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第五章 姫様と宰相

コーンクリームシチューと街道の盗賊♡

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 リビングに直接「転移」して帰ってくると、エマちゃんが自分の部屋から出てきた。

「お帰り、エマちゃん」

エマ「あっ、ただいまです、タカシさん♪」

 エマちゃんも丁度帰ってきたばかりみたいなので、そのままエマちゃんを抱き締めてお帰りのキスをした。

エマ「あふっ、んちゅっ、ちゅるる♡ はぁぁ、お帰りのキスですか?」

「そうだよ。今日はありがとね」

エマ「いえ、みんなでパンを作るの、凄く楽しかったです♪ それより遅くなってごめんなさい」

「大丈夫だよ。もう夕食は出来てるから、ユーリが来たら食べようね」

エマ「はい」

 3人で収納箱から夕食を出してテーブルに並べていると、玄関がノックされた。

ユーリ「ユナ~!  ユーリだけど、入っていい?」

ユナ「うん、開いてるから入って♪」

 ユーリが爆乳を揺らしながら入ってきた。

「お疲れ様、ユーリ」

ユーリ「タカシさん♪ ありがとうございます」

 ユーリを抱き締めて、爆乳を優しく揉みながらお疲れ様のキスをした。

ユーリ「あっ、んふっちゅるるっ♡ あはぁぁ、嬉しい⋯♡」

 さっきユナと2回エッチしたばかりだから、冷静にキスが出来るな。

 みんなでテーブルを囲み、美味しい夕食が始まった。



 その頃、商人の護衛をしているミーシャ達は⋯⋯。


アイリ「もう少し行ったら夜営地に着くよね?」

ミーシャ「そうね。でも私達は夜が本番だから、気を抜いちゃ駄目よ」

アイリ「うん。あたし、少しでもタカシさんの役に立ちたいし、商人さん達は守ってみせるわ!」

 ミーシャとアイリが護衛している商人は全員獣人男性で、タカシが醤汁やソースを買ったマヤおばさんの店へ香辛料を運ぶ業者でもあるので、愛しいタカシの為にもなる。
 それに商人の護衛依頼というのは、実力を認められないと受けられない依頼なので、Bランク以上で実績がある冒険者しか依頼を受けられない。
 依頼主である商人が関わるので、ギルドも罠に嵌める事が出来ないのだ。

 なのでミーシャとアイリは、タカシとエッチな夜を過ごすのを諦めてでも、この依頼を受ける事を躊躇わなかった。
 それには、少しでもタカシの役に立ちたいという気持ちと、最近コレットからヘイラスへ向かう街道に盗賊が出没し、商人の荷物を根刮ねこそぎ奪ってしまう事件が多発していたからだった。

 陽が沈みかけてきたので、商人一団は夜営の準備を始めた。
 ヘイラスはコレットと王都の間にある街で、コレットから馬車で1日半の距離にあって、他の街には無い珍しい香辛料や食文化がある海沿いの街だ。
 朝にコレットを出発して丁度中間地点に来たので、商人達はテントを設営したり、夕食の準備を始めていた。

 アイリとミーシャも、タカシに教えてもらったハンバーグドッグや唐揚げドッグをユナに作ってもらって収納鞄に入れて来ているので、自分達のテントを設営した後、見張りをしながら夕食にする。
 
 コレットからヘイラスに商品を仕入れに行く商人達の護衛なので、行きより帰りに狙われる事が予想されるが、ミーシャとアイリは気を抜かないように見張りをする。
 街道には、盗賊だけじゃなく魔物も出るのだ。

 ミーシャはコレットの街に7人しか居ないAランクの冒険者なので、商人達も安心して護衛を任せているし、商人の代表で馬族の獣人男性、オグリさんとは顔見知りだ。

オグリ「ミーシャさん達も、良かったら一緒に食べませんか? まだ行きですから、盗賊の心配は無いでしょう」

ミーシャ「ありがとうございます。でも魔物が居るかも知れませんし、みなさんの護衛が私達の仕事ですから」

 依頼してくる商人の中には、お金を払ってるんだから自分達を守るのが当たり前だと思ってる者も多く、あまり仲良くする商人も居ない事がある。
 しかしオグリの商人一団とミーシャ達は、何度かヘイラスに行った事がある顔見知りで、ミーシャ達がオグリ達の命を救った事もあるので、かなり親しい仲だった。

