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第四章 料理と仕事

ミーシャとの寝起きエッチとセドム村職場計画♡

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 朝起きると、ミーシャが俺に抱き付いて眠っていた。幸せそうな可愛い寝顔だ。とりあえずおっぱいを揉んで乳首に吸い付き、朝勃ちチンポを綺麗な脚に擦り付ける。

「ん⋯⋯んはぁぁ⋯⋯すぅ⋯すぅ⋯」

 いつも通り起きないな。ミーシャの拘束を解いて脚を大きく開かせ、オマンコ舐める。舌でクリトリスを刺激していると、中からネバついた愛液が溢れてきた。
 アナルがヒクヒクしているので、舌で円を描くように舐めながら、クリトリスを指で優しく刺激する。

「んん⋯⋯あっ、あはぁぁ⋯⋯あっ、ああっ⋯⋯すぅ⋯すぅ⋯⋯」

 いつもながら、寝ている女性にエッチな悪戯をするのは興奮する。たまらなくなり、ガマン汁でヌルヌルの亀頭を、ミーシャのアナルに擦り付けてみる。

「んあっ⋯んふっ⋯⋯すぅ⋯あふぅ⋯⋯すぅ⋯」

 アナルをチンポで刺激されたのが嫌だったのか、ミーシャが寝たまま脚を大きく広げ、両手でオマンコのビラを開いた。チンポの入る穴がイヤらしくヒクヒクと、まるで誘うように動いている。
 亀頭をアナルからオマンコに滑らせ、愛液をクチュクチュと馴染ませてから、ゆっくりとオマンコの中へ沈ませる。眠っているので、いつもは締まりが凄いミーシャの膣が、今は優しくチンポを包んでくれるが、起きた瞬間に締まるのがたまらなく気持ちいいんだよな。
 綺麗な脚を撫でた後、チンポをゆっくりストロークしながらミーシャに抱き付き、おっぱいを吸いまくる。昨日満足するまで、吸ったり揉んだり挟んだりしたが、時間が経つとまた触りたくなる。

「むちゅっ、ぢゅるるっ、むふっ⋯ああぁ、ミーシャの張りのあるおっぱい⋯⋯たまらない」

「んんっ⋯すぅ⋯んあっ⋯⋯あはぁ♡ すぅ⋯⋯すぅ⋯」

 おっぱいを揉みながらミーシャの首筋にキスをして、ケモ耳を優しくクリクリと弄り、徐々に激しくチンポを出し入れしていく。

「あっあっ⋯んふっ⋯すぅ⋯んっ、あっ⋯⋯ああぁぁっ、んあっ♡ た、タカシさん♡ あっあっはぁぁ⋯おはよう⋯ございます♡」

「おはようミーシャ。んっ、ふっ⋯し、締まる! んあぁぁ、気持ちいい! 」

 ミーシャが起きたので、オマンコがいつも通り締まった。ヌルヌルのオマンコに締め付けられたが、負けじとチンポを激しく出し入れする。

「あっあっあっああぁぁっ、激しい♡ 朝からタカシさんのおチンチン、嬉しい♡ はぅっああっ、タカシさん⋯♡」

 ミーシャがキスして欲しそうな顔で見つめてきたので、ケモ耳を撫でながら口に舌を滑り込ませると、すぐに激しく舌を絡め取られた。

「んんっぢゅるるっ、はぁ⋯ミーシャ」

「んちゅぅぅっ、タカシさん⋯♡ あっああっ、奥⋯⋯気持ちいい♡ もっと⋯⋯♡」

 もっと激しくなのか、もっと奥なのか⋯。これ以上奥は痛いと思うので、激しく子宮を突き続けると、小麦色で弾力のあるおっぱいも激しく揺れて凄くエロい。
 身体を起こして太股を押さえ、脚を大きく開かせたまま、チンポがオマンコに出たり入ったりしているのを録画しておこう。

