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第三章 拐われた獣人女性の救出

決行準備とガーランドの苛立ち♡

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 ユナとエッチしまくってしまい、気が付くと夜中になっていた。いったい何をしに帰ってきたのか⋯⋯。エマちゃんの事を言っておかないと、帰ってきた意味がない。

「タカシさん⋯凄かったです♡ それにユナは俺の女だって言ってもらえて、幸せ過ぎて⋯♡♡」

「大丈夫か? ユナの身体に夢中になって、無理させた気がするよ。ごめんな」

「いいえ、ユナとっても気持ち良かったです♡ タカシさん⋯大好き♡」

 優しくキスをしてから、俺に抱きついているユナに、エマちゃんの事を話し始める。

「ユナ、大事な話があるんだ。落ち着いて聞いて欲しい」

「⋯⋯はい」

「ユナの妹のエマちゃんを、数日中に助け出してくる」

「えっ⋯⋯エマを? ⋯⋯エマは元気なんですか?」

「ガーランドに酷い目に遭っているみたいで、少し怪我をしていたし、風邪をひいて寝込んでいた。でも魔法で治しておいたから大丈夫だ。ユナの作ったパンや料理を食べたら、お姉ちゃんの料理の味がするって、元気に喜んでたよ」

「良かった⋯⋯。で、でも、タカシさんはどうしてエマの事を⋯⋯?」

「怒らないで欲しいんだけど⋯⋯ミーシャから聞いた。それで俺、どうしても助け出したくて⋯。ミーシャは自分が軍隊に入らなかったからだって、自分を責めてたから、我慢できなくなってね」

「そんな⋯。ミーシャは何も悪くないのに⋯」

「そうだ。例えミーシャが軍隊に入っていても、エマちゃんは拐われていただろう。でもミーシャはユナに申し訳ないって⋯。俺はミーシャにそう思わせている事が許せない!」

「タカシさん⋯」

「ミーシャにはユナに内緒にしてって言われたから、ミーシャを怒らないで欲しい」

「怒る訳ないです。ミーシャ、いつも明るいのに、そんな事を思っていたなんて⋯」

「ユナは何で俺にエマちゃんの事を言わなかったの? ちょっと寂しくなったよ」

「ご、ごめんなさい。タカシさんに言ったら、絶対助けに行ってしまうと思ったので⋯。妹の事で、タカシさんまで軍隊に狙われて、危険な目にあって欲しくなくて⋯」

 やはりそんな理由か⋯。ユナは出会った時から明るかったが、それは俺と毎日エッチしてたから、辛い気持ちも忘れられてたんだろうな。

「実は俺は臆病だから慎重に動く。無謀な行動はしない。だから俺を信じてくれ」

「はい。本当にごめんなさい」

 ユナが少ししょんぼりしてしまったので、ギュッと抱き締めて伏せてしまった耳を撫でた。

「エマちゃんに会ってきたのに、何ですぐに連れて帰らなかったかというと、拐われてガーランドの屋敷で働かされている獣人女性は、エマちゃんを含めて16人も居たんだ」

「そんなに!?」

「うん。それでエマちゃん以外はセドムという村に一旦匿ってもらう。獣人達が作った村で、セドム村の獣人女性も拐われているから、是非協力させてくれって。今セドム村に匿う建物を建設中だから、完成したら全員助け出す。エマちゃんだけ助け出してしまう訳にはいかないんだ」

「それは当然です。エマが居なくなったら、他の拐われている獣人女性が疑われます」

「そうなんだ。だからあと数日だけ我慢して。助け出すのは夜中になる。拐われている獣人女性達が全員揃うのが夜中なんだ。助け出す前に連絡するから、エマちゃんの好きな料理でも作って待っていてくれ」

「はい。エマは私の作ったファプールパイが大好きだったから、たくさん食べさせてあげたいです」

 ファプールパイ、ちょっと食ってみたいな。

「ただ、この街にはギルドがあるから、ガーランドを倒すまでは、エマちゃんをあまり出歩かせられない。見つからないように匿って欲しい。それに軍隊の連中がこの家に来るかも知れない。おかしな事があったらすぐに連絡して」

「わかりました。今度こそ、エマは私が守ります」

 この家には「監視」の魔法を付与しているし、ユナには「防壁」を付与した指輪を渡しているから、余程の事がない限り大丈夫だろう。そういえば王都で買ったブレスレットには、まだ魔法を付与していなかった。何の魔法を付与するか⋯⋯。

