と、思われたとしても、ちょっと許して下さい。
短期間だけど「同人誌」と言うものが好きで、
関わっていたくて印刷所で仕事してた事があります。
事務メインだけど、夏の大きなイベントがあって繁忙期の時は
そのイベント向けに、本の搬入をする準備の為にお手伝いもしていた。
時間は真夜中。
イベントが続く時は、かなりブラックな仕事内容(笑)
どうせもう最終電車も無いから、会社で雑魚寝が決まってたので
搬入後、本を取りに来た人が来たらすぐに渡せるように、
会社で仲の良かった女の子と二人、何処のサークルさんが
何日に何冊取りに来る~残り保管ね~とか言いながら、
少しハイになってたのもあって、きゃあきゃあ言いつつ
テトリスの様に、本をがっつり積み込んでいた。
車は、大きいハイエース。
その時、遠くから響き渡る靴音。
「夜中なのに、他でも忙しい会社あるのかな?」
印刷所があったのは、問屋街で会社だらけだったので人家は無い。
少し離れたら、あったかもだけど、印刷所の近くのビルは
誰も居なくて、静まり返って真っ暗だった。
足音は、近づきつつ大きくなっていく。
一緒に居た女の子も、気が付いてたらしい。
二人とも、夜中なのもあって、大きい声は出さない様にした。
囁くように打ち合わせながら、荷物を積んで行く。
足音はするのに、近づいて来てるのに、足音の主が見えない。
ちょっと怖くなってきたので、少し多めに台車に乗せた本を
慌てて車に乗せながら、
「足音、するよね?」と、確認してみた。
「うん、する」と、もう一人も答えた。
彼女は、男運の悪い人で、高校の時からストーカー被害にあっていた。
だから、もしかしてひょっとして、ソレかも・・・
そう言う可能性も無くはないので、会社に残っていた同僚(男子)を
呼びに行こうかと、ちょっと考えても居た。
私的に言うと、生きた人間の方が恐ろしいから。
とにかく、やる事やってしまおうと話し、急いでいた。
最悪、超音波なみの悲鳴を上げてやろうと思った。
脚力にも自信があったので、もしもの時は、
蹴っ飛ばしてやろうとも考えていた。
だけど、足音はするのに、何時まで経っても足音の持ち主が来ない。
明日も早いので、グズグズしてられないから、
着々と作業を進めていたら、少しだけ怖い事を忘れていた。
あと少しで終わるな~
「もうちょっとだね」
なんて、笑っていた時、足音が真横を通って行った。
車は窓がいっぱいある。
私達は、下を向いてはいたけど、窓の外は横目に見えていた。
それなのに、音は横を通過してるのに、上半身が見えない。
大股で歩いてるとしか思えない靴音なのに・・・
その時に、頭の中に腰から下しか見えない人が
大股で横を通り過ぎて行くのが、はっきり見えた。
見えたというか、感じたと言うのだろうか・・・
普通、幽霊は足が無いと言うから、その時のは逆で、上半身が無い。
まぁ、足が無いってのもケースバイケースなんだけど。
もう一人の女の子と顔を見合わせて、同時に
「ぎゃーっ!!!」と、言いながら会社に入った。
大きな声で、社内に戻って来た私達を見て、同僚が
「どうしたの?」って聞いて来た。
その時の事を半分パニックになりながら説明した。
だけど、当然信じてはもらえなかった。
この日、同僚は「俺歩いて帰れるから」と言って帰ってしまった。
残された私達の家は近くないので、会社の床にで雑魚寝した。
よく泊ったなと、今も思う(笑)
その年の夏の繁忙期の合間。
その時の彼女とは、仲が良かったので、映画にも行った。
映画は「ポルターガイスト」3だったか、4だったか・・・
主演の人だったり、メインの出演者が亡くなった事で
有名な映画で、面白そうだったので、一緒に行ったのだった。
真夏の暑い時で、怖い映画だから涼しくなるかもね~
なんて話ながら映画館に入った。
映画館のど真ん中の良い席が空いてたので二人並んで座った。
その時は、ラッキーって思ったんだけどね~
内容は、面白かった。
だけど・・・映画の途中からなんか変な事に気が付いた。
「クーラー効き過ぎだなぁ」
声には出さなかったけど、思ってた。
もう、涼しいなんてレベルではない。
マイナス40度を体験しよう的な寒さ(私の体感だけど)
怖くないのに、体がガタガタ震えて止まらない。
寒くて寒くて、とても耐えられなかった。
これ以上は!って思った時、映画が終わってくれたので
最後のキャストとか、音楽聞く事も無く、飛び出した。
外の暑さが嬉しかった事。
暫く体温が戻らなかった。
一緒に映画観てた子も、ほとんど同時に飛び出していて
「寒かったね」って言っていた。
しばらく日向で温まってから、マック(確か)に入ってお茶した。
だから、この時にパンフレット買い損なった事に後で気が付いて
ガッカリしたのでありました。
しかし・・・ホントに怖い映画ってあるんだね。
以前書いたかも知れない・・・自信ない(笑)
もしも「書いてた」と、思われたとしても、ちょっと許して下さい。