「あっ⋯ああっ、そんなに広げたら、恥ずかしい♡ あんっ、来ちゃう♡ 子宮に硬いおチンチンが当たって、凄いの来る~♡」

 ポルチオに当たっているようで、ミーシャが凄く喘いでいる。俺は興奮して、ミーシャのくびれたウエストを持ち上げ、膝を立てて射精に向けて激しく腰を振った。

「ああっ、 気持ちいい! ミーシャ、イキそうだ! このまま中に出すよ!」

「あんっ、んんっあっ、イクッ⋯イッちゃうぅぅ♡ 出して⋯ください♡ タカシさんの精子、欲しい⋯♡ あっあっあっ、やぁっ、イクッ⋯イクッぅぅぅぅ♡♡♡」

──ドクドクッ!ブピュッ!ビュルルル!ビュッビュッ!

 チンポの根元まで挿れたまま、子宮に精子を注ぎ込む。

「ああっうぅぅっ! 気持ちいい!うっくぅぅぅ、ミーシャの中、最高だよ。はうっ!」

──ビュルルル!ドクンッ!

 昨日たくさん出したのに、朝から射精が止まらない。

「ああっ⋯⋯うぅっ⋯はぁ⋯はぁ⋯出てる♡ タカシさんの精子⋯⋯いっぱい⋯♡♡」

 ミーシャは深く達して、荒く呼吸をしているので、魅力的なおっぱいが上下に動いている。朝から激しくし過ぎたな。

「大丈夫? 寝起きに激し過ぎたな」

「はぁ⋯はぁ⋯い、いえ、朝からタカシさんに激しく求めてもらえて、凄く幸せです♡」

 寝起きでも美人だな。俺は愛しくなり、チンポを挿れたままミーシャを抱き締めて、ケモ耳を撫でながら髪の匂いを堪能する。

「好きだよミーシャ。愛してる。ミーシャは俺の大事な女性だから、この魅力的な身体を他の男に触らせないでね」

「あはぁぁぁ、タカシさん⋯♡ 私も⋯愛してます♡ 私の身体はタカシさんの物ですから、いつでも好きにしてください♡」

 感激して涙を流しているミーシャとキスをして、また腰を動かし始める。途中で体位をバックに変えて、引き締まった小振りなお尻の感触を楽しみながら射精した。
 その後ミーシャが上になり、騎乗位で激しくチンポを出し入れするミーシャに、乳首を指で刺激されながらまた射精した。

「はぁ⋯はぁ⋯凄く気持ち良かったよ。そろそろセドム村に行かないと⋯⋯」

 お掃除フェラをしてくれているミーシャにそう言うと、少し寂しそうな雰囲気になった。

「あむっちゅぅぅ、ちゅぷっぢゅぷっ⋯⋯タカシさん。最後にもう1度、お口に出して欲しいです♡」

 ミーシャはフェラが好きだから、いつも最後は口に出して欲しがる。愛しい女性にそんなお願いをされて、嫌な男は居ない。俺のチンポはミーシャの願いを叶える為、また大きく硬くなった。

 そのまま優しいフェラで、長くチンポを堪能したミーシャに、最後は激しく喉の奥までチンポを咥え込まれ、おっぱいを揉みながら射精した。

「んんっ⋯んくっ⋯ぢゅるるっ、ちゅっちゅぅぅぅぅっ、はぁ⋯はぁ⋯喉の奥にドクンドクンって⋯⋯♡ ごちそうさまでした♡」

 ミーシャが満足したようなので、「洗浄」をかけて着替える。

「あ、昨日私が選んだ服を着てくれませんか?」

 せっかく新しい服を買ったんだから、その方がいいな。だがいろいろ買ったから、正直どれがミーシャの選んでくれた服かわからない。

「うん。えーっと⋯⋯どれかな?」

 収納から昨日買った服を出して聞くと、紺色のズボンと胸に4つボタンが付いた白いTシャツ、青色の短いマント?みたいな物、後は革のロングブーツだった。
 ミーシャに言われるまま着ていくと、アニメで見た事のある冒険者の服装みたいな感じになった。暑いのでシャツのボタンは留めない方がいいらしい。これをあの軽装鎧の下に着れば合いそうだな。