「この前、王都で買ったブレスレットには、まだ魔法を付与していなかったから、何かエマちゃんを守るのに役立つ魔法を付与しよう。何がいいかな?」

「タカシさんは不思議な魔法をたくさん使われますから⋯。空を飛んだり、一瞬で遠くに移動したり⋯」

「姿を消す魔法もあるよ。ほら⋯」

 俺はユナを抱き締めたまま「透明」と念じて姿を消した。

「わっ! タカシさんが消えました。抱き締められてる感覚はあるのに、全く見えません。でも⋯鼻が効く獣人には匂いでわかっちゃいますね。タカシさん、凄くいい匂いですから♡」

「そうなんだ。ガーランドの屋敷で、拐われている犬族の獣人女性に気付かれたよ」

「一瞬で移動できる魔法なら、危なくなったらすぐ逃げられるんじゃないですか?」

 そうか。「転移」が一番役に立つな。対象指定すれば、ユナとエマちゃん同時に逃げられる。

「そうだな。じゃあ『トランスファー』を付与しよう」

 ユナがアクセサリー入れからブレスレット出してきたので、「転移」を付与して使い方を説明し、試しに俺と一緒にお風呂へ転移した。成功だ! これで大丈夫だろう。そのまま風呂で体液まみれの身体を洗いっこしながら、またエッチしてしまった。
 宿屋に帰ってない事になっているので、帰らないと変に思われそうだ。

「タカシさん。朝までだけ、一緒に居てくれませんか? 今日はこのままタカシさんにくっついて寝たいです♡ エマには会いたいし、早く帰ってきて欲しいですけど、エマが帰ってきたら、タカシさんとイチャイチャできないかも知れないですから⋯♡」

 何て微妙な事を言うんだ。確かにそれは考えて無かった。ユナも複雑な顔をしている。エマちゃんには会いたいが、俺とエッチもしたい。いやいや、普通は拐われた妹に会いたい気持ちが優先だろ!

「ユナ、それはエマちゃんに悪いだろう。可愛い妹が帰ってくるんだから、もっと楽しみにしないと⋯」

「もちろん楽しみですよ。エマの顔を見たら思いっきり抱き締めて、いっぱい甘えさせてあげたいです。でも⋯タカシさんと今までみたいにエッチできないって想像したら、つい⋯。ごめんなさい。エマは今も辛い想いしてるのに⋯⋯私って酷い姉です⋯⋯」

 今のはちょっとユナらしくなかったな。まあエッチは出来るだろう。エマちゃんが寝た後とか、寝室に「防音」を使えば⋯⋯いやいや、俺まで何を考えているんだ! いかん、ユナに流されているな。まあ朝まで一緒に寝るだけなら⋯。

「わかったよ。今日はもう遅いし、一緒に寝よう」

「⋯⋯はい♡ ごめんなさい。また我儘言ってしまって⋯」

 そのままベッドに入り、少し話してから、ユナを抱き締めたまま朝まで寝た。ユナの話では、妹を助け出してくれる俺の事が、愛しくて仕方なくなったらしい。



 セドム村の事が気になるので、少し早めに起きる。夜中まで起きていたので、流石にユナもまだ寝ていた。俺に抱き付いたまま、幸せそうな寝顔で寝息をたてている。ユナの寝顔を見るのは初めてではないが、今までで一番安心しきった寝顔な気がした。元気そうに見えても、いつもエマちゃんの事を心配していたんだろう。

 抱き付かれているので、ユナの綺麗な巨乳が俺のお腹で潰れている。可愛い寝顔とおっぱいの感触でチンポがヤバい。  
 確かユナは、硬くなった俺のチンポが身体に触れると、目が覚めてしまうと言っていた。今はギリギリ当たってないが、これ以上勃起したらユナのお腹に当たってしまう。セドム村の村長の事を考えてみるが、魅力的になったおっぱいの感触に勝てるはずもなく、亀頭がユナのおへそにめり込んでしまったので、俺は咄嗟に寝たふりをした。
 薄目で見ていると、ユナの瞼がピクピクとした後、ゆっくり目が開いた。嬉しそうな顔をした後チンポを握り、硬さを確かめるようにニギニギとして、布団を剥ぎ取ってチンポを舐めだした。いつもこんな感じで、フェラ起こしをしてたのか。起きているのでチンポがすぐガチガチになり、ガマン汁が吹き出す。
 ユナは迷うことなくガマン汁を舐め取り、チンポを扱きながら玉を片方ずつ口に含み、丁寧に舌で転がしてきた。玉が暖かくなり、精子が湧き出してくる感覚がして、またガマン汁が吹き出した。ユナが亀頭に吸い付き、チュウチュウと吸いながら、頭を前後に揺らし始める。