オグリ「いつもありがとう。じゃあ夕食が出来たら⋯⋯んっ? 2人とも! それは何を⋯⋯パンに何か挟んで⋯⋯ぢゅるるっ!」

 オグリはミーシャ達が食べているハンバーグドッグを見て、ヨダレが垂れそうになっていた。

アイリ「これはハンバーグドッグといって、味を薄くしたパンにハンバーグというミンチ肉の料理が挟んであるんです」

オグリ「はんばーぐ⋯⋯どっぐ? 長く商人をやっていますが、そんな料理は知りませんでしたよ!」

 あまりにオグリが食べたそうだったので、ミーシャが収納鞄からハンバーグドッグをもう1つ出した。

ミーシャ「まだありますから、良かったら食べてみますか?」

アイリ「唐揚げドッグという、鶏肉の料理を挟んだ物もありますよ?」

 アイリも唐揚げドッグを収納鞄から出してオグリに勧めた。

オグリ「えぇ!? あ、いや⋯凄く食べてみたいので、遠慮なく⋯。なら夜営の料理が出来たら、2人も食べてください」

 オグリは商人として、夕食の準備をしているみんなにも感想を聞きたくなったので、ハンバーグドッグと唐揚げドッグを受け取ってみんなの所へ戻った。

 アイリとミーシャの収納鞄には、まだまだたくさん料理が入っているが、タカシの許可なく収納鞄の事を言う訳にもいかない。
 ましてや商人に収納鞄の事を知られると良くないかも知れないので、一応バレないように気を付けていた。


 オグリはみんなの所へ戻り、ハンバーグドッグと唐揚げドッグをナイフで切り分けてみんなへ勧めた。
 商人はオグリを含めた3人だから、ドッグ2つでも十分だ。

商人A「お、美味しい⋯」

商人B「パンと一緒に食べても、全く違和感が無いな!」

オグリ「これは⋯!! 味の薄いパンという発想も凄いが、ミンチ肉がこんなに美味しい料理になるのか!」

 3人は初めて食べるハンバーグドッグと唐揚げドッグの美味しさに驚いた。
 薄い味のパンに料理を挟むという発想も凄いが、中の具が出来立て熱々なのが更にビックリだ。

 オグリは慌ててアイリ達の所へ戻った。

オグリ「凄く美味しいです! こんな料理は食べたことが無い⋯。それに作ったばかりのように熱いのは、温め直したのですか?」

 その言葉を聞いた瞬間、ミーシャとアイリは焦ってしまった。
 収納鞄の事はバレていないが、温め直したと言っても、何時? どうやって? と聞かれそうな勢いなので、アイリが下手な言い訳をする前にミーシャが口を開いた。

ミーシャ「えっと⋯、ちょっと方法は言えないんです。ごめんなさい」

オグリ「そうなんですか⋯。でも権利を取っておられるなら、寧ろ聞いた私が失礼です。すみません」

 オグリがあまりに残念そうな顔をするので、ミーシャはタカシに「念話」で聞いてみる事にした。

ミーシャ「この料理を考えた人に聞いてみましょうか?」

オグリ「はい、是非お願いします!」

 オグリが期待した顔で商人達の所へ戻っていったので、ミーシャはタカシに「念話」した。

ミーシャ『タカシさん。ミーシャですが、今話しても大丈夫ですか?』

『ああ、ミーシャ。お疲れ様。何かあった?』

ミーシャ『実は、今日受けた依頼が商人の護衛なんですが、さっき夜営地に着いたので、私とアイリは収納鞄からハンバーグドッグを出して食べていたんです。そしたら商人さんが凄く食べたそうだったから、少しお裾分けしたんですが⋯』

 ミーシャとアイリは、ギルドの依頼にお弁当として持って行きたいと言っていたな。
 俺なら米が手に入ったからオニギリだが、パンが主食のこの世界なら、ハンバーグドッグはお弁当に最適だ。
 アレを初めて見たら、食べたくなって当然かもな。

