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第一章 異世界の獣人女性
収納魔法
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おお! リアルケモ耳! 尻尾モフモフ! 可愛い。 可愛い過ぎる。歳は俺より1つか2つ下かな? 人間じゃないから年齢が見た目どうりじゃないかも知れないけど⋯。
可愛い顔の下には立派な、いや立派過ぎな形の良い巨乳が。しかも獣人だからなのか、服装が胸巻きと腰巻きだけ。いかん、顔がニヨニヨしてしまう。
「あ、あの⋯?」
見とれてしまって返事をしない俺に、ケモ耳の女性が声をかけてくる。ヤバい。変態扱いされたら大変だ。身体を見ないように必死で目をケモ耳女性の顔に移し、なんとか笑顔で返事をする。
「あ、ああ、どういたしまして。怪我は無い?」
「はい、大丈夫です」
ニッコリと微笑み尻尾を振るケモ耳女性に、顔がニヨニヨしてしまう。よく見ると彼女の顔が少し赤い気がする。
「なぜこんな危険な場所にいたの? 危ないじゃないか」
「ギルドの依頼で薬草の採取に来ていました。Dランクの依頼だから危険はないとギルドから聞いていたのですが、騙されたようです」
シュンと俯いてしまい、ケモ耳も力なく伏せている。ギルドが騙す? そんな事があるのか? どういう事だ。というか冒険者なのかこの子。
「あの⋯⋯是非何かお礼を」
「いや、たまたま通りかかっただけだから、気にしなくていいよ」
「いえいえ、そういう訳には。命を助けて頂いたのに、何もしないのは心苦しいです」
う~ん、どうするか。リアルケモ耳の可愛い女性ともう少し一緒にいたいし、この世界の事も知りたい。いろいろ聞いてみるか。
「では、いろいろ話を聞かせて貰えないか? 実は俺、この土地へ来たばかりで、わからない事が多くて困っていたんだ」
「はい! そんな事ならいくらでも♡ なんでも聞いてください」
嬉しそうに笑顔で答えるケモ耳女性。うん、かわいい。
「私はユナと申します。お名前を聞いてもよろしいですか?」
「俺はアカギ タカシ。タカシと呼んでくれたらいい。日本から来た」
「ニホン? 知らない地名です。遠くから来られたのですね」
ヤバッ! 日本なんてわかる訳ないな。まさか異世界からとか言っても信じて貰える気もしないし⋯。
「あ、えーっと、実はかなり遠くから飛ばされたらしくて、気が付いたらこの森に居たんだ。どうも俺の居た土地とは全く違うみたいで困惑している。例えば俺が居た所には、君のようにフサフサした耳や尻尾のある人は居なかったし、あんな熊も見た事がない」
「ええっ!! そうなのですか? そんな国があるなんてビックリしました。しかしそれはお困りでしょう。ではお礼もありますし、是非私の家でいろいろお話を」
「そうだな。お言葉に甘えるとしよう」
「このガイズベアーの死体はどうしましょう?」
倒した変な模様の熊の死体を見ながら、ユナさんが俺に聞いてくる。ガイズベアーっていうのか。
「どうする⋯とは?」
「これだけ大きなガイズベアーです。ギルドに持って行けば、高値で買い取ってくれると思いますから、素材の剥ぎ取りを手伝いますよ」
なるほど、そういう事か。しかし素材の剥ぎ取りなんてわからないぞ。丸ごと持ち込めばギルドで剥ぎ取ってくれるんじゃないのか? 1文無しだし、金になるなら放置するのは勿体ない。
こういう時、こういう世界では収納する魔法が使えたりするのだが、あいにく俺はまだ魔法の事がよくわからない。能力を頭掴まれて上げてもらったから、勉強すれば使えるようになると思うが⋯。
収納魔法ねぇ⋯⋯。ふと右手を見ると、掌が少し光り「対象指定」という文字が見えた。おおっ! なんだ? そういうシステムなのか?
試しに右手をガイズベアーに翳し、ガイズベアーと念じる。すると目の前のガイズベアーの死体が、魔方陣に飲み込まれるように消えた。突然の事にユナさんが驚いている。むろん俺もだ。2人して固まってしまった。いかん! ここは何でも無い事のように振る舞わないと⋯。
「こ、これで大丈夫だ」
収納できたのはいいが、出し方がわからない。今、試しに出してみたいけど、変に思われそうなので止めておく。
「あの、今のはもしかして、「収納魔法」⋯ですか? 話には聞いた事がありますが初めて見ました。凄いです!」
ユナさんが尊敬を込めた目で俺を見つめながら言う。そうなのか! さすが女神のチート能力。しかし念じただけで発動するとは⋯⋯簡単すぎん? 変な詠唱とか呪文とか覚えなくていいのは楽だが。
「では参りましょう。私の家はこちらです」
と言って、楽しげにユナさんが先導してくれる。俺はプリプリと左右に揺れるお尻をチラチラ見ながら付いて行く。仕方ないよね。森を抜け、しばらく歩くと赤い屋根の家が見えてきた。
「ここが私の家です。どうぞ遠慮なさらず、中へお入りください」
驚いた。平屋だが西洋建築っぽい立派な家だった。失礼だが、服装からして木で出来た掘っ建て小屋を想像してた。
後で聞いた話によると、あれは獣人の正装らしく民族衣装みたいな物らしい。普段は普通の服を着ていて、ギルドの依頼や森で狩りをする時は、あの布面積の少ない服らしい。いいな、あの民族衣装。
家に入るとソファーを勧められて、ユナさんの出してくれたよくわからないが美味い飲み物を飲みながら、いろいろな話をしていく。この世界の事やお互いの事、獣人や他の種族やギルドの事を、途中でユナさんが作ってくれた料理を食べながら話していった。生肉とか虫とか出てきたらどうしようとか思っていたが、普通の料理だった。