「ぢゅぷっ⋯はぁ⋯ちゅるるっぢゅぞぞ⋯んっくっんっんっんっぷっれろっちゅ♡」

「⋯⋯⋯うっあっ⋯くぅぅ!」

 鈴口を舌で強く押され、思わず声が出てしまった。ユナが上目遣いで俺を見て、嬉しそうに微笑んだ。

「っぷぅ⋯おはようございますタカシさん♡ ここが気持ちいいんですか?♡ はむっちゅっれろっれるれるっ♡」

 ユナが鈴口に舌を入れる勢いで刺激してくる。気持ちいい! 綺麗になったユナのフェラ顔に興奮し、俺も舐めたくなってきた。

「俺もユナのオマンコ舐めたい。顔、跨いで。舐めっこしよう」

「⋯⋯はい♡♡」

 ユナがチンポを扱きながら、お尻を俺の方に向け、顔を跨いでくれた。カーテンの隙間から入る朝日に照らされ、ユナの濡れたオマンコがよく見える。可愛いお尻をムニムニと揉み、割り開いてオマンコにむしゃぶりつく。

「ぢゅるるるっれろっ! ちゅぅぅぷっぢゅぞぞそっ⋯はぁ⋯ユナのオマンコ⋯たまらない」

「んんっぷっ⋯あっんっおしゃぶり⋯できない⋯あぁぁん⋯気持ちいい♡」

 クリトリスからアナルまで、舌を大きく動かし何度も舐めあげると、ユナが喘ぎながら、手で激しくチンポを扱いてきた。手コキも気持ちいい。口を離し、オマンコを両親指で広げると、チンポの入る穴がヒクヒクと閉じたり開いたりして、凄くイヤらしく、だんだん入れたくなってきた。

「あっああんっ⋯そんなに広げたら⋯恥ずかしい♡♡ れろっちゅっちゅるるっ♡」

「うぅぅ!⋯気持ちいいっ!⋯ユナ、入れたくなっちゃった⋯。していい?」

「んっぷっ⋯⋯はい♡ 王都に帰る前に⋯ユナの中にたくさんください♡」

 ユナが横に移動したので、覆い被さろうとすると、俺の肩を掴んでチンポに跨がってきた。

「いつもの⋯⋯抱っこしてエッチして欲しいです♡」

 俺もユナも、対面座位が好きだ。お尻が可愛いからバックも好きだが、ユナと抱き合ってチンポを下から突き上げると、お互い一つになったような気持ちになる。ユナが腰を落とし、チンポを深く挿入していく。

「あっ⋯あはぁぁあんっ硬い⋯♡ タカシさんのおチンチン⋯奥まで⋯ああんっ気持ちいいっ♡」

「くっうぅぅぅっ! ユナの中⋯熱くて⋯チンポが溶けそうだ!」

 ユナが腰を動かして来たので、軽く抱き締めてキスをすると、すぐに舌が絡まり合う。

「ちゅっれるっぢゅんんっあっふっ⋯タカシさん、大好き♡ 」

「ちゅぷっ⋯俺も好きだよ。んんっあぁぁくっ!」

 ユナの背中を片手で抱き、胸に顔をうずめて、もう片方の手でおっぱいを揉む。硬くなった乳首が唇に擦れる感触が最高で、吸わずに少し顔を左右に振って味わう。

「ああんっ⋯それっ⋯気持ちいい♡ ユナのおっぱい、いっぱい味わって♡ タカシさんに、夢中になって欲しい♡」

 乳首の感触を味わいながら、もう片方の乳首を人差し指と中指の間に挟み、刺激しながら激しく揉む。

「あっんんっおっぱいも⋯オマンコも⋯気持ちいいっ♡」

 ユナが俺の頭を抱き締めるようにして、おっぱいに押し付けてくる。俺は乳首に吸い付いて舌でこね回しながら、もう片方のおっぱいを揉み、背中の手をお尻に移動させ、尻肉も同時に揉んだ。ユナの身体は、どこを揉んでも癖になるほど柔らかく、肌もスベスベで気持ちいい。