「凄く似合ってて素敵です♡ 革のベルトポーチも選んだので、それを腰に着けてください」

 確かにベルトやアクセサリーなんかも一緒に買った気がする。収納を探してみると、茶色の革のウエストポーチみたいな物があったので、収納から出すとミーシャが着けてくれた。
 腰に斜め掛けして、ポーチのポケットが横に来るように着けるらしい。ミーシャを見ると、胸の前で両手を合わせて握り、目をキラキラさせて感激していた。まだ服を着ていないので全裸だが⋯。

「カッコイイ⋯⋯♡」

 鈍い俺でも流石に気付いたが、昨日見たエロ本のペルセウスが着ていた服に似ている。よほどあのエロ本に憧れているんだな。意外にミーハーなのかも知れない。まあ獣人女性に好評みたいだから、この服装でセドム村に行くか。

「またエッチしたくなっちゃうから、ミーシャも服を着て」

「あっ⋯⋯はい♡」

 ミーシャは俺に見とれて、自分が裸なのを忘れていたようだ。俺が選んだエッチな紐パンを穿き、綺麗な脚が見える短い黒のスカート、上は白いノースリーブのシャツを着ていく。俺が着替えを見ているが、ミーシャは恥ずかしがるどころか、逆に嬉しそうだ。
 しかしミーシャがノースリーブのシャツを着てボタンを留めていき、魅力的なおっぱいが隠れた瞬間、急に名残惜しくなった。

「ごめんミーシャ! 最後におっぱい吸わせて!」

 我ながら何をお願いしているのか⋯。まるで童貞の高校生みたいだ。だがいつでも好きにしていいって言っていたから、呆れられたりしないだろう。

「え⋯⋯? あ、はい♡♡」

 ミーシャは一瞬驚いたが、凄く嬉しそうに了承してくれたので、シャツのボタンを1つだけ外しておっぱいを堪能した後、パイズリで抜いてもらった。

「ううっ⋯はぁ⋯⋯、ごめんね。我慢できないというか、名残惜しくなっちゃて⋯⋯」

「タカシさんが夢中になってくれて嬉しいです♡」

「で、でもわかるだろう? みんな魅力的になってるから、1度1人ずつエッチしないと、こうなっちゃうんだ⋯⋯」

 なんて猿野郎なんだ俺は。いくら俺の精子で綺麗になったからといって、愛しい女性の着替え中に求めてしまうとは⋯。

「みんなタカシさんに、もっと遠慮なくエッチな事をして欲しいって思ってるんですよ? 助け出された女性逹なんて尚更⋯。私、もっともっと求めて欲しいです♡」

 頭では理解しているが、人間の⋯それも非モテ男の童貞だった俺には抵抗がある。この世界では非常識かも知れないが、愛しい人達の為にも、この考え方はこのままの方がいいだろう。自分でも呆れるくらい絶倫過ぎる俺が、性欲に従って欲情する女性達に遠慮なくエッチしていたら、人としてダメな気がする。