『別に問題ないよ。マヨネーズの権利は取ったけど、ハンバーガーやハンバーグドッグの権利は取ってないんだ。権利局の人が言うには、味の薄いパンに料理を挟む調理方法自体は、すぐに真似されるだろうし、料理に関しては権利基準が難しいみたいなんだ。それに俺も、味の薄いパンに料理を挟む調理方法を独り占めする気はない』

ミーシャ『そうなんですね。あっ、でも、収納鞄から出来立てのハンバーグドッグを出して渡したから、商人さんが驚いてしまって⋯。一応収納鞄の事はバレていないですし、出来立ての理由は言えないと言っておきましたが、商人さんが凄く残念そうで⋯⋯』

 相手は商人か⋯⋯。
 商人に「収納魔法」の事を知られるのは良くないな。
 ましてや「収納魔法」を付与した「収納鞄」は、商人なら喉から手が出るほど欲しい物だろう。
 だが流石ミーシャだ。
 俺が内緒にしてと言って付与したから、よく分かっているな。
 
『う~ん⋯⋯収納魔法や収納鞄の事は、商人さんには知られない方がいいな。でもハンバーグドックの作り方は、別に教えても大丈夫だよ。今週末からハンバーガーを屋台販売する予定だし』

ミーシャ『そうなんですね。じゃあそう言ってみます』

『それより盗賊や魔物は大丈夫? バリアの指輪を渡してるけど、気を付けてね』

ミーシャ『はい。盗賊が狙って来るなら行きより帰りですが気を付けます』

 少し話して「念話」を切ったが、やっぱり心配だな。
 俺が「防壁」の魔法を付与したが、耐久テストをした訳ではない。
 マダラモンキーのボスを苦もなく討伐したミーシャなら大丈夫だろうが、盗賊は人だから厄介だ。
 護衛している商人を人質に取って脅したりするかも知れない。
 コーンクリームシチューを楽しみにしていたから、様子を見るついでに差し入れしてあげよう。


 ユナ達と美味しい夕食を食べて、俺は米と唐揚げのコンボで腹一杯になった。
 ユナだけじゃなく、エマちゃんとユーリもお米を食べたいと言ったので、追加で3合炊いて残りは収納した。

 少し心配だし、コーンクリームシチューをミーシャとアイリに差し入れしたいと言うと、みんな迷わず賛成してくれた後、欲情した感じになった。
 夕食を食べ終わったら一緒にお風呂へ入る予定だったのに、残念そうじゃなく欲情した感じになった理由を聞くと、今はここに居ないミーシャとアイリの事も考えている俺を更に惚れ直したからだと言われた。

 みんな俺と一緒にお風呂へ入りたいから待っていると言うので、俺は外へ出て「飛行」の魔法を使い、そのままコレットから王都へ向かう街道を眼下に見ながら飛んだ。


 しばらく飛んでから「探索魔法」でミーシャ達を探すと、山を越えて少し行った所に居るようなので、「透明」の魔法を使ってから近くに降りた。
 護衛対象らしい商人達は、夕食を作っているようだ。

 ミーシャ達を探すと、アイリは夕食を食べていて、ミーシャは周りを警戒しているようだった。
 依頼主の商人も居るので、驚いて声を上げないように「念話」で2人に話しかける。

『タカシだけど、姿を消して2人の側に居る。コーンクリームシチューを差し入れに来たんだ』

ミーシャ『タカシさん♪』

アイリ『んぐっ、タカシさん!?』

 みんなに渡した「念話」の魔道具は、詠唱しなくても起動出来るように「設定」し直したので、ミーシャは嬉しそうに「念話」で返事をしたが、アイリは「念話」なのに食べていた物を喉に詰まらせながら返事をした。
 なんでやねん!