「あっ、あはぁぁ⋯タカシさんの手⋯どこ触られても感じる♡ んぁああっいい」

 腰を徐々に早く突き上げながら、おっぱいの感触に夢中になっていた。吸い心地も触り心地も最高だ。ユナの膣がピクピクっと締まり、チンポに絶妙な刺激が走る。俺はユナのお尻を両手で掴み、胸の谷間に埋もれながら、激しく腰を突き上げた。

「あっあんっいい♡ 深くて⋯激しい、ああぁぁっ⋯タカシさんのおチンチン♡ 子宮に当たって⋯もう⋯ああぁんっ、イッちゃう♡」

「うっ!⋯はぁ⋯ユナの身体、気持ち良過ぎて⋯ああっ、俺も⋯イキそうっ! はぁ⋯ううっ!、中に⋯出すよ!」

「出して⋯ユナの中に⋯♡ ああんっ、イクッ⋯タカシさん、一緒に⋯一緒にイッて♡」

「ああ、一緒だ! あぁっくっ⋯イクよ⋯ユナ! ⋯⋯はぁ⋯イクッ!あうっあぁぁユナ!⋯ ユナーーーっ!!!」

「ああっイクッ! イクイク⋯⋯んんっあああぁぁぁぁ♡♡♡」

──ドビュルル!ビュル!ドピュッ!ビュビュッ!ビュルルルルル!!

「ううぅぅっ! かはっ⋯くぅぅ⋯気持ちいいっ!⋯⋯ああぁっ!」

「あぁはぁぁぁ熱い⋯♡ タカシさんの精子⋯⋯いっぱい出てる♡ あぅぅんっ⋯また⋯イクッ♡」

──ビュッ!ビュルルッ!

 ユナの膣が締まり、残りの精子が搾り出される。お尻を強く掴んだまま、精子を吐き出し続け、おっぱいの柔らかさを顔で感じながら余韻に浸る。最高に幸せだ。
 ユナとねっとりキスをしながら抱き合う。俺はイッた後の敏感なチンポを入れたまま、イチャイチャとしたキスをするのが好きだ。ユナもそうなんだろう。

「ちゅるるっぢゅっ⋯はぁ⋯タカシさんのおチンチン、ユナの中でピクピクしてます♡ 気持ちいいんですね♡」

「ああ。ずっと入れてたくなるよ」

「⋯⋯嬉しい♡ ユナ、エッチしてもらった後、こうしてるの凄く好きです♡」

「一緒だ。俺も、今凄く気持ちいい⋯。ちゅっれるっぢゅっ」

 ユナとセックス後の余韻を十分味わった後、お互いに「洗浄」をかけた。俺がそろそろセドム村の様子を見る為に帰ると言っても、以前みたいに寂しがらない。
 訳を聞くと、エマちゃんが帰ってくる事が嬉し過ぎて、今までの心配や喪失感が消え、気持が高ぶってしまっているらしい。やはりエマちゃんの事がずっと気になっていたんだなぁ。

「タカシさん⋯。我儘ばかり言ってごめんなさい。タカシさんはエマを助ける為に王都に行ってたのに、私⋯甘えてばかりで⋯⋯」

「謝らないでくれ。別にエマちゃんだけの為じゃないし、ユナに言ってなかった俺が悪い。それに獣人ってだけで、今まで嫌な思いをしてたのがおかしいんだから、もっと我儘言っていいんだよ」

「タカシさん⋯⋯♡♡」

 今までより笑顔が幸せそうになったユナと、軽くキスしてからセドム村に転移した。



 拐われた獣人女性達を匿う家屋は、一階はほぼ完成していたが、地下は内装がまだだった。それにしても早い。徹夜はしてないにしても、夜中まで作業してたんじゃないか? 早く出来れば、その分早く助け出せるからって思ったのかも知れない。