 ミーシャが着替え終わったので、セドム村に「転移」しようとすると、またミーシャが寂しそうな顔になったので、ミーシャも一緒に連れていく。

「ごめんなさい。我儘言ってしまって⋯⋯。でもまだ、どうしても離れたくなくて⋯⋯」

「俺こそごめん! エッチが終わったからって、愛しい女性を放ったらかしにするなんて最低の男だ! ミーシャも一緒に来て」

「はい♡♡」

 抱き付いて来たミーシャと、イチャイチャしながらセドム村に「転移」した。


 手を繋いで家屋の方へ歩いていくと、ジョーイ社長達が居た。

ジョーイ「あ、タカシさん。おはようございます」

「みなさん、おはようございます。朝早くからご苦労様です」

 社員達も挨拶してくれて、ミーシャも挨拶を返した。

ジョーイ「家屋の増築ですが、具体的にどんな部屋にしましょうか?」

 使用目的がオナニーする為の部屋だから、シングルベット1つと、シャワーが浴びられる簡易なお風呂があればいい。
 
 ジョーイ社長と図面を描いて打ち合わせする為、他の社員達には魔薄膜の製造に行ってもらい、社長とミーシャと休憩所に入った。
 エリダさんに希望を聞いた方がいいかも知れないが、サプライズしたいから完成した後に使用目的を説明しよう。

「えーっと、シングルのベットを1つ置いて、1人でシャワーが浴びれるだけの小さな浴室を設置して欲しいんです」

ジョーイ「シャワーが浴びれる浴室ですか⋯。ん? いや、それ凄く便利ですね! 汗を流すだけならシャワーで十分だし、作るのも難しくない。問題は配管と換気の為の小窓ですね」

 配管が難しいと言うので詳しく聞くと、エリダさん達の家屋は地下に寝室があるので、配管を地面に設置するのが難しいという。それに増築する部屋の位置が玄関横の壁側になるので、2部屋増築すると小窓を作る位置が限られるという。
 確かに家屋のリビングは、奥にキッチンがあり、左の壁にはトイレと洗面所が3つ、右の壁は地下への入口がある。だが配管の事はアイデアがあるし、換気は換気扇を付ければ大丈夫だろう。

「排水口は、俺が『転移』を付与するので、配管は必要ないです。換気の小窓も、浴室の天井に換気扇という空気を外に出す物を作れば問題ないでしょう」

ジョーイ「て、転移を付与⋯。流石タカシさんです。かんきせん?というのは、どんな物ですか?」

 この世界にはプロペラみたいな物が無いから、絵を描いて説明していったが、羽が回ると空気が流れるという事がいまいち理解してもらえなかった。

「まあ換気扇は、器用なラルフさんかニールさんに作ってもらって、回してみればわかりますよ。とりあえずベッドの位置はここ、浴室はこの位置で、2つの部屋が向かい合わせに並ぶ感じにお願いします。部屋に防音の魔法を付与するので、防音処理は必要ないです」

ジョーイ「何か特別な部屋のようですね。でもそれなら、簡単に造れそうですよ」

「防音」の魔法を付与するから多少壁が薄くてもいいし、ベッドとシャワー室だけの小さな部屋だから、ジョーイ社長達なら簡単に造ってしまうだろう。

 話がまとまったので、ジョーイ社長は図面を描いて早速取り掛かるという。

 俺はラルフさんとニールさんを「念話」で呼んで、換気扇の説明をして、とりあえず1台作ってもらう。
 絵に羽を描いて説明したが、ニールさんですら理解できなかったので、木を削る道具を借りて、竹トンボを作ってみた。

「これは竹トンボという玩具で、こうして回すと⋯⋯」

ラルフ、ニール「「おおぉぉぉ!!」」

ミーシャ「と、飛んだ⋯⋯!」

 ミーシャまでビックリしている。

ラルフ「えぇ!? 今のは魔法ですか?」

「いえ、魔法は使っていません。これは回すと、上から下に風が抜けて飛んでいく玩具なんです」

 考え込んでいるニールさんに竹トンボを渡すと、クルクル回しながら目を見開いて驚いている。

ニール「これは⋯! この形にして回すと、空気が⋯⋯。なるほど!」

 ニールさんは理解してくれたようだ。

「これを逆に回すと、下から上に空気が抜けます。これを浴室の天井に設置して配管を繋げば、浴室の湿気を外に出せて換気が出来るんです。羽を回すのは、俺が風魔法を付与するので大丈夫です」