可愛い顔の下には立派な、いや立派過ぎな形の良い巨乳が。しかも獣人だからなのか、服装が胸巻きと腰巻きだけ。いかん、顔がニヨニヨしてしまう。
「あ、あの⋯?」
見とれてしまって返事をしない俺に、ケモ耳の女性が声をかけてくる。ヤバい。変態扱いされたら大変だ。身体を見ないように必死で目をケモ耳女性の顔に移し、なんとか笑顔で返事をする。
「あ、ああ、どういたしまして。怪我は無い?」
「はい、大丈夫です」
ニッコリと微笑み尻尾を振るケモ耳女性に、顔がニヨニヨしてしまう。よく見ると彼女の顔が少し赤い気がする。
「なぜこんな危険な場所にいたの? 危ないじゃないか」
「ギルドの依頼で薬草の採取に来ていました。Dランクの依頼だから危険はないとギルドから聞いていたのですが、騙されたようです」
シュンと俯いてしまい、ケモ耳も力なく伏せている。ギルドが騙す? そんな事があるのか? どういう事だ。というか冒険者なのかこの子。
「あの⋯⋯是非何かお礼を」
「いや、たまたま通りかかっただけだから、気にしなくていいよ」
「いえいえ、そういう訳には。命を助けて頂いたのに、何もしないのは心苦しいです」
う~ん、どうするか。リアルケモ耳の可愛い女性ともう少し一緒にいたいし、この世界の事も知りたい。いろいろ聞いてみるか。
「では、いろいろ話を聞かせて貰えないか? 実は俺、この土地へ来たばかりで、わからない事が多くて困っていたんだ」
「はい! そんな事ならいくらでも♡ なんでも聞いてください」
嬉しそうに笑顔で答えるケモ耳女性。うん、かわいい。
「私はユナと申します。お名前を聞いてもよろしいですか?」
「俺はアカギ タカシ。タカシと呼んでくれたらいい。日本から来た」
「ニホン? 知らない地名です。遠くから来られたのですね」
ヤバッ! 日本なんてわかる訳ないな。まさか異世界からとか言っても信じて貰える気もしないし⋯。
「あ、えーっと、実はかなり遠くから飛ばされたらしくて、気が付いたらこの森に居たんだ。どうも俺の居た土地とは全く違うみたいで困惑している。例えば俺が居た所には、君のようにフサフサした耳や尻尾のある人は居なかったし、あんな熊も見た事がない」
「ええっ!! そうなのですか? そんな国があるなんてビックリしました。しかしそれはお困りでしょう。ではお礼もありますし、是非私の家でいろいろお話を」
「そうだな。お言葉に甘えるとしよう」
「このガイズベアーの死体はどうしましょう?」
倒した変な模様の熊の死体を見ながら、ユナさんが俺に聞いてくる。ガイズベアーっていうのか。
「どうする⋯とは?」
「これだけ大きなガイズベアーです。ギルドに持って行けば、高値で買い取ってくれると思いますから、素材の剥ぎ取りを手伝いますよ」
なるほど、そういう事か。しかし素材の剥ぎ取りなんてわからないぞ。丸ごと持ち込めばギルドで剥ぎ取ってくれるんじゃないのか? 1文無しだし、金になるなら放置するのは勿体ない。
こういう時、こういう世界では収納する魔法が使えたりするのだが、あいにく俺はまだ魔法の事がよくわからない。能力を頭掴まれて上げてもらったから、勉強すれば使えるようになると思うが⋯。
収納魔法ねぇ⋯⋯。ふと右手を見ると、掌が少し光り「対象指定」という文字が見えた。おおっ! なんだ? そういうシステムなのか?
試しに右手をガイズベアーに翳し、ガイズベアーと念じる。すると目の前のガイズベアーの死体が、魔方陣に飲み込まれるように消えた。突然の事にユナさんが驚いている。むろん俺もだ。2人して固まってしまった。いかん! ここは何でも無い事のように振る舞わないと⋯。
「こ、これで大丈夫だ」
収納できたのはいいが、出し方がわからない。今、試しに出してみたいけど、変に思われそうなので止めておく。
「あの、今のはもしかして、「収納魔法」⋯ですか? 話には聞いた事がありますが初めて見ました。凄いです!」
ユナさんが尊敬を込めた目で俺を見つめながら言う。そうなのか! さすが女神のチート能力。しかし念じただけで発動するとは⋯⋯簡単すぎん? 変な詠唱とか呪文とか覚えなくていいのは楽だが。
「では参りましょう。私の家はこちらです」
と言って、楽しげにユナさんが先導してくれる。俺はプリプリと左右に揺れるお尻をチラチラ見ながら付いて行く。仕方ないよね。森を抜け、しばらく歩くと赤い屋根の家が見えてきた。
「ここが私の家です。どうぞ遠慮なさらず、中へお入りください」
驚いた。平屋だが西洋建築っぽい立派な家だった。失礼だが、服装からして木で出来た掘っ建て小屋を想像してた。
後で聞いた話によると、あれは獣人の正装らしく民族衣装みたいな物らしい。普段は普通の服を着ていて、ギルドの依頼や森で狩りをする時は、あの布面積の少ない服らしい。いいな、あの民族衣装。
家に入るとソファーを勧められて、ユナさんの出してくれたよくわからないが美味い飲み物を飲みながら、いろいろな話をしていく。この世界の事やお互いの事、獣人や他の種族やギルドの事を、途中でユナさんが作ってくれた料理を食べながら話していった。生肉とか虫とか出てきたらどうしようとか思っていたが、普通の料理だった。
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