「おはようございます、ジョーイ社長」

「お、おはようございます、タカシさん」

 社長と呼ばれる事にまだ慣れてないジョーイさんが、ちょっと焦りながら挨拶してくれた。

「相変わらず仕事が早いですね。これなら今夜には助け出して来れますよ」

「全員、拐われてる人達の事を思うと、作業する手が止まらなくて⋯。でも地下は少し時間がかかりそうです」

「一階がほとんど出来てるなら大丈夫ですよ。助け出してすぐガーランドの刺客が来る事は無いでしょうし、魔物だらけだったセドム村に匿っているとは思わないでしょう」

「そうですね! 一階に住むだけなら⋯⋯。今日中に仕上げますよ! タカシさん、救出よろしくお願いします!」

「はい。夜中に助け出して来ますので、よろしくお願いします、社長!」

 そう言うと、ジョーイさんはやる気満々で作業に戻って行った。
 よし! 今夜救出決行だ! まずは連絡だな。久々の妹との再開を楽しんで欲しいから、俺は居ない方がいい気がするな。2人っきり⋯⋯いや、ミーシャとアイリも会いたいだろうから、2人に連れて帰ってもらうか。とりあえずミーシャに連絡しよう。

『ミーシャ、今大丈夫?』

『タカシさん♡ もちろん大丈夫ですよ』

『今日の夜中にエマちゃんを助け出してくるから、悪いんだけど起きてて欲しいんだ。エマちゃんと一緒に、ユナの家に行って欲しい』

『わぁぁ♡ エマちゃん、ついに帰ってくるんですね♡ タカシさんはユナの家に行かないんですか?』

『久々の妹との再開に、俺は邪魔な気がしてね。それにユナには、昨日会って話してきたから』

『タカシさん、ユナに会ったんですね。ユナ、凄く綺麗になってたでしょう? 私も理由を聞いてビックリしました。だからタカシさん、私にも⋯お願いしますね♡』

『あ、ああ、わかった。でもそれはまた今度ね。今日はお昼寝しておいて。今夜エマちゃんを連れて、アイリと一緒にユナの家に行って欲しい』

『わかりました』

 ミーシャとの「念話」を切った後、アイリにも連絡して同じように話すと、アイリにも同じお願いをされた。

 次にアイリスに連絡すると、以前王都に行く前、俺とエッチしたホテルの違う部屋を指定された。

『あの⋯アイリス? そこって⋯⋯』

『ああ、違いますよ! もちろんタカシさんにまた⋯⋯セックスして欲しいですけど⋯♡ 今夜くらいはエリダ姉さんと一緒に居たくて⋯』

『そうか⋯。エリダさんはセドム村に匿うから、今夜会った後は、またしばらく会えないもんな。じゃあ明日の朝まで一緒に居るといいよ。俺がまた迎えに行くから』

『はい。ありがとうございます♡ タカシさんって、やっぱり優しいですね♡』

 アイリスとの念話を切った後、ユナに連絡してから王都の東区に転移した。リタとロンダに、セドム村に帰りたい獣人は居ないか聞いてもらう為だ。家ごと転移させるからと言うと、また呆れられだが、やはり帰りたい獣人も何人か居たようで、希望する獣人達と家をセドム村に転移させた。
 村長に転移させた家を村の何処に再転移させたらいいか聞いて、家の持ち主とも話して、希望する場所に再転移させた。

 すでにセドム村にも、大きな風呂屋が出来ていた。男湯には犬族の獣人である村長の希望なのか、犬が口を開けた石像があった。魔法を付与して、村長にお湯を出してもらう。

 次に女湯だが、またしても俺が壺を担いだ石像があった。後で聞いた話では、東区の女風呂の話を聞いた、セドム村の獣人女性全員の希望なんだそうだ。拐われている獣人女性達も、きっと喜ぶからと力説されたらしい。まあ癒しになるなら別にいいけど、やはり恥ずかしい。とりあえず女湯にもお湯を出しておいた。
 すると、お風呂を楽しみにしていた、村長やら獣人女性達が、まだお昼なのに我先にと入っていった。みんな何年ぶりかのお風呂だから仕方ない。喜んでくれて何よりだ。

 後をジョーイ社長に任せて、俺も夜に備えて昼寝する為、王都の宿屋に帰った。セドム村に匿う獣人女性達は、しばらくバレる心配が無いので大丈夫だが、ユナの家にはガーランドの手の者が来る可能性がある。それにアイリスの行動を疑っている、ギルドの同僚のハーフエルフ職員がいるかも知れない。万一に備えて、俺はコレットの街に居るべきだな。コレットの街に居れば、探索魔法の範囲内だ。王都に宿を取ってるのに、コレットの街にも宿を取るのは流石に勿体ない気がする。ユーリの家に泊めてもらえるか、ちょっと聞いてみよう。
 俺はユーリに連絡し、事情を話した。