 試しにエアコンにも付与した、「扇風」の魔法を竹トンボの軸に付与して起動すると、凄い勢いで飛んで天井に当たって落ちて来て、そのままコマのように床で回り出した。
「扇風」の魔法の加減をしないと危ないな。でもこれ、ヘリコプターとか作れるんじゃないか? 構造とかの細かい事が全くわからないから作らないけど⋯。
 頭に付ければ、有名な猫型ロボットが出す空飛ぶ道具が⋯⋯。いや、確か実際に作ったら、頭皮が剥がれるとか、自分がプロペラと逆回転に回るとか聞いた事があるから止めておこう。俺には「飛行」の魔法が使えるしな。

ニール「これ、キッチンに付けてもいいですね!」

 確かにキッチンには換気扇が付いてないから、料理する時は魔道具のコンロの前にある窓は全開だな。

ラルフ「タカシさんの発想が凄過ぎて、毎回驚いてしまいますよ! 権利を取った方がいいですね」

 金に困ってないし、俺の発想じゃないから、権利はジョーイ社長に譲って、家屋の建築の仕事が入ったら作って設置すれば、ジョーイ社長達の給料になるな。
 それより竹トンボの権利を取って、玩具として安く売りたい。子供に遊んで欲しいしな。あ、ついでにラルフさんにジェンガを作ってもらおう。今日はエマちゃんの誕生日パーティーだから、みんなで遊んだら盛り上がる。

 新たに換気扇の絵を描いて、ニールさんに作ってもらう。ラルフさんにはジェンガの説明をして、ついでにカメラやタブレットみたいな物も頼んでおいた。
 カメラはガラスをはめ込んだ額縁でいいし、タブレットもガラスの下に黒いシート敷いた同じ物で十分だろう。
 
「ジョーイ社長、カルシェ村にもお風呂屋を作ってもらえますか?」

ジョーイ「はい。丁度みんなの手が開いているので、仕事を頂けると助かります。魔薄膜も今日中には全部完成するので、畑の建物の方もお任せください」

「ありがとうございます。じゃあ明後日くらいに、王都の印刷会社へ一緒に行って、エアコンの設置と増築の打ち合わせをしましょう。印刷会社には俺から連絡しておきます」

ジョーイ「は、はい! ちょっと緊張してきました」

 ジョーイ建築会社にとって初めての仕事になるから、緊張して当たり前だな。だがジョーイ社長達の腕なら、何も心配ない。
 心配なのは軍隊の嫌がらせだ。みんなとエッチの約束があるから、終わったら俺も動こう。ソフィーというギルド職員と、騎士団長の事を調べないと⋯。

 仕事を任せて、俺はミーシャとみんなの家屋へ向かった。

「あの部屋は、何に使うんですか?」

 家屋に向かう途中で、ミーシャがオナニー部屋の事を聞いてきた。何となく察しているのかな?

「あれは、その⋯⋯匿ってるみんなに、快適なオナニーをしてもらう為の部屋だよ。みんなで一緒に住んでるから、オナニーする場所に困ってるんじゃないかと思ってね」

「なんて素敵な⋯⋯♡ タカシさんの事、益々好きになりました♡」

 やっぱり獣人女性の気持ちがよくわかるんだな。

「あ、ミーシャ達の部屋にも、同じシャワー室を設置してもらおうか? 配管と換気扇の心配もないから、借家でも置くだけでいいし」

「い、いいんですか?」

「うん。ミーシャ達が住んでる家は、お風呂に入れる時間が限られてるから、時間に間に合わない時に、シャワーだけでも浴びれたらいいだろ? それにオナニーした後はシャワーを浴びたいだろうし」

「⋯⋯はい♡」

 ミーシャが恥ずかしそうに含羞んだ。いつもは凛として美人だが、恥ずかしがると可愛いな。

 家屋に着いたので、いつも通り玄関をノックして声を掛けると、今日はイブさんが出迎えてくれた。

イブ「おはようございますタカシさん♪」

「みんな、おはよう~」

 リビングに入ると、朝食の準備をしているリカさんとエリダさんがキッチンに居て、他のみんなはテーブルを囲んで楽しく話していた。コリーさんとナディさんも、もう打ち解けて楽しそうにしている。