短期間だけど「同人誌」と言うものが好きで、
関わっていたくて印刷所で仕事してた事があります。
事務メインだけど、夏の大きなイベントがあって繁忙期の時は
そのイベント向けに、本の搬入をする準備の為にお手伝いもしていた。
時間は真夜中。
イベントが続く時は、かなりブラックな仕事内容(笑)
どうせもう最終電車も無いから、会社で雑魚寝が決まってたので
搬入後、本を取りに来た人が来たらすぐに渡せるように、
会社で仲の良かった女の子と二人、何処のサークルさんが
何日に何冊取りに来る~残り保管ね~とか言いながら、
少しハイになってたのもあって、きゃあきゃあ言いつつ
テトリスの様に、本をがっつり積み込んでいた。
車は、大きいハイエース。
その時、遠くから響き渡る靴音。
「夜中なのに、他でも忙しい会社あるのかな?」
印刷所があったのは、問屋街で会社だらけだったので人家は無い。
少し離れたら、あったかもだけど、印刷所の近くのビルは
誰も居なくて、静まり返って真っ暗だった。
足音は、近づきつつ大きくなっていく。
一緒に居た女の子も、気が付いてたらしい。
二人とも、夜中なのもあって、大きい声は出さない様にした。
囁くように打ち合わせながら、荷物を積んで行く。
足音はするのに、近づいて来てるのに、足音の主が見えない。
ちょっと怖くなってきたので、少し多めに台車に乗せた本を
慌てて車に乗せながら、
「足音、するよね?」と、確認してみた。
「うん、する」と、もう一人も答えた。
彼女は、男運の悪い人で、高校の時からストーカー被害にあっていた。
だから、もしかしてひょっとして、ソレかも・・・
そう言う可能性も無くはないので、会社に残っていた同僚(男子)を
呼びに行こうかと、ちょっと考えても居た。
私的に言うと、生きた人間の方が恐ろしいから。
とにかく、やる事やってしまおうと話し、急いでいた。
最悪、超音波なみの悲鳴を上げてやろうと思った。
脚力にも自信があったので、もしもの時は、
蹴っ飛ばしてやろうとも考えていた。
だけど、足音はするのに、何時まで経っても足音の持ち主が来ない。
明日も早いので、グズグズしてられないから、
着々と作業を進めていたら、少しだけ怖い事を忘れていた。
あと少しで終わるな~
「もうちょっとだね」
なんて、笑っていた時、足音が真横を通って行った。
車は窓がいっぱいある。
私達は、下を向いてはいたけど、窓の外は横目に見えていた。
それなのに、音は横を通過してるのに、上半身が見えない。
大股で歩いてるとしか思えない靴音なのに・・・
その時に、頭の中に腰から下しか見えない人が
大股で横を通り過ぎて行くのが、はっきり見えた。
見えたというか、感じたと言うのだろうか・・・
普通、幽霊は足が無いと言うから、その時のは逆で、上半身が無い。
まぁ、足が無いってのもケースバイケースなんだけど。
もう一人の女の子と顔を見合わせて、同時に
「ぎゃーっ!!!」と、言いながら会社に入った。
大きな声で、社内に戻って来た私達を見て、同僚が
「どうしたの?」って聞いて来た。
その時の事を半分パニックになりながら説明した。
だけど、当然信じてはもらえなかった。
この日、同僚は「俺歩いて帰れるから」と言って帰ってしまった。
残された私達の家は近くないので、会社の床にで雑魚寝した。
よく泊ったなと、今も思う(笑)
その年の夏の繁忙期の合間。
その時の彼女とは、仲が良かったので、映画にも行った。
映画は「ポルターガイスト」3だったか、4だったか・・・
主演の人だったり、メインの出演者が亡くなった事で
有名な映画で、面白そうだったので、一緒に行ったのだった。
真夏の暑い時で、怖い映画だから涼しくなるかもね~
なんて話ながら映画館に入った。
映画館のど真ん中の良い席が空いてたので二人並んで座った。
その時は、ラッキーって思ったんだけどね~
内容は、面白かった。
だけど・・・映画の途中からなんか変な事に気が付いた。
「クーラー効き過ぎだなぁ」
声には出さなかったけど、思ってた。
もう、涼しいなんてレベルではない。
マイナス40度を体験しよう的な寒さ(私の体感だけど)
怖くないのに、体がガタガタ震えて止まらない。
寒くて寒くて、とても耐えられなかった。
これ以上は!って思った時、映画が終わってくれたので
最後のキャストとか、音楽聞く事も無く、飛び出した。
外の暑さが嬉しかった事。
暫く体温が戻らなかった。
一緒に映画観てた子も、ほとんど同時に飛び出していて
「寒かったね」って言っていた。
しばらく日向で温まってから、マック(確か)に入ってお茶した。
だから、この時にパンフレット買い損なった事に後で気が付いて
ガッカリしたのでありました。
しかし・・・ホントに怖い映画ってあるんだね。
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