『タ、タカシさんが私の家に泊まってくれるんですか!? 嬉しい⋯♡ もちろん大丈夫です♡ 私も夜に備えて、今日のお仕事終わったらすぐ寝ておきます♡』

『あ、ああ、ありがとう。じゃあ今夜よろしくね』

 ユーリの夜に備えてって、エッチに備えてという意味だろうな。まあ泊まるんだから期待して当然だな。アイリスが泊まる部屋にも「監視」の魔法をかけるようにしよう。

 最後にリカさんに「念話」で「今夜助けに行く」と連絡したが、返事が来ないので、エリダさんにも「念話」を送った。しかしエリダさんからも返事が無い。何かあったのだろうか? どちらかが今日は「念話」を付与した下着を着けてないだろうが、2人とも返事が無い。下着に付与した魔法がバレるとは思えないし、詠唱しないと返事ができないから、状況的に無理なだけかも知れない。
 少し待っていると、エリダさんから連絡があった。

『タカシさん♡ 返事が遅れてすみません。旦那様のお世話をしてたので、詠唱ができませんでした』

 やはりそうか。

『大丈夫ですよ。バレたら大変ですから、無理に返事しなくていいです』

『ありがとうございます。私からみんなに言っておきます』

『はい。それで、エリダさんは会いたがってる人が居ますので、今夜は俺の住んでる街の宿屋へ送ります。アイリスってハーフエルフの女性です』

『アイリス! あの子が⋯⋯。わかりました。私も会いたかったので嬉しいです♡』

 これで準備は大丈夫だろう。今から暗くなるまで、俺も寝ておこう。





 その頃、軍隊本部のガーランドの部屋で、諜報部のハーフエルフが集められていた。

「何もできず帰って来たとは、どういう事だ!!」

「申し訳ありません。ヤツはSSランクの冒険者で、プラチナドラゴンを倒した実力です。もはや我々では⋯⋯」

「ならいつものように、そいつの周辺から調べればいいじゃないか!」

「それが⋯⋯、尾行しても気付かれ、姿を見失ってしまうので、なかなか調べられず⋯」

「何をやってるんだお前達は! 冒険者なんだから、ギルドから情報を集めさせろ!」

「ギルドの方もあまり情報はなく、どんな危険な指名依頼をしても依頼を達成され、収納魔法が使えるらしく、倒した魔物を全て買い取らされるそうです。王都のギルドは資金不足になっております」

「いったいどうなっている⋯⋯。ただの人間であろう? しかし収納魔法が使えるとは⋯、益々軍隊に欲しいな」

「ただ、ガーランド様と同じ人間の男なのに、獣人女性と一緒にギルドに来たと、コレットのギルドから情報が入ってます」

「コレット? なぜそんな王都から離れた場所のギルドに⋯」

「その冒険者は、コレットの出身のようです」

「なら、そいつが王都に来ているうちに、コレットのギルド諜報員に言って、一緒に居た獣人の女の事を調べさせろ!」

「はい、直ちに!」

 獣人の女と一緒にギルドへ来ただと? 人間の男なのになぜだ? 理解できんな。獣人の女など、すぐに人間の男に欲情する下等な生き物だ。そんな種族の女と一緒に居る人間の男など、聞いた事がない。
 しかし収納魔法が使えるのは軍隊にとって欲しい能力だ。それにプラチナドラゴンをどうやって倒したのか⋯⋯。

「ミゲルを呼べ!」

 ガーランドが部下に命じると、少ししてミゲルというハーフエルフの男が部屋に入ってきた。

「お呼びでしょうか、ガーランド様」

「例のSSランクの冒険者の事だが、お前にそいつの実力を確認してきて欲しい。最悪殺しても構わん。軍隊には欲しいが、我々の敵になりえるからな」

「わかりました。このミゲルにお任せください!」

 ミゲルはニヤついた笑みを浮かべ返事をした。こいつは軍隊の訓練によって、人を殺す快感を得た、軍隊で一番の剣士だ。まあマードック様から与えられた俺の力には敵わんが、冒険者の実力を知るには十分だろう。

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