コリー「タカシさん。改めて、助け出して頂いて、ありがとうございました」

ナディ「みなさんが親切にしてくれて、何とお礼を言ってよいやら⋯」

「冒険者として当然の事ですから、あまり気にしないでください。それより困ってる事はありませんか?」

メル「あの、2人にも服を買って頂けませんか? 2人とも、何も持っていないので⋯⋯」

 助け出してきたのはいいが、当然何も持っていないよな。服だけじゃなく、身の回りの物も必要だ。

「もちろん。ニーナさんにお金を渡して頼んでおくので、遠慮なく必要な物を言ってください。王都で買ってきてもらいましょう」

コリー、ナディ「「ありがとうございます♪」」

 みんなが言ってくれていたようで、あまり遠慮してないようだ。遠慮して、遠慮しないで、というやり取りが正直面倒なので助かる。

ナディ「あの、私は海洋人なので、魚を食べないと体調が悪くなってしまうんです。申し訳ないですが、魚を頼んでもいいですか?」

 そんな種族だったのか。ちょっとビックリしたが、魚なら昨日買った残りがあるし、南区の海洋人居住区に行けば簡単に手に入る。だが拐われていた時はどうしていたんだろう? 
 いや、よく見ると少し辛そうだし、手や足の鱗が変色しているようだ。拐われた期間が短いからまだ大丈夫みたいだが、助け出すのが遅かったら危なかったかも知れないな。

「少し辛そうですね。魚なら何匹か持ってるので、とりあえず食べて元気になってください」

 収納から大きなブリを1匹と、サバを2匹出してリカさんに渡し、今日のパーティー用に作ったアジフライバーガーをナディさんに2個渡した。もうすぐ朝食みたいだから丁度いいだろう。