 姿を消したまま、収納からコーンクリームシチューの入った深皿を出した。
 俺が透明でも、収納から出した物は透明じゃないので、コーンクリームシチューの入ったお皿が浮いているように見えるな。

ミーシャ、アイリ「「ありがとうございます♪」」

 2人は凄く嬉しそうにコーンクリームシチューを食べた。
 俺もさっき食べたが、チキンバンバンのモモ肉とコーンクリーム、それにニンジンやジャガイモの出汁も合わさって、元の世界で食べたコーンクリームシチューより数倍美味しかった。
 お米と唐揚げもあったので、今日は食べ過ぎてお腹がパンパンだ。

 2人と「念話」で話していると、商人達が出来上がった夕食をミーシャ達に持って来てくれた。
 2人ともコーンクリームシチューは食べ終わっていたので、空いた皿は俺が収納して持って帰る。

 商人達に俺の存在がバレると説明が面倒なので、俺は周りの様子を見に行くと2人に「念話」で伝えて、透明のまま少し離れた場所に飛んだ。
 ミーシャとアイリなら大丈夫だと思うが、やはり愛しい女性の事は心配だし、何より盗賊というのは獣人の文化的に厄介だ。
 危なくなったら指輪の「防壁」の魔法が自動で発動するだろうが、獣人は情け深い種族だから、人間の俺からしたら嘘の命乞いに騙されそうなイメージがある。

 時間を確認すると19時半だったが、夏だからギリギリ周りが見える明るさだ。
 商人達が夜営をしている場所から少し離れて、「探索魔法」で魔物や盗賊を探してみると、魔物は居なかったが、少し離れた所にハーフエルフ男性の盗賊が7人と、丘の上に2人、合わせて9人の盗賊が居た。
 丘の上の盗賊に意識を集中させると、望遠鏡のような物で商人達を見ているようだった。
 最近この街道に出る盗賊というのはコイツ等みたいだな。

 丘の上から街道を通る人の様子を見る監視役と、そこから情報を得て襲う者に分かれているんだろう。
 盗賊といってもリスクはある。
 ミーシャ達みたいな護衛を雇っている商人も居るし、荷馬車に食料や金目の物があるか確認が必要だ。

 ミーシャ達が護衛をしている商人は、今日はヘイラスに商品を仕入れに行くらしいので、荷馬車は空だろう。
 だが夜営や朝食用の食料、仕入れの為にお金も持っている。
 ミーシャは行きだから大丈夫と言っていたが、逆に帰りより狙われるんじゃないか?

 しばらく監視役の様子を見ていると、1人が丘の上から降りて仲間の盗賊へ報告しに行った。
 もしミーシャ達を襲うなら、その前にシバき回そう。


 盗賊の集団は、夜営をしている商人達を望遠鏡で見ている。
 まだ陽が沈んだばかりだし、寝込みを襲うつもりかも知れないな。
「探索魔法」で「盗賊」と出たから盗賊で間違いないだろうが、いきなりシバき回すと俺がただの乱暴者になってしまう。
 ユナ達がお風呂に入らないで待ってくれているから早く帰りたいが、このまま放っておく訳にはいかない。

 盗賊達の様子を見ながら、どうするか考えていると、「探索魔法」に魔物の反応が出た。
 意識を集中して魔物を調べてみると、バッカローが盗賊達の方へ向かってきていた。
 さっき調べた時に魔物の反応は無かったから、少し前に魔吸木の実を食べて魔物化したんだろう。
 動物が魔吸木の実を食べると、すぐに魔物化して巨大になってしまうみたいだな。

 バッカローが盗賊達の方へ突進してきて、盗賊達が慌てている。

盗賊A「な、何だ? アレ!」

盗賊B「象か? よく分からないがヤベぇぞ!!」

 バッカローの肉が欲しいので狩りたいが、ミーシャ達を狙っている盗賊を助けるのは⋯⋯と迷っている内に、盗賊2人がバッカローに吹っ飛ばされた。
 距離があるので商人達は気付いていないようだが、ミーシャがこっちを凝視している。
 Aランクの冒険者だし、ライオン族だから離れていても異変に気付いているのだろう。

 盗賊がミーシャ達の方へ逃げ出したので、俺は透明の魔法を解除し、「遅延」を起動してバッカローの正面に走り、突進してきたバッカローを左に避けながら首に斬撃を放った。
 抜き放った仕込み刀を鞘に収めると同時に、首が地面に落ちてバッカローの巨体が倒れる。
 狙った訳じゃないが、刀を鞘に収めた瞬間にバッカローが倒れたので、映画のようにカッコいい感じになったな。
 誰かに撮影しておいて欲しかった~!

 盗賊達が、突然現れた俺と首の無いバッカローを見て固まっている。
 だが盗賊達の後ろから、もう2匹バッカローが向かって来た。

盗賊A「う、うわぁぁぁ!」

 盗賊Aもバッカローに吹っ飛ばされた。

盗賊C「た、助けてください!」

 盗賊のくせに⋯⋯と思ったが、助けて恩を売るのも有りだな。
 向かって来た2匹のバッカローにも斬撃を抜き放ち、首の無いバッカローの死体が3体分出来た。

盗賊C「おおぉぉぉ! あ、ありがとうございます、ありがとうございます!」

 盗賊達がお礼を言って来たが、どうするか⋯⋯。

「俺はたまたま通り掛かっただけだが、お前達は盗賊だな?」

盗賊B「⋯⋯!! は、はい」

 盗賊達は俺の言葉を聞いて固まったが、巨大なバッカローを倒した俺に観念したのか、自分達が盗賊である事を認めた。
 商人達を狙っていた事も白状したので、襲ったら許さないと脅すと、バッカローに吹っ飛ばされて気絶している盗賊以外が土下座して謝ってきた。

「どうして盗賊なんかしている? それにこの辺りには魔物も出るから危ないだろう」

 バッカローの魔物が3体も居たという事は、近くに魔吸木が生えている。
 そんな所で盗賊なんかしててもリスクが高いし、街までは距離もあるから生活に困る。
 だからヘイラスまで向かう商人を襲っていたんだろうが⋯⋯。

盗賊D「街には住めなくなってしまい、仕方なく街道に⋯。確かに魔物の脅威はありますが、元は冒険者なので、魔物は狩れば食料になりますし、お金にもなるので⋯⋯」

 生きる為か⋯。
 だからと言って人を襲っていい事にはならない。

 俺に尋問ぽい質問をされて本当に反省しているようなので、バッカローに吹っ飛ばされた盗賊達に「治癒魔法」を掛けてあげると、気を失っていた盗賊が状況を理解できず慌て出した。
 だが盗賊Dが一部始終を説明すると、泣きながら俺に土下座をして謝ってきた。

 詳しく聞くと、この盗賊達も元は冒険者で、ギルドの軍隊への勧誘を断ったら嫌がらせが始まり、耐えきれずヘイラスの街を出たが、行く宛も無く盗賊になった者が集まったらしい。
 どう受け取ったらいいか迷うが、やはり軍隊、いや、ガーランドが悪い気がする。
 でも自分達が生きる為なら人を襲っても良いという言い訳にはならないので聞くと、もう死んでもいいと思って魔物が出る街道で盗賊をしていたと、泣きながら言われた。

 それでも愛するミーシャ達を襲おうとした盗賊に情けを掛けるのは良くないと思ったので更に詳しく聞くと、軍隊へ入らないと妻や子供も危険で、最終的には街にも居られなくり、身内に危害が及ぶ前に街を出た者ばかりだった。
 俺の同情を誘って騙そうとしているのかと疑ったが、バッカロー3匹を一瞬で倒した俺を命の恩人だと泣きながら言っているので信じる事にした。

 もう盗賊は辞めると約束してくれたが、これからどう生きていくのか⋯。
 結局食べる物に困ったら、また盗賊に戻ってしまいそうで心配だな。

「真面目に働く気があるなら、俺が仕事を紹介してやるから、今はとりあえず魔物の肉でも食べて大人しくしているんだ」

 そう言って、倒したバッカローの脚を1本渡し、残りは収納した。
 かなり大きいから大変だろうが、プロであるランさんに精肉をお願いしよう。

盗賊D「あ、ありがとうございます!」

 バッカローの死体が急に消えたのでビックリしていたがけど、収納魔法の事より俺が仕事を紹介すると言った事に目を輝かせている。
 仕事はいくらでも思い付くが、それには人手も足りない。
 
 一応、ミーシャ達に経緯を「念話」で伝えた。
 盗賊に落ちてしまった事は償うべきだと思うが、ガーランドのせいなのは間違いない。
 同情する余地はあるだろう。

 
 盗賊達が襲ってくる事は無いだろうが、魔物はまだ居るかも知れないとミーシャが言ったが、「探索魔法」で魔物が居ない事を確認して、周りに生えていた魔吸木も引っこ抜いて収納し、地面に埋まっていた魔石も回収したから大丈夫だろう。

 ユナ達が心配しているかも知れないので、何かあったら遠慮無く連絡するようミーシャ達に伝え、俺はユナの家に「転移」した。



ユナ「あっ、お帰りなさい、タカシさん♡」

エマ、ユーリ「「お帰りなさ~い♡」」

 みんな欲情した感じでお帰りを言ってくれた。
 俺とお風呂に入るのを我慢させたから、かなり欲情してしまったようだ。

「待たせてごめんね。じゃあお風呂に入ろうか?」

みんな「「「はい♡」」」

 4人で脱衣所へ向かい、みんなに服を脱がせてもらった後、今度はフルチンになった俺がみんなの服を脱がせていく。
 さっきユナと森でセックスしたから勃起していなかったが、エマちゃんの下着を脱がせて濡れたパイパンオマンコを見た瞬間、ビンビンに勃起してしまった。
 ヤバい、めちゃくちゃ舐め回したい。

 みんなでお風呂場へ入り、6つの極上おっぱいで身体を洗ってもらい、俺もみんなの身体を隅々まで順番に洗った。
 ユナ、ユーリ、エマちゃんの順番で膝枕して、フェラされながら髪も洗い、何とか射精せず全員の髪を洗い終わったが、やはりエマちゃんのパイパンオマンコを舐め回したい!

「我慢できない! 湯船へ浸かる前に、エマちゃんから舐めっこしたいんだけど、いいかな?」

みんな「「「はい♡」」」

 俺がエマちゃんのオマンコに興奮していたのがバレていたのか、ユナとユーリも納得してくれた。
 確かにエマちゃんのパイパンオマンコを舐め回したいのは事実だが、ユナとユーリのオマンコも舐め回したい!
 
 収納からマットを出して俺が仰向けに寝転ぶと、エマちゃんが俺の顔を跨いでシックスナインの体勢になってくれた。
 ピッチリ縦スジのパイパンオマンコが目の前にある。
 お湯なのか愛液なのか分からないので舐めると、トロッとした酸味のある味がしたので濡れていたようだ。

エマ「あっ、あんっ、タカシ様の舌が⋯♡ ちゅっ、んっはむっ、ちゅっ、ぢゅちゅぅぅぅ♡」

 エマちゃんが亀頭にキスをしてからチンポを咥えた。
 オマンコを舐めながらフェラしてもらうのは最高だな。

ユナ「れろっ、んちゅっ、れろれろっ、おチンチン美味しいね♡」

 ユナも一緒に舐めてくれて、ユーリは撮影をしている。
 エマちゃんのオマンコを両親指で広げると、綺麗なピンク色の肉壺が見えて、我慢できなくなった俺は舌を長く伸ばしてむしゃぶり付いた。
 プルプルとした食感とエマちゃんの愛液の味が口の中に広がる。

エマ「んっんっ、ちゅぷっ、んっああぁん、あはっんふっ、おしゃぶり⋯できない♡ あんっ、あっあっあっ、あむっ、ちゅっ、ちゅるるっ、んあっ♡」

 俺の激しいクンニに負けじと、可愛いお尻をビクビクさせながら、一生懸命チンポに舌を這わせてくれる。
 オマンコに舌を突っ込んだまま、手探りでエマちゃんのおっぱいを鷲掴みにし、中指で乳首を押し込むように弄くると、オマンコから愛液が更に噴き出した。

「ぢゅっぢゅるるるっ! ちゅっ、はふっれろれろっ、ちゅるっ、ちゅぷっぢゅるるっ!」

エマ「んふっ、ああんっ、あはぁっ、やぁぁ、出ちゃうぅ♡ あっ、タカシさまぁ♡ あはぅぅ、んっ、そんなにされたら⋯♡」

ユナ「ぢゅっ、ぢゅぷぷぷっ、ちゅぷっ、んっ、んんっ、ちゅるるっ、んふっ♡」

 激しいクンニに耐えきれず、エマちゃんがチンポから口を離した隙に、ユナがチンポにしゃぶり付いたようだ。
 だが俺の頭の中は、エマちゃんのオマンコ! エマちゃんのオマンコ!と、クンニ好きの変態ボイスが連呼している。
 15歳のケモ耳美少女のパイパンオマンコを舐めているんだから、毎回理性が飛んでも仕方ないよな。

「ぢゅるるるっ、はちゅっ、れろっれるっ、ちゅっ、んふっちゅるるっ!」

エマ「あっ、ああぁぁぁっ、はぅっ、んっ、イクッ⋯イッちゃうぅぅ♡ あはぁっ、タカシ様⋯⋯エマ、イクぅぅぅぅぅっ♡♡♡♡」

 ユーリに撮影されている事を忘れ、夢中でエマちゃんのオマンコに吸い付いていると、エマちゃんが達して愛液が俺の口に噴き出してきた。

「ぢゅっ、ぢゅぞぞぞっ、ちゅっちゅるるっ! んっ⋯あはぁっちゅるるっ!」

 噴き出した愛液を夢中で飲み込む。
 美少女の愛液、いや、エマちゃんの愛液は俺の物だ!

エマ「あっ、あふっ、んんっ、いっぱい⋯⋯出ちゃう♡ やぁぁ、タカシ様⋯♡」

 かなり激しく舐め回したから、愛液がたくさん出ちゃったみたいだ。
 だが口を離すと、パイパンオマンコがヒクヒクとして、早くチンポを挿れてと誘惑しているようだった。
 た、たまらん!

「エマちゃん!」

ユナ「ちゅぷっ、あんっ♡」

 ユナの口からチンポを引き抜き、四つん這いになっているエマちゃんのお尻を押してエマちゃんの股から抜け出し、バックからチンポをオマンコに押し付けた。

「い、挿れたい! エマちゃん、セックスさせて!」

エマ「あっ、あふっ、んっ、んんっ、はい♡ あっ、タカシ様、向き合ってして欲しいです♡」

 このままバックで挿れようとしたが、エマちゃんが仰向けになって正常位がいいと言ってきたので、脚をM字に開かせてチンポを挿れた。
 イッたばかりでヌルヌルだから、キツキツオマンコでもスムーズに挿入できる。

エマ「あぅぅっ、んふっ、おチンチン♡ あっ、あんっ、幸せ⋯♡♡」

 チンポを奥まで挿れただけで、本当に嬉しそうにエマちゃんが言った。
 俺もそうだが、1つに繋がった事が嬉しいんだろう。
 その気持ちが伝わって興奮した俺は、エマちゃんを抱き締めて激しく腰を振り、欲望のままに中出しした。

「うっ、イクッ! んっ、ううっ!」

──ドビュルルルッ!ドピュッ! ドピュッ! ビュッ! ビュルルルッ!

エマ「んっ、あぅぅっ♡ 熱いの⋯⋯いっぱい⋯♡♡ あっ、イクッ⋯イッちゃうぅぅ、んんっ⋯⋯あああぁぁぁぁ♡♡♡」

 中出しされてエマちゃんもイッた。

──ビュッ! ビュルルルッ!

 キツキツオマンコが締まり、尿道の精子も絞り出される。
 何度も言っているが、15歳の美少女に中出しするのは最高に幸せだ。

 射精後の快感を味わいながら、エマちゃんとねっとりイチャイチャしたキスをする。
 めちゃくちゃ幸せだが、やはり俺の中でこの国の問題が引っ掛かる。
 ラブラブなセックスをするほど、本当の意味で愛する女性を幸せにしていない自分に罪悪感が湧く。

 エマちゃんのオマンコからチンポを引き抜き、お掃除フェラをしてもらった後、ユナともシックスナインをしてユナを先にイカせ、同じようにセックスして中出しした。
 その後のユーリとも同じエッチをして、みんなでイチャイチャと湯船に浸かった後、風呂を上がってベッドでも2回ずつエッチした。
 みんな中出しされまくって嬉しそうだ。

 最後にユーリにパイズリしてもらい、ユーリが俺のチンポを爆乳で挟んだまま幸せそうに眠ってしまったので、ユナとエマちゃんが両腕に抱き付いてきた。
 ユーリの爆乳が精子まみれだが、寝顔が幸せそうなのでそのまま寝かせた。

「今日もいっぱいエッチしちゃったな。そろそろ寝ようか?」

ユナ、エマ「「はい♡」」

 ユーリにタオルケットを掛け、その隣で狐耳姉妹に抱き付かれたまま一旦眠る。
 だが本当の意味でみんなを幸せにしたいので、抱き付いているユナに「念話」で伝えておく。

『少し眠るけど、夜中に王都へ行ってくる。朝までには帰るよ』

ユナ『はい、分かりました。無理だけはしないでくださいね』

『うん。ちょっとした用事だから心配しないで。愛してるよ』

ユナ『私も⋯⋯愛してます♡』

 ユナの狐耳を撫でていると安心したように眠ってくれたので、俺も眠りについた。
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"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

死んだら男女比1:99の異世界に来ていた。SSスキル持ちの僕を冒険者や王女、騎士が奪い合おうとして困っているんですけど!?

わんた
ファンタジー
DVの父から母を守って死ぬと、異世界の住民であるイオディプスの体に乗り移って目覚めた。 ここは、男女比率が1対99に偏っている世界だ。 しかもスキルという特殊能力も存在し、イオディプスは最高ランクSSのスキルブースターをもっている。 他人が持っているスキルの効果を上昇させる効果があり、ブースト対象との仲が良ければ上昇率は高まるうえに、スキルが別物に進化することもある。 本来であれば上位貴族の夫(種馬)として過ごせるほどの能力を持っているのだが、当の本人は自らの価値に気づいていない。 贅沢な暮らしなんてどうでもよく、近くにいる女性を幸せにしたいと願っているのだ。 そんな隙だらけの男を、知り合った女性は見逃さない。 家で監禁しようとする危険な女性や子作りにしか興味のない女性などと、表面上は穏やかな生活をしつつ、一緒に冒険者として活躍する日々が始まった。

二度目の異世界に来たのは最強の騎士〜吸血鬼の俺はこの世界で眷族(ハーレム)を増やす〜

北条氏成
ファンタジー
一度目の世界を救って、二度目の異世界にやってきた主人公は全能力を引き継いで吸血鬼へと転生した。 この物語は魔王によって人間との混血のハーフと呼ばれる者達が能力を失った世界で、最強種の吸血鬼が眷族を増やす少しエッチな小説です。 ※物語上、日常で消費する魔力の補給が必要になる為、『魔力の補給(少しエッチな)』話を挟みます。嫌な方は飛ばしても問題はないかと思いますので更新をお待ち下さい。※    カクヨムで3日で修正という無理難題を突き付けられたので、今後は切り替えてこちらで投稿していきます!カクヨムで読んで頂いてくれていた読者の方々には大変申し訳ありません!! *毎日投稿実施中!投稿時間は夜11時~12時頃です。* ※本作は眷族の儀式と魔力の補給というストーリー上で不可欠な要素が発生します。性描写が苦手な方は注意(魔力の補給が含まれます)を読まないで下さい。また、ギリギリを攻めている為、BAN対策で必然的に同じ描写が多くなります。描写が単調だよ? 足りないよ?という場合は想像力で補って下さい。できる限り毎日更新する為、話数を切って千文字程度で更新します。※ 表紙はAIで作成しました。ヒロインのリアラのイメージです。ちょっと過激な感じなので、運営から言われたら消します!

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた

きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました! 「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」 魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。 魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。 信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。 悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。 かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。 ※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。 ※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

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