ナディ「こ、これは何ですか? 凄く美味しそうな匂いが⋯⋯」

レム「丸いパンに野菜やトンカツ? が挟んでありますね」

「これはトンカツじゃなくて、魚を揚げた物だよ。アジフライっていうんだ。で、丸いパンに野菜と一緒に挟むと、フィッシュフライバーガーって料理になる」

ラン「パンと一緒に食べるんですか?」

「うん。この丸いパンは味を薄くしてあるから、一緒に口に入れても美味しいんだ」

 他のみんなも興味津々になってしまったが、みんなに食べさせられるほど作ってない。

「ごめん。また今度作ってあげるから、今日は我慢してね」

ノンノ「はい。それにリカとエリダさんが朝食を作ってくれているので⋯⋯」

 それもそうだな。ハンバーガーなんて食べたら、朝食が入らなくなるかも知れない。

ナディ「ごめんなさい、私だけ⋯」

メル「いいのよ、気にしないで。それより冷めない内に食べて。魚を食べて元気になって欲しいわ」

メイ「どんな味か、感想だけでも教えて」

 メイさんは猫族だから、かなり気になるようだ。ヨダレが垂れそうになっているな。

「そのまま手で持って、大きくかぶりついて食べて」

ナディ「はい。い、いただきま~す。あぅむ⋯⋯ん! んん~♪♪ んぐっ、あむっ⋯⋯んっ⋯、凄く美味しいです! こんな魚料理、食べた事ない⋯⋯」

「気に入ってくれて良かった。好きな魚があったら遠慮なく言ってね。あ、これも食べる?」

 俺は伊勢海老を買った事を思い出し、収納から1匹出した。

ナディ「エビキング! もちろん食べます♪ ありがとうございます」

 エビキング? 伊勢海老じゃないのはわかっていたが、エビキングって⋯⋯。エビの王様だからだろうな。本屋で魚図鑑を買って、魚の名前を調べておこう。

「リカさん。さっき渡した魚も料理してあげて。どんどん魚を食べて元気になって欲しいよ」

ナディ「あ、魚料理なら得意ですから、私にやらせてください。お世話になるばかりでは心苦しいです」

リカ「じゃあ一緒にしましょう? 魚料理ってあまり知らないから教えて」

ナディ「うん♪」

 なんか仲いいな。獣人は打ち解けるのが早い。

コリー「あの、タカシさん。ナディと話していたんですが、このままセドム村に匿ってもらってもいいですか?」

「あぁ、気に入っちゃいました?」

コリー「はい♪ お風呂屋はいつでも入れるし、部屋は涼しいし、魔法で出したお水がいつでも飲めますし⋯⋯」

 いろいろ便利だからか。まあセドム村に居たいなら、それでもいい。宿泊施設は空いてるし、寝る時はリビングに布団を敷いて寝てもいいしな。

「もちろんいいですよ。村長には俺から言っておきます」

 これからどうするか話す予定だったが、2人ともセドム村に居たいという事で話がまとまった。

エリダ「あ、今日はエマちゃんの誕生日パーティーをするって聞いたんですが、私達もお祝いしてあげたいので、午前中だけエマちゃんを呼んでもいいですか?」

「うん。エマちゃんも喜ぶと思うよ。ただエマちゃんの為に特別な料理を用意してるから、料理のお祝いは無しにしてくれる?」

エリダ「はい。それもエマちゃんに聞いているので、お昼にはお腹を空かせて帰るように言いますね」

 誕生日パーティーは昼からだな。午前中の予定が空いたから、抱き枕のプレゼントを作るか。エリダさん達のクリボーも買いに行きたいし、あのアダルトショップには抱き枕もあったしな。

 話が終わったので、家屋を出て村長の家に向かい、村長とニーナさんとナナさんにさっきの事を話した。村長は、匿っているとはいえ、住人が増えるのは嬉しいと喜んでくれた。
 ついでにセドム村でホロリ鳥の畜産をしたいと言うと、凄くノリノリで了承してくれて、村の土地は俺の好きにしていいとまで言ってきた。
 この国の土地ってどうなってるのかと思ったので聞いてみると、王都や街の中心以外は国が関わっていないので、何かあった時に国が助けたりしない代わりに、住んだ人の物だという。だから王都や街の中心以外の住人は、税金を払わなくていいらしい。たぶん国土の割りに人口が少ないんだろう。魔物に襲われて、死んでしまう人も多いみたいだしな。

ミーシャ「私やアイリやユーリは、毎月税金を払っているんですが、ユナの家は街外れですし、森に近いので税金が要らないんですよ」

村長「この国は街と街が遠いので、街道沿いや街から離れた空いてる土地に勝手に家を建てても大丈夫なんじゃが、魔物が出るんで気を付けないといけません」

 そういうシステムなんだな。勝手にしていいし税金も払わなくていいが、治安が悪いから全て自己責任という事か。だから村に魔物が出ても、冒険者に依頼するしかないんだな。ギブ&テイクだし、冒険者という職業があるから、この世界では当たり前なんだろう。
 俺はユナの家に住んでるから、税金を払わなくいいんだな。バレたら捕まるかも知れないと思っていたから安心した。でもそれなら、セドム村にいろいろ建てて、村を広げても大丈夫そうだな。

 ニーナさんに金貨30枚渡して、次に休憩所に向かい、出来上がっていたジェンガとカメラとタブレットみたいな物を受け取った。
 流石ラルフさん達だ。仕事が早くても完璧な出来だ!

「相変わらず完璧な出来です。ありがとうございました」

ラルフ「タカシさんの希望通りで良かったですよ。でも何に使う物なんですか?」

 カメラの魔法を付与して、試しにラルフさんを撮ってみると、写真は撮れたが、撮った写真を見るにはタブレットの方へ移さないと、裏が透けて見にくい。
 カメラとタブレットを「設定」で連動させると、タブレットの方に撮った写真のリストが表示されたので、動画も撮ってラルフさんに見せる。

ラルフ「え?⋯⋯えぇぇ!? ど、どうなってるんですか?これ! 私が中に居ます??」

ニール「な、何の魔法ですか? こんなに綺麗な絵が⋯⋯いや、小さいラルフが動いてる⋯!」

「これはカメラと言う魔法で、今見ている人や風景を記録できる魔道具なんです。王都の印刷会社とかに置いてある魔道具の簡易版みたいな物です」

ミーシャ「う、動く写真も記録できるなんて⋯⋯」

 みんなビックリし過ぎて固まってしまった。ちょっとカルチャーショックがキツ過ぎたな。

「これを後10個お願いできますか? あ、こっちのジェンガも10個ほど」

ラルフ「⋯⋯っ! は、はい。作るのが簡単なので、お任せください」

 みんな驚いたままなので、ジェンガを一緒にやって話を反らすと、凄く面白いと絶賛してくれた。これも売れるな。
 ファプール農園とジェンガを作る工場、ホロリ鳥の畜産、それにポップコーンとポテトチップ工場をセドム村に作れば、仕事に困ってる人達が居なくなるだろう。失敗する気が全くしないから、俺が投資してサポートしよう。

ニール「換気扇はこんな感じで大丈夫ですか?」

 換気扇が1台出来たので、羽をクルクル回すと空気が吸い込まれるのがわかった。「扇風」の魔法を「設定」で、魔力を込める回数で2段階に変化するように付与した。

「魔力を込めてみてください」

 ニールさんが魔力を込めると、丁度いい感じで回り出した。

ニール「おっ、回った! 良かった~。初めて作る物なので、ちょっと心配だったんですよ」

 換気扇の羽みたいな物なんて無いから心配だったんだな。でもそれをこの短時間で上手く作ってしまうとは、流石ニールさんだ。

「もう1度魔力を込めてみてください」

ニール「え? あ、はい⋯」

 ニールさんがもう1度魔力を込めると、羽が速く回って、換気扇を持っていたニールさんが、換気扇を落としそうになった。

ニール「うわっ! こ、これは⋯! もしかして、魔力を2回込めると回転速度が速くなるんですか?」

「そうです。普段換気したい時は1回魔力を込めて、シャワーを浴びた後や、煙の出る料理をしている時は2回魔力を込めればと思いましてね」

 ニールさんは興味津々だが、ラルフさんとミーシャは固まっていた。付与魔法の「設定」というのは、かなり高度な技術みたいだ。しかし前から思っていたが、魔法書に載っているんだから、昔誰かが使ったはずだ。たぶんエルフの魔法使いが開発したとか、魔法学者みたいな人が研究したとかだろう。高度な魔法や無種魔法は、長寿種のエルフやハイエルフしか使えないはずだしな。

「換気扇は必要なだけ作ってもらえますか? みんな欲しいかも知れないので、空いた時間に作ってもらえばいいですから⋯」

ニール「はい! これはいろいろ便利ですよ! と言うかタカシさんの考えた魔道具は便利過ぎて、いくら作っても無駄にならないと思います」

 確かに換気扇やシャワー室、トランプやジェンガにしても、いくらあっても困る物じゃない。

「まあ、空いた時間で作ってもらえばいいですから、無理はしないでください」

ラルフ「⋯⋯っ! はい! このじぇんか?という積み木も、たくさん作ってみたいです。きっと子供達だけじゃなく、大人も遊びますよ! 作るのは簡単なのに、発想が面白いですから」

ミーシャ「タカシさんって、遊び道具の発想も凄いですね♡」

 ミーシャが意外な感想を言って、少し欲情した感じになっているが、よくわからないので後で聞いてみよう。

 後を任せて、俺はミーシャとコレットの森に「転移」した。
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ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました

taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件 『穢らわしい娼婦の子供』 『ロクに魔法も使えない出来損ない』 『皇帝になれない無能皇子』 皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。 だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。 毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき…… 『なんだあの威力の魔法は…?』 『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』 『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』 『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』 